オリーブの島・天草で、最上級のオリーブを見て、搾って、テイスティング!

2016.11.27

大小約120の島が連なる観光地・熊本県天草エリア。その最大の島・天草下島(しもしま)が「オリーブの島」として注目されています。中でも観光客から人気を集めているのが体験型農園「天草オリーブ園AVILO(アビーロ)」。オリーブを知り、体感できる貴重なアクティビティを楽しんできました。

「オリーブ農園ツアー」で1周すれば、いつの間にかオリーブ博士に!?

天草市がある天草下島は日照時間が長く、冬は暖かく夏は比較的涼しい地中海の気候に似た島。「オリーブの島」としてオリーブ栽培に力を入れています。

「天草オリーブ園AVILO」は、そんな天草市五和町(いつわまち)にある観光農園。イルカウォッチングで有名な海沿いから車で15分程走ると、豊かな自然に囲まれた小高い丘が現れました。
▲地中海沿いの片田舎を思わせる、「天草オリーブ園AVILO」の景色(写真提供:天草オリーブ園AVILO)

耕作放棄地となっていた1.8haもの土地にイタリアから技術者を招いて伝統の栽培技術を学び、オリーブを植えた場所。2014年より収穫体験もできる農園としてオープンしました。
▲10月上旬ごろの農園の様子。オリーブは収穫後、敷地内ですぐにオイルに加工されます(写真提供:天草オリーブ園AVILO)

オリーブは傷が付かないよう手摘みにこだわり、収穫後24時間以内に敷地内の搾油所で搾ってオイルに加工されています。ここで手間暇かけて生産されるエクストラバージンオリーブオイルは、国際オリーブオイル協会鑑定専門家も太鼓判を押す最上級の品質を誇ります。生産・加工・販売まで一貫して行っている、貴重な農園なのです。
▲敷地内には、摘みたてのオリーブからオイルを搾る搾油所も

そんな「天草オリーブ園AVILO」では、1年を通して、ガイドスタッフの案内でオリーブ畑を歩く農園ツアー、海外のオリーブ果実を使った手搾り体験、オリーブオイルのテイスティングという3つのアクティビティから、オリーブの世界を体験し知識を深めることができるのです(3アクティビティセット・中学生以上 1,296円・税込)。まずはその中の一つ、「オリーブ農園ツアー」のスタートです!
▲案内してくれたのは店長の田口翔吾さん。料理人という経歴の持ち主

ツアーでしか入れない農園の中をルートに沿って進むと、その脇にかわいいイラストが描かれた看板がちらほら。オリーブ発祥の地がどこかといった説明から始まり、オリーブオイルの生産・消費国、日本の産地、品種、そして美容や健康とのつながり…。看板を辿って歩くほどに、興味深いオリーブのお話が進みます。
▲博識な田口店長のお話が面白い!なぜオリーブオイルが私達の暮らしを豊かにしてくれるのか、いろんな謎が解けました
▲オリーブのトンネルを歩くだけでも心癒されます。世界に1,600もの品種がある中で10品種が植えられています

オリーブは常緑樹なので、どの季節に来ても緑が迎えてくれます。実がなっている様子を見たかったら9月上旬~10月上旬、花を見たかったら5月中旬頃の訪問がオススメです。
▲取材日は収穫後の時期でしたが、運良く摘み残りの可愛い実と遭遇できました
▲コースの最奥は、地中海のオリーブ畑に入り込んだ様な展望地。記念撮影スポットです

この「オリーブ農園ツアー」では、ひそかな楽しみが!実はオリーブには、まれにハート型をした葉があるのだそう。見つけたら幸せになれるとか…!?
▲「四つ葉のクローバーよりは見つけやすいと思いますよ」との言葉通り、見つけた!
▲2枚の葉が寄り添っているように見えます。かわいい!スマホの待ち受けにすると良いことありそう?

古代オリーブオイル搾りを疑似体験!自分の手で搾る「オリーブ手搾り体験」

さて、農園ツアーの次は「オリーブ手搾り体験」です。古代ローマ時代から伝わるオリーブオイル搾りの作業を体験しながら、どうやってオリーブオイルが採れるのかを知ることができる内容です。
▲まずはDVDで、収穫からオイル搾りまでの流れを勉強します
▲ビニール袋に入れたまま、オリーブの実の種と果肉をはがします。なかなかの力作業…。昔は石臼で行っていたとか
▲果実をぎゅっと潰して…。だんだん汁が出てきました
▲最後は果汁を分離器にかければ完成。昔ながらの機械では時間がかかるので、ここだけは遠心分離器の力を借ります
オリーブオイルが採れました。手がくたくたです…!

こうして採れるオイルは、オリーブの実の10分の1程度(1個あたり0.3cc前後)だけなのだそう。手搾りや手作業で行うと、とてつもない労力がかかるのですね。今日からオリーブオイルを見る目が変わりそうです。
※搾ったオイルの味見やお持ち帰りはできません。

ソムリエ気分で楽しむ「オリーブオイルのテイスティング」

さあ、続いてはお待ちかねのテイスティングです。目の前にはオイルが4つ。これらをテイスティングして風味の違いを楽しむ体験です。プロのオリーブオイルソムリエが行うのと同じ手法で、テイスティングをします。
▲品種やブレンドが違う4つのエクストラバージンオイル。このうち3つは海外の提携農園で作られたオリジナル商品で、敷地内のショップで購入できます
▲手でカップをはさみ、ゆっくりこすって人肌で温めます。「温めることで、オイルの香りが膨らむんですよ」と田口さん
▲鼻の近くで手を開くと、ふんわりとオイルの香りが。「あ、これはバナナっぽい香り!?」
▲香りを確かめたら口に含み、歯の間から喉奥に空気を通して風味を感じます。それぞれ微妙に風味が違う! 

他にも青リンゴに似た香りのするオイルなど、芳醇な香りと風味に満たされたテイスティング。プロの厳しい審査基準も学び、良いオリーブオイルの見分け方も知ることができました。
▲3つのアクティビティに参加した方には、オリーブのスタイルブックをプレゼント

特別なお土産やオリーブスイーツで、農園の恵みを美味しく堪能!

ツアーを通してオリーブオイルの魅力を全身で体感したら、「オリーブショップ」へ。今日教えてもらったオリーブオイルの美容や健康への生かし方を実践すべく、お土産を探しましょう。
▲海外の提携農園から仕入れたエクストラバージンオイルやオリーブの塩漬けの他、パスタの食材や化粧品も

ショップで見逃せないのが、農園のオリジナル商品。特に天草産100%で作られたエクストラバージンオイル「EVOO 天草100%リミテッドエディション」(100ml /11,880円・税込)は、毎年2月頃に数量限定で販売される希少なオイルです。
▲左が「EVOO 天草100%リミテッドエディション」。天草陶石を使った美しい高浜焼の器に入っています。右の2本は通年購入できる、海外産と天草産をブレンドしたエクストラバージンオイル「EVOO 天草スペシャルブレンド」(150ml/各2,916円・税込)。右はイタリア産オリーブオイルとブレンドしたフレッシュでハーブのような風味、左のブラックはスペイン産オイルとブレンドしたマイルドでコクのある風味
▲オリーブを使った農園オリジナルのコスメで、お肌にもオリーブの恵みを。左「天草オリーブ モイスチャーローション」(180ml/2,160円・税込)、右「天草オリーブ ディープエッセンス」(20ml/5,616円・税込)

ショップのテラスには眺めのいいカフェコーナーがあり、コーヒーやオリーブスイーツを味わうことができます。
▲「天草塩バニラアイス」にビターなオリーブオイルをかけた、「オリーブアフォガート」(378円・税込)。あっさりした甘さに苦みが効いた、大人なスイーツ!
▲気持ちのいいカフェコーナーでゆっくり休憩
▲オリーブの花言葉に由来した「オリーブ平和の鐘」がある展望台

最後に丘の上の展望台に上り、素敵な体験をさせてくれた農園を眺めました。
暮らしに身近なオリーブをより深く知り、美容や料理に生かすヒントももらえる「天草オリーブ園AVILO」。オリーブの樹々に癒されたい人や、オリーブに詳しくなりたい人はもちろん、健康への意識や女子力を高めたい人にピッタリの体験農園です。
▲毎年10月上旬には、オリーブの収穫体験ができる「天草オリーブ園AVILO収穫感謝祭」を開催(写真提供:天草オリーブ園AVILO)
中川千代美

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。(編集/株式会社くらしさ)

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