東京のパノラマ夜景×アートと食の融合「THE MOON」/東京 夜景・絶景レストランVol.13

2017.01.29

世界屈指のメガロポリス東京。新宿、丸の内の壮大なビル群をはじめ、東京タワー、レインボーブリッジ、東京スカイツリーといったランドマーク、隅田川や東京湾などの水辺のスポットと、景観においても他の都市にはない魅力でいっぱいです。この企画では、そんな美しい東京の景色が楽しめるビューポイントでありながら、料理の味わいでも世界に誇れるレストランをご紹介します!

海抜250m!東京のパノラマを見渡せるアーティスティックな店内

「洗練された大人の街」という印象が強い六本木。その中心地の一つとも言える六本木ヒルズは大企業のオフィスや美術館、映画館、カフェなど、たくさんの文化施設が並んでいます。
今回ご紹介する「THE MOON」は、六本木ヒルズ森タワーの52階にある「月」をテーマとしたミュージアムレストラン。森美術館(六本木ヒルズ 森タワー53階)がキュレーションした選りすぐりの芸術作品を眺めながら、アートと食の融合、そして美しい景色を楽しめるお店です。一体どんなところなのか、訪れてみました。

東京メトロ「六本木駅」から徒歩5分。六本木ヒルズのミュージアムコーンから入り「THE MOON」専用受付で受付を済ませ、直通エレベーターでレストランへと向かいます。
こちらがお店のレセプション。夜空のような黒い壁に掲げられた文字と、無造作に置かれた幾何学的な形の岩が神秘的な雰囲気を放っています。

入り口からしてすでにアーティスティックな「THE MOON」。なかはどうなっているのでしょうか?
やわらかな光が差し込む店内。そこには、シンプルかつエレガントな空間が広がっていました。驚くのが、その開放感。高い天井と、ゆったりとしたスペースで配置されたテーブルに加え、さえぎるものが何一つない東京の大パノラマ。まるで空中に浮かんでいるかのような気がしてきます。

東京タワーの向こうには、キラキラと輝く東京湾も見えます。お店があるのは海抜250m。これは東京タワーで一番高い「特別展望台」と同じ高さなんだとか。なかなかお目にかかれない素晴らしい景色に、時間が経つのを忘れ、しばし見入ってしまいます。

そして、東京タワーとスカイツリーを同時に眺めることもできるのも、このお店の魅力の一つ。東京のシンボルとも言える2つのタワーを一度に見ることができるなんて、なんとも贅沢ですね!
▲レストランからの眺望。左奥にスカイツリー、右手前には東京タワーが見える
▲新宿のビル群、その向こうの山までも望める

「THE MOON」では、店内の壁一面がほぼ窓ガラスになっているため、ワイドに東京を見渡すことができます。こんな絶景を眺めながら食事をいただけるなんて最高です。

また、店内には「光」をテーマにしたさまざまな現代アートが飾られています。シンプルな内装になっているのも、アートや景観を楽しんで欲しいからなのだとか。
こちらは、宇宙を感じられる「ビーンズ コスモス(作:廣瀬智央)」。アクリル樹脂のなかに浮かんでいるのは、豆やパスタ、丸めた地図、ビー玉など…。白い輝きを放つひときわおおきな球体はミルキークォーツ(乳白色水晶)です。人と人とを結びつける力があると言われている水晶。お店でも良いつながりが生まれ、楽しい会話が弾みますように、という想いが込められているのだとか。とても素敵ですね。

他にもバーカウンターの壁に20種類ものハーブを使って描かれた「スパイス・ムーン・サークル(作:ヤン・へギュ)」や、世界中のさまざまな都市で撮影した月の映像「月面反射通信技術(作:篠田太郎)」などの魅力的な作品がたくさんあります。
▲バーカウンター(写真左手側)の壁に描かれた「スパイス・ムーン・サークル」

五感で感じるアート!日仏が融合したガストロノミーの世界とは?

素敵な作品を見ていると、ここが美術館ではなくレストランであることを忘れてしまいそう…。ですが、アートが感じられるのは、店内の作品だけではないのです!「THE MOON」の日仏のガストロノミーをベースにしたフレンチは、その美しさと美味しさにも定評があります。さっそくいただいてみましょう。

本日ご用意いただいたのは、ランチの4,000円コース(税別)。
まずは、つきだしの「若しゃものリエット チーズサブレ」から。若しゃもの旨みとチーズの濃厚なコクがよくマッチしています。そして、面白いのが日本の窯で作られたというこの陶器の皿。フレンチの中にも“和”が感じられますね。
続いて出てきたのが、前菜「カダイフを纏(まと)った手長海老 季節野菜とバニラ香るアメリケーヌソース」。絵画のような美しい一皿です。海老独特の甘い華やかな匂いが食欲をそそります。
▲月を連想させるデザインのお皿も印象的

カダイフとは小麦粉でできた糸のような麺のこと。ひとくちいただいてみると、カダイフのサクサクした芳ばしさと、しっとりと肉厚な海老の甘さが口いっぱいに広がり、たまらない美味しさ!季節野菜は、シャキシャキとしたフレッシュな食感が特徴的です。

お次は「ホタテのソテーとカリフラワーのスープ カレー風味」を。甘みのあるスープに、ふりかけられたカレー粉がどこかオリエンタルな味わいを醸し出しています。中には、大きなホタテや薄くスライスし素揚げされたカリフラワーも入っていて、大満足の一品でした。
そして、こちらがメインの「鹿児島産黒ぶた肩ロースト マデラワインのソース」です。鮮やかなピンク色をした豚肉は低温でゆっくりと加熱されているため、とてもやわらかな食感。お肉の上品な甘みと、マデラワインの甘さがよくあって、なんとも幸せな気分に。こうなると飲みたくなるのが…ワインですよね!
「THE MOON」では、ソムリエがお料理に合うワインのペアリングをしてくれるサービスもあります(ランチは一杯1,000円から、ディナーは1,400円から、ともに税込)。お店にある約300種類のお酒は、日仏を中心としたワインや日本酒。面白いペアリングが見つかるかもしれませんね。

また、お店には「新月」、「満月」、「月見」といった月にちなんだお酒やお料理があります。こちらも機会があれば、いただいてみたいものですね。
▲メインの魚料理と肉料理の合間にいただける「月見」。手前はポルチーニ茸のキッシュロレーヌ

最後に「薔薇の枝に華を咲かせて 刺激的なチョコレートのデザート」を。チョコレートのアイスクリームやビターショコラのムースが並べられた器に、その場で薔薇の花びらと赤いフルーツのソルベを盛りつけ…。お皿のうえに大輪の薔薇の花が咲きました!!
▲それぞれの色彩が、土から芽を出し、葉をつけ、花開いた薔薇を連想させる

実際にいただいくと、甘酸っぱい赤いフルーツのソルベとチョコレートが抜群の相性!赤いフルーツのソルベには、薔薇の産地として有名なギリシャ、キュプロスのローズウォーターが使われているため、華やかな薔薇の香りが。まさに、食とアートの融合が感じられる一皿でした。

今回いただいたコースの他にも、前菜、肉料理、デザートを手軽にいただける2,900円(税別)のコースと、つきだし、前菜からメインの肉料理、魚料理、デザートまでゆっくりと楽しめる6,000円(税別)のコースがあります。
▲ため息が出るほど美しい夜の店内からの夜景。お店の一番人気はやはり窓側の席。事前に予約してから訪れたいところ

気がつくと、窓の外には宝石箱をひっくり返したかのような東京の夜景と大きな月が。店内の神秘的なアートや、美味しいお料理の余韻もあいまって、ここが都心であることを忘れてしまいそうな非日常感があります。

よく考えてみると、このように様々な文化やアートが混ざりあって渾然一体となっているのが、六本木という街の魅力なのかもしれません。「THE MOON」は、まさに六本木らしいお店なのですね。

東京で、美しい景色を見ながらアートと料理の融合を楽しみたいなら、ぜひ「THE MOON」に足を向けてみてください。
また隣にあるミュージアムカフェ「THE SUN」でも軽食に加えて、素敵なアートや、美しい景色を楽しむことができます。「THE MOON」が月をテーマとしているように、こちらは太陽にちなんだアートが展示されています。位置的に東京タワーに近いため、迫力のある景観も楽しめますよ。
メニューは、サンドイッチやパスタ、スウィーツなどが中心。展覧会の際にはコラボメニューも提供されているそうです。森美術館の帰りに、「THE SUN」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
※「THE SUN」を利用する際には、展望台チケットカウンターで入場券の購入が必要です。
立岡美佐子

立岡美佐子

編集プロダクション・エフェクト所属の編集者&ライター。好きなものは、旅行とごはん。おいしいものやステキな景色のためならば、日本といわず世界各国どこへでも! 住まい、旅、食、街などジャンルを問わず執筆中です。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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