ばたでん「デハニ50形」体験運転/休日引きこもり系男子の男磨き旅Vol.3

2015.09.08

普段の休みの日、何をして過ごしてますか?僕はたいていゲームをしたり映画を観たり、HDDに溜まった一週間分のテレビ番組を見たりと、テレビの前からほぼ動きません。そして気づけばサザエさんがテレビから流れているという受け入れがたい現実を毎週繰り返しているのです。そんな非リア充な僕のような方々でも、土日を有意義に、かつ男を磨ける体験スポットを紹介していきたいと思います。

みなさんこんにちは。インターネットの片隅でライターをしている長橋です。
前回は鳥取にて「パラグライダー」を体験し、ちょびっと男が磨かれました。
今回は島根県に来ております。なぜ男を磨くために島根に来たのでしょう。


それは、いつになっても恋人ができない自分自身のために縁結びの神様で有名な出雲大社に神頼みをしに……来たのではありません。いや、もちろんそういう理由も少しはありました。お守りも買って、絵馬にも“恋人ができますように”と書き、こうしてお参りもしているわけなのですが……
▲結婚を前提にお付き合いしてくださる女性が現れますように
違うんです。違うんですよ。確固たる目的があってはるばる東京から島根県にやってきたんです!

その目的はというと……
ジャジャーン!「電車の運転体験」です!
なんとここ雲州平田駅では、日本で唯一“電車”の体験運転を通年で楽しめるのです!

運営しているのは島根県東部の鉄道会社、「一畑(いちばた)電車」。(通称「バタデン」)
普段東京に住んでいる僕からすると、バタデンに乗れることだけでも嬉しいのに、なんと運転体験までできちゃうのですよ!しかも運転できる電車は現在では貴重な“吊り掛け電車”「デハニ50形」なのです!
▲今からこちらを運転します!!!!
なぜ僕がこんなにもテンションが上がっているのか。それはですね、僕が“男の子”だからです。男の子なら誰しも、小さな頃は電車が大好きだったでしょう!そしてその電車を動かすかっこいい運転士さん。あの頃憧れていた “電車の運転士”という夢が、今日ここで叶うわけなのです!これは男磨かれちゃいます!
▲今日は最高の日です!

まずは電車の基礎知識を勉強しよう!

たとえ1日限定の体験運転だからといって、電車の運転士たるもの、どのような原理で電車が動くのか、その知識を頭に入れておかないといけません。
▲この世で一番楽しい教科書だ!
▲教えてくれるのは一畑電車の落部(おちべ)さん(写真左)とアテンダントの山内さん(写真右)
美しい山内さんの登場に、「出雲大社の縁結びパワーがもう効いたのか!」とドキドキしました。
まずは、運転士になれる人材を見極める“適性検査”をすることに。今回は体験運転なので試験形式ではないのですが、下の写真の問題は電車の運転士ならば余裕で解けて当然だそうです。
これは「注意配分」という適正検査。真ん中の0を出発点とし、1~48までの数字を順にたどって、その作業時間を計るテストです。これがやってみると意外に難しい!

適性検査を終えたら、実際に電車がどのような仕組みで動いているのかの説明をしてくれます。ここでみなさんに問題です。このハンドルが付いた大きな機械、いったいなんだと思いますか?
▲正解は“ノッチ”と言います
ノッチは、車でいうアクセルの役目をしています。これがないと電車は動きません!

それではこちらは……
▲“ブレーキハンドル”です。
ノッチとブレーキハンドルの間には、“速度計”と“圧力計”があり、こちらを目視しながらスピードを調節していきます。

以上のことを踏まえたうえで、解説動画を見ながら実際の体験に向けて練習をしていきます。
▲この時点でもう楽しいんです!

雲州平田駅を見学しよう!

一畑電車は日本でも珍しく、運転している車両の多くを日本各地の大手私鉄から譲り受けているのです。そのため、車庫を見ると……
▲大阪を中心に走る元・南海電鉄(左)と、東京を中心に走る元・京王電鉄(右)が!
この2つの車両が一緒に並んでいるなんて!しかも現役で走っているんですよ!感動この上ない!
また、現在使われていない“軌道自転車”に乗ることができます。こちらは昔、線路補修作業の移動用に使われていたんですって。これもとっても珍しい!
▲山内さんと仲良く運転。「出雲大社、グッジョブ!」
このように、雲州平田駅には電車好きにはたまらないポイントが数多く存在しています。ざっと紹介すると……
▲自分で切符を切ったり……
▲貴重な資料を見たり……
▲普段座ることのできないような場所に座って、記念撮影
ちなみに、鉄道ファンの方ならばご存知かと思いますが、ここ雲州平田駅は「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」という映画の舞台にもなった駅なのです。中井貴一さん演じる主人公が、自分の子供の頃の夢だった「一畑電車の運転士になる」ため会社を退職し、一畑電車に中途入社するという物語。ちなみに僕が座っているこちらは、中井貴一さんが座っていたところです。もうなにもかも最高。

そのほかにも多くのスポットがありますが、ここでテンションが上がりすぎて駅周辺の紹介ばかりになってしまうとぐるたび編集部に怒られてしまうので、先に進ませていただきます。鉄道ファンの方すみません。
▲ここでしか食べられない、「バタ弁」。島根県名物も入っていて美味しい!

電車へGO!

お昼休憩を挟んだら、ついに体験運転!運転する車両へ向かいます。
まずは落部さんが実際に電車を動かしてくれます。先ほどの解説動画を思い出して、僕も頭の中でデモンストレーションをしながら乗ります。
およそ80年前に製造された電車ということもあり、成人男性だと窮屈に感じてしまうほどの狭さ。とはいえ、その狭さが古き良き時代を感じさせてくれ、大変しっくりくるのです。
よく見ると、あの“アニメ映画”のポスターも貼ってありました。公式設定では公表してないらしいのですが、落部さん曰く「多分この電車がモチーフですよ」とのこと。すごい!

いよいよ運転します!

帽子と手袋をお借りし、装備をしっかり整えます。
安全確認をして汽笛を鳴らせば、いざ出発!
▲右よし、左よし、前方よし!出発進行!!
まずはノッチの左にある“逆転機レバー”を回します。これにより、前進・後進の切り替えができるのです。その後、ブレーキハンドルを左に緩め、ノッチを手前に引くと電車が動き始めます。
▲動く……!こいつ動くぞ!
時速15kmを目安に加速し、途中にあるポイントの前で(看板が出ています)ノッチを戻します。そうすれば電車は惰性で走っていきます!
この辺まで来たら、ブレーキをかける準備!ブレーキハンドルを右に回し、圧力計を確認しながらブレーキをかけていけば、だんだんと速度が落ちていきます。ただこの際、ブレーキをかけっぱなしでは自分が止めたい場所では止められません。ブレーキハンドルを左に回しながら調節していくのです。
ちゃんと、動かすことができましたよ!小さな頃の自分にこの感動を伝えてあげたいくらい、本当に嬉しいです。
ちなみに片道の距離は150メートル。短いように思えて、意外と長い距離を運転することができます。
▲結構、さまになっている気がする!
▲落部さん、山内さん、ありがとうございました!
こちらの「デハニ50形体験運転」、鉄道好きの方はもちろん、「電車にはあまり興味がない」って方も是非行ってみることをおすすめします。男女問わず、一生の思い出になること間違いありません! この記事を書いている今も、「あ、自分は電車を運転したんだな……」と思い出しながら感動しています。一畑電車さん最高です!!!! また行きたい…!
▲山内さんも最高です!

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長橋諒

長橋諒

1989年生まれ、東京都昭島市出身。大人数でお酒を飲むことや、夏ならではのイベントが苦手。アパレル販売スタッフを経てWebライターの世界へ。中島みゆきと中村一義が好き。

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