明治20年創業のお餅屋さんで頂くお雑煮と餅スイーツに心がほっこり

2016.12.10

土佐の台所と称される高知市・大橋通り商店街の南口にある、老舗のお餅屋さん「中納言」。明治20年創業よりこの地に佇み、節句や入学祝い、お歳暮やお正月には、欠かせないお餅屋さんとして親しまれ、いつしか“祝いの餅は「中納言」”と言われるようになりました。そんなお餅屋さんで美味しいお餅料理やスイーツが楽しめると聞き、さっそく行ってみることに。

餅一筋に百二十余年!土佐で愛され続ける老舗の餅屋

「中納言」を開業したのは、香川県観音寺市から高知に移ってきた、初代・安藤治三郎氏です。店名の由来となっているのは、初代が惚れ込んだ北海道産の大粒のあずき「大納言」。では、なぜ店名が「大納言」ではなく「中納言」なのかというと、「大納言」とつけるのは恐れ多い、かといって「少納言」では志が低い、何事も中庸(ちゅうよう)が大切、という気持ちから「中納言」になったと伝えられているそうです。
▲「中納言 本店」の正面入口に掲げられた看板は、昭和30年代に作られたもの

現在でもこの「大納言」は、紅白の「祝餅」と共に店の二枚看板として人気の「赤飯」に使用されています。
▲写真左から「祝餅」(1,200円)、「赤飯」(1,296円)※価格は全て税込

先代から受け継いできた味と製法を守り、餅一筋に極めてきた「中納言」。使用するもち米は、中でも良質といわている“ヒデコモチ”です。毎年、高知県で栽培される“ヒデコモチ”の新米を仕入れ、毎朝、職人がつきたてのお餅を作り出しています。添加物など一切使用していないのに、時間をおいても柔らかな食感が保たれているのも、熟練した職人さんの技術が成せる技なんですね。
▲毎朝「中納言 東雲店工場」で作られるつきたてのお餅が、各店舗へと配送されます

現在では、本店の他にも4店舗を展開している「中納言」。今回は、店内に喫茶ブースが設けられている本店にお伺いしました。
▲店内には、贈答用商品の見本がズラリ。予約の受付も行っています

和みの空間で、餅料理や餅スイーツを堪能

店内は、販売ブースと喫茶コーナー、調理スペースに分かれており、喫茶コーナーでは路面電車を望みながら、餅料理や餅スイーツが味わえます。
▲店舗奥にある喫茶ブースは、1人でも立ち寄りやすい雰囲気

調理スペースはオープンになっているので、焼いているお餅の良い香りが…。早速メニューを見てみると、「赤飯定食」に「栗おこわ定食」、「白玉きなこ」に「どら抹茶」など、多彩なラインナップ!迷いに迷ったあげく、10月~5月まで味わえる冬メニューから、欲張って3つも注文しちゃいました。

最初は、シンプルイズベスト!さっぱりと「雑煮」からいただきます。
▲「雑煮」(550円・税込)。ミニおこわ・だし巻き玉子・しそこぶ付

高知県らしく鰹ダシのすまし汁に、西日本では珍しく丸餅ではなく、角餅が入っています。これは、静岡県から多くの家臣を連れて土佐に入国した土佐藩主・山内家の風習によるといわれています。
「雑煮」には、焼きたてのお餅や椎茸、お麩などが入っています。表面が香ばしく中がふっくらとしたお餅に、優しい味わいのダシが染み込むまで少し待つと、とろ~んと伸びる滑らかなお餅の食感がより楽しめます。
「大納言」や栗の風味、もち米の美味しさを存分に味わえる、おこわおにぎりがセットなのも嬉しいところ。

お次は、寒い冬の日に身体がポッと温まる「ぜんざい」が到着。
▲「ぜんざい」(470円・税込)。しそこぶ付

コチラもやはり北海道産の「大納言」を使用。じっくり2日間をかけて仕上げるという「ぜんざい」は、「大納言」の特徴である大粒小豆のホクホクとした食感や、ほどよい甘さが口いっぱいに広がります。コロッと四角いつきたて焼きたてのお餅は柔らかく、あっと言う間にペロリ!
最後にいただくのは「あべ川もちセット」。あべ川餅、磯辺巻き風、こしあん、つぶあんの中から、好きなものを2種類選べるセットです。
▲「あべ川もちセット」(470円・税込)。この日は、焼いていない柔らかなお餅を使ったあべ川餅と、焼きたてのお餅を使った磯辺巻き風をチョイス

モッチモチの柔らかな食感と甘~いきな粉が溶け合うあべ川餅と、甘辛いお醤油と海苔の風味がマッチする香ばしい磯辺巻き風。どちらも、コシの強さと歯切れの良いお餅の良さを引き出しています。

どのメニューも、お餅本来の美味しさや食感が楽しめる逸品。冬メニューには、抹茶に白玉や栗、小倉あんが入った「小倉山景」(570円・税込)もありましたよ。

お正月はもちろん、お土産やお料理にもオススメのお餅!

お腹はいっぱいですが、“この美味しさを自宅に持ち帰りたい!”ということで、お店で人気の「力餅」をお土産に、「切餅」をお正月用に購入することに。残ってしまっても、冷凍保存すれば美味しく食べられるということなので、沢山買っちゃいました。
▲「力餅/こしあん」(各87円・税込)。左からきび味、よもぎ味、プレーン味です

「力餅」のプレーン味とよもぎ味は通年ありますが、きび味や青のり味、うるもちなどは、12月27日~31日のみ販売される年末限定の「力餅」なんだそうです。薄すぎず厚すぎない伸びの良いお餅に、甘さ控えめのこしあんが入っています。
▲焼くのはもちろん、お鍋やお雑煮にも最適な「切餅(500g)」(670円・税込)
▲店頭ではおはぎやどらやき、みたらしだんごや最中、きんつばやスイートポテトなど、多彩な和菓子がズラリ!店内でも食べられる商品があります

高知県で愛され続けて120余年の老舗のお餅。
みなさんも「中納言」で、本物のお餅の美味しさを堪能してみませんか?
畔元志保

畔元志保

高知県生まれ、高知県育ち、高知県が大好きな高知県民。高知県のタウン誌「ほっとこうち」の編集部勤務を経て、フリーライターになり、横長の高知県を西へ東へ駆け巡っている。高知県の大自然と、可杯・箸拳・菊の花を愛するお酒好き!

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