京都祇園 舞妓さんの優美な京舞と京料理に酔いしれる夕べ

2017.01.25 更新

料理旅館「ぎおん畑中」は、京料理を味わいながら舞妓さんの本格的な京舞やお座敷遊びを楽しめると評判のお店。一見さんでもOKということで、京都在住の仲良し女子と一緒に体験してきました!

訪れたのは、八坂神社や高台寺からもほど近い「ぎおん畑中」。石畳の階段をのぼり受付をすませロビーで待つことしばし。海外からの観光客の姿もちらほら見受けられるなか、開演時間の18時に。いよいよ宴のスタートです!
今回体験するのは「京料理と舞妓の夕べ」プランで、価格は1人19,000円(税込)。舞妓さんをお座敷に呼んで、というとかなり値が張るイメージですが、少し頑張れば手の届く金額ですね。
まずは自慢の京料理にてお腹を満たします。水、米、調味料にこだわった本格会席で、季節の旬食材を使った品が味わえます。
プランはフリードリンク。ビール・日本酒・ワイン・梅酒・焼酎・ウィスキーがたっぷり楽しめるのが嬉しいですね。
まずはビールで乾杯!
最初に供されたのはこちらのお料理。二段のお重の中に、彩鮮やかで美しい料理が並びます。どれも繊細な味わいですが、特に小鯛と秋鮭の小さい押し寿司が上品で印象的でした。
こちらは、蕪や旬のぐじ(甘鯛)などの蒸し物にずわい蟹の餡がかったもの。ふわふわの食感にうまみたっぷりの餡が口の中に広がります。
▲この日の献立全8品。どれも料理長の丁寧な仕事ぶりを感じるものばかり

司会のアナウンスのあと、いよいよ舞妓さんの舞がスタート

▲司会の矢島さん

美味しい料理とお酒にお腹も満たされてきたころ、司会の矢島さんが登場し、このあとの流れなどを解説。この日は海外の方も多く、流暢な英語を交えての説明でした。

説明の後、舞台袖の和ろうそくに灯りがともり、会場内が暗くなったらいよいよ舞妓さんたちの登場です!
場内の拍手のあと、芸妓さんが奥に座し三味線を鳴らすと、会場は幽玄の世界に。舞妓さんの流れるような動き、指先まで張り詰めた凛とした空気に視線が釘付けです。
指の動き、視線の置き方ひとつひとつに、意味がこめられているそうです。
今回は宮川町から舞妓さん2名、芸妓さん1名が来てくれました。普段なかなか見ることができない本物の京舞に、観客も時を忘れて見入っています。
舞が終わると、司会の矢島さんが再び登場。舞妓の歴史や装いについてや、舞妓と芸妓の違いなどを解説してくれました。

一部紹介すると、舞妓さんとは10代半ばから20歳ぐらいまでの方をいい、芸妓さんは舞妓さんを卒業した方を指します。
上の写真のように、帯や振袖に置屋(舞妓さんが暮らす場所)の家紋が入っているのが舞妓さんで、芸妓さんになるとその家紋が抜けるそうです。

舞妓さん芸妓さんが各テーブルへ

なんともかわいらしい舞妓さんが私たちのテーブルに。最初に着いてくれたのは舞妓歴3年の小春さん。
「ようお越しやす~」
流れるような優しい京ことばが耳をくすぐります。
小春さんに、舞妓さんになったきっかけを聞いてみました。
「中学の修学旅行で舞妓さんを見て、その美しい姿に憧れて」とのこと。関東出身なので、京言葉を覚えるのに苦労されたとか。
10代も半ばで自分の人生の方向を決め、つらいことも乗り越えて頑張っている姿に、美しい覚悟を感じました。
▲舞妓さんの髪飾り。ご贔屓の歌舞伎役者さんに名前を書いてもらうそう
▲もう一人の舞妓のふく珠(たま)さんからは、名刺代わりの名札シールをもらいました

楽しいおしゃべりのあとは、いよいよお座敷遊び体験!

歌や踊りも素晴らしいですが、舞妓さんと一緒に楽しめて盛り上がるのはやっぱりお座敷遊び。「金毘羅船々(こんぴらふねふね)」「投扇興(とうせんきょう)」などいろいろな遊びがありますが、今回は「とらとら」にチャレンジしました。
まずは遊びのルールを解説。和唐内(わとうない)、虎、お婆さんの3つのキャラクターをジェスチャーで行うじゃんけん的なゲームです。
和唐内は虎に強くお婆さんに弱い、虎はお婆さんに強く和唐内に弱い、お婆さんは和唐内に強く虎に弱い、という設定です。

歌に合わせて踊りながらキャラクターを決め、仕切りの後ろに隠れます。「♪とらとーらとーらとら~」の節がきたら、仕切りから現れて勝負を決めます。
▲この場合は向かって左が和唐内(槍をつく)、右が虎(四這い)なので、左の和唐内の勝ちです
ルールの説明が終わったら早速チャレンジ。各テーブルの代表が2名舞台にでたら、勝負が始まります。私たちの対戦相手は、海外から訪れた男性の方。舞妓さんの踊りを見よう見真似で踊りながら、いざ勝負!
▲振り付けはシンプルなのですぐ覚えられます。多少不恰好でも、皆お酒も入っているので楽しく踊ればOK
▲♪千里走るよな藪の中を皆さん覗いてごろうじませ…・歌詞に合わせた振り付け
♪とらとーらとーらとら~
相手は杖をついたお婆さん、こちらは槍の和唐内。
残念!負けました~!!
負けた場合は「はいどうぞ」とグラスを渡されます。いわゆる「罰杯(ばっぱい)」です。純和風のコールにあわせてグイグイっと一杯!
(※アルコールNGの方はお茶もあるのでご安心を)
お酒も回り、いい感じになったところで宴はお開き。最後は舞妓芸妓さんと一緒に記念撮影。SNSでシェアもOKなので、皆さんスマホで写真をいっぱい撮っていました。
▲素晴らしい芸を披露してくれたお三方、ありがとうございました!
舞妓さんの京舞、芸妓さんの三味線、楽しいお座敷遊び…。京都で特別な思い出を作るなら、こんな体験はいかがですか?
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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