肌がピリッと引き締まる川湯温泉と絶対寄りたい味な店

2017.01.12 更新

肌がピリッと引き締まりハリが出ると評判の温泉が北海道にあります!ひなびた温泉街に硫黄の香りがふんわり漂う、川湯温泉です。すべての温泉施設が源泉100%かけ流しの温泉地。フレッシュな湯を日帰り入浴や足湯で楽しめるのはもちろん、絶品ランチをはじめ、地元の人が開店前から列をなす大人気のケーキやパン、心が和む雑貨のお店もあってワクワク感いっぱい!早速行ってきました。

▲温泉が流れる川の畔にある足湯に浸かりゆったりと

釘も溶かすほど酸性が強い川湯温泉の湯

釧路空港から車で約1時間45分、川湯温泉の温泉街には、高温の湯が流れる温泉の川があります。その源は、温泉街から車で4、5分のところにある硫黄山。
▲もうもうと水蒸気が噴き上がる硫黄山

硫黄山付近の地中で熱せられた地下水が水蒸気とともに地表近くへ上昇し、水蒸気が大気へ噴き出す一方、硫黄成分などを含んだ高温の湯が地表近くの地層の中を流れ、温泉街付近で湧出しています。
▲湯量豊富な川湯温泉。各入浴施設や宿泊施設はどこも源泉100%かけ流しです(写真提供:川湯観光ホテル)

釘を温泉に数日浸けておくと溶けてなくなってしまうほど酸が強い泉質。アクセサリーなど貴金属は外して入らないと変色してしまいます。
▲「名湯の森ホテル きたふくろう」の露天風呂。湯が流れた後は湯の華が堆積して真っ白く変色してしまうほど、硫黄などの成分がたっぷり

それだけ強酸性の湯は強い殺菌作用があるため、皮膚病や水虫、結膜炎や白内障などに効能があると言われ、かつて「クスリの湯」と呼ばれていたこともあります。さらに、硫黄成分はメラニンの代謝を促すため美白肌を目指せるとも言われています。

今回、数多くある温泉施設の中からとくに人気の高い2軒の宿で日帰り入浴をしてみました。

原生林を眺めながら露天風呂で入浴!

はじめの1軒は、露天風呂から原生林を眺められる宿泊施設、「名湯の森ホテル きたふくろう」。
▲温泉街にありながらホテル裏手には原生林が広がります(写真提供:名湯の森ホテル きたふくろう)

露天風呂は、木風呂の「ふくろうの湯」と岩風呂の「万年の湯」があり、それぞれ男女入替制でどちらかの湯を楽しめます。
▲「万年の湯」に入浴!

はじめはやや熱くてヒリヒリしましたが、すぐに慣れました。いい湯加減!
ところが、ヒリヒリ感じたのは熱さのせいだけではないのです。川湯温泉の泉質は、入浴すると肌がピリッと引き締まるような感触が特徴なのです!さすが「クスリの湯」、湯上がりは肌がスキッとしてハリが出た感覚。しばらくの間全身から硫黄の匂いがふんわり漂っていました。
▲「万年の湯」。真冬は外気温が氷点下20度近くになることもありますが、湯船は熱々!(写真提供:名湯の森ホテル きたふくろう)

静寂な原生林、聞こえるのは湯が流れる音と、風が木の葉を揺らす音。新緑の春、緑に囲まれる夏、彩りの秋、銀世界に覆われる冬。四季折々の風景を露天風呂から楽しめます。季節を問わず、目の前にエゾシカやキタキツネが現れることも!
▲内湯からもガラス窓越しに原生林を眺められます(写真提供:名湯の森ホテル きたふくろう)

低温、中温、高温の3つの湯加減を楽しめる!

次に訪れたのは、温泉街の中ほどにある「川湯観光ホテル」。男女とも湯の温度が異なる浴槽が3つずつあり、好みの湯加減を選んで入浴できます。
▲内湯には、約38度の低温の湯(手前)と、約43度の高温の湯(奥)、2つの浴槽があります

各浴槽で温度は異なりますが、泉質は一緒。どれも源泉100%かけ流しで、水で薄めてもいません。源泉から湯船へ注ぐまでの間、ちょうどよい温度を見計らい各湯船へ注ぐよう調節しているそうです。
▲露天風呂は約40度の中温。心地よい湯加減です

長湯するなら低温の湯と中温の湯でのんびりと。シャキッとしたい気分なら、高温の湯にドボンと浸かってスッキリと。あなたならどの浴槽を選びますか?

足湯も楽しもう!

川湯温泉街と周辺エリアでは足湯を無料で楽しむこともできるんです!もちろん、すべて源泉100%かけ流しです。
川湯温泉街にある足湯は3カ所。
▲温泉街の中を流れる温泉の川の畔にある足湯スポット
▲宿泊施設の前にも。こちらは「川湯観光ホテル」の前にある足湯。「名湯の森ホテル きたふくろう」の前にも足湯があります

川湯温泉街から車で数分の屈斜路湖畔やJR川湯温泉駅でも足湯を楽しめるスポットが1つずつあります。
ただ、これらは川湯温泉の泉質とは全く異なり、さらっとした肌ざわりの湯。すぐ近くなのに違う泉質を楽しめるというのも不思議な気分です。
▲屈斜路湖畔にある砂湯の足湯。冬はオオハクチョウがやってきて間近で羽を休める姿も楽しめます
▲JR川湯温泉駅。この中にも足湯があるんです!
▲駅舎脇にある足湯コーナー。アルカリ性の湯で肌がツルッとする感覚

足湯をハシゴして、さまざまな雰囲気と全く異なる泉質を一気に楽しめました。時間が限られる人や欲張りさんにおすすめ!

温泉入浴や足湯を楽しんだ後は、川湯温泉へ来たら絶対立ち寄りたいお店を3つ紹介します!

無人駅の中で本格的なビーフシチューが!

JR川湯温泉駅は無人駅ですが、駅舎内には喫茶・レストラン「オーチャードグラス」があります。かつて有人駅だった時に使用されていた駅事務室など、駅舎内の施設を利用した飲食店です。
▲お店の入口は駅の待合室にあります

お店の一番奥の部屋は天井が高く、かなり重厚な雰囲気で気品があります。というのも、ここは元貴賓室。かつて近隣に御料地があったため、昭和11(1936)年に現在の駅舎ができた時、皇族を迎えるための貴賓室が作られたそうです。
▲壁や窓などは改修されていますが、テーブルと椅子は貴賓室ができた時から使われているものだそうです

ここでぜひ食べておきたいメニューは、手作りにこだわるビーフシチュー!
丸一日煮込まれた地元産の牛肉は口に入れるとホロホロととろけるような軟らかさ。ソースは濃厚で、旨みがぎゅっと濃縮され、深いコクがあります。
▲ビーフシチュー(ライス、サラダ付き)1,450円(税別)

ゆったりと時が流れていくような落ちついた雰囲気の店内で、都会にある一流レストラン顔負けのビーフシチューを味わえます。日に数本しか列車がやってこない無人駅の駅舎内とはとても思えないロケーション。そのギャップが面白い、素敵なお店です。

地元の人が開店前から並ぶケーキとランチのお店

JR川湯温泉駅前には、まだまだ素敵なお店がありますよ。
駅を出てすぐ右手には、「森のホール(スィート・ドゥ・バラック・カフェ)」という、ケーキが人気のカフェが。
▲元民宿の建物を利用したカフェ。店先や店内では年数回ライブが開催されます

北海道産小麦と生クリーム、地元の有精卵などで作る自家製ケーキが好評で、地元の人はもちろん、噂を聞いた観光客が開店前から店先に並ぶほど。全体的に甘さが控え目で食べやすく、幅広い世代から支持されているそうです。
▲開店前のショーケースに並ぶケーキ。テイクアウトのほか、カフェスペースでコーヒーなどと一緒に味わうこともできます

カフェスペースでは、11:00から16:00までランチメニューを楽しめます(売り切れ次第終了)。
▲天井が高いカフェスペース。一角には雑貨コーナーもあり、レトロな食器など、思わず手にとりたくなるアイテムが販売されています

ランチメニューは「森ごはん(ドリンク付き、1,000円、+200円でデザート付き、ともに税別)」をはじめ、サンドイッチやピザなどどれも地元のお肉や野菜などを使用している手作り料理。
「森ごはん」は毎月内容が変わる看板メニュー。女性スタッフ5名が試作して食べ合い、美味しいと思ったものを翌月の献立にしているそうです。だからこそ、味は絶品!
▲ある日の「森ごはん」デザート付き。おかずは、高野豆腐のロールキャベツ豆乳ソースと、ジャガイモとナス挽肉のトマト赤みそグラタン

独創的なメニューなので、どんな料理なのだろうとワクワク感もあっておすすめです!

どっしりしたパンが人気の雑貨屋さん!?

JR川湯温泉駅を出て左手には、美味しいパンと雑貨のお店、「PANAPANA(パナパナ)」があります。
店内には、近隣のクリエイターたちが作るアクセサリーなどの作品をはじめ、店主が国内外から買い付けてきたという雑貨の数々が並びます。
▲店内はオシャレな大人のおもちゃ箱のようです

さまざまな生活シーンで使えるシンプルなものを多く取り揃えているという雑貨類。こんなところにこんなものが!とさりげなく目がいき、心が和むような品揃えです。
▲見はじめるとどれも気になるものばかり…!
▲宝物を大事にそっと隠しておきたくなる、隠し部屋のような雰囲気の2階のロフト

1階のレジ横には、レトロな木枠のガラスケースの中に自家製パンが並びます。小麦の美味しさがわかるようにと、歯ごたえがあり食べごたえのあるパンを中心に作っているそうです。
▲北海道産小麦を使用したパン。毎朝15種類前後が並び、売り切れ次第終了
▲天然酵母で作った「黒ごまあんぱん(写真下・左)」(170円)や「クリームチーズぱん(写真下・右端)」(160円)はとくに人気。早々に売り切れとなることも※価格はともに税込

このパンを目当てに朝から地元客や観光客が多数訪れ、午後には品切れになることもあるのだとか。イートインスペースはないので、テイクアウトして車中や列車内で小麦の美味しさを噛みしめましょう。どっしりとした食感のパンは、食べると口いっぱいに小麦の風味が漂います!
肌がピリッと引き締まると言われている川湯温泉。硫黄などの香りが漂い温泉情緒も感じられます。肌のハリを意識しつつお風呂や足湯で湯けむりに包まれましょう!
そして、湯めぐりとともに近くのショップ巡りも外せません。心が和み、お腹も満たされ、心身ともにリフレッシュすること間違いなし!川湯温泉を訪れ、名湯と素敵なお店をゆったり堪能してみませんか?
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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