伊香保の旬菜と温泉を日帰りで楽しむ。創業120余年の宿へ、ケーブルカーでチェックイン

2016.12.11 更新

群馬県を代表する行楽地として知られている、伊香保温泉。風情豊かな石段街や、2種類の異なる泉質を持つ温泉を巡りながらゆったり過ごせる人気のスポットです。都内から2時間半程度で行けることから、日帰り旅行客も多いのが特徴。今回は、創業120余年の歴史を誇る老舗旅館「景風流(ケーブル)の宿 かのうや」で、気軽に贅沢気分を満喫できる日帰り温泉プランをご紹介します。

▲露天風呂付き客室「有明」のお風呂

ケーブルカーに乗って木々の間を抜け、宿へ

JR渋川駅から県道33号線を上り、南に車を走らせること2分程度で、「景風流の宿 かのうや」(以下、「かのうや」)に到着。駐車場から建物を見上げると、傾斜に沿って自家用のケーブルカーが上下に動いていました。急斜面のふもとにある待合室の内線電話で予約名を告げると、係の人がケーブルカーへ案内してくれます。
▲ケーブルカーに乗って本館(写真奥)へ
▲自家用ケーブルカーは11人乗り
▲ケーブルカーからの景色。緑の壁に沿ってずんずんと上っていく

短い距離とはいえ、まるで自然を探検するアトラクション!非日常な感覚に気持ちも高まります。

頂上に到着すると、すぐに玄関ロビーがありました。豪華な家具や囲炉裏があり、落ち着いた雰囲気です。ロビー横の中庭では、シジュウカラ、ヒヨドリなどの野鳥が観察できるそう。
▲玄関の右手に広がるロビー。突き当たりには、大浴場へ向かうための通路がある

選べる3つのコースには、個室休憩が最大5時間付き!

「かのうや」で選べる日帰りプランは、「桜コース」(5,400円・税込)、「楓コース」(7,560円・税込)、「椿コース」(10,800円~・税込)の3種類。食事や部屋のタイプで料金が変わります。

この日予約したプランは、「楓コース」。最大5時間の個室休憩と、大浴場での入浴ができ、絶景の和ダイニング「風の谷」でいただく昼食の会席がセットになっています。
さっそく本日のお部屋へと向かいました。
▲暖色でまとまった和モダンテイストの和室

日帰りとはいえ、利用できる個室は宿泊時と同じ部屋。まわりを気にせずゆったりくつろげるのは、うれしいですね。休みが取れずに日帰りの利用であっても、温泉旅行気分を十分味わえます。

白銀の湯でこんこんと満たされる大浴場&露天風呂

部屋で少し休憩したら、まずは大浴場へ。「かのうや」では、肌の代謝を促進すると言われているメタケイ酸が含まれた「白銀(しろがね)の湯」が使用されています。
伊香保温泉の源泉には、ほかに鉄分が多く含まれた茶褐色の「黄金(こがね)の湯」もあります。
▲窓の外は、先ほどケーブルカーで登ってきた急勾配の林
▲センスの良い植栽を眺めながら湯に浸かる

お湯は無色透明で、外の景色を映して黄緑色に揺らめいていました。肌への刺激が少ない泉質で、温度も高すぎないので、ゆっくり浸かっていられます。
「白銀の湯」は「美肌の湯」とも呼ばれるだけあって、入浴後はしばらくの間、肌がすべすべでしたよ♪

さらなる癒しを求めて。露天風呂付個室へアップグレード

「楓コース」にプラス3,000円(税別)~で利用できる「椿コース」なら、休憩に露天風呂付の個室を利用できます。個室の露天風呂にもすべて「白銀の湯」が使われていて、窓や風呂のつくりも部屋ごとに違うというこだわり。9つある部屋のタイプは選べませんが、どの部屋からも伊香保の山々を美しく切り取った風景が楽しめます。
▲露天風呂付個室「風花」の居室
▲「風花」に併設された露天風呂。秋は紅葉する山の景色に、冬は雪景色に、心を奪われていつまでも湯船から出られない

静かなダイニングで伊香保の味覚を味わう

体が温まったところで、お楽しみのランチタイムです。
昼食会場は、4階にあるダイニング「風の谷」。食事の時間は12時から14時の間で選べます。なお、12時から16時半の間のティータイムは、カフェ利用ができ、伊香保観光を楽しむ人たちが気軽に立ち寄ることもできます。
▲磨き上げられた床や調度品から高級感が漂う
▲料理の説明をしてくれた櫻邦江(さくらくにえ)さんは、この宿で働き始めて7年のベテラン仲居さん

「かのうや」では、料理から感じる季節感を大切にしていて、地の食材をふんだんに使っています。この日も、旬の川魚やキノコ、収穫したばかりの県産コシヒカリなど、群馬の秋を味覚からも堪能できるお品書きでした。
▲お料理の数は全11品と、いろどり豊か

みなさんはギンヒカリという魚を食べたことはあるでしょうか。群馬県発祥で、細やかでなめらかな赤身が特徴の最高級ニジマスです。
この日は「タイとギンヒカリのお刺身」を、板前特製のゴマ醤油につけていただきました。口のなかでとろけゆく食感が、なんとも贅沢!
▲分厚く切られたギンヒカリの刺身

「ニジマスの塩焼き」は、身が軟らかく程よい塩気でした。ほくほくしていてごはんによく合います。
▲県内の養殖所で育てられた新鮮なニジマスの塩焼き

「小柱のクリーム焼き」は、濃厚なホワイトソースが特徴。シンプルな味付けなので、小柱の香りが引き立ちます。
▲「小柱のクリーム焼き」。ホワイトソースから手づくりしている

山菜がたくさん入った「飛竜頭(ひろうず)」は、箸でつかむとホロホロと溶けゆくような繊細で軟らかな一品。「飛竜頭」とは、がんもどきの別名です。
▲「飛竜頭」も板前の手作り

「クリームチーズ豆腐」は、弾力のあるクリームチーズ風味のゼリーを食べているような、意外な味わいでした。チーズが苦手な人にもおすすめの一品。
▲季節によって桜豆腐、トウモロコシ豆腐などに変わる

「季節野菜のバーニャカウダ」は、地元産の野菜をオリーブオイルのソースに付けて食べます。みずみずしい野菜と、濃厚なソースの組み合わせが抜群でした。
▲野菜の種類とソースは季節によって異なる

このほかにも、地元産のお米、味噌汁、デザートのミルクプリンなどがつき、お料理の量は、多すぎず少なすぎずちょうどいい量でした。

「楓コース」、「椿コース」のお食事は昼会席ですが、「桜コース」の昼食は、和食弁当になります。
▲より手軽に日帰り温泉を楽しみたい人にオススメな「桜コース」の和食弁当

昼食のあとも、部屋に戻ってゆっくりできるのがうれしいところ。テレビを見ながらゆったり過ごすもよし、椅子に腰かけて、窓の外の音に耳を傾けるもよし。時間内なら、温泉だって何度でも楽しめます。思い思いの休日を楽しみましょう。

時刻が17時になれば、チェックアウトの時間です。伊香保温泉街のトレードマークである石段街も、ちょうどライトアップがはじまる時間。日帰りとは思えないほどの満足感を得ながら伊香保温泉をあとにしました。
▲黄昏時の石段街

「かのうや」の日帰りプランの予約は2名から。大切な人、友人、家族と一緒に贅沢な気持ちになれる1日を過ごしませんか?
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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