札幌からわずか50分!紅葉の名所・定山渓で日帰り温泉&ランチを楽しむ

2018.09.18 更新

札幌市街地から車やバスで約50分、札幌市を流れる豊平(とよひら)川の渓谷沿いに広がる定山渓(じょうざんけい)温泉は、慶応2(1866)年に開湯した北海道の代表的な温泉地。温泉宿での宿泊や日帰り入浴とともに、さまざまな足湯も楽しめます。自然環境にも恵まれ、秋は紅葉の名所として賑わうほか、雪深い温泉街に無数のスノーキャンドルが灯される、冬の恒例イベント「雪灯路(ゆきとうろ)」も幻想的な雰囲気が人気。そんな定山渓温泉の魅力に迫ります!

※本記事は2016年の取材内容をもとに一部更新したものです。
▲(写真提供:定山渓観光協会)

2016年に開湯150周年を迎えた定山渓温泉。はじまりは、慶応2(1866)年に修験僧・美泉定山(みいずみじょうざん)がアイヌの人々の案内で泉源を訪れ、湯治場を作ったことがきっかけです。
▲「定山源泉公園」にある美泉定山の像。「定山渓」という地名は、温泉の礎を築いた定山をたたえて命名されました(写真提供:定山渓観光協会)

定山渓温泉街を散策しながら名湯の足湯を楽しもう!

定山渓温泉の泉源は56カ所もあり、その大半が温泉街の真ん中を流れる豊平川の川岸や川底の岩盤の割れ目から自然湧出しています。約60~80度もある熱湯で、合計の湯量は毎分8,600リットルもあるというから驚きです。
▲「月見橋」から眺めた豊平川。泉源から湯を汲み上げる建物が川沿いにあります

泉質は「ナトリウム塩化物泉」という、塩分を含む透明な湯。塩分が肌をパックするかのように包みこむため、湯上がりはしっとりとした肌になり、ぽかぽか感が長持ちするのが特徴です。各温泉宿で堪能できるのはもちろん、温泉街にある足湯や手湯でも楽しめます!

まずは手軽に楽しめる無料の足湯と手湯をいくつか紹介します。一つ目は、月見橋から温泉街を歩いて1、2分のところにある足湯、「長寿と健康の足つぼ湯」(7:00~20:00利用可能)です。
▲湯船の底に敷かれた小石が足の裏を刺激して心地よし!外は雪でも足はポカポカ、思わす寝ちゃいそう…

隣にある「岩戸観音堂」の中にタオルを販売している自販機(1枚200円・税込)もあるので、手ぶらで訪れても大丈夫ですよ。

月見橋から「長寿と健康の足つぼの湯」と反対方向へ2、3分歩くと、「かっぱ家族の願掛け手湯」(24時間利用可能)があり、手湯を楽しめます。
▲国道から月見橋方面へ曲がる交差点に立つ「定山渓温泉」と記された石碑の下に手湯があります
▲かっぱの頭にお湯を注ぐと口から湯が出てきます
▲かっぱの口から流れ出た湯で手を清めて願掛けするのがここの流儀です

ちなみに、定山渓温泉には“かっぱ伝説”があるので、温泉街各所にかっぱをモチーフにした石像などが点在しています。興味ある方は探し歩いてみるのも一興かも!?

「かっぱ家族の願掛け手湯」から国道を4、5分歩くと、「足のふれあい太郎の湯」(7:00~20:00利用可能)があります。
▲比較的広い足湯なので大人数で訪れて楽しむにはちょうどよいです

こちらもタオルを販売している自販機が壁際にあるので、手ぶらで大丈夫!

丸一日過ごしたくなる究極の足湯、「心の里 定山」でゆったり過ごそう!

温泉街にはさまざまな足湯や手湯がありますが、さらに特別感がある足湯を楽しめるスポットが、「心の里 定山」です。
▲月見橋から歩いて2分程度の「心の里 定山」。和風庭園に囲まれた施設です
▲屋外には8種類もの足湯が。大半は屋根があるので雨や雪でも安心

この施設のテーマは、“自然と憩う、心のオアシス”。入館料(1,500円・税込)さえ支払えば、営業時間内なら自由気ままに、好きなように過ごすことができます。

8種類ある足湯はすべて入りたい放題!座面には厚いクッションもあるので、長い時間座っていてもお尻が痛くならず快適。
▲湯加減はバルブを調節して自由に調整できます

タオルや足袋が用意されているほか、ひざ掛け、半てん、夏場に嬉しい麦わら帽子も用意されており、どれも自由に使えます。更衣室もあるので、足湯をする際に着替えが必要な人も安心。さらに嬉しいことに、ハンドクリームやボディオイルなども使いたい放題!足袋は使用したらそのまま持ち帰れます。

足湯を楽しんだ後は、館内のヒーリングラウンジへ。
▲心地よい落ち着いた音楽が流れるヒーリングラウンジ
▲ヒーリングラウンジでは、手作りの茶菓子も食べ放題!
▲この日は、ガトーショコラやミニシュークリームなどをチョイス。もちろんドリンクも飲み放題です!

茶菓子類だけではお腹がすくという方は、お弁当などを持参してみては?なんと、飲食物の持ち込みも自由!入館当日なら出入りも自由、買い出しに出てもOKなんですよ。
▲茶菓子を食べつつ、ゆったり読書
▲お腹が満たされたら、昼寝もできちゃいます

ヒーリングラウンジの隣には、約800冊もの自然専門書が並ぶ自然専門書ライブラリーや茶室もあります。茶室には茶器があるので、自分で抹茶(500円・税込)をたてることも可能。自分でたてられない場合はスタッフがたててくれますよ。

なかにはビールを持ち込んで飲みながら足湯を楽しむ人や、パソコンを持参して仕事の資料作りに没頭する人までいるそうです。なんとも自由な施設ですね。

濃厚な湯で肌が潤う、おすすめの日帰り入浴

足湯の次に、日帰り入浴のおすすめ施設を1つ紹介します。
定山渓温泉には温泉ホテルや日帰り入浴施設が多数ありますが、今回紹介するのは、月見橋から歩いて3、4分の「定山渓第一寶亭留 翠山亭(すいざんてい)」。
3本の自家源泉を所有し、各々含有成分が微妙に異なる湯をブレンドした、濃厚な泉質を楽しめるのが特徴です。
▲広々とした空間に、大小さまざまな内湯や露天風呂、ジャクジーやサウナ、水風呂などがあります(写真提供:定山渓第一寶亭留 翠山亭)
▲檜の浴槽の露天風呂。温度設定は浴槽ごとに約38度~約42度と異なるので、好みの湯加減を見つけてゆったり湯あみを(写真提供:定山渓第一寶亭留 翠山亭)

日帰り入浴(大人1,000円・税別)とともに、食事がセットになったプラン(2,300円・税別)もあり、旬の魚や肉を炭火で焼いた炭火焼定食などを楽しめます。ボリュームがあるうえ栄養バランスもよくヘルシーなメニューです。
▲「本日の炭火焼定食(肉)」。メインのほかご飯と味噌汁、漬物、サラダ、さらに副菜3品とデザートがつきます

身体にやさしいランチを食べて、濃厚な湯に浸かって肌がうるおい、日帰り入浴をしただけで身も心もリフレッシュ!
さらにもっとゆったり堪能したいなら宿泊も。
▲約半数の客室に自家源泉を引き込んだ浴室があり、完全プライベートな入浴を楽しめます!(写真提供:定山渓第一寶亭留 翠山亭)
▲貸切風呂は内湯タイプ1つと露天風呂タイプ2つ。24時間利用可能(写真提供:定山渓第一寶亭留 翠山亭)
▲3階にある和風の庭園は、暖かい季節は散策や夕涼みにピッタリ!一面銀世界となる冬の庭園風景も風情があります(写真提供:定山渓第一寶亭留 翠山亭)
さらに、冬に訪れると雪国ならではの体験も楽しめます。旅の計画を立てるならこちらも参考にどうぞ!

定山渓温泉で冬を楽しむイベント「雪灯路2019」

真冬の「定山渓神社」に、地元住民が総出で作ったスノーキャンドルを無数に並べ、火を灯すイベント「雪灯路」が毎年2月上旬頃に行われます。2019年は1月30日(水)~2月3日(日)に実施され、冬の夜がとても幻想的な雰囲気に!
▲会場を見下ろす雪塔に、願い事が書かれたワックスボウルが並びます(写真提供:定山渓観光協会)

イベント内で開催される「願いの灯り」(500円・税込)は心が和むと人気。キャンドルに願い事をこめて雪塔(ゆきとう・雪でできた塔)に供える企画で、ワックスボウルに入れたキャンドルを、灯かりが消えないように雪塔まで運び置くことができれば願い事が叶うそうですよ。
▲一つひとつ点灯していく様子や、ゆらゆら揺れる灯かりを眺めていると、どこか温かい気持ちになります(写真提供:定山渓観光協会)

会場内では、定山渓温泉の人気土産「たまねぎすうぷ」などホットドリンクの提供も予定されています。冬の夜でもほっこりと。

手軽に自然散策を楽しめる定山渓温泉。特に紅葉時期は絶景!

温泉街として発展してきた定山渓温泉は自然環境にも恵まれています。冬の雪景色を眺めながら温泉を楽しむのも素敵ですが、冬以外の季節もおすすめ!特に秋は、北海道内でも有数の紅葉名所として知られています。
▲秋の定山渓温泉街。例年10月上旬~中旬が紅葉の見ごろです(写真提供:定山渓観光協会)

紅葉の絶景スポットとしておすすめの場所が、豊平川の渓谷沿いを散策できる「二見定山の道」の途中にある「二見吊橋」周辺。
▲豊平川の渓谷にかかる赤い吊橋、「二見吊橋」(写真提供:定山渓観光協会)
▲散策路を進んだ先にある「かっぱ淵」という川辺から眺めた「二見吊橋」(写真提供:定山渓観光協会)

「二見定山の道」と「二見吊橋」は冬期通行止め(11月中旬頃~4月中旬頃)ですが、春は新緑に囲まれ、夏は木漏れ日が射す緑の中の森林浴を楽しめます。
▲「二見定山の道」。月見橋から歩いて3~5分程度なので、温泉街の散策ついでに気軽に立ち寄れます(写真提供:定山渓観光協会)

150年以上もの間、札幌の奥座敷と呼ばれてきた定山渓温泉。豊かな自然としっとり肌になる湯を堪能できます。自然散策と足湯、そして入浴を楽しんで、身も心もリフレッシュしに行きませんか?
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

関連エリア

PAGE TOP