関西国際空港がおもしろい!飛行機に乗らなくても楽しめる「関空展望ホール スカイビュー」

2018.07.06 更新

日本を代表する空の玄関口のひとつである、関西国際空港。関空(かんくう)の愛称でも親しまれています。その敷地内にある「関空展望ホール スカイビュー」は、航空機の離着陸を間近で見られたり、空港や空の仕事について学べるミュージアムがあったりと、飛行機に乗らなくても十分に楽しめる人気のお出かけスポットなんです。そんな魅力あふれるスポットで空の世界に迫ってきました!

▲スカイデッキから望む、夜の滑走路(写真提供:関西エアポート)

関西国際空港って、どんな空港?

JR大阪駅から電車で約65分、大阪南部の泉佐野市をはじめとする二市一町にまたがる関西国際空港(以下、関西空港)。1994(平成6)年9月4日、海を埋め立てた人工島に開港しました。空港に関するすべての機能が海上にある空港は、当時世界で初めてだったそうです。
開港当初はターミナルビル1棟と滑走路1本のみの運営でしたが、2007年に第2滑走路の供用を開始、さらに2012年には格安航空会社LCC専用となる2つ目のターミナルビルを整備。2017年度の年間利用者数は約2,880万人にのぼり、羽田、成田空港に続き国内3番目の規模を誇っています。
▲2018年6月現在、約80社ものエアラインが就航。対岸の泉佐野市とは、空港連絡橋(スカイゲートブリッジR)でつながっています

滑走路を一望!「関空展望ホール スカイビュー」

そんな関西空港の敷地内にある、滑走路を一望できる施設が「関空展望ホール スカイビュー(以下、展望ホール)」です。

展望ホールは、エントランスホールとメインホールの2棟の建物から成ります。メインホールは関西空港開港とほぼ同じ時期の1994(平成6)年に、エントラスホールはその後1996(平成8)年に完成しました。
▲展望ホールの全景。2つの建物は4階にある連絡通路で行き来できます

展望ホールへは、関西空港第1ターミナル1階の南端にある1番バス乗り場から、「展望ホール」行きバス(無料)に乗車して向かいます。土・日・祝日の日中は10分間隔、平日は20分間隔で運行しています。
▲約6分でエントランスホール1階のバス降車場に到着。第1ターミナルへ戻る時は、同じ建物の反対側から乗車します
▲エントランスホール入口では、展望ホールのキャラクター「スカイキッズ ブービィ(中央)」たちがお出迎え。人気のフォトスポットです

展望ホールは入館無料。さっそく、飛行機が間近に眺められるスカイデッキへ行ってみましょう。
スカイデッキは3カ所あります。エントランスホール5階、メインホール4階と5階ですが、中でも一番広くおすすめなのがメインホール4階のスカイデッキです!
▲パアッと視界が開けるメインホール4階のスカイデッキ。目の前に広がる第1滑走路が気持ちいい!

展望ホール最大の魅力は、南北に伸びる第1滑走路の全景を眺められること!この絶好のアングルから滑走路を見られるのは、日本でも珍しいといわれています。
▲翼のオブジェの向こう側に、第1滑走路が広がっています

飛行機が多く離着陸する時間帯は、午前10~11時頃と夕方頃。特に午前中は欧州線の大型機が多く、迫力満点で見ごたえがあります!
▲向かい風の方向に飛び立つ飛行機。風向きによっては、離陸した飛行機が頭上をかすめるように飛んでいきます
▲時速約250kmで着陸してくる飛行機。シャッターチャンスを逃さないで!

展望ホールには、子ども連れの家族をはじめ、近くの小学生や園児も遠足でやってくることがあるそうです。特に週末のイベント開催時は1日で5千人ほどが訪れることもあるので、ゆっくり見学するなら平日がおすすめですよ。
▲関西空港には旅客機だけでなく、窓のない貨物機もたくさん発着しています

4階スカイデッキからの景色を楽しんだ後は、5階にも上がってみましょう。
▲1フロア上がっただけなのに、さらに滑走路の広がりを感じられます!
▲「ホノルルはあっち?!」。国内外の都市の方向と距離が表示されています。次の旅行はどこにする?

5階のスカイデッキには遊具もあり、子どもたちが元気に遊んでいました。足元には弾力性のあるクッションが敷かれているので、転んでも安心です。
▲遊具のそばには屋根付きのベンチとテーブル。家族や友人同士でのんびり過ごすことができます

海上空港なので、晴れた日は心地よい海風にあたりながら気持ちよく過ごせます。お弁当の持ち込みも自由なので、ピクニック気分でくつろぐこともできますよ。

「スカイミュージアム」で、空のお仕事について学ぶ

展望ホールには、関西空港の歴史をはじめ、空港や飛行機に関係する仕事について学べる、無料の体験型学習施設「スカイミュージアム」もあります。
▲メインホール3階にあるスカイミュージアム。入口は、まるで空港の出発ゲートのよう
▲入口の左側にあるキッズルーム。小学2年生まで利用できます(3歳以下は保護者同伴)。近くには授乳室もあります

ミュージアム内は「関西国際空港の仕組みを知るエリア」「飛行機のことを知るエリア」「空と空港の仕事を知るエリア」など5つのエリアに分かれています。飛行機の歴史を知るクイズを楽しみながら進んでいくと、巨大な空港の模型が目に飛び込んできました!
▲こちらは第1ターミナルのジオラマ模型。全長30mで、実物の1/72の大きさです
▲関西空港に就航する航空会社のモデルプレーン(ミニチュア模型)がずらり!思わずお気に入りの飛行機を探してしまいます

ジオラマ模型のまわりには、関西空港の仕組みを解説するパネルや物品類が展示されています。
▲関西空港に就航している航空会社を、飛行機の尾翼デザインで紹介しています
▲夜の滑走路に欠かせないライトの数々。ボタンを押すと光ります
▲飛行機の燃料はどこから運搬され、どのように積み込まれるのかを、わかりやすく解説したパネル
▲展望ホールの隣には海上保安庁の航空基地があります。ミュージアム内の海上保安庁のコーナには、モデルプレーンも展示されています

次は、「空と空港の仕事を知るエリア」へ。操縦席でパイロット体験をしたり、ビジネスクラスシートに座ってみたりすることができます。また、業務の解説をしてくれる「先輩たちの部屋」など、さまざまな形で飛行機や空港での仕事について学べます。
▲体験ごとに約10もの部屋に分かれています。すべて無料!どの部屋に入ろう?

なかでも大人気なのが「操縦席」ルームにあるフライトシミュレーター。席について、まずは離陸か着陸、どちらの操縦をするのかを選びます。そして実際に操縦桿(そうじゅうかん)やレバーをにぎり、いざ飛行機を操縦!
▲「操縦席」ルームでは、シミュレーターを使ってパイロット体験ができます。年齢制限がなく、大人も夢中になります!

操作中、画面に指示が出るのでゲーム感覚で楽しめます。でも行きたい方向になかなか進めず、コースアウトするなど意外に難しい!

他にも、着陸した飛行機を駐機場まで誘導する「マーシャラー」のお仕事をゲーム感覚で体験できたり、飛行機をプッシュバックして動かす車「トーイングカー」の操縦を体験できたり、自分にはどの空の仕事が向いているのかを診断できたりするコーナーもあります。
▲マーシャラー体験で、飛行機を指定のスポットへうまく誘導して停めてみよう
▲「航空管制官」ルーム。管制官になった気分でタイミングよく指示を出し、飛行機を安全に飛ばしてみよう

子どもはもちろん、大人も初めて知る飛行機や空港の秘密に「へえ!」と驚いたり感心したり。見て触って体感できる、充実した内容のミュージアムです。

関空の裏側探検に出発!

関西空港の敷地面積は、甲子園球場約270個分の広さとなる1,055ha。そこをバスで巡るツアー「新・関空の裏側探検コース」も見逃せません。
オフィシャルガイドの案内で、一般の人は立ち入ることができない航空保安区域の中に入ることができます(所要時間1時間程度、土・日・祝日・特定日限定開催、1人500円・税込)。
▲オフィシャルガイドと一緒に、空港の裏側探検に出発!

バスで関空展望ホールを出発。施設の説明や飛行機、空港にまつわるクイズを楽しみながら、管制塔や機内食工場、給油タンクのあるエリアなどを車窓から見学します。
▲左のタワーが高さ86mの管制塔。その最上階にある管制室から、離着陸するすべての飛行機へ指示を出します
▲機内食専用トラック。荷台が上下に動きます。機内食を積み込んで飛行機まで運びます

航空燃料を貯蔵している給油タンクは、高さ20mもあります。「航空燃料は海からタンカーで運ばれ、一旦このタンクに貯蔵されます。その後地下パイプを通って、飛行機に給油されるんですよ」とガイドさん。
▲タンクは全部で10基。1基につきジャンボ機約60機分になる1,200万リットルの燃料が貯蔵できるそうです

ツアーの途中では、5カ所ある降車ポイントのいずれか1カ所でバスを降り、飛行機を間近で見学することもできます。この日は展望ホール近く、飛行機がすぐ頭上を横切る様子が見られる北進入灯付近で降車。すると、ちょうど大きな飛行機が下りて来ました!
▲頭の上を飛んでいく飛行機! ※状況により飛行機の見え方は異なります(写真提供:関西エアポート)

ガイドさんが飛行機の運航状況や風向きを判断し、ツアー中に一番飛行機がよく見えるスポットで降車させてくれるのだとか。迫力ある飛行機を間近で見られるかも!これはうれしいですね。

約1時間のツアーを終えて、関空展望ホールに帰着。航空保安区域の中には、航空貨物の倉庫なども立ち並んでいました。輸送のための大型トラックがひっきりなしに行き交い、数多くの貨物コンテナなども見られました。いつもの空港と違う景色を楽しみたい人におすすめのツアーですよ。

機内食をいただきながら飛行機を眺められるレストランへ

展望ホールにはレストランもあります。それがエントランスホール3階の「レジェンドオブコンコルド」。店名にあるコンコルドとは、夢の超音速旅客機として人気だった飛行機のこと。2003年10月に引退した際、日本でのラストフライトが関西空港だったことから名付けられました。
▲滑走路が見渡せる広い窓。135席あるフロアの壁には、コンコルドの写真が飾られています

こちらは、食事をしながら離発着する飛行機を間近に見られることで人気のレストラン。しかも、関西空港で唯一、機内食を食べられるんです!
▲欧州線のビジネスクラスをイメージした「ビジネスクラストレイセット」(3,900円・税込)。3日前までに要予約

機内食は、エコノミークラスの機内食や子ども向けなど、5~6種類あります。中でも毎月10~20食予約が入るほどの人気メニューが「ビジネスクラス トレイセット」。メインとオードブル、パン、サラダ、デザートがトレイで運ばれてきます。
▲「ファーストクラス機内食」(10,300円・税込)は、一皿ごとサーブされます。※3日前までに要予約
▲家族連れにはうれしい、お子様メニュー(1,200円・税込)もあります

このレストランの運営会社は、実際に関西空港で機内食を作っている2社ある会社のうちの1社。だから、本物の機内食と同じ味が楽しめるんですね。
レジェンドオブコンコルドを訪れたら、機内食メニューを、ぜひ味わってみてください。
▲機内食の他に、一般的なレストランメニューも充実
手軽に食事を楽しみたい方には、メインホール4階にある「スカイビューカフェ」もおすすめです。カレーやフライドポテト、たこ焼きなどの軽食から自家製チーズケーキやソフトクリームなどのデザート、ドリンクまで豊富にそろっています。
▲4階スカイデッキから屋内に入ったところにあるスカイビューカフェのカウンター
▲スカイビューカフェのある4階フロア。フライト案内があるので、好きな航空会社を確認して、デッキから飛行機を見ることもできます

国内最大級の品ぞろえ!エアライングッズが豊富にそろう「スカイショップタウン」

エントランスホール4階にある「スカイショップタウン」では、関西空港とエアライン各社とのコラボレーション商品をはじめ、航空関連グッズを幅広く取りそろえています。エアライングッズを扱う店の中では、国内最大級の品揃えを誇ります。
▲エアライングッズを扱う店の中では、フロア面積も国内最大級

スカイショップタウンにあるオリジナルグッズは、関西空港第1ターミナル内の一部店舗やオンライン販売でも取り扱っていますが、いずれも一部の商品のみ。豊富な品々を実際に手にとって選べるお店は、ここだけです!さっそく人気のエアポートデザイン商品をご紹介しましょう。
▲人気の「エアラインコラボノート」(各500円・税別)。各エアラインと関西空港がコラボレーションして作った方眼ノートです
▲大阪府泉州地域で生産される「泉州タオル」に飛行機がデザインされた「泉州タオル」(各550円・税別)。ふわふわの手触りで、お土産にもぴったり
▲「オリジナルクラフトテープ」(1つ700円・税別)。荷物の梱包に使用するとオシャレですね

他にも日本航空(JAL)や全日空(ANA)をはじめとする航空会社の関連商品が多数販売されています。かっこいいデザインや可愛いキャラクターなど、航空ファンでなくても楽しめる商品であふれていますよ。
青空の下に広がる滑走路、ターミナルの向こうに沈む夕日、滑走路上に宝石のように光る誘導灯が美しい夜。スカイデッキからの眺めは、飽きることがありません。
▲メインホール5階のスカイデッキからの夕景(写真提供:関西エアポート)

スカイデッキからの眺めはもちろん、充実したミュージアムやショップ、さらには空港探検ツアーや機内食メニューも楽しめる「関空展望ホール スカイビュー」。飛行機や空港好きにはたまらないこちらの施設で1日遊び尽くしてみてはいかがでしょうか。
國松珠実

國松珠実

大阪エリアの女性ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」所属。人と話すのが好きで店舗や企業取材を得意とする。また旅行好きが高じて世界遺産検定1級を持っている。 編集/株式会社くらしさ

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