この冬必見の絶景!蔵王の樹氷ライトアップは超幻想的だった

2017.12.09 更新

東北最大級のスノーリゾートとして知られる山形蔵王。蔵王の代名詞ともなっている「樹氷」は、この地特有の気象条件によってもたらされる自然の芸術。氷雪に覆われた樹木の姿が、まるで怪物のように見えることからスノーモンスターとも呼ばれています。樹氷は特に、ライトアップされた姿がとても幻想的で、昼間とは異なる表情を魅せてくれます。夜の樹氷を間近で見るにはナイトクルーザー号(雪上車)で行く「樹氷幻想回廊」ツアーがおすすめですよ。

※本記事は2017年1月の取材を元に一部修正したものです。

蔵王にスノーモンスターができる理由

樹氷は、蔵王連峰に生育する針葉樹のアオモリトドマツの枝や葉に、日本海側から吹く季節風に乗って運ばれた雪雲の中の雲粒(0度以下でも凍らない過冷却水滴)が着氷し、着雪とともに繰り返しながら成長していくもの。

樹氷の最盛期は2月。北西からの風と平均気温マイナス10~15度の気象条件のなかで樹氷が最も大きく成長し、蔵王樹氷群が見られるようになります。
(その年の気候によって成長の大きさや時期が異なります)
▲晴れた日の樹氷は絶景!(写真提供:蔵王ロープウェイ)

例年、樹氷が「成長期」に入る1月には風上に向かって枝や葉が凍りつく、通称「エビのシッポ」ができ、「最盛期」の2月には大きな樹氷に成長。春の気配を感じ始める3月には「衰退・倒壊期」と言われ、気温の上昇によって氷雪が融けて樹氷は細くなっていきます。
▲取材時の樹氷はまだ成長期の段階でした

ツアーのスタートは蔵王山麓駅から

「樹氷幻想回廊」ツアーを体験しに訪れたこの日は樹氷がようやく成長期に入った頃。
今シーズン最大と言われる寒波が到来していたこともあり、あいにく吹雪の中でのツアーとなりましたが、雪不足を懸念していた蔵王にとっては恵みの雪に。
▲ツアーの集合は蔵王温泉街にある「蔵王ロープウェイ」の蔵王山麓駅

「樹氷幻想回廊」ツアーの所要時間は約70分。蔵王山麓駅からロープウェイに乗り、樹氷高原駅まで行きます(片道7分)。樹氷高原駅からすぐのところにある乗車場所からナイトクルーザー号に乗り替え、そこから樹氷観賞ポイントまでは片道15分。
樹氷を見学したら同じルートを辿って乗車場所に戻り、スタート地点の蔵王山麓駅まで引き返してくるという行程。
▲悪天候の場合はツアーを中止することもあると聞き、窓口で確認
▲乗車運賃は、ロープウェイ山麓線往復乗車券・ナイトクルーザー号乗車券がセットになって大人1名3,800円(税込)
▲ツア―は必ず事前に予約を!キャンセル等で空席があれば当日申し込みも可能
▲蔵王山麓駅の気温はマイナス8度

ロープウェイから絶景を楽しんで!

午後5時。いよいよ出発です。
▲ツアーの定員は36名。ファミリーで参加する人たちも

ツアーは午後5時~8時まで1時間おきに4回、蔵王山麓駅をスタートします。
▲笑顔でお見送り!
▲ゲレンデにはナイター用の灯りが。辺りは次第に暗くなってきました
▲この日のツアー客30人を乗せて出発!

静かに動き出したロープウェイ。樹氷高原駅まで7分間の空中散歩です。
この日はあいにくの吹雪でしたが、広大なナイターゲレンデを望むことができました。
▲ロープウェイの窓から眼下に見えるナイターゲレンデ

なお、天気の良い日中には、もくもくと育った樹氷群を望むことができますよ。
▲大パノラマ!晴れた日の眺めは最高です(写真提供:蔵王ロープウェイ)
▲青空に、白い雪と赤いロープウェイのコントラストが映えます(写真提供:蔵王ロープウェイ)

樹氷高原駅に到着!
▲標高1,331mにある樹氷高原駅
▲「う、さむ!」

樹氷と樹氷の間を進む迫力のナイトクルーザー号

駅のアプローチを進み、ナイトクルーザー号乗り場へ。降り続く雪と、ピリッとした寒さに自然と背中が丸くなってしまいます。
▲全長9mもの真っ赤なナイトクルーザー号はドイツ製

ライトに照らし出される迫力あるナイトクルーザー号を目の当たりにして、徐々にテンションが上がってきました。
▲用意されたナイトクルーザー号は2台。今回は1台に15人が乗り込みます
▲手すりにしっかりつかまって
▲車内は暖房がついているので寒さを感じません。18人まで乗れます
▲車内からはライトに照らされた樹氷を見ることができます

ゆっくり坂を上っていくナイトクルーザー号。思っていたよりも車体の揺れが少なく、座席のクッションがしっかりしているので座り心地もいい感じ。会話するのに問題ない程度のエンジン音が響きます。
▲ゆっくりと進む2台のナイトクルーザー号

ナイトクルーザー号の通るコースは、日中はゲレンデとして使っているので運行は夜だけ。昼間はスキーヤーやスノーボーダーで賑わいますが、夜は静寂の中で灯りに照らされた樹氷群が佇み、幻想的な世界をつくり上げます。
▲車内には「蔵王」についての紹介アナウンスが流れます(写真提供:蔵王ロープウェイ)
▲車内でアナウンスを担当している、蔵王ロープウェイの加藤佑介(ゆうすけ)さん

「雪上車に乗る機会ってあまりないと思うので、アトラクションとして楽しんでもらえたら樹氷の見方も変わってくると思います。蔵王の樹氷は密集しているので、その間をぬってナイトクルーザー号が走ります。ライトアップされた樹氷を間近で見られるのもこのツアーならではですね」と加藤さん。

15分程ゆっくりと進んだ先には、「樹氷幻想回廊」ツアーの樹氷観賞ポイントが。ナイトクルーザー号から降りて5分間ほど、間近で樹氷を見学できます。この辺りの樹氷は10mほどの高さに成長していました。スノーモンスターと呼ばれるだけあり、様々な形をした樹氷たちは今にも動き出しそう。
▲3色の光に照らされたスノーモンスター
▲「落氷、落雪があるのであまり近づかないように」という説明を受けた後は、思い思いに撮影
▲悪天候も旅の思い出!?
▲天気が良ければゆっくりと撮影ができます(写真提供:蔵王ロープウェイ)
▲真っ白なアイスモンスターは3色のライトに照らされて鮮やか(写真提供:蔵王ロープウェイ)

帰路へ

見学が終わったら、ここで折り返し。樹氷高原駅に戻ります。
▲樹氷高原駅からスタート地点の蔵王山麓駅へ、ロープウェイで下ります
▲ゲレンデの灯りに照らされた木々がとても幻想的

一つとして同じ形のないスノーモンスター「樹氷」。蔵王は樹氷ができる条件をすべて満たした全国でも数少ない山です。ナイトクルーザー号に乗って、自然が造り出す芸術品に合いにいきましょう。

また、蔵王スキー場では「蔵王樹氷まつり2018」も開催されます。(2017年12月23日~2018年3月4日まで)。多彩なイベントも用意されていますので、併せて訪れるのもおすすめですよ。あったかい格好をしてお出かけください。

※樹氷の写真は過去に撮影されたものを掲載しています。樹氷の成長は天候によって異なるため、現在の状況については事前にお問い合わせください。

撮影:小野和久
佐藤昌子

佐藤昌子

エディター&ライター。山形県知事認可法人アトリエ・ミューズ企業組合専務理事。山形県内を中心にタウン誌、フリーペーパーや企業広報誌等ジャンル問わず、印刷物の企画、取材・編集の仕事を手掛ける傍ら、モデルハウスのディスプレイやリメイク等『気持ちの良い暮らし方』も提案している。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

今おすすめのテーマ

PAGE TOP