世界中のサイクリストが羨む!しまなみ海道の絶景まとめ

2016.12.03 更新

瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道(以下、しまなみ海道)」。大小727もの島々が海に浮かぶ、風光明媚な景色の中を自転車で横断できるとあって、世界中のサイクリスト達から注目されています!今回は日本が誇るサイクリングの聖地の見所をまとめました。

「しまなみ海道」を簡単にご紹介!

「しまなみ海道」とは、広島県の尾道市と愛媛県の今治市を結ぶ道路のことで、正式名称は「西瀬戸自動車道」と言います。
島々を結ぶ吊り橋には自動車道に併走するように歩道も整備されており、徒歩でも往来することができます。
▲2006年4月に全線開通した「しまなみ海道」。車以外でも橋を渡れる

また、途中の一般道や各吊り橋には、サイクリングの道しるべとなるブルーラインが引かれており、2014年には日本初となる国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2014」が開催されました。米国メディアCNNの「世界の最も素晴らしい7大サイクリングコース」の1つにも選ばれるほど、世界中のサイクリストから注目を集めています。
▲サイクリングロードを示す道路上のアイコン

そんな、世界からも注目されるしまなみ海道を一度はサイクリングして巡ってみたいものです。今回は尾道市向島(むかいしま)の渡舟乗り場を起点に今治市の来島海峡大橋まで、見逃せないポイントを距離順に10カ所ご紹介します。

1.因島大橋
【スタート地点から約7km】

尾道から渡舟で向島に渡り、島内をしばらく進んでいくと、最初に渡る橋が「因島(いんのしま)大橋」です。
しまなみ海道サイクリングでは、島と島を結ぶ5つの橋を渡りますが、これが記念すべき最初に渡る橋になります。その大きさを目前にすれば心が躍ること間違いなしです。
ペダルを踏み込むたびに近づいてくる壮観な吊り橋を心に刻めば「あぁ!瀬戸内を走っているんだな!」という思いに駆られますよ。
▲1894(明治27)年に建てられた「大浜埼灯台」。なんと現在も現役の灯台として活躍中

少し時間に余裕がある方は、因島大橋の麓にある「因島大橋記念公園」に寄るのもおすすめ。

瀬戸内海と空の青に映える白亜の「大浜埼灯台」や、併設された「灯台記念館(広島県重要文化財)」の美しさは一見の価値ありです。
※ともに外観のみ見学可

2.因島フラワーセンター
【スタート地点から約15km】

向島から因島へ渡り、サイクリングコースを西へ進むとあらわれるのが「因島フラワーセンター」。因島を代表するビュースポット「白滝山」の麓にある植物公園です。

季節毎に色とりどりの花が園内を華麗に彩り、見る者の目を楽しませてくれます。大温室があるので、冬でも植物を鑑賞することができますよ。また、花壇や芝生広場が無料開放されているので、ちょっとした休憩ポイントとしてもおすすめです。

3.未来心の丘
【スタート地点から約25km】

▲因島と生口島(いくちじま)を結ぶ生口橋

生口橋を渡り因島を後にしたら、次に走る島は生口島。この生口島で是非立ち寄りたいのが「未来心の丘(みらいしんのおか)」です。

「未来心の丘」は、広さ5,000平方メートルにもおよぶ大理石の庭園で、世界的な彫刻家である杭谷一東(くえたにいっとう) 氏が手がける芸術作品でもあります。
ここに使用されている大理石は杭谷氏のアトリエがあるイタリア・カッラーラ産のものを船で運んできているとか!特徴的な形をしたモニュメントや広場、道にいたるまで、白で統一された世界観は地中海沿岸の町並みを想起させてくれます。

4.瀬戸田サンセットビーチ【スタート地点から約30km】

未来心の丘から西へ4kmほど沿岸沿いを走ると見えてくるのが「瀬戸田サンセットビーチ」です。真白い砂浜が800mも続く上、全国屈指の透明度を誇る海が出迎えてくれます。
2001(平成13)年には環境庁より「日本の水浴場88選」にも認定され、瀬戸内を代表するビーチと言っても過言ではありません。
▲南の島の海を思わせるほど透き通った海が印象的

また、その名の通り茜色に染まる夕暮れ時は、より一層美しい景色を見られることでも有名。沖合に浮かぶ「ひょうたん島」をはじめとした瀬戸内海の島々と、夕日が作り出す光と影の世界は必見です。

ちなみにこちらのビーチは観光客も多く訪れるため、屋内外のシャワー・ロッカー・更衣室などのほか、レストランがある管理棟も完備。キャンプ設備も充実しているので、暖かい時期ならこちらで一泊というのもいいですね。

5.多々羅大橋
【スタート地点から約35km】

▲レモン畑越しに望む多々羅(たたら)大橋

生口島と大三島を結んでいるのが「多々羅大橋」です。広島県といえばレモンの収穫量日本一で有名ですが、多々羅大橋の麓付近には広大なレモン畑が広がっています。レモンが旬を迎える季節なら、運がよければ樹木いっぱいになったレモンを見ることができますよ。

また、この多々羅大橋、実は通行中の景色以外にも“あること”を楽しむことができます。
それが「鳴き龍」と呼ばれる不思議な現象。橋を渡っていると途中に「多々羅 鳴き龍」という看板があり、2本の木の棒がおいてあります。「ここで手をたたいてみてください」と案内があるところで木の棒をたたくとあら不思議。
音が反響し、まるで生きた龍の鳴き声のような音が聞こえてきます。

この鳴き龍現象、多々羅大橋の設計時には全く想定していなかったそう。偶然が生み出した奇跡の音を、是非現地で聞いてみてください。

6.大山祇神社
【スタート地点から約45km】

大三島(おおみしま)からは愛媛県今治市に入ります。

この島にきたら是非立ち寄っておきたいのが、全国にある三島神社や山祇(やまづみ)神社の総本社である「大山祇神社」。山の神・海の神・戦いの神として朝廷や数々の武将に崇拝された由緒ある神社です。
▲国の重要文化財に指定されている重厚な造りの本殿

この神社の境内には大きな楠があります。天然記念物に指定されている樹齢2600年の巨樹で、幹周はなんと11m!
この楠を息を止めて3周することができたら、願い事が叶うと言われているパワースポットなので、是非チャレンジしてみてください。
▲自転車を漕いできた体で、息を止めて3周するのは無理!?

7.開山公園
【スタート地点から約50km】

▲開山(ひらきやま)公園の桜と瀬戸内海

大三島の南端にある「大三島橋」を渡り、次に上陸するのが「は・か・た・の塩!」のCMで有名な伯方島です。その伯方島で是非見ておきたいのが大三島橋を下りて直ぐのところにある登山道のゴール地点「開山公園」。

この公園にある「開山展望台」は、しまなみ海道にかかる5本の橋のうちの4本を一望できる貴重な展望スポットとなっています。近年では桜の名所としても話題となっており、シーズンには多くの人が訪れます。

※ただし、自転車で行くのは結構大変なので、サイクリング上級者におすすめです。

8.潮流体験
【スタート地点から約58km】

伯方島と大島を結ぶ伯方・大島大橋を渡り「大島」へ。ここは中世に瀬戸内海で活躍した海賊「村上水軍」の本拠があったとされ、水軍の遺跡などが多数見つかっています。

そんな“海賊の島”で是非体験してもらいたいのが村上水軍博物館前から乗船できる「潮流体験」です。
▲ときには海面が割れるほど!海流が激しく交差する

まるで渓谷の急流のように激しく流れる潮流。
エンジンなどが無い時代、この海域は瀬戸内海を往来する船にとって“最大の難所”だったといえます。なかでも、天然の要塞「能島」の周囲の水流は最大10ノット(時速約18km)にもなり、数多の船を呑み込んできたそうです。
▲40人乗りの客船で潮流の上をクルージング

激しい潮流をかき分けて進む船に乗れば、その激しさに興奮しっぱなし!
コースは能島城跡→船折瀬戸→見近島→伯方・大島大橋の順にクルージングします。国指定史跡にもなっている天然の要塞・能島などを海から眺めることができますよ。

9.亀老山展望公園
【スタート地点から約65km】

尾道からスタートしたしまなみ海道サイクリングもあとわずか。最後にして最大のビュースポットが大島の亀老山(きろうさん)山頂にある「亀老山展望公園」です。

標高307mの山頂までは自転車で上るのはかなりハード。しかし、ゴールには、これまでの疲れが吹き飛ぶほどの瀬戸内海の絶景を観ることができるんです!
▲沈む夕日に照らされる来島(くるしま)海峡大橋と多島美

夕焼け時に合わせて訪れることができれば、この世のものとは思えないほどのシーンを観ることができますよ。
まさに、「死ぬまでに一度は見たい絶景」です。
▲亀老山展望公園から見る今治市街の夜景

また、時間に余裕があれば日が沈みきるまで待つのもおすすめ!四国有数の都市である今治の夜景を望むことができます。

10.来島海峡大橋
【スタート地点から約70km】

しまなみ海道サイクリングの集大成、最後に渡る橋が「来島海峡大橋」です。
来島海峡大橋は、今治市と大島を結ぶ世界初の三連吊橋で、しまなみ海道で最大の規模を誇ります。
3つの吊り橋が連なった圧倒的な容姿はさることながら、橋の横断中に見渡せる眺望は「すごい!」の一言。
また、橋の上から来島海峡を見下ろせば、瀬戸内海の三急潮の名にふさわしい激しい渦潮を見ることもできますよ。
全長約70kmにも及ぶしまなみ海道の魅力の数々、いかがでしたか?今回ご紹介したスポット以外にも、しまなみ海道を結ぶ各島には魅力がいっぱいです!向島のチョコレートファクトリーや生口島の絶品ジェラートのお店、そして伯方の塩を使った塩ラーメンがおいしいお店など、ご当地グルメの名店も揃っています。

普通に自転車で気持ちよく走って10km=約1時間。二日に分けてゆったりと多島美を眺めながら巡るのもいいですね。
涼しい春と秋がベストシーズン。しまなみ海道サイクリングで最高のストレス発散をしませんか?

おまけ:しまなみ海道を走って渡る!

冒頭でも触れたように、しまなみ海道は歩いて渡ることもできます。今回は自転車で巡るおすすめスポットを紹介しましたが、走って渡ることもできるので、ランニング派の方は全70kmにおよぶ海道の走破に挑んでみてはいかがでしょうか。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

学びや刺激・感動のある旅サイト「ぐるたび」の編集部。選りすぐりの旅グルメ&観光情報レポートを発信していきます。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP