坂本龍馬の魅力に出会える土佐のおすすめ観光スポット7選

2017.02.05 更新

坂本龍馬の没後150年、大政奉還から150年という年にあたる2017年、高知県では同年3月から2年にわたり歴史を中心とした博覧会「志国高知 幕末維新博」を開催。そこで今回は、高知県に来たら行っておくべき、龍馬ゆかりの地や観光スポットをご紹介します。

▲「龍馬歴史館」内にある龍馬の蝋人形

高知で生まれ育った龍馬は、薩摩藩と長州藩の仲を取り持ち“薩長同盟”を成功させた後、平和的な倒幕である“大政奉還”の成立に尽力するなど、明治維新に大きな影響を与えた人物です。高知県には、そんな龍馬の魅力に出会える、ファンにはたまらないスポットがたくさんあるのです。

1.龍馬を知るならまずはココ!「龍馬の生まれたまち記念館」

龍馬が生まれ育った高知市上町にある「龍馬の生まれたまち記念館」では、龍馬の生涯や功績、ゆかりの人物などを分かりやすく紹介しているので、龍馬のことをあまりよく知らないという方にもオススメです。
▲日本瓦の屋根と土佐漆喰の壁が印象的な外観
▲龍馬の生まれた上町をイメージした空間
館内には、龍馬が生まれてから脱藩するまでのストーリーを描いたパネルや、成長過程を龍馬の目線で追体験できる映像コーナー、龍馬の少年時代のエピソードを聞けるファンタビュー装置(模型と映像の複合演出装置)などがあり、子どもから大人まで楽しめます。
▲幕末期の上町のミニチュア模型
▲坂本家の離れをイメージした空間には龍馬と乙女姉さんがいます

龍馬に関連する建物を再現したジオラマ模型や実物の資料の展示、幕末期の上町を中心に周辺の史跡などを案内する城下町マップや、龍馬と龍馬の姉・乙女姉さんが過ごした坂本家の離れをイメージした空間などもあるので、龍馬ファンも満足できます。
龍馬(中央)と乙女姉さん(左)、亀山社中のメンバーだった近藤長次郎(右)らと共に記念撮影が楽しめるベンチや、龍馬グッズを揃えるミュージアムショップも併設。
高知県産の杉を使った内装や土佐和紙のランプシェード、桂浜の波の音が聞こえる廊下など、随所に趣向を凝らした記念館を楽しんでみて下さい。

2.まち歩きガイド「土佐っ歩」で巡る龍馬ゆかりの地

龍馬のふるさとである高知市内のさまざまな史跡や観光名所をガイドさんと巡れる「土佐っ歩(とさっぽ)」。全14コースの中でも、龍馬の生まれた上町を巡る「龍馬誕生コース」(約90分)と「龍馬青春コース」(約120分)が人気です。両コースとも「龍馬の生まれたまち記念館」内の案内(約45分)も込みなので、記念館と龍馬ゆかりの地を両方楽しみたいという方にピッタリ!※事前要予約
▲坂本龍馬誕生地碑とガイドの藤坂さん

というわけで今回は「龍馬誕生コース」に参加してみました。案内を務めてくれたのは、「土佐観光ガイドボランティア協会」に所属する、ガイド歴3年の藤坂さん。

まず案内してもらったのは、坂本龍馬誕生地碑。お次は、日本で初めて実在した人物の名前がついた「龍馬郵便局」です。
▲「龍馬の生まれたまち記念館」より1本南の道にある「龍馬郵便局」。龍馬像が目印です
この郵便局の窓口からハガキを出すと、龍馬の消印を押してもらえるということなので、早速「ご当地フォルムカード/龍馬」(185円・税込)を購入してみました。もちろん普通ハガキでも龍馬の消印を押してもらえるそうです。自分宛に送って記念にするのもいいですね。

次に向かったのは、龍馬が剣術修行に通っていた日根野道場跡。龍馬はここで14歳から19歳まで修業していたんだそうです。
▲日根野道場があったといわれている場所

道場跡の南に流れる鏡川は、龍馬が幼いころに泳いだといわれており、また乙女姉さんの義母の家に小舟で行くために使った船着場もあったそうです。近くには、水難を防ぐために造られた水天宮があり、この付近には、龍馬に西洋事情などを教え、大きな影響を与えた河田小龍(かわだしょうりょう)の塾跡もあります。
▲水天宮跡

コースでは、坂本家の本家があった才谷屋(さいだにや)跡なども巡ります。ガイドさんが道中、スポット以外の情報や知識も教えてくれるので、何気ない道でも様々な発見ができて楽しいですよ。
龍馬と行動をともにしていた近藤長次郎邸跡や龍馬の初恋の人といわれる平井加尾の誕生地などを巡る「龍馬青春コース」もオススメだそうなので、時間のある方は、2コースとも制覇してみては?

3.太平洋のはるか彼方を見つめる「坂本龍馬像」

「月の名所は桂浜」と、よさこい節でも歌われている、高知の名スポット・桂浜。そこに佇むのが、高さ5.3m(台座を含めた総高は13.5m)の龍馬像。
▲和服姿にブーツを履き、懐手する堂々とした姿が魅力

下から見上げる龍馬像も素敵ですが、毎年、春と秋には龍馬像を真横で見られるチャンスです。平成4(1992)年に行った龍馬像の清掃時に、高所作業車に乗った市の職員さんが、龍馬像と同じ高さがあまりに気持ちよかったので、翌年からイベントとして始めた「龍馬に大接近」。
このイベントでは、坂本龍馬像の隣に設置された高さ約13.5mの特設展望台から、雄大な太平洋を背景に龍馬像の横顔を見ることができます。展望台には、「龍馬像巨大顔出しパネル」も設置されているので、龍馬像になりきって記念撮影も楽しめますよ。
特設展望台から見ると、龍馬像の凛々しい表情まではっきり見ることができます。龍馬像が何を思っているのか想像しながら、ぜひその表情を間近で見てみて下さい。
中秋の名月の日には、100基を超える燈籠やススキで美しく彩られた月の名所・桂浜でお月見を楽しむ「桂浜観月会」も開催。両イベントの開催期間や時間は、高知市観光協会のホームページをチェック!

4.龍馬の歴史を物語る貴重な資料の宝庫「高知県立坂本龍馬記念館」

龍馬ファンが必ず行くと行っても過言ではない「高知県立坂本龍馬記念館」は、「龍馬の顕彰と龍馬思想の普及を目指す龍馬の最先端の発信基地」をコンセプトに、平成3(1991)年に開館。土佐藩志士たちの功績や史跡などをたどる博覧会「志国高知 幕末維新博」のメイン会場のひとつにもなっています。
▲龍馬が暗殺時に持っていた佩刀(はいとう)と同じ刀工の刀(銘・陸奥守吉行)

館内には、龍馬が親しい人に宛てた多数の手紙や暗殺される2日前に書いたという陸奥宗光宛の手紙をはじめ、龍馬が所持していたピストルの模型や、龍馬と中岡慎太郎、山田藤吉の3人が暗殺された京都の「近江屋」を実物大で復元したセットなど、龍馬にまつわる様々な展示物や貴重な資料があります。

「高知県立坂本龍馬記念館」は、新館増築及び既存館の改修工事のため2017年4月1日から休館となります。リニューアルオープンは2018年の春の予定。「龍馬と心通わす」をテーマに増築される新館は、龍馬の生涯を紹介するコーナーや貴重な実物資料の展示、龍馬とゆかりの深いジョン万次郎を紹介する展示室を開設。既存館は、「龍馬と遊ぶ」をテーマに、体験型の展示を備えた、龍馬と高知を体感できるミュージアムに生まれ変わる予定だそうです。構想を聞いただけでもワクワクしますね。
▲高知県立坂本龍馬記念館リニューアル完成予想図

2017年1月7日~3月31日までは、開館以来25年のあゆみを写真や収蔵資料でふりかえる「坂本龍馬記念館 25年のあゆみ展」を開催。改修工事の前に1度訪れておくことをおすすめします。

5.龍馬の人生の名場面を蝋人形で再現「龍馬歴史館」

「Art(芸術)・Culture(文化)・Technology(技術)」をコンセプトに、オリジナル遊具が揃う自遊空間(無料)や鉄工所をイメージした創造館、クラシックカーやアフリカンアート、天才絵師・絵金の日本画の展示館など、8つの展示館を集結させた複合テーマパーク、創造広場「アクトランド」。
そんな個性派施設の展示館のひとつに、龍馬が駆け抜けた33年の人生の名場面を臨場感溢れる劇場空間と120体を越える蝋人形で再現した「龍馬歴史館」があります。
▲幕末の日本の軍艦・ユニオン号と懐手した龍馬の蝋人形

蝋人形を制作したのは、国有文化財級の芸術家として知られる台湾の林健成(リン・ゲンシン)氏です。息遣いまで聞こえてきそうなリアルな表情と、しなやかな蝋人形の姿には、誰もが息を飲むほど。

再現されている場面は、龍馬の生誕から暗殺までの全27幕、細部に至るまで徹底的に作り込まれたステージや小道具などの演出も相まって、まるで龍馬が生きているかのようです。
▲第4幕・龍馬誕生。坂本家の次男として生まれてきた場面

各場面の展示にはそれぞれ説明もあるので、全ての場面を見れば、龍馬の生涯を知ることができますよ。
▲第24幕・船中八策。新国家体制の基本方針を8つにまとめあげた場面
館内には、龍馬が伝授された「北辰一刀流長刀兵法目録」をはじめ、龍馬に関連する資料、幕末や土佐藩の貴重な文物、西郷隆盛や木戸孝允の書などを展示した「龍馬有縁資料館」も併設。立体的に再現された龍馬の生涯を鑑賞してみてはいかがでしょう。

6.今にも動き出しそうな迫力!幕末の八志士の群像「維新の門」

高知県西部に位置する、自然豊かな山間の小さな町・檮原町(ゆすはらちょう)。
この地には、檮原の勤王の志士である那須俊平・信吾父子、その案内で脱藩した澤村惣之丞(さわむらそうのじょう)と龍馬、同じく国境を越え維新の動乱に身を投じた吉村虎太郎、前田繁馬、中平龍之助、そしてこれらの志士が脱藩する際に資金援助を行うなどして支えた掛橋和泉ら八志士の銅像が建立されています。
▲写真左から、前田繁馬、那須信吾、吉村虎太郎、中平龍之助、掛橋和泉、澤村惣之丞、坂本龍馬、那須俊平

今にも刀を抜きそうな中平龍之助像やみんなを後ろから見守るように建つ掛橋和泉像、先導するように視線の先を指を指す那須信吾の父・俊平像など、躍動感のある八志士の銅像と一緒に記念撮影をしてみてはいかがでしょうか?

7.龍馬が脱藩の際に通った「龍馬脱藩の道」

檮原町には、新時代への幕開けを夢見た龍馬が、土佐藩を脱藩する際に通ったといわれている「龍馬脱藩の道」があります。
龍馬は、文久2(1862)年、3月26日に伊予へ通じる関所・宮野々番所と土佐藩最後の番所・松ヶ峠番所を抜け、予土県境・韮ヶ峠(にらがとうげ)を越えて伊予の国(愛媛県)に脱藩しました。
▲宮野々番所跡
▲藩政時代からあったといわれる、檮原町茶や谷地区にある茶堂(ちゃどう)

龍馬脱藩の道の道中には、美しい千枚田(棚田)や那須俊平・信吾屋敷跡、国の重要無形民俗文化財に指定されている津野山神楽の奉納が行われる三嶋神社などがあるので、ウォーキングにもピッタリです。龍馬が抜けた宮野々番所から北に進むと茶堂があり、15分ほど歩くと松ヶ峠番所跡にたどり着きます。
▲坂本龍馬脱藩の地。予土県境・韮ヶ峠。檮原町から韮ヶ峠までは約26km

松ヶ峠番所跡から龍馬脱藩の地となる、韮ヶ峠までは徒歩で約2時間です。
「坂本龍馬脱藩の郷 ゆすはらであいの会(予約取次:檮原町商工会)」では、檮原町中心部にある龍馬脱藩の道を地元ガイドさんと巡るウォークガイド(町中コース・ガイド1名3,000円・税込 ※1週間前要予約、ガイド1名で10~15名まで対応可)も開催しているのでぜひ参加してみて下さいね。
いかがでしたか?今回は7カ所ご紹介しましたが、高知にはまだ龍馬ゆかりの地や龍馬の足跡を辿れるスポットがたくさんあります。龍馬にまつわる、土佐のおすすめ観光スポットを巡りながら、龍馬に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
畔元志保

畔元志保

高知県生まれ、高知県育ち、高知県が大好きな高知県民。高知県のタウン誌「ほっとこうち」の編集部勤務を経て、フリーライターになり、横長の高知県を西へ東へ駆け巡っている。高知県の大自然と、可杯・箸拳・菊の花を愛するお酒好き!

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