冬の日本海でしか見られない満開の水仙を楽しむ!越前海岸ドライブ旅

2017.01.21 更新

日本海に面する福井県の越前海岸は知る人ぞ知るドライブスポット!大小の奇岩が続く景観だけでなく、冬にしか見ることのできない「越前水仙」の大群生があるなど、密かな人気を集めています。今回はメジャースポットから穴場スポットまで、冬の日本海をめぐるドライブに出かけてみました。

冬にしか見ることのできない景色とは

福井県の敦賀市から坂井市にかけて日本海に面する海岸は越前海岸と呼ばれ、「越前加賀海岸国定公園」に位置する景勝地です。
日本海の荒波や風などの浸食作用によって奇岩怪石が続き、夕方には太陽が日本海に沈んでいく様子を眺めることができる夕焼けスポットとしても高い人気を誇っています。
▲晴れた日はこんなに穏やかな越前海岸

越前海岸をドライブするなら、福井市内から海岸沿いに出て南下する方法か、北陸自動車道の敦賀ICから北上する方法の2つがおすすめです。特に敦賀ICを降りて国道8号線から「越前・河野しおかぜライン 」を利用するルートは、初めての人もわかりやすく、海沿いの景色を気軽に楽しむことができます。

最初に訪れたのは越前町にある「越前岬水仙ランド」(以下、水仙ランド)。ここでは12月から2月にかけて山の斜面一帯に美しい「越前水仙」のじゅうたんが広がり、展望台からは雄大な日本海のパノラマを見ることができます。
▲青い海と水仙のコントラストが美しい「水仙ランド」。なんと、敷地内(屋内含む)はすべて無料で見学できます!

越前海岸というと、「越前ガニ」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は「越前水仙」も有名です。千葉県の房総半島、兵庫県の淡路島とともに日本水仙三大群生地の一つで、毎年冬の間は海岸沿いの山の斜面に白い可憐な越前水仙が咲き乱れます。

水仙の栽培が始まったのは大正10(1921)年頃。もともと自生していた水仙を他県の生花市場に出荷したことがきっかけで、今では越前海岸に約70ヘクタールと日本一の栽培面積を誇るまでになりました。白い花々が一面に咲く景色はもちろんですが、甘みの強い香りを楽しみに訪れる観光客も多いそうです。
「水仙ランド」の中央部分に位置するギリシャ神殿風の「水仙の館」の中では、年間を通して水仙が美しく咲いています。水仙は管理が難しく、気温が10度以下でないと咲かないのだとか。長年研究を重ねて、いつ訪れても可憐な水仙が咲いている様子を見ることができるようになりました。
▲1本の茎から4~8の花弁をつける水仙。ミカンにも似た甘い香りが特徴です
▲中には水仙の球根の詰め放題も!

越前町では水仙をPRする「水仙娘」のコンテストなどもあり、この水仙娘をモチーフにしたオリジナルグッズも販売されています。
▲(左上から時計回りに)一筆箋400円、シール(1シート)200円、マスキングテープ各400円、封筒300円(すべて税込)

また、「水仙ランド」に行った時にはぜひ立ち寄ってほしいのが、尾根の最上段にある「越前岬展望台」。「水仙ランド」と日本海が一望できるまさに穴場スポットなんです!
▲ここで海を見ながら1日中ボーっとしていたいですね
再び海岸線を走っていると、平地にも水仙が。窓を開けるといい香りが車内に立ち込めます。
▲ところどころに水仙の無人販売もあります。お土産にいかが?

日本海沿いは風や波に侵食された面白い形の岩が連なっている場所が多く、つい車から降りて景色を眺めたくなります。
ふらりと近くを歩いてみるのもおすすめ。海沿いの町らしいのどかな風景を見ることもできますよ。
▲カニと水仙をモチーフにした街灯も

隠れた恋愛スポット、「愛染明王洞」

「水仙ランド」から少し北上し、海岸線沿いに見つけたのが「愛染明王洞(あいぜんみょうおうどう)」。ここは水仙廼社(すいせんのやしろ)とも言われ、愛の神様が祀られています。
愛染明王は全身が真紅に燃え、頭に獅子の冠を載せた三目六臂(さんもくろっぴ)の姿をしているのだとか。男女の愛や恋の煩悩を救い、恋愛を助ける神様として信仰されているそうです。
「恋岬の愛染さま、縁結びの愛染さま」とも言われ、「恋愛成就」「夫婦円満」「家庭平穏」を願う人たちが訪れています。
社の奥の洞窟はその先20m以上も続いています。これは「海食洞」という構造で、波によって浸食され、奥行きの深い洞窟が形成されるそうです。ここまで浸食されるには1000年以上かかるのだとか。

「愛染明王洞」と道路を挟んで向かい側にあるのは、ぽっかり穴が空いたような大きなトンネル「呼鳥門(こちょうもん)」。これも波や風といった自然の営みによって造り出されたもので、間近で見るとその大きさに驚きます。
▲鳥が羽を広げ舞い降りてくるように見えることから、“鳥を呼ぶ門”としてこの名前がついたそうです

夕暮れ時に入りたい絶景の露天風呂

ドライブの最後は温泉で締めくくり!道の駅「越前」の2階にある「越前温泉露天風呂 漁火(いさりび)」では、日本海を見下ろす絶景の露天風呂を楽しむことができます。
▲気軽に立ち寄れる天然温泉として地元客や観光客など多くの人が訪れます

「蟹の泡風呂」や「ひのき風呂」、「岩風呂」がある内湯では、天候を気にせず日本海を眺めながらゆったり浸かることができます。
▲「蟹の泡風呂」は泡の刺激が疲れをいやします
▲全面ガラス張りの「ひのき風呂」からは日本海が一望できます

泉質はナトリウムー塩化物温泉。少しトロッとしたお湯が身体をあたためます。
露天風呂は「漁火の湯」「いい友の湯」「夕日の湯」の3種類。開放感抜群で、まるで日本海と一体になったかのようです!ゆったり温泉に浸かりながら潮風を感じるなんて、贅沢の極みですよね。

滞在時間に余裕がある方は夕暮れの時間に訪れるのがおすすめ。日本海の水平線に日が沈んでいく夕景を露天風呂から眺めることができますよ。
▲露天風呂からはこんな夕暮れに出合えることも

お風呂上がりには牛乳…ではなく、こちらはいかがでしょうか。
「漁火」の入り口すぐ横にあるお食事処では毎日、限定で「越前塩ソフトクリーム」(380円・税込)を販売しています。
濃厚なバニラソフトクリームに越前海岸でとれた塩の風味がさっぱりとした後味を生み出しています。
▲ソフトクリームにちょこんと乗っているのは越前ガニのクッキー。越前ガニの証である黄色いタグも再現している徹底ぶりです

いかがでしたか?
冬の日本海もあらためて訪れてみると、さまざまな魅力に溢れているのがわかるはずです。
この時期だからこそ出合える景色を求めて、ぜひ遊びに行ってみてください!
石原藍

石原藍

ローカルライター。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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