ぷるるん肌を求め、日本三大美肌の湯・嬉野温泉で街歩き

2016.12.25 更新

寒~い風がぴゅうぴゅう吹きすさぶ季節。この時期、女性にとっての悩みの一つが「お肌の乾燥」。ならば、日本三大美肌の湯・佐賀県 嬉野(うれしの)温泉へ。温泉に入って美肌を手に入れる、なんて理想的な旅じゃありません?温泉はもちろん、美肌に因んだ立ち寄りスポットを巡ってきましたよ。

佐賀県・嬉野温泉
美肌の湯の歴史は古い!

嬉野川を挟んで、約50もの旅館やホテル、飲食店やスナック、お土産屋さんなどの建物が点在する嬉野温泉。その歴史は古く、伝説によると、神功(じんぐう)皇后の時代(250年前後)に遡ります。新羅(しらぎ)出兵した三韓(さんかん)征伐の際、戦い帰りの傷ついた兵士たちが湯につかると、たちまち傷が癒え、元気になった姿を皇后がご覧になり「あな、うれしいの~」と言われたのが由来だとか。
▲昔ながらの商店やお土産屋さんなど、温泉街中心地には徒歩15分圏内にお店がたくさん

近年は、日本三大美肌の湯として有名に

江戸時代には長崎街道の宿場町として栄えた嬉野温泉。当時からトロリとしてぬめりのある温泉は評判だったよう。泉質は「重曹泉(ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物泉)」で、弱アルカリ性の湯が肌の角質を溶かすことから、入浴するとみずみずしい肌になると言われています。

島根県の「斐乃上(ひのかみ)温泉」、栃木県の「喜連川(きつれがわ)温泉」とともに、日本三大美肌の湯として謳われている嬉野温泉。まずは、その名湯を堪能しに行きましょう。

レトロな三角屋根が目を引く
公衆浴場「シーボルトの湯」

▲とんがり屋根が目印!

温泉街の中心地より少し入った嬉野川近くにあるのが、オレンジ色のとんがり屋根をした可愛い建物。ここは、公衆浴場「シーボルトの湯」。ドイツ人の設計による洋風建築で、1924(大正13)年に建てられ、「古湯(ふるゆ)温泉」という名前で市民の憩いの場として親しまれていましたが、老朽化により1996年に休業。その後嬉野市が買い取りました。住民1万2千人から保存を求める署名が集まったことを受けて、2005年に解体したのち、2010年に当時の姿を再現した「シーボルトの湯」として生まれ変わったのです。
▲エメラルドグリーンが効いたレトロ可愛い館内。吹き抜けで開放感も抜群

外観もさることながら、館内もレトロなデザインで可愛い!建物は木造の2階建て。
▲2階へ続く階段には、明治~大正時代のレトロなポスターが
▲2階の奥には、アンティークな電話もありますよ

それでは、まずは温泉へ。こちらは男女2つの大浴場とバリアフリーの貸し切り風呂が5つあります。湯舟につかって体を触ると、まるで石鹸が落ちていないかのようにぬるぬる!肌にまとわりつく湯は軟らかく、思わず長湯しちゃう心地よさですよ。
▲白を基調にしており清潔感溢れる大浴場(男湯)
▲浴槽には「白なまず様」が!(白なまず様に関しては後ほど)

温泉から上がって、時間があれば少しココで休憩を。吹き抜けになった2階には休憩室があり、無料で利用できます。テーブル席の板間スペースのほか、畳敷の和室スペースもあるので、ごろんと横になれるのも嬉しいですね。また、こちらから市内の飲食店に出前をお願いすることもできます。

そして、最後に気になるこのネーミング。嬉野温泉はドイツ人医師であるシーボルトが訪れたという記述が残っていることから公募で名づけられたそうです。シーボルトの他、かの坂本龍馬も訪れたそうですよ。2階には嬉野温泉の年表もあるので、じっくり楽しんでみるのも良いかもしれません。
▲板間スペースの奥には畳の和室スペースが!広々~!

無料の足湯と…足蒸し湯?

嬉野温泉には無料の足湯が2カ所あり、どちらでも地域の方と観光客がゆっくり温泉を楽しんでいる光景が見られます。

まずは「シーボルトの湯」から徒歩1分の場所にある「シーボルトのあし湯」へ。屋根付きなので雨の日でも楽しめますね。しばし、足湯を楽しんでいたら、足湯前にあるお土産屋のスタッフさんが、「嬉野茶をどうぞ~」とお茶を持ってきてくださいました。
▲「足湯にいらっしゃった方に嬉野茶をふるまっています」
▲近隣から入浴に来られたご夫婦とお茶をのんでのんびり。良い時間!
もう一つは「シーボルトのあし湯」から歩いて3分くらいの場所にある、2012年にオープンした「湯宿(ゆしゅく)広場」。
▲手前が普通の足湯、奥は足蒸し湯!

この「湯宿広場」には、足湯はもちろん「足蒸し湯」なるものがあるんです!
「足蒸し湯」ってなんぞや?
それは、ひざから下の足全体を温泉ミストによって温める日本初の施設。
足湯の上に箱が乗っており、その箱の穴に膝からすっぽり入れて蒸す、というもの。
ひとまずやってみました。
▲丸く円卓を囲むように7つの椅子が用意されています

足を入れて箱をかぶせ、温泉の蒸気が逃げないよう足と箱の間にはタオルを詰めるとより効果的。

おぉ~!温泉に直接浸かるわけではないので、温まるまで少し時間がかかりますが、足全体の血行が良くなる感じです。
10~15分程度蒸すと、足だけでなく体も温かくなってきます。

タイツやストッキング、膝上までまくれないスリムなパンツを履いた方は、ちょっと利用が難しいかもしれませんのでご留意を。

旅館の風呂をはしごするなら
温泉チケット「湯遊嬉野」が便利でお得!

足湯や公衆浴場もいいですが、嬉野温泉にはホテルや旅館が多数点在。それぞれに趣の異なるお風呂を持っています。

いろいろな旅館のお風呂を楽しみたいという方は「嬉野温泉観光協会」が発行している温泉チケット「湯遊(ゆうゆう)嬉野」がお勧めですよ。1,500円(税込)で12枚つづりのチケットがついていて、加盟施設で使用できます。
※施設によって必要な枚数が異なります(1施設4~6枚)
▲温泉チケット「湯遊嬉野」は観光案内所などで販売

旅館のお風呂は開放感ある露天風呂あり、とろりとした嬉野の温泉をじっくり堪能できる広々とした大浴場あり、とさまざまです。
自分好みのお風呂をぜひ見つけてくださいね。
▲嬉野特産のお茶を使用した露天茶風呂「緑泉」/茶心の宿 和楽園(チケット6枚必要)

最後に美肌祈願!
「白なまず様」に会いに行く

美肌の温泉をはしごしたら、最後は美肌の神様に会いに「豊玉姫(とよたまひめ)神社」へ。
ココに美肌の神様がいらっしゃるのです。
嬉野温泉に来たならば、行っておかなくては…!
▲細い路地のような参道の左右には石灯篭が
▲まずはお参り。「どうか美肌を我に与えたもう…!」

いらっしゃいました!!これが美肌の神様…

白なまず様です!!
正式に言えば、白なまず様は美肌の神様の遣い。
古来、嬉野川を支配し、郷を守っていたのが海神の娘である豊玉姫様(竜宮城の乙姫様ですね)。郷に何か大難あった時には、六尺(約1.8m)の大なまずが現れ神様の言葉を告げたそうです。

このなまず様は古来より肌の病にご利益があるといわれているのだとか。
さらに豊玉姫様の肌がとても美しかったこと、嬉野温泉の効能と相まって、白なまず様は美肌の神様として親しまれるようになったそう。
▲「なまず社」。柄杓で白なまず様に水をかけます
▲狛犬ならぬ、狛なまず?境内入口の左右にいらっしゃいます
▲美肌祈願の絵馬もありました

冬には、灯りもふれあいも、あったかいイベントが

嬉野市では、2018年1月27日(土)~2月12日(月・振休)に、「第18回うれしのあったかまつり」を開催予定です。中心市街地にある本通り商店街に高さ2mの「百灯華灯籠」が、約100基並びます。この他、各会場に展示される灯籠も合わせると、まつりは一層華やかに!美しい灯籠が並ぶ様子は幻想的ですよ~。
▲温泉街があったかい光に包まれる

この「百灯華灯籠」とは、様々な手描きの絵柄で作られた灯籠のこと。一つ一つ異なるデザインの灯籠をじっくり見ながら歩くのもまた楽しみですね。
▲温泉公園や通りなどに色んな形の灯籠が。灯籠に描かれた絵を見るだけでも面白いですね
▲こんな大きな灯籠も!「恋人たちの灯り」

イベント期間中の土曜(不定期開催)の夜は、名物である「嬉野温泉湯どうふ」が100円(税込)で販売されるなど、あったかグルメとあったかい地元の方との触れ合いもありますよ。この時期の嬉野温泉は宿泊がお勧めです!
嬉野温泉、美肌の街歩きはいかがでしたか?
今回街を巡ってみて、思いました。地元の方のお肌のキレイなことといったら!
やっぱり嬉野温泉の効果がテキメンに表れているのかもしれませんね!
美肌の秘訣は温泉だけでなく、嬉野温泉水を使用した「嬉野温泉湯どうふ」などグルメも一因。ぜひ街巡りをして、温泉にグルメに、嬉野温泉の成分をたっぷり堪能する旅を楽しんでください。
※うれしのあったかまつりの写真は2016年以前のものです。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴20年弱。食育アドバイザー、フルーツ&ベジタブルアドバイザー。

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