行列必至の「豚みそ丼」。炭火の香りたつ軟らかなお肉を堪能!

2017.01.08

秩父の行列グルメといえば、ツヤツヤと輝く炙り豚肉が豪快に盛り付けられた「豚みそ丼」。その発祥の店である「秩父名物 豚みそ丼本舗 野さか」は、開店前から行列ができるほどの人気店。観光やツーリングの寄り道としてはもちろん、わざわざ「豚みそ丼」目当てで訪れたい名店です。多い日には300杯を超える注文が入るという人気の「豚みそ丼」は一体どんな味なのか?その魅力をお伝えします。

▲豚肉を炭火で一枚ずつていねいに炙る

周囲に漂う香ばしい匂い

「豚みそ丼」発祥の店である「秩父名物 豚みそ丼本舗 野さか」(以下野さか)は、埼玉県秩父市にある西武秩父駅から徒歩約5分の場所にあります。国道140号線沿いの「豚みそ丼本舗」と書かれた看板が目印です。駐車場スペースにはすでに香ばしい匂いが漂い、食欲を刺激します!
▲2階建ての店は、昔ながらの定食屋さんのような趣き
▲入口のそばに、豚の顔の形にカットされた植木を発見

休日には1時間から2時間待ちの行列になることも珍しくはないという人気っぷりですが、訪れたのは平日の14時45分。15時の閉店間際ということもあり、並ばずに入れました。店内に入ると、炭火で焼かれた豚肉の香ばしい匂いがより強まります。
▲入口には「おしながき」が書かれたボード
▲食券を購入するスタイル

「野さか」にはメニューが「豚みそ丼」しかないという潔さ。肉は「ロース」か「バラ」または、両者の「ミックス」から選べ、サイズは並盛(900円・税込)、大盛(1,100円・税込)、特盛(1,550円・税込)の3種類。大盛は並盛の約1.5倍、特盛は並盛の約2倍もあるとか。
この日は一番人気の、「ミックス」の並盛を選びました。
▲ジブリメドレーのBGMが流れるどこか懐かしい雰囲気の店内

器いっぱいに敷き詰められた肉に感動!

着席し、待つこと5分程度。白米が見えない、いや、器のフチすら見えないほど肉がわんさかと載った「豚みそ丼」が登場……!
▲醤油ダレがかかっており、香ばしい匂いが立ちのぼる

店内があまりにもいい香りに包まれているので、いざ丼を目の前にした時の感動はひとしおでした。
炙りたてのツヤツヤしたお肉は、見ているだけでも幸せな気分になります!
▲お味噌汁とお新香がセットになっている

早速いただきます!
お肉を箸で持ち上げると、その大きさに感動!ひと口では入りきりません。噛むとその軟らかさにも驚きます。炙る前に味噌漬けにしておくことによって、糀が作用して軟らかくなるそうです。また、肉の表面に細かな切り込みを入れていることも、味の染みた軟らかな焼き上がりを実現するためのひと手間です。
▲絶妙な炙り加減で端だけこんがり。焦がした味噌の風味が際立つ

お肉をほおばると、炭火で焼かれた香ばしさが鼻からふわっと抜けていき、噛むほどに味噌によって引き出された甘みを感じます。ロースは軟らかくジューシー、バラは風味とコクが豊かで脂っこさが抑えられていて、どちらもごはんによく合います。
お肉の部位による食感や旨みの違いを楽しめるのが、ミックス丼のいいところ。筆者は、炭火で炙ることで余分な脂の落ちた「バラ」がお気に入りです。

並盛でもかなりボリュームがありますが、周りのお客さんはみなペロリと完食している様子。インパクトだけでなく、美味しさも満点の「豚みそ丼」は、どのようにして生まれたのでしょうか。

元板前の坂本店長によって生み出された、「秩父らしいメニュー」

「野さか」は、もともとはごく普通の定食屋。しかし、お客さんの興味を惹く秩父ならではのメニューを作りたいとの想いから、2008年に、坂本店長が「豚みそ丼」を開発しました。

秩父には、昔から保存食として「豚のみそ漬け」を作る文化があったことから、半年かけて、自家製の味噌と焼きあがった肉にかける醤油たれを開発。身近な人や、お客さんへ試作を提供して意見を聞いたり、豚丼の本場、北海道に視察に行ったり、夜な夜な仲間と知恵を絞りあったかいがあり、周囲から好評を得ました。

「豚みそ丼一本でやっていける」
そう勝算を得た「野さか」は、同年には、もともと提供していた定食メニューをすべて取りやめ、「豚みそ丼」専門店へと生まれ変わりました。
以来、個人のブログや口コミでなど評判が広まり、全国的に人気を博すまでになったそうです。

「豚みそ丼」誕生から8年経ったいまでも、厨房では、自家製の味噌に漬け込んだ埼玉県産の豚肉を、一枚一枚ていねいに炭火で炙っています。
▲炭火で焼き上げることで、脂が程よく落ちる

専務取締役の高野博人(ひろと)さんは、
「お肉を炭火で焼けば、ガスの火で焼くのと比べて風味がよくなります。そのほかに、ごはんを炊く水などにも試行錯誤を重ねてきました。私たちは、お客さんの期待に応えるために、これからもおいしさにこだわっていきます」
と、豚みそ丼への情熱を語ってくれました。

見て楽しい、食べておいしい「豚みそ丼」。みなさんにもぜひ味わってもらいたい!記事を書いている間に味を思いだしてしまった……。並んででも、もう一度食べたい逸品でした。
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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