海中道路のその先へ。沖縄本島から車で渡れる4島めぐり

2015.06.18

何かを「渡って行く」旅はワクワクするもの。那覇空港から1時間。沖縄本島中部の太平洋側に位置するうるま市には、本島とつながる海中道路を渡って行く、平安座島(へんざじま)、浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)があります。今回はこの4島へ足を運びました。

海と空の間を抜けること4.7km。その先にあるものとは

沖縄の言葉で「サンゴの島」という意味がある「うるま」。沖縄本島中部の東海岸に位置するうるま市には、海中道路を渡って行くことができる4つの島があります。澄み渡る空と海の青。2つの青色の隙間を抜けていく海中道路は全長4.7km。沖縄本島と平安座島を結んでいます。
▲かつては干潮時に徒歩で横断していた浅瀬に海中道路が造られました

うるま市は2005年に市町村合併でできた新しい自治体。「サンゴの島」の名の通り、目に映る海はどこもエメラルドグリーンに輝いています。

海中道路を抜けて平安座島に渡ってすぐ、さらに浜比嘉大橋を渡り浜比嘉島へ。琉球の開祖であるアマミチュとシルミチュが暮らしていたと言われている浜比嘉島では、昔ながらの風情が残る町並みも見所です。

さて、腹が減ってはなんとやら。島の味を求めて島の路地へと入りこみ、ゆったりとした空気が流れる築80年余りの古民家食堂「てぃーらぶい」を訪れました。
▲沖縄の伝統的家屋である赤瓦やヒンプン(正門と家の間に立つ塀)。

ぜひ味わいたいのは、この地区に暮らすお母さんたちが腕を振るうお料理コンテストで一番人気を獲得したという「季節野菜とスーチカーのあんだんす炒め」。スーチカー(豚バラ肉の塩漬け)の塩気と、あんだんす(油みそ)の甘さ、沖縄のお日様をたっぷり浴びた元気な夏野菜の味は絶品です。
▲「季節野菜とスーチカーのあんだんす炒め」、汁物、ジューシー(炊き込みご飯)などが味わえる定食(1,100円・税込)

温かくて美味しいお料理と、まるでおばあちゃんの家に遊びに来たようなノスタルジックな雰囲気でお腹が満たされたところで、次の目的地へ。浜比嘉島から平安座島に戻り、宮城島を経由して伊計島を目指します。
▲伊計大橋から見える集落の風景は絵に描いたような美しさ

4島の一番奥にある伊計島で訪れたいのは、常夏スポット「伊計ビーチ」。入口で料金を払いゲートをくぐりぬけると、映画に出てくるようなトロピカルな世界が広がります。真っ青な海でマリンスポーツを楽しむも良し、テントの下でバーベキューを楽しむも良し。沖縄名物・ブルーシールアイスだって食べたくなっちゃいます。
▲ 「伊計ビーチ」では常夏の沖縄を目一杯楽しめます
▲ビーチでは恋人、友達、家族連れなどが、思い思いに夏を満喫
▲沖縄のアイスといえばこれ。ブルーシールアイス(300円・税込)

ビーチをたっぷり楽しんだあとは、宮城島に戻り絶景ポイントへ。「果報(かふぅ)バンタ」と呼ばれるその場所は、島の高台に立つ製塩工場「ぬちうなー」の敷地内にある隠れた名所。岸壁の上からどこまでも広がる海を眺めると、心がすうっと澄み渡り……。まさに「果報(=幸せ)」が訪れる「バンタ(=岬)」。「ぬちうなー」では無料の工場見学に参加するのもおすすめです。
▲果報バンタから本島側を一望。浜比嘉島と平安座島をつなぐ浜比嘉大橋も見えます
▲太平洋側を見渡せば眼下にエメラルドグリーンのサンゴ礁が広がります

ドライブの〆は、宮城島の「瑠庵(るあん)+島色(しまいろ)」へ。ここは手作りシロップのかき氷と、宮城島で活動する陶芸家・島袋克史さんの作品を一緒に楽しむことができるお店です。
▲手作りシロップの「マンゴーみるく」かき氷(750円・税込)

この島で作られている器はどれも、独特の個性を持ちながらも温かみを感じるものばかり。すてきな器でいただくかき氷は、美味しさも倍増。島めぐりで熱くなった心を適度にクールダウンして、また海中道路を渡り本島へ戻ります。

海中道路の先で出合える魅力の数々。沖縄で味わえる、もう1歩先の世界をぜひ体験してみてください。
satoimo

satoimo

那覇在住。編集者を生業にライターやイラストレーターとしても活動。夫と子どもとあちこちめぐりながら、島の自然・歴史・文化を観察中。心のメモ帖に書き溜まった事柄をたまに執筆している。

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