紺碧の海に浮かぶ絶景温泉に癒される。勝浦温泉「ホテル中の島」

2017.09.25 更新

マグロと温泉の町、和歌山県の那智勝浦(なちかつうら)町。日本一の生マグロの水揚げ高(平成27年度 農林水産省調べ)を誇る勝浦漁港のあるこの町には、南紀勝浦温泉を堪能できるたくさんの温泉宿があり、多くの観光客が訪れます。なかでも海に囲まれた絶景露天風呂が楽しめる「ホテル中の島」は、南紀勝浦を代表する温泉旅館。なんと、漁港近くに浮かぶ島丸ごとひとつが温泉旅館なんです!

ボートで乗り付ける温泉旅館!?

熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の熊野三山と、それを結ぶ熊野古道。これらの世界遺産登録もまだ記憶に新しい熊野エリアには、ほかにも自然の神秘を感じられる那智の滝など、観光名所がいっぱいあります。

そして、そんな熊野エリアから車でわずか20分ほどのところに位置するのが、今回の旅の舞台、那智勝浦町。熊野の世界遺産めぐりをする際にあわせて立ち寄るのもオススメです。
▲那智勝浦町。写真中央が「中の島」

町の東側は海に面していて、入り組んだ湾になっています。ここには、生マグロの水揚げ高日本一を誇る勝浦漁港があります。そして漁港のすぐ目の前に見える島が「中の島」。およそ68,000平方メートルの島丸ごとひとつが「ホテル中の島」の敷地になっているんです。
島に渡るのは、専用の連絡ボートで。ホテル中の島の利用者は無料でこの連絡ボートに乗船できます。
勝浦漁港前にあるボート乗り場で待っていると、200mほど海を挟んだ先に見える島から連絡ボートがこちらに向かってきました。
乗り場へとやってきたボートに乗り込み、島へと向かいます。
わずか3分ほどの短い船旅ですが、旅館へ行くだけなのに、無料でボートに乗れちゃうなんてなんだか得した気分です。
TVドラマなどで、高級車をホテルのエントランスに乗り付けて、ベルボーイにキーを預けるなんてシーンがあったりしますが、ここでは、連絡ボートが旅館のエントランスに直接停泊。
▲エメラルドグリーンに輝く熊野灘に浮かぶ中の島

島の北西側に沿って建てられた1号館のエントランスにベタづけするボート。ボートから降りるともうそこはホテル。なかなか他ではできないレアな体験です。

建物の外観を撮影しようとしたカメラマンも
「近すぎて、海に入らないと撮れない」と泣き言をいうほど。
カメラマンは濡れても大丈夫なんですが、カメラを濡らすわけにはいかないので、代わりに島の南西側に位置する別館「潮聞亭(ちょうもんてい)」の外観をご紹介しておきましょう。
▲潮聞亭の外観。建物の真下まで海が広がっています

ホテル中の島には、1~3号館と別館・潮聞亭の4つの建物がありますが、どれも海岸ギリギリに建てられています。建物のすぐ目の前まで海!まるで海の上に建てられているような錯覚におちいります。
▲1号館のロビー

建物内へ足を踏み入れると、立派なロビーが。広々としていて落ち着きのある空間になっています。
というわけで、無事中の島へ上陸完了。
いよいよここからホテル中の島の魅力をご紹介していきます。

海に囲まれた露天風呂からの眺めは、美しすぎる絶景!

ホテル中の島の魅力といえば、外せないのが温泉。中の島は、島内に6カ所の源泉があり、一日800トンもの豊富な天然温泉が湧き出しているんだとか。そんな源泉100%かけ流しの温泉が楽しめるホテル中の島のお風呂。なかでもイチオシが露天風呂「紀州潮聞之湯」です。
▲露天風呂・紀州潮聞之湯

「なんじゃこりゃ~!目の前が海じゃないですかー!!」
ホテル中の島には、男性用1カ所と女性用2カ所に露天風呂・紀州潮聞之湯があります。この紀州潮聞之湯は、眼前に大海原の景色が広がる露天風呂なんです。
「…美しすぎる」
思わずため息がもれる風景。視界一面に海が広がり、まるで海の一部がお風呂になっているかのような一体感です。
▲写真は男性用露天風呂(特別にタオル着用のうえ、女性モデルにて撮影しています)
「当旅館自慢の露天風呂です。wikipediaで『露天風呂』とか『南紀勝浦温泉』と検索すると、この『紀州潮聞之湯』の写真が出てくるんですよ」
と旅館の方も自信を覗かせるこの露天風呂。広がる海と空のブルーと、対岸の山々の新緑のグリーンとのコントラストがとても美しく、波の音が耳に心地よく響きます。
湯加減も最高。
中の島の温泉は、硫黄成分が多く含まれ、シミ予防などの効果が期待できるんだとか。さらに、塩化物成分も含んでいるため、肌の保湿効果もバッチリなんだそう。女性にもうれしいお湯です。
海からの潮風がとても心地よく、温かい温泉との相性もバツグン。ときに半身浴で上半身を冷ましながら、何時間でも入っていられます。
▲露天風呂の奥側はまるで洞窟のよう

身体が冷えてきたら、奥側のお風呂へ。洞窟のようなつくりになっていて、見た目はまるで海に入っているようですが、こちらは真下から温泉がコポコポと湧き出していて、体の芯までポカポカです。
▲1階 女性用露天風呂

女性用露天風呂にはついたてなどの囲いがありますが、それでも男性露天風呂同様に開放感は健在。目の前に広がる海の景色や波の音を存分に堪能できます。
▲2階 女性用露天風呂

さらに女性用露天風呂は1階と2階の2カ所設けられているのも嬉しいポイント。気分を変えて二度三度と温泉を楽しむことができます。
もちろん、露天風呂以外にもゆっくりくつろぐことのできる大浴場も用意されています。一面ガラス張りになっているので、内風呂からも美しい勝浦の景色が楽しめます。

波の音を耳で楽しみ、美しい風景を目で楽しむ。絶景を思う存分堪能できる中の島での湯浴みは、至福のひとときとなること間違い無し。きっと日ごろの疲れを吹き飛ばすことができるはずです。

落ち着きあふれる「潮聞亭」の客室でのんびり

お次は、客室をご紹介しましょう。ホテル中の島の別館・潮聞亭は、2017年4月に新たに耐震工事を行ったばかり。
中の島のなかでも落ち着きと高級感あふれる客室を提供しています。
▲別館・潮聞亭への入り口

趣きのある入口、そしてロビーを抜け、エレベーターを上って客室へ。
▲潮聞亭の客室「舞」

奇をてらわず、シンプルにまとめられた和室は、まさに「上質の空間」。
▲潮聞亭の客室「華」

広々とした部屋に加えて、大きな窓が開放感を演出しています。
バルコニーへと出てみると、またもや一面に広がる海。紺碧の美しい海の上を、ときおり地元の漁船らしき船が渡り、味わい深さをプラスしています。日ごろの喧騒を忘れ、ゆっくりとくつろぐには最高のシチュエーション。客室でのんびりと過ごすのもオススメです。

遊歩道で島内を散策!

そして、アクティブ派にオススメしたいのが、島内散策。
中の島は外周1.7kmほどある島。旅館の建物以外に自然を満喫できる遊歩道が設置されています。
▲潮聞亭の屋上からのびる遊歩道の橋

というわけで、遊歩道散策スタート。潮聞亭の屋上からつながる橋を渡って、島の南側へと向かいます。ここでワンポイントアドバイス。遊歩道散策にはハンドタオルか手ぬぐいを1枚持ってでかけましょう。理由はのちほど、ご紹介します。
島の尾根沿いに整備された遊歩道。島内の豊かな自然を楽しみながらお散歩。15分ほど進んだところで、熊野灘が一望できるポイントに到着しました。
▲足湯「空見(そらみ)の湯」

現れたのは足湯。これがハンドタオル持参をオススメする理由でした。眼下に広がる熊野灘を一望しながらの足湯は、散策のひと休みにピッタリ。島の高台から見下ろすここからの海の景色もなかなかです。
さらに、遊歩道を上り、島一番の高台にある「山上展望台」へとやってきました。
「わあ~、海がきれい」
中の島をはじめ、勝浦湾の周囲には大小130あまりの小島があり、これらの島々は総称して「紀の松島」と呼ばれています。名前の由来は、紺碧の海に浮かぶこれらの島々が織りなす海岸美が、日本三景のひとつとされる宮城県の松島の景色に勝るとも劣らないからなんだとか。
▲熊野灘に浮かぶ島々「紀の松島」

中の島の山上展望台からは、この紀の松島の景色が一望できます。荒々しく切り立つ岩肌が迫力満点の島や、こんもりと丸みを帯びた緑豊かなフォルムがかわいい小島など、海面からポツポツと顔を出す島々はさまざまな表情を見せてくれます。この景色を目的に訪れる人もいるほど、那智勝浦を代表する観光スポット・紀の松島。そもそも中の島自体その一部なのですが、ぜひ展望台から海に浮かぶ島々の景色を堪能してみてください。

マグロだけじゃない!新鮮な海の幸がいっぱいの絶品会席!

そして、忘れてはいけないのが食事。ご安心ください。
ホテル中の島では、新鮮な熊野の海の幸がもりだくさんの会席料理を味わうことができます。
▲会席料理(季節やプランによって内容は変わることがあります。写真のお造り盛り合わせは2〜3人前)

「ジャーン!」
熊野の豊かな自然が育んだ食材と、料理人の確かな技術が生み出す会席料理は、見た目にも鮮やか。
まずはやっぱりマグロからいただきましょう。
マグロの町、勝浦のマグロは格別。ほどよい弾力で食べごたえ充分。しかし臭みは一切なく、あっさりしていて次々と箸を持つ手がすすみます。

さらに、マグロのほかにもカツオやタイなど、さまざまなお造りがいただけますが、どれも新鮮!素材そのものの味を存分に堪能できるお造りの盛り合わせは感動間違い無しの一皿です。
お造りだけではありません。極上の熊野牛ステーキは、さしの入り具合いが絶妙。
鉄板へとしたたり落ちる脂を見ていると、焼き上がりが待ちきれません。
焼き上がったステーキにレモンをしぼっていただきます。
「やわらかい。しかもめっちゃあっさりしてる!」
肉の旨みと甘みをレモンの酸味が引き立て、さらに後口をさっぱりと仕上げてくれます。ペロリと平らげてしまいました。
▲まだ動いている生きた白鮑

そして極めつけは「活鮑のステーキ」。地元でとれたまだ生きている白鮑。醤油をひと回しかけて、火をかけると皿の上で暴れだしました。
「ごめんなさい。おいしくいただくから」と蓋をしてひとしきり。
焼きあがったらバターをつけていただきます。
ほどよい磯の香りに濃厚なバターの香りが混じり合い、鼻腔を刺激します。そして、ナイフとフォークで上品に切り分けて一口。
焼き立ての鮑はプリプリで、肉厚がしっかり。それでいて簡単に噛み切れるやわらかさ。
どれも美味しかったですが、今日イチは鮑に確定です。地域のおいしい食材がこれでもかと堪能できる会席料理に感動しっぱなしでした。
▲活鮑のステーキ

絶景露天風呂にのどかな島の風景、そして大満足の食事。「ホテル中の島」で、ぜひ日ごろの疲れを癒やし、贅沢なひとときを過ごしてみてください。

[モデル]長谷川あや(XEBEC、三重美少女図鑑)
James

James

イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。

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