岡山のご当地どんぶり「デミカツ丼」は、サクサクのカツにデミグラスソースがたっぷり

2017.03.08

地元民から観光客にまで人気の岡山「デミカツ丼」は、その名の通り、とんかつにデミグラスソースをかけた個性的なご当地どんぶり。今回は数ある名店からおすすめの3軒をご紹介します!

▲昭和6(1931)年から岡山で食べられている「味司 野村」のドミカツ(デミカツ)丼

85年以上続く専門店で、一子相伝のドミグラスソースをいただく「味司 野村」

岡山市を中心に専門店や食堂などで提供される「デミカツ丼」。
「デミグラスソース」を使っていると聞くと、昨今のご当地グルメブームにのって開発された新商品と思われるかもしれませんが、実はその歴史は古く、デミカツ丼が誕生したのは85年以上も前の話。そして、デミカツ丼をはじめて提供した店といわれているのが「味司 野村」です。
味司 野村は現在4代目。
一子相伝でドミグラスソースを受け継ぎ、味を守り続ける老舗中の老舗。まさにルーツ・オブ・デミカツ丼ともいえる名店なのです。

味司 野村のドミカツ丼が生まれるきっかけは、初代店主が東京・帝国ホテルのドミグラスソースと出合ったことにはじまります。

あまりの美味しさに「このドミグラスソースをご飯に合わせて地元のみんなに食べさせたい」と思った店主は、地元・岡山で開業。試行錯誤の上、ご飯とドミグラスソースととんかつを一緒に食べるという食べ方にたどり着き、この個性的なカツ丼が生まれました。
▲一子相伝で伝えられる味司 野村のドミカツ丼(ロースカツ・税込800円)

見るからに濃厚そうなドミグラスソースにグリンピースの緑が映えます。お米は岡山県産の朝日米。ソースも、できる限り岡山県産にこだわり厳選した食材を使っているそうです。いろいろな食材の旨みがギュウッと凝縮された濃厚ソースです。

そして、カツとご飯の間に敷かれた茹でキャベツもポイント。甘みがソースと相性よく、軟らかさがカツのサクサク感と絶妙な食感を生みます。
▲濃厚なソースの旨みがご飯と相性抜群。初代の「ご飯に合わせたい」という願いを一族でつないできたドミグラスソース

味司 野村のドミカツ丼は、ロースカツとヒレカツの2種から選ぶことができます。
ヒレと濃厚ドミグラスのコンビでお上品にいただくか、ジューシーロースとドミグラスでガッツリいくか、迷ったらハーフサイズの孫カツ丼(ロース550円・ヒレ600円、ともに税込)もありますので、ぜひ食べ比べてみてください。
▲ドミカツ丼(ヒレカツ・税込900円)。見た目はロースカツと同じに見えますが肉の味・食感が違います。お腹に余裕があれば食べ比べを
▲キレイで落ち着いた店内。創業からずっと同じ場所で暖簾を守り続けています

創業85年を超える老舗は、「ご当地グルメ」という言葉が生まれるずっと昔から、ご当地の素材を使った市民の味を作り続けています。

地域に愛される人気店「食堂やまと」

▲創業60余年の食堂やまと。かわいらしい食堂です

岡山城や岡山後楽園、地元百貨店「天満屋(てんまや)」などのほど近く、食堂や居酒屋、パン屋などが軒を連ねる昔ながらの商店街「オランダ通り」。この商店街で、昼時にいつも行列をつくっているのが「食堂やまと」。地元では有名な人気店です。
▲商店が軒を連ねるオランダ通り。ぶらりと歩いてみると意外な発見があるかも

食堂やまとは、その名の通り大衆食堂。こちらも歴史が長く2017年で創業69年。
大衆食堂なので、デミカツ丼だけはなく、ラーメンやオムレツもいただけます。60年以上も地元で愛され続ける人気店の料理、ほかも気になるところですが、今回はデミカツ丼の取材ということで、「デミカツ丼一丁、お願いします!」
▲揚げたてカツに特製のデミグラスソースをかけます
▲食堂やまとのデミカツ丼(税込780円)。味の決め手はラーメン?!

これが人気食堂のデミカツ丼。
オレンジがかった明るいソースが見た目に鮮やかです。このソース、実はベースにラーメンのスープを使っているそうです。

食堂やまとのラーメンはとんこつスープと魚介系のスープをブレンドしたものを使用。今で言う「ダブルスープ」というやつですね。ラーメンのスープと聞くと、ちょっとこってりかな?と思うかもしれませんが、意外にもあっさりで、素材の旨みがしっかり。揚げたてでサクサク、ジューシーなロースカツとの相性は◎。ご飯、デミグラスソース、ロースカツというシンプルな構成もいいです。
▲こちらがデミグラスソースのベースにもなっているラーメン(小・税込520円)。見た目はこってり系と思いきや、あっさり
▲デミカツ丼とラーメン。重たそうな組み合わせも意外とあっさりでペロリ

「ベースの出汁が同じだから合うんですよ」と、店主の信一さんに薦められてラーメンもいただきます。たしかに。セットで頼まれるお客さんが多いというのも納得の相性。筆者もペロっといただいてしまいました。お腹に余裕がある方は、セットで食べるのがおすすめです。

濃厚デミグラスが楽しめる。個性豊かな「だてそば」

最後にご紹介するのは「だてそば」。こちらもオランダ通り沿いに店を構える老舗。オープンと同時に次々とお客さんが吸い込まれていく人気店です。
▲雰囲気のある外観。創業当初は寿司屋だった

独特の佇まいと雰囲気。この一癖も二癖もありそうな佇まいが好きなご当地グルメファンも多いのではないでしょうか?だてそばは、その期待をきっと裏切らないはずです。
▲創業当時から変わらない店内。

カウンターの一枚板の存在感がすごい。創業から変わっていないという店内では、店主の伊達温子さんを中心に明るい声が飛び交います。取材のはずが、いつの間にか昔からのなじみ客のような世間話に…。おっと、いけない。そろそろデミカツ丼、お願いします!
▲豪快に揚げられたカツ2枚
▲こちらがだてそばのデミカツ丼(税込850円)。生卵がトッピングされます

デミグラスソースと生卵。想像しただけでそのトロトロ感にヨダレが出ちゃいますよね。そう、そのパブロフの犬的条件反射は間違っていませんのでご安心を。
▲黄身を崩して、デミグラスソースと絡めた揚げたてカツをご飯と一緒にいただきます
▲生卵をしっかりと絡めて…いただきます!

卵の甘み、コクのあるデミグラスソース、お肉の旨みが口いっぱいに広がります。ご飯は、デミグラス卵かけご飯とでもいいましょうか。どこか懐かしい味。このご飯だけでも十分うまい。
▲だてそばのデミグラスソースのベースになっているのもラーメンのスープ
▲独眼竜スープ(税込150円)

だてそばのデミグラスソースのベースになっているのが、こちらの独眼竜スープ。豚骨と鶏とカツオと昆布の旨みが凝縮されたラーメンのスープです。
“独眼竜”といえば仙台の戦国武将の伊達政宗ですが、岡山なのになぜかと言えば、店主が伊達さんだから。

だてそばでデミカツを食べる際には、ぜひこのスープ、もしくはラーメンとセットでお楽しみください。相性はもちろんバッチリです。
とんかつにデミグラスソースをかけたこの個性的などんぶり「デミカツ丼」の歴史は意外にも長く、スタイルもさまざまですが、今回ご紹介したどのお店も、長く岡山っ子に愛され続けています。

食べ歩くには少々ボリュームとカロリーが気になるところですが…、岡山城、岡山後楽園の散策と併せて、ぜひその歴史とこだわりの味をご堪能ください。
ココホレジャパン

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