都心から60分でアメリカンな雰囲気に浸れる「ジョンソンタウン」で人気のお店めぐり

2017.03.30 更新

アメリカの住宅地を思わせるような白い平屋住宅やアメリカ雑貨のお店が立ち並ぶ「ジョンソンタウン」は、埼玉県入間市にある元・米軍居住地。おしゃれなファッションアイテムや雑貨が買えるお店や、アメリカらしい料理が食べられる飲食店が集まっていて、メディアでも度々取り上げられる話題のスポットです。都心から1時間足らずで気軽に遊びに行けるプチ・アメリカを散策しました。

▲街の中心部にある雑貨店「MiMi+MoM(ミミマム)」。店頭に並ぶカラフルでポップな雑貨を見ていると一気にアメリカ気分に

入間の景色から一変!アメリカ風の古民家がかわいい!

東京・池袋から西武池袋線の急行に乗って約40分、入間市駅から南東へ15分程歩くと、右手に「JOHNSON TOWN」と書かれた看板が見えてきます。
街の入口に着くと、横張りの白い壁がかわいらしい平屋住宅が立ち並ぶ景色が広がります。
▲アメリカの田舎町に来たような、開放的な風景

「ジョンソンタウン」は、入間市にある元・米軍居住地一帯のこと。不動産会社の磯野商会によって管理され、入居希望者は2年ごとの賃貸契約を結んで住むことができます。あくまで住居エリアではありますが、そのおしゃれな建物を生かして出店する人も増えています。街の規模は、30分でぐるっと一周できるくらい。街のいたるところに、アメリカンなお店が点在しています。

建物の種類は大きくわけて2種類。築65年以上の「米軍ハウス」と、古民家風に新築した「平成ハウス」があります。いずれもシンプルな間取りで、屋内は自由にセルフリノベーションができるので、住人やお店の人たちは、思い思いの空間をつくっています。
▲「ジョンソンタウン」仕様の郵便ポストを発見

街の雰囲気を感じたところで、「ジョンソンタウン」の散策に欠かせないアメリカらしさを感じられる3つのお店に立ち寄ってみました。

オーナーの住空間とお店が直結。実用的でかわいい雑貨が並ぶ「Agatha」

▲道を歩いていると、「Agatha(アガサ)」の入口へと誘う小路を発見

街にはアメリカンテイストの雑貨やファッションアイテムを扱うお店がたくさんありますが、なかでも「Agatha」は実用性とおしゃれを兼ね備えた品揃えで人気です。キッチン雑貨を中心に、ガーデニング用品や装飾品などを揃えています。

お店のオーナーは、スタイリストの椎葉京子(しいばきょうこ)さん。椎葉さんのキャリアは、輸入雑貨の売り場担当からはじまり、雑貨の企画製造販売や、住居と店舗のリフォーム業、テレビや雑誌の美術仕事などを経てきました。華やかで厳しい世界からの引退を機に、6年前に米軍ハウスを借り、お店をオープンさせました。
▲椎葉京子さんと、エアデールテリアのチャーリー。左下に頭がちょこっと見えているのが、トイプードルのポアロ

「Agatha」最大の特徴は、椎葉さんの住居とお店が直結していること。レジ台の向こうには、キッチンやソファーがあり、椎葉さんの私物雑貨がたくさん飾られています。

「お客さんの中には、そっちにはどうやっていくんですか、とたずねられる方もいます」と椎葉さん。それもそのはず、まさか店主の住空間とつながっているとは思わないし、見える景色が本当におしゃれなのです!
▲かわいい雑貨が店内を埋め尽くしている。右手にある出窓がレジ台で、その奥に椎葉さんの住居スペースが広がる
▲レジ台から覗いた、椎葉さんの居住スペース。お客さんに雑貨のことを聞かれたら、居住スペースから私物の雑貨を持ってきて説明することもあるそう
▲ポップコーンポッパー(小3,024円、大3,240円※共に税込)を発見。これでポップコーンを作ってアメリカ気分を盛り上げたい
▲料理好きの椎葉さんが選ぶキッチン雑貨は、かわいらしさだけでなく実用性にも長けている
▲おしゃれな伊達メガネのように見えるが、すべて老眼鏡(1,143円・税込~)。売れ筋商品の一つだそう

デザインがかわいらしい雑貨は、「かわいいけど使い勝手が悪い」と思われがち。でもこのお店には、デザイン性と利便性の両方が優れているものが集まっています。

「私は主婦であり、生活に雑貨を取り入れているので、便利で生活が楽しくなるものをおすすめしたいです」(椎葉さん)。

アメリカらしいポップな雑貨が手に入る「Agatha」。椎葉さんのお話を聞くうちに、雑貨に囲まれた生活や、椎葉さん自身にも憧れを抱いてしまいました。

夫婦で人が集まる場所をつくりたい。「east village OTHER/Marque Blanc*」

▲ウッドテラスは、観光客や近隣の学生が集う場所

街を歩いていると、ウッドテラスに女子高生が集まっていました。なにをしているのかと覗いてみると、そこにはクレープ屋さんが。店内に入ると、右側の壁がドアのサイズにくりぬかれており、その向こう側にはアパレルショップがありました。
クレープと洋服、という意外な組み合わせのお店を切り盛りするのは、吉田政憲(まさのり)さん、浩子さんご夫婦です。
▲アパレル部門を担当する政憲さん(左)と、クレープ部門を担当する浩子さん(右)

もともと大手アパレルメーカーに勤めていた政憲さんは、2014年に独立。海外のブランド品や、国内でも希少なアパレルアイテムを販売するショップ「east village OTHER(イーストビレッジアザー)」をオープンさせました。
さらに「お店やその周辺に人が集まれる場所があればいいな」という思いから、お店の一角を使い、「Marque Blanc*(マルクブラン)」をオープン。世代を問わず親しみやすいスイーツであるクレープを浩子さんが焼いています。
▲店内で注文。クレープ皮の焼き置きはせず、いつでも焼きたてを提供している

「east village OTHER」には、政憲さんが気に入ったパーカーやTシャツ、ジャケット、パンツなどが陳列されています。バイク通でもある政憲さんのセレクションは、有名なビンテージヘルメットをモチーフに企画したTシャツなどのオリジナル商品や、品数豊富なジャケットが特徴的。
▲都心のセレクトショップを巡っても出合えないような、ハイセンスなアパレルグッズが揃う

おすすめは、デニムの街・岡山県の児島にある加工屋「whoval(フーバル)」によって加工が施されたデニム。海外向けに製造されている商品で、国内では「east village OTHER」だけが仕入れているそうです。
▲デニム(32,400円・税込)

こだわりを持って選び抜かれたアイテムの数々を、ぜひその目で確かめてみてください。

雰囲気・味・デカさ、すべてが本物!「BLUE CORN」のバーガーにかぶりつく

アメリカの食事といえば、大きくて風味豊かなビーフパテが挟まったハンバーガーを思い浮かべる人も多いはず。まさに想像通りの“ごちそうバーガー”を、食べられるお店がここ「BLUE CORN(ブルーコーン)」です。
▲アメリカからそのまま持ってきたかのようなお店の外観
▲お店の入口付近に陳列されている雑貨と洋服は購入できる
▲店主の小林大介さんは、大のミッキーマウスファン。店内にはビンテージの置物がたくさん並べられている

この日は自家製ビーフパティとトマト、オニオン、レタスが挟まった「ハンバーガー(760円・税込)」を注文しました。アボカドやベーコンなどのトッピングを1種類110円(税込)~で追加することもできます。ファストフードのイメージが強いハンバーガーですが、「BLUE CORN」では注文が入ってから調理するので、肉の焼けるいい香りを楽しみながら料理を待ちます。

ハンバーガーは、上下2つに分かれた状態で運ばれてきました。自分でケチャップとマスタードをかけ、上半分を勢いよくひっくり返して完成させます。
▲バンズをひっくり返すときは、ちょっと強めに握るのがコツ

「提供するスタイルもアメリカに倣っています。店内に日本語のものを置いていないのも、とことんアメリカらしさを感じてもらうためです」と、店主の小林さん。

徹底されているのは雰囲気だけではありません。小林さんは、本場の味やスタイルを尊重しながらも、日本人の好みにあうパティを研究してきました。
▲食べるときにはワックスペーパーで包み、大きく口をあけて頬張ります!

「外国産の牛肉に和牛の脂身を加えることで、濃厚な肉の旨みを失わずに、ジューシーな舌触りを実現させました」と小林さん。

そして、アメリカ通なら食べずに帰るわけにはいかないのが、「チリチーズフライ」。フライドポテトに、アメリカ南部でよく食べられている「チリビーンズ」が盛り付けられています。これは絶対においしい組み合わせ!
▲大皿にどかんと盛られた「チリチーズフライ」(Mサイズ760円・税込)。スパイスとチェダーチーズの香りがあたりを包み込む

チリビーンズのスパイシーさを、まろやかなチーズが中和しています。ポテトの甘みも相まって、非常に完成度の高い一品。ハンバーガーを食べたばかりだというのに、食べる手が止まりませんでした。
日が暮れたころ、お店や個人宅の窓からこぼれる灯りや、街角の木に飾られたイルミネーションが光る「ジョンソンタウン」を後にしました。「ジョンソンタウン」は、同じ道を何度も往復したくなるほど素敵な景観をもつ街でした。東京からすぐに行ける距離なので、次の休みには、電車で“アメリカ”を訪ねてみてはいかがでしょうか。
▲「ジョンソンタウン」の入口を示す看板。夕方にはライトアップされる
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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