明治20年創業のお餅屋さんで頂くお雑煮と餅スイーツに心がほっこり
土佐の台所と称される高知市・大橋通り商店街の南口にある、老舗のお餅屋さん「中納言」。明治20年創業よりこの地に佇み、節句や入学祝い、お歳暮やお正月には、欠かせないお餅屋さんとして親しまれ、いつしか“祝いの餅は「中納言」”と言われるようになりました。そんなお餅屋さんで美味しいお餅料理やスイーツが楽しめると聞き、さっそく行ってみることに。

餅一筋に百二十余年!土佐で愛され続ける老舗の餅屋

現在でもこの「大納言」は、紅白の「祝餅」と共に店の二枚看板として人気の「赤飯」に使用されています。

先代から受け継いできた味と製法を守り、餅一筋に極めてきた「中納言」。使用するもち米は、中でも良質といわている“ヒデコモチ”です。毎年、高知県で栽培される“ヒデコモチ”の新米を仕入れ、毎朝、職人がつきたてのお餅を作り出しています。添加物など一切使用していないのに、時間をおいても柔らかな食感が保たれているのも、熟練した職人さんの技術が成せる技なんですね。

現在では、本店の他にも4店舗を展開している「中納言」。今回は、店内に喫茶ブースが設けられている本店にお伺いしました。

和みの空間で、餅料理や餅スイーツを堪能

調理スペースはオープンになっているので、焼いているお餅の良い香りが…。早速メニューを見てみると、「赤飯定食」に「栗おこわ定食」、「白玉きなこ」に「どら抹茶」など、多彩なラインナップ!迷いに迷ったあげく、10月~5月まで味わえる冬メニューから、欲張って3つも注文しちゃいました。
最初は、シンプルイズベスト!さっぱりと「雑煮」からいただきます。

高知県らしく鰹ダシのすまし汁に、西日本では珍しく丸餅ではなく、角餅が入っています。これは、静岡県から多くの家臣を連れて土佐に入国した土佐藩主・山内家の風習によるといわれています。

「大納言」や栗の風味、もち米の美味しさを存分に味わえる、おこわおにぎりがセットなのも嬉しいところ。
お次は、寒い冬の日に身体がポッと温まる「ぜんざい」が到着。

コチラもやはり北海道産の「大納言」を使用。じっくり2日間をかけて仕上げるという「ぜんざい」は、「大納言」の特徴である大粒小豆のホクホクとした食感や、ほどよい甘さが口いっぱいに広がります。コロッと四角いつきたて焼きたてのお餅は柔らかく、あっと言う間にペロリ!


モッチモチの柔らかな食感と甘~いきな粉が溶け合うあべ川餅と、甘辛いお醤油と海苔の風味がマッチする香ばしい磯辺巻き風。どちらも、コシの強さと歯切れの良いお餅の良さを引き出しています。
どのメニューも、お餅本来の美味しさや食感が楽しめる逸品。冬メニューには、抹茶に白玉や栗、小倉あんが入った「小倉山景」(570円・税込)もありましたよ。
お正月はもちろん、お土産やお料理にもオススメのお餅!

「力餅」のプレーン味とよもぎ味は通年ありますが、きび味や青のり味、うるもちなどは、12月27日~31日のみ販売される年末限定の「力餅」なんだそうです。薄すぎず厚すぎない伸びの良いお餅に、甘さ控えめのこしあんが入っています。


高知県で愛され続けて120余年の老舗のお餅。
みなさんも「中納言」で、本物のお餅の美味しさを堪能してみませんか?
中納言 本店
高知県高知市本町2-1-16
[営業時間] 6月1日~9月30日 8:30~18:30 ※日曜、祝日は18:00まで、10月1日~5月31日 8:30~18:00
[定休日]年始
088-822-2266

畔元志保
高知県生まれ、高知県育ち、高知県が大好きな高知県民。高知県のタウン誌「ほっとこうち」の編集部勤務を経て、フリーライターになり、横長の高知県を西へ東へ駆け巡っている。高知県の大自然と、可杯・箸拳・菊の花を愛するお酒好き!
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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