新潟県で温泉付きスノーシュー体験!ふわふわの雪原を探検してきた

2017.02.17

新潟県十日町市は、毎シーズン2mから3mもの積雪を記録する日本有数の豪雪地帯。一面雪化粧した里山の棚田、ブナ林…。そんな美しい風景の中を歩き回り、広大な大自然を堪能できるスノーシューツアーがあります。温泉入浴が付いていることも嬉しいポイント。冬ならではのアクティビティを紹介します。

冬限定のアクティビティである「スノーシューツアー」。雪原を歩いたり、難しい斜面を登ったりすることのできる道具「スノーシュー」を使い、普段は入ることのできない場所を歩くことができるということで、人気を集めています。

今回は、雪化粧をした棚田など、この時期にしか見ることのできない風景を楽しむことができるという、(株)日本アウトドアサービス運営の、「十日町温泉付きスノーシューツアー半日コース」に参加してきました。
▲冬の時期にしか見ることのできない、雪化粧をした棚田

このツアーは、経験豊富なガイドさんが案内をしてくれるので、初心者であっても安心。最低限の装備さえ整えれば、気軽に参加できます。しかも、温泉入浴つき!温泉の豊富な新潟の冬だからこその楽しみが満載のツアーです。
▲集合場所の十日町市の温泉保養施設「ミオンなかさと」。ここからガイドさんが車でコースまで送迎してくれます

服装など装備はしっかりと!基本は3層の「レイヤリング」

コースに着いたら、いよいよツアーがスタート。
今回、案内してくださるのは、ツアーを運営する(株)日本アウトドアサービス代表の通称「ヒロさん」こと岩館広彬(いわだてひろあき)さん。経験豊富なヒロさんがスノーシューの履き方から基本的な歩き方にいたるまでを懇切丁寧に教えてくれるので、初めてという方でも安心です。
▲ガイドをつとめてくださるヒロさん(写真左)

参加するにあたってまず気になるのが服装です。基本は「レイヤリングスタイル」という考え方。「アウター」「ミドル」「インナー」の3層(レイヤー)に分けた服を着ることにより、冬の屋外であっても快適に行動することができます。

まずは「アウター」から。
天候の変わりやすい冬の中を歩き回るので、防水(撥水)性、防風性のあるアウターウエア(ジャケット、オーバーパンツ)は必須。水分が染み込んで身体を冷やすことを防いでくれます。
▲アウターはスノーボードやスキー用のウエアでもOKです!

「ミドル」レイヤーには、フリースやセーターなどの軽くて暖かいウエアを着ます。これによって身体の暖かさをキープします。

「インナー」は、下着にあたります。雪の中を歩き回ると、かなり汗をかいてしまいます。水分を発散させやすい素材を着用するのがおすすめです。

今回参加した十日町スノーシューツアーでは、スノーシューはもちろん、スノーブーツ、ストックのレンタルも可能です。スノーブーツは普段履いている靴と同じサイズでOK。予約する際にサイズを伝えましょう。もちろん、普段使い慣れた道具の持ち込みも大丈夫です。また、着替えや水、行動食などを持ち込みたい場合は、リュックを用意してもいいでしょう。

スノーシューを履いてみましょう

▲日本のカンジキよりも浮力があると言われるスノーシュー

「西洋カンジキ」とも呼ばれるスノーシューは、その名の通り雪の上を歩くための履物です。素材はプラスチックやアルミ製のものが多いため、非常に軽くて疲れにくいつくりになっています。

歩く際、地面と接する面積が広ければ広いほど浮力が得られるので雪に沈みにくくなり、雪の上を歩くことができるのです。
履き方は、まずつま先を「ビンディング」と呼ばれる固定具に差し込み、ベルトを締めます。
続いて、かかとを固定します。後方のビンディングを調節し、しっかりとロックします。
▲しっかりと足に固定されますが、意外と動きやすいスノーシュー

バッチリ装着できました! スノーシューは、あえてかかとが固定されていない作りになっているので、はじめは歩きにくいかもしれませんが、慣れてくるととても軽くて歩きやすいことを実感できると思います。

いよいよ雪原の中へ

さあ、いよいよ雪の中へと歩き出します。

目の前に広がるのは「こんなところを歩けるの!?」と思ってしまうような深い雪原。一面雪化粧した白銀の世界へ、ずんずん分け入っていきます。今回歩くコースは十日町市の中山間地です。そのため天候が変わりやすく、少し吹雪いてきました。
▲足を上げず、雪を蹴り出すように歩くのが疲れないためのコツ

スノーシューで気をつけたいのは、接触による転倒です。左右のスノーシューが重なってしまうと簡単にバランスを失い、倒れてしまいます。足首を開き「逆ハの字」の形を意識しながらリズミカルに歩くことが基本です。
はじめはヒロさんが道をならしながら先頭を歩いてくれるので、面白いくらいに順調に進んでいきます。
▲適度に休憩とウンチクを挟みつつ、テンポよくガイドしてくれるヒロさん

いくら歩きやすいと言っても、雪をかき分けて進んでいくのはかなりの体力を使います。気がつくと汗でびっしょりなんていうことも。

時折、休憩を挟みながら進んでいきます。汗で体が冷えないように短時間の休憩を何回かに分けて取ります。休憩中はヒロさんによる十日町市のウンチクコーナーでもあり、いろんな情報を教えてくれます。

「この一帯のブナ林は、かつては農家の収入源のひとつだったんです。本来なら農閑期には出稼ぎに出なければいけなかったのですが、豪雪地帯だから厳しい。そこでブナを植樹して木炭にして売っていたんですね」などなど。

十日町以外の場所でもガイド経験が豊富なヒロさん。他の場所と比較してのウンチクを繰り出してくれるので、勉強になります!
さて、いま歩いているのは、一体どんな場所なのでしょう。見渡す限り真っ白な雪原の中を歩いていると、まるで雲の上を歩いているかのような気分になってきます。
道路標識を発見!そうなのです。歩いていたのは、道路の上。でも、あれ?なんだか高さに違和感が…。
▲雪が無いシーズンには高いところにある標識も、この通り

実はこの標識、山道の法面(傾斜しているところ)に立っているもので、雪が無い季節には見上げるくらいの高さなのですが、積雪によってご覧の高さに。

こういう光景が見られるのも、雪がある冬ならでは。

雪の深さは驚きの…

▲棒状のツールで雪の深さを測定

試しに積雪の深さを測ってみると…。
▲深さは、なんと230cm!
測るまで実際の高さが全くわかりませんでしたが、2m以上の積雪の上を歩いていたのです。「昨日来たときは1m台だったので、一晩で数十cm以上積もったことになりますね」とヒロさん。さすが豪雪地帯…!
▲晴れた日はキラキラの雪原と、周囲を囲む山々が雪化粧した絶景が楽しめます(写真提供:(株)日本アウトドアサービス )

運が良ければ動物に出会えるかも!?

今回の十日町半日コースで歩いているのは、人間が暮らす地域と、動物たちが暮らす自然の境目の、いわゆる「里山」と呼ばれるエリアです。
「昨日、面白いものを発見したんです」と言って、おもむろにブナの木の根元付近を掘りはじめるヒロさん。
「あった!」黒っぽい物体が出てきました。これは、ウサギのフン。固さ、乾燥の度合いなどから推測すると、ごく最近のもののようです。

今回は残念ながら動物に出会うことはできなかったのですが「運が良ければ、ウサギの姿を見ることができるかもしれません」とヒロさん。ウサギは警戒心が強く、聴覚が鋭い動物で、300m先の物音も聞き分けるほど。そのため近くに寄ることは難しいですが、遠くから見られる可能性はあるとのこと。

滑り台、ダイブ…雪の中で思い切り遊ぶ!

棚田があるということは、それだけ起伏に富んだ地形であるということでもあります。なんと、斜面を利用して雪の上を滑ることもできるのです。これは楽しみ!
▲ヒロさんが雪を踏み固めつつ先に降りてくれて、滑りやすくしてくれます
▲いきまーす!
▲ザザーっと、かなりのスピードで駆け下ります!
▲雪のクッションに引っかかってストップ!

これは本当に面白いです!童心に帰って、傾斜を見つけては何度も滑ってしまいました。

ふかふかの雪原にダイブ!

「じゃあ、次は雪の中にダイブしてみましょうか!」とヒロさん。眼下に広がるのは、数mはありそうな段差。「どうせなら、後ろ向きで大の字で飛んでみましょう!」ということで、思い切って飛び込みます。
▲勢い余ってお尻からすっぽりと雪に突入

結果は、ご覧の有り様…。すっぽりと雪に埋まりました。雪がクッションになっていて、まるでふかふかのベッドに飛び乗るかのような感覚でした。2m以上積もっているので、本当はもっと深く、全身が見えなくなるほど埋まったのですが、掘りおこしてもらいました。これにはみんなで大笑い。

怪我をしないようさりげなく見守ってくれる安心感もあって、思い切り遊んでしまいました。
▲サービスの温かいお茶で乾杯!

道中、ヒロさんが用意してくれた温かいお茶とお菓子で小休止します。雪原を歩き回るのは、想像以上に疲れます。適切なタイミングでのエネルギー補充が大切とのこと。

およそ2時間弱かけて雪原のトレッキングを堪能し、解散場所の「ミオンなかさと」に戻ります。

ツアーのラストは温泉で温まりましょう

温泉入浴がセットになっていることも、十日町スノーシューツアーの魅力のひとつです。集合と解散の場所である「ミオンなかさと」は温泉保養施設なので、ツアー終了後すぐに温泉に入れます。泉質は弱アルカリ性の単純温泉。疲労回復などの効果が期待でき、歩き疲れた体を芯から温めてくれます。
▲ミオンなかさとの露天風呂

豪雪地帯に広がる雪原の中、しかも普段は近づくことのできない棚田のすぐ近くを歩くことができ、最後は温泉で体と心をゆっくり休めることができる…そんな贅沢な体験ができるのは、十日町スノーシューツアーならでは。

しかも集合から解散まで約3時間ほどという手軽さも魅力です。老若男女問わず、初心者から経験者まで誰でも楽しめるこのツアーにぜひ一度、参加してみてはいかがでしょうか。
竹谷純平

竹谷純平

フリーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。新潟県出身。SNS運営会社、WEB制作会社等に勤務後、独立。企業でWEBライティングに長年携わった経験とを活かし活動中。東京、アメリカなどを経て新潟へ帰郷した経験と、趣味の旅行での経験とを活かし、「新潟の魅力を内外へ楽しく発信する」をモットーに活動している。フィールドはインタビュー、グルメ、最新ITテクノロジーまでと幅広い。

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