マウンテンバイクで長瀞の隠れ絶景スポットを駆け抜ける

2016.11.28

埼玉県秩父郡にある長瀞(ながとろ)は、一年を通して美しい景色が楽しめる観光名所。中心地から少し離れると、おだやかな自然に包まれた山村でアウトドア体験ができます。今回は、アウトドア体験専門店の「グランデックス 長瀞ベース」で、マウンテンバイクに挑戦。里山の自然をいいとこどりできる人気アクティビティをレポートします。

長瀞散策の足に!スポーツと観光を一度に満喫できるマウンテンバイク

長瀞は、荒川の上流にある峡谷でダイナミックな自然が人々を魅了する景勝地。特に、静かに流れる荒川の深い碧(みどり)と、川沿いに約800mにわたって続く岩石群「岩畳(いわだたみ)」が織りなす景色は、長瀞の自然が造りあげた芸術品です。

そんな長瀞観光での移動手段にもってこいなのが、マウンテンバイクです。体中で長瀞の空気を感じながら、徒歩圏内だけでなく、少し離れた里山の自然も見て回れるのがいいところ。
スポーツ感覚以上に、観光を目的に利用する人も多いのだとか。
「グランデックス 長瀞ベース」では、はじめてでも安全に乗りこなせるように、ガイドがついて案内してくれます。
▲休日には多くの人が集う荒川も、平日はいくらか静か

「グランデックス 長瀞ベース」は、おみやげ店が連なる長瀞駅近くのメインストリート・長瀞岩畳通り商店街とは、川を挟んだ対岸にあります。電車の最寄りは秩父鉄道野上駅。駅からお店までは、徒歩15分程度で、予約時に伝えておけば送迎も可能です。無料の駐車場があるので、車で訪れても大丈夫。
初チャレンジへの不安を胸に抱えながら、お店を目指しました。
▲新宿駅から約2時間で野上駅に到着
▲木目があたたかな店内の様子。建物はスタッフの手作り

この日、マウンテンバイクを教えてくれたのは加藤康徳(やすのり)さん。ガイドネームはヤスさんです。もともとオーストラリアでラフティングのガイドをしていたヤスさんは、長瀞の自然に惹かれてこの地へ移住。現在はオールマイティなアウトドアインストラクターとして活躍しています。
▲爽やかでチャーミングなヤスさん。マウンテンバイク歴は4年

受付をし、マウンテンバイクとご対面。自分の身長に合ったマウンテンバイクを用意してもらうために、予約時に身長を伝えておきます。
ヘルメットとグローブを装着したら、マウンテンバイクの扱い方や、各部の名称の説明を聞きます。

「一般的な自転車と違って、マウンテンバイクはブレーキがかかりやすいです。強く握ってしまうと転倒の原因になるので、気をつけてくださいね」
と、安全に乗りこなすためのイロハを教えてくれます。
▲動きやすい服装で参加。飲み物やタオルを入れるためのリュックサックがあると便利

大事なのはバランス感覚!まずは、安全運転のために練習

マウンテンバイクの仕組みを理解したら、基本動作の練習をするために町営の小さな公園へ移動。お店から、道路を挟んで向かい側にあります。
▲レッスンスタート!
▲ケガ防止のために、準備運動にも手を抜かない
▲サドルは、初心者でも安心して乗れる高さに設定。腰骨の少し下あたりが目安

まずはじめに、「まっすぐ走ってブレーキをかけて止まる」という練習をしました。サドルとハンドルの高さがほぼ同じという乗り慣れない自転車は、バランスをとるのにもかなり必死。
コツをつかむと、はじめて自転車に乗れた子どものような気分になりました。
▲地面が草で覆われているので、「転んでも平気」という安心感がある

続いて体を上下左右に動かしながらマウンテンバイクを走らせる練習。でこぼこの多い山道でバランスをとるために、必要な基本動作なのだとか。
▲ヤスさんのお手本通りに動くのは、なかなか難しい!

休憩を挟みながら、約30分間の基本練習を終えました。この日の気温は18度と肌寒い天気でしたが、かなりいろんな筋肉を使うためうっすら汗がにじみます。

はじめてのマウンテンバイクツアー、スタート!

一息ついたら、ヤスさんの先導で出発!
「グランデックス 長瀞ベース」では、初心者向けに1コース、リピーター向けに2コースと、3種類のコースがあり、そのすべてが完全オリジナルコース。レベルに合わせて、アレンジも可能です。この日は、初心者向けのコースに参加しました。長瀞の里山風景にはじまり、特別天然記念物に指定されている巨大な一枚岩・岩畳を眺める絶景ポイントを目指します。

まずは山の入口まで、コンクリートの道を走行。観光のメインエリアから少し離れたあたりを走るので、車の通りも少なく、のどかな里山の雰囲気を感じられます。
▲はじめはゆっくりと進んでいく。道幅も広くて安心
▲ほっこりするような、のどかな里山の風景
▲ローカルっぽさの漂う柿の無人販売所を発見

コンクリートのなだらかな坂道を上り、山道の入口に到着。山の中に足を踏み入れると、川の流れが生み出した涼しい風が吹いているのを感じます。

山道エリアでは、はじめにヤスさんが100mくらい先まで走り、「ここまでどうぞ!」と声を掛けてくれます。
木の枝や石ころがたくさん落ちている道を前にすると、ちょっぴり不安がよぎりましたが、基本動作を思い出し、バランスを取りながら進んでいきます。
▲トレッキング用に整備された道を走る
▲野生動物になったような疾走感に、満面の笑み

山道を通り過ぎたら、神社に到着。地面から浮き出ている木の根っこの上を走るのは、ちょっぴり迫力が増して新鮮です。
▲ヤスさんのお手本をみると、とても簡単そうに見えるけど……段差を下りるのはスリル満点
▲木の根っこを何度も往復する

座って漕ぐだけのスポーツと思いがちなマウンテンバイクですが、意外と使うのが腹筋。起伏にあわせて体を浮かせたり体重を移動させる動作を、無意識のうちに繰り返しているのだとか。しばらく走っていると、身体の中心がじんわりと燃えているような感覚になります。

ツアーのクライマックスは岩畳。絶景に疲れも吹き飛ぶ!

神社エリアを楽しんだら、お次はおまちかね、長瀞のランドマークである岩畳の絶景ポイントを目指します。
▲山道に自転車を停め、川辺まで徒歩で下る

下り坂を抜けると、目の前には荒川の流れと、その西岸に広がる特別天然記念物の岩畳。休日にはライン下りの舟やカヌーがたくさん通る荒川の賑わいを、逆サイドから眺められます。まさに地元の人しか知らない、穴場ポイントです。
▲岩畳と濃いブルーの水をたたえた「瀞」を背に、記念撮影

お店に戻る道中、荒川を真上から眺められる「金石水管橋(かないしすいかんきょう)」がありました。橋の中ほどでマウンテンバイクから降り、目の前に広がる絶景を眺めます。
▲現在、この付近にあるキャンプ場を使った新コースを考案中だそう

休憩していると、川下りの一行を発見。平日にもかかわらず、たくさんの人が舟から手を振ってくれました。
▲休日には川下りの小舟でいっぱいになる荒川。この日も一隻の小舟を発見

行き交う観光客の人々との交流に、気分もほっこりしたところで、橋をあとにしました。
▲開放的な景色を眺めながら、ラストスパートを走り抜ける
▲自転車に乗るのは3年振りくらいだが無事ゴールできた

「グランデックス 長瀞ベース」では、マウンテンバイクのほかにも、ラフティングや、渓谷を水上散歩するリバーSUPなど、数種類のアウトドアスポーツが体験できます。

「アクティブなお客さんはもちろん多いですが、サイクリング気分で気軽に参加する女性や、ご年配のグループも多いですよ。一日に複数の種目に参加する方もいます」とヤスさん。

完走後には、地元食材を使ったバーベキューでエネルギーチャージ!

身体を動かしたあとは、お腹が空きますよね!ガッツリしたものが食べたいなら、お店から徒歩1分の場所にあるBBQガーデンを利用するのがおすすめです。
森に面しているせいか、空気が少し水分を含んでひんやりとしています。自然の雰囲気を味わいながら、地元食材を使ったバーベキューを楽しめます。(3日前までに要予約)
▲屋根付きがうれしい「古沢園(ふるさわえん)」のBBQガーデン
▲料金は一人前1,800円(税込)から。セット内容は、豚肉、鶏肉、季節の野菜盛り合わせ、おにぎり2個、桜のアイスクリーム

マウンテンバイク体験では、里山風景や、逆サイドから見る岩畳など、普段目にすることのないレアな長瀞の景色を味わえます。心地良い風を浴びながら身体を動かして気分も爽快。観光にもリフレッシュにもおすすめなマウンテンバイクに、挑戦してみませんか?
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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