日本酒を学んで味わおう!酒蔵見学を楽しむポイント

2017.03.09

いまや「SAKE」として世界で親しまれている日本酒。旅先の日本酒を味わうことは、旅の楽しみのひとつでもありますよね。せっかくならば見学できる蔵をたずねて、伝統の酒造り文化を体感してみませんか?酒造りの工程見学や試飲など、お酒好きにはたまらない魅力がいっぱいの酒蔵見学の楽しみ方とおすすめのプランをご案内します。

目次

1.酒蔵見学の種類はさまざま
2.蔵元の歴史やおいしさの秘密を学ぼう
3.お酒造りの現場を見学しよう
4.お待ちかねの試飲を楽しもう!
5.周辺の景観や町並みも見どころ
6.見学する際のマナーと注意点

1.酒蔵見学の種類はさまざま

お米を発酵させて造る日本酒。お米の国・日本には、お米の美味しさを生かした日本酒を醸造する酒蔵が各地に点在しています。蔵の内部を見学できるところもあり、その多くは見学無料(予約が必要な場合もあり)。蔵見学だけでなく、試飲や利き酒、お酒の瓶詰めなどを楽しめるところも多いので、あなたにピッタリの酒蔵を探して見学に出かけましょう。
▲新酒が出たことを知らせる「杉玉(または酒林)」。はじめは青い杉玉がだんだん茶色に変わっていくことで、お酒の熟成度合いを伝えます

2.蔵元の歴史やおいしさの秘密を学ぼう

現在、国内には日本酒を造る酒蔵が1,500以上あるといわれています。その中には、数百年も続く歴史ある蔵も少なくありません。つまり、酒蔵の数だけ受け継がれてきた製法があり、おいしさの秘密があるというもの。酒蔵見学では、そんな蔵の歴史や、お酒造りのこだわりについて楽しく学ぶことができます。
パネルや映像をつかった解説だけでなく、社長や杜氏自らが、お酒ができるまでの工程や、蔵の話をしてくれるところも数多くあります。なかには、昔の酒器や酒蔵用具類、ラベルや広告デザインの変遷がわかる展示などを見られるところも。造り手の思いに触れ、蔵の歴史をたどれば、日本酒の奥深い魅力を肌で感じられることでしょう。
▲歴史ある酒蔵では、昔ながらの蔵や仕込み桶などが見学できることも
▲実際に仕込みで使われていた道具類の展示に興味津々!

3.お酒造りの現場を見学しよう

お酒造りの基本を学んだら、いよいよ製造現場をのぞいてみましょう。ほとんどの酒蔵は、1年でもっとも寒い時期にお酒を製造しています。寒い時期にお酒を仕込むのは、空気中の雑菌が少なく、スッキリおいしいお酒に仕上がるから。11~2月頃に酒蔵へ足を運べば、実際に仕込みの現場を見学できるところもありますよ。
▲蒸し上がった酒米を、木の桶に移している様子。蔵の中は底冷えするので、見学にはぜひ厚着で

お酒造りの一般的な工程は、「精米」「洗米」「蒸米」を経て「麹造り」「酒母(もと)造り」へと進みます。さらに「仕込み」「もろみ造り」を経て、1カ月ほど「発酵」させて完成した「もろみ」を搾れば、新酒の出来上がりです。
▲さらしの上に酒米を広げて冷ます、仕込み作業

蔵によって工程ごとに細かなこだわりはありますが、どれも杜氏による熟練の技が不可欠。製造現場の見学では、人の手によって丹精込めておいしい日本酒が造られるさまを間近で見ることができますよ。
なお、発酵を妨げる恐れがあるので、当日は納豆やヨーグルトなどの発酵食品を食べていかないように注意しましょう。
▲運がよければ、もろみがプツプツと発酵している様子を見学できるところも

4.お待ちかねの試飲を楽しもう!

見学後の楽しみといえば、なんといってもお酒の試飲タイムです!自分で自由に飲めるスタイルのほかに、スタッフに解説してもらいながら一杯ずつ飲み比べができるところもあります。お酒が飲めない人用に、ソフトドリンクや甘酒が用意されていることも。お気に入りのお酒に出合ったら、ぜひショップで購入したいものですね。
▲美味しくても飲みすぎにはご注意を

また、併設のカフェなどで本格的なお食事をいただけるところもあります。土地に根づいた日本酒にいちばん合うのは、その地で採れた食材を使った料理に他なりません。また、「冷や」でも「燗」でも美味しく飲めるという特徴は、四季のはっきりした日本のお酒ならでは。食事との最高の組み合わせを考えながら、さまざまなスタイルでお酒を味わってみましょう。
▲日本酒との組み合わせが計算された、滋味深い料理の数々
▲お酒を使ったオリジナルスイーツを味わえるところもあります

5.周辺の景観や町並みも見どころ

日本酒は、お米と水から生まれます。例えばかつて海の底だったといわれる石川県能登の日本酒は、ミネラル成分たっぷりの大地で育まれたおいしいお米で造られています。その土地ならではの自然の恩恵が、日本酒の特性を決めるのですね。そんな酒どころに広がる豊かな田園風景を眺めていると、旅の疲れもホッと癒されることでしょう。
▲世界農業遺産としても知られる能登の白米(しろよね)千枚田

また、かつて商いや参勤交代の宿場町として栄えた町の中で、数百年もの歴史を紡いできた酒蔵もあります。日本酒造りを学ぶことは、その土地の風土や気候、受け継がれてきた文化を学ぶこと。周辺の景観や町並みも一緒に楽しめば、お酒の味わいがより一層深まることでしょう。
▲酒蔵の町・京都伏見

6.見学する際のマナーと注意点

・見学内容や予約方法は、事前にホームページで最新情報を確認しましょう
・見学は不定期に行われることが多く、見学できない場合もあります
・見学には歩きやすい靴がおすすめです。底冷え対策もしておきましょう
・発酵を妨げる恐れがあるので、当日は発酵食品を控えて見学に行きましょう
・発熱・咳・下痢など体調不良の場合は入場を断られる場合もあります
・未成年者は入場できない施設も多いので、事前によく確認しましょう
・もちろんドライバーはアルコール厳禁!公共の交通機関利用がおすすめです
▲見学の際は、衛生帽や衛生服の着用が必須なところもあります

長い年月をかけて地方ごとに特色がうまれ、受け継がれてきた酒造り。多くの蔵元は、その伝統を守りつつも新しいチャレンジを日々続けています。「酒蔵見学」は、 お酒だけではなくその酒が造られる町全体を味わうことができる体験。じつは都心周辺にも見学できる酒蔵はいくつもあります。地元の魅力を知りたくなったら、家から日帰りで行ける酒蔵にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

学びや刺激・感動のある旅サイト「ぐるたび」の編集部。選りすぐりの旅グルメ&観光情報レポートを発信していきます。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP