横手のかまくら体験!「横手の雪まつり2019」で秋田の冬を楽しもう

2019.01.26 更新

秋田県内でも降雪量の多い横手市で、毎年2月に開催される「横手の雪まつり」。期間中はさまざまなイベントが開催されますが、なかでも2月15・16日には、高さ約3mもの雪のやしろ「かまくら」が市内全域に約100基作られることで有名です。当日は、かまくらの中で甘酒やお餅などが振る舞われ、訪れる人を温かい雰囲気で包み込んでくれます。そんなかまくら行事の見どころをご紹介します。

約450年もの歴史がある「横手かまくら」

横手市のかまくらは、約450年の歴史がある小正月の伝統行事です。

江戸時代、武家が暮らす内町(うちまち)では、旧暦の1月14日に四角い雪壁を作って鎌倉大名神をまつり、お神酒・お餅などをお供えして門松やしめ縄を燃やすことで、災難を除いたり、子どもの成長を祈ったりしていました。

一方、商人が暮らす外町(そとまち)では、旧暦の1月15日に町内の井戸のそばに雪穴を作り、そこに水神様をまつって、良い水に恵まれるよう祈っていました。
さらに、積もった雪に穴をあけ、その中で遊ぶといった子どもたちもいたそうです。
▲「かまくら」の名称は「かまど」が語源となったという説や、中にまつられた鎌倉大明神の名から付けられたなど諸説ある

こうした風習が合わさって、明治時代には水神様をまつる「かまくら」という文化が誕生。以降、かまくら行事は脈々と受け継がれ、昭和29(1954)年からは「横手の雪まつり」の一環として毎年2月15・16日に一連のかまくら行事が開催されるようになりました。

幻想的かつ温もりを感じる「かまくら」を体感!

かまくら行事の中でも代表的なイベントが「450年の伝統・かまくら」。横手市内の各地に点在する会場で、かまくらが作られます。横手城や古民家など、会場ごとに違った雰囲気でかまくらを楽しめるうえ、それぞれ魅力あるスポットで記念撮影をすることもできます。

主な会場を巡る巡回バス(無料)もあるので、「歩いて移動するのは大変!」という方は巡回バスのご利用がお勧めです。なお、「450年の伝統・かまくら」をはじめ、イベントの多くは夜に行われます。十分に防寒してお出掛けくださいね。
▲かまくらの中は、大人4~5人程度が入れるほど広い

「450年の伝統・かまくら」では、地元の小・中学生たちが「はいってたんせ(どうぞ中へ入っておやすみくだい)」とかまくらの中から声を掛けてくれて、甘酒やお餅でもてなしてくれます。ぜひ中に入り、雪で作った神棚にまつられた水神様へお賽銭をあげて、地元の子どもたちと一緒に語り合いながら、情緒ある雪国の伝統を体験してみてください。
▲ミニかまくらが多数!ろうそくが灯され幻想的な雰囲気を醸し出す

また、横手南小学校校庭と蛇の崎川原を会場に、毎年約2,000個の「ミニかまくら」が地元の人々や子どもたちによって作られ、夜は内部にろうそくが灯されます。一つ一つにろうそくが灯ると、会場一帯が何とも言えない幻想的な空間に!カップルでロマンチックなひとときを過ごせるスポットとしてもお勧めです。

かまくらを貸し切りで楽しめる体験も!

「横手の雪まつり」では、かまくら会場巡りを楽しめるだけではなく、「かまくら先取り体験」や「ミニかまくら作り体験」など、よりディープにかまくらを体感できるイベントも行われます。
▲かまくらの中は意外と暖かい!

「かまくら先取り体験」は、かまくらを貸し切りで楽しめるイベント。2019年は2月15日(11時~、12時~、13時~、14時~各1時間・各5組)と、16日(14時~1時間・5組)に、横手市役所本庁舎前道路公園で行われます。体験料は1時間1組3,000円(税込)。かまくらを貸し切り、家族やグループでかまくらに入って甘酒を飲んだり、七輪でお餅を焼いて食べたりしながら、かまくらの中で楽しく過ごすことができます。

なお、こちらは予約が必要なので、電話にてお申し込みを。
※2019年のかまくら先取り体験は、ご好評につき全ての時間帯で定員に達しました。かまくら体験は「450年の伝統・かまくら」でお楽しみください。
また、「ミニかまくら作り体験」は、2019年2月15・16日の11時~、14時~に光明寺公園で行われます。
▲体験申し込みは、各回開催時間の30分前から会場にて受付(定員各回先着20組)。ミニかまくら作りの所要時間は、個人差があるが約20分

ミニかまくら作りの工程はとても簡単で、30cmほどの雪山を作って穴を掘るだけ。かまくら作りが初めての方でも、スタッフが丁寧に作り方を教えてくれるので気軽に参加できます。作り方の基本は同じですが、形を変えるなどしてオリジナルのミニかまくらを作ることもできます。

なお、ここで作られたミニかまくらにも17:00頃からろうそくが灯されるので、自分たちで作ったミニかまくらが明るく照らされる様子を見ることができます。家族やカップル、友達と一緒に、ミニかまくら作りに挑戦してみませんか。

1年中見られる!「かまくら館」で学ぶ、かまくらの歴史

▲JR横手駅より徒歩約10分の「かまくら館」

かまくらについてもっと知りたいなら、光明寺公園向かいにある「横手市ふれあいセンター かまくら館」へ。こちらの施設では、横手市の伝統行事として受け継がれてきたかまくらの歴史を学ぶことができます。
▲かまくらの歴史についてパネル展示などで紹介している「ファンタジックギャラリー」

館内には、春夏秋冬いつでも本物のかまくらに触れられる「かまくら室」も。「冬は雪まつりに来られなかった…」という方も、季節問わずかまくらを体験できるのがすごいところです(8月中旬~9月中旬のうち1週間程度と、2月中旬~下旬のうち1週間程度はかまくらのメンテナンスの為お休み)。かまくらの歴史を学びながら、横手市の冬を感じてみませんか。
▲常時マイナス10度ほどに保たれた「かまくら室」。横手の雪で作られた本物の「かまくら」を1年中設置

なお、2019年2月14日18~21時には同館特設コーナーにて「ラブ♥かま特別企画」を開催。ハート型の絵馬(1個・税込500円)を購入して「ラブ♥かま神社」に奉納するイベントです。ハート型をイメージした「ラブ♥かま」の中で記念写真の撮影もOK。50組限定のイベントなので、興味のある方はお早めに足を運んでみては。
▲カップルはもちろん、家族や友人同士でも参加OK。かまくらの中で幸せの鐘を鳴らしてみましょう

コツコツと頑丈に積み重ねて作られる「かまくら」

最後に、横手市のかまくらがどのようにして作られるのかをご紹介しましょう。現在のかまくらは、「雪を積み上げる。穴を掘る。仕上げる。」の3つの工程で作られています。

最初に広さを示す円を描き、その中に高さ約3mまで雪を踏み固めながら積み重ねていきます。
▲雪を積み上げる工程。大人4人掛かりで約2日掛けての作業

続いて積み重ねた雪山に、入り口となる印(縦1.3m、横0.7m)を描き、そこから内側へ壁の厚さ約50cmを残して掘り進めます。
▲積み上げた雪の形を整える様子。続いてかまくら正面から穴を掘る工程に入る

最後に、内側と外側の壁面をスコップなどで滑らかにまるく仕上げ、内部の入り口正面に神棚を作れば完成です!
▲完成したかまくら

こうして一つ一つ手作業で作られた「かまくら」だからこそ、会場を訪れる人の心に残る、風情ある美しさを醸し出すのかもしれません。
豪雪地帯ならではの冬の風物詩・かまくら。雪国らしい情緒ある風景と伝統を、ぜひ見て・体験してみてくださいね。
※写真提供:横手市観光協会
※雪まつりの写真は2016年以前のものです。
※本記事は2017年取材記事を一部更新したものです。
ぐるたび編集部

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