紅ズワイガニ食べ放題2,500円!水揚げ日本一の境港へ行ってきた

2017.02.27 更新

日本海の冬の味覚と言えばカニ!今回は「蟹取県」への改名を発表したカニの本場・鳥取県の境港市で、カニを食べ放題で堪能できる店があると聞いてチャレンジすることに。これから旅行で美味しいカニを食べたいと思っている人も必見ですよ!

制限時間は40分。効率よく身を取るべし!

▲境港の漁港に隣接する「境港水産物直売センター」

やって来たのは「境港水産物直売センター」。JR境港駅から路線バスで約15分ほどの場所にあり、妖怪のブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」も近いので観光も併せて楽しめるスポットです。
▲「境港水産物直売センター」の広い駐車場の一角にある「境港のさかな塾」

本場のカニをお腹いっぱい食べられて、しかもリーズナブルという人気のお店がここ「境港のさかな塾」。「境港水産物直売センター」と同じ敷地の中にあります。
▲大量旗が飾られた漁師小屋のような店内

柱や梁がむき出しになった店内は意外に広く、テーブルもゆったりとした配置。大型連休などは開店からすぐにお客さんが入って昼には約60席あるテーブルが満席になるそうですが、この日は平日で天気も悪く、ちょっとのんびりとした雰囲気でした。
▲トレイに載せられたカニが運ばれてくる

席に着いて「カニの食べ放題」を注文すると、まずはスタッフがトレイに載せたカニを持って来てくれます。
▲カニ汁(税込400円)と甲羅入りカニみそ(税込380円)。何とも豪快!

本場のカニを堪能したいので、単品のサイドメニューも注文しました。カニ汁は器から脚がはみ出して、こぼれ落ちそうな豪快さです。
▲ここからカニ食べ放題がスタート。制限時間は40分

カニ食べ放題は男性税込2,500円、女性税込2,000円(小学生は男女税込1,500円)で、7・8月を除く毎日実施(毎週木曜定休、祝日の場合は営業)。時期により平日のみになることもあるので、出かける前には確認を。
▲食べ放題になるのはボイルされた紅ズワイガニの肩身

ハサミやカニスプーンも用意され、制限時間もあるので早速カニを食べまくりたいところですが、まずは上手なカニの身の取り方を教えてもらうことに。急がば回れで、たくさん食べるには効率の良さがポイントです。
▲まずは肩から脚を1本ずつもぎ取り、関節はすべてハサミで切り落とします
▲そして、太い脚の中に細い脚を差し込むと……
▲お~っ、いとも簡単にツルンと身が出てきた!
▲スポン!と身が出てくる感触が気持ちいい

自分でやってみると、すぐに要領をマスター。これなら箸やカニスプーンでほじくらなくても、素早く身を取り出せます。
▲ツメは動かない方の付け根に小さな切れ目を入れて
▲両手で持ってパキンと折ると……
▲引き抜くだけで身がごっそり!
▲カニみそをつければ美味しさ倍増
▲「くぅ~!」この表情が何よりの証拠。もう、たまりません!

ぷりっとしてジューシー。旨みが口いっぱいに広がって、鼻腔までカニの風味で満たされます。
▲あっという間に殻入れがいっぱいに

カニを食べるときは身を取るのに集中して無口になると言いますが、コツを知ってしまえば会話しながらでも余裕。食べながら身を取り出し、次から次へと口に運ぶことができます。
▲おかわりはセルフサービスで

最初に運ばれて来たカニを食べ終わったら、保冷ケースの中のカニを自分で取りに行きます。食べ放題なので、ケースのカニはスタッフが常に補充してくます。
▲身がどっさり入ったカニ丼(税込1,000円)

存分にカニを味わいましたが、せっかくなので名物のカニ丼も。ボイルしたほぐし身と山芋を和えた身の2色になっていて、また違ったカニの美味しさを楽しめます。
▲カニみそも一緒に

うずらの卵やカニみそものっているので、カニの甘みやみそのコク、とろみのある食感など、いろいろアレンジしながらカニを味わえる贅沢な一杯でした。
▲カニはもちろん、日本海の味覚がいっぱいの品揃え

カニだけでなく、境港は生の本マグロの水揚げ量も日本一(2015年境港市水産課調べ)で、とにかく新鮮な魚介が豊富。アジやサバ、ブリなど丼や定食のメニューも豊富なので、日本海の美味しい魚介を食べたい人には絶対におすすめの店です。

ひと言で「山陰のカニ」と言うけど!?

▲紅ズワイガニとズワイガニの違いは……

店内にはカニやマグロなど、境港で水揚げされる魚介について解説したパネルが展示されていました。せっかくなので、カニについて詳しく教えてもらうことに。

「紅ズワイガニは水深800m以上の深海で獲れ、7・8月が禁漁期。水揚げされるのはオスだけで、カニカゴ漁が主な漁法です」と教えてくれたのは「境港のさかな塾」と「境港水産物直売センター」を運営する山陰旋網漁業協同組合の営業マネージャー井本慶子さん。
▲紅ズワイガニの市場価格は税込1,500~4,000円ほど

冬のイメージがあるカニですが、紅ズワイガニは禁漁期以外は1年中万遍なく水揚げされ、季節変化の影響をほとんど受けない深海に棲ため旬とされる時期はありませんが、春は比較的身が詰まって美味しいそうです。また生きた状態で市場に出ることはほとんどなく、店頭で見かけるのはボイルされたものが主流です。
▲1枚が1万円以上する松葉ガニは生きたまま流通

松葉ガニはズワイガニのオスのことで、北陸では越前ガニとも呼ばれています。水深250~300mに棲むため底引き網漁が中心で、漁獲できるのは11~3月のみ。数も少ないことから珍重され、1枚で5万円以上の値がつくことも。メスはセコガニや親ガニと呼ばれ、松葉ガニに比べると値段は10分の1ほどです。

ちなみに、カニは一杯、二杯と数えることが多いのですが、境港など山陰では「枚」で呼ぶのが一般的になっています。
▲甘みがあって水分の多い紅ズワイガニ

値段だけ見ると紅ズワイガニは松葉ガニよりも味が劣る印象ですが、「身の甘さでは紅ズワイガニの方が上」と井本さん。松葉ガニは身がぎっしり詰まって繊維が太く、生(刺身)や焼き、鍋など多彩な味わい方ができるのが魅力ですが、紅ズワイガニも味なら負けていません。ミソも濃厚でしっとりした身なので、こちらを好む人も多いそうです。
▲実際に漁で使うカニカゴも展示

カニカゴには丸い脱出口があり、甲羅の幅が9cm以下の小さなカニやオスよりも小さいメスは逃げ出せるようになっています。水産庁2014年産地水産物流通調査では、鳥取県の紅ズワイガニの漁獲量は9,185tで全国トップ。シェアは約6割を誇ります。こうして資源保護することで、いつまでも美味しいカニを食べることができるんですね。

境港で水揚げされた旬が揃う12の鮮魚店

▲観光客はもちろん地元の人にも人気の「境港水産物直売センター」

満腹になったところで、今度は美味しいカニをお土産に。「境港のさかな塾」のすぐ横にある「境港水産物直売センター」にも行ってみました。
▲鮮魚や干物、山陰土産など12の店舗が軒を連ねる小売り市場

館内は通路の両脇に鮮魚店などが並び、どこからも威勢のいい声が聞こえて活気いっぱい。カニの専門店も3軒ありました。
▲カニは甲羅を下にして並べることで水分の抜けを防ぐ

カニの勉強をしたばかりなので、品定めもちょっと目利きになった気分。紅ズワイガニと松葉ガニの区別や値段の違いもすぐに理解できます。
▲手にとって重さを比べることも買い物上手のポイント

カニは大きさだけでなく、身の詰まり具合でも値段が決まります。大きいのに安いものは、身が入っていない場合が多いので要注意。甲羅と腹をつまんでクニャっと簡単にへこむものは避けたほうが無難です。
▲松葉ガニは生きたままで売られることが多い

鳥取県では松葉ガニの中でも大きさ、品質、型ともに最上級の松葉ガニを「五輝星(いつきぼし)」としてブランド化。全体のわずか1.5%にも満たないことから、初セリではご祝儀価格で1枚が100万円を越えたこともあるそうです。
▲生の松葉ガニを買って調理してもらうことも

少しでも安く、しかも新鮮な状態で松葉ガニを食べたいと思ったら「境港水産物直売センター」で買った松葉ガニを「境港のさかな塾」に持ち込むこともできます。調理代は1枚あたり焼きで税込1,000円、刺身で税込1,500円なので、一般的な料理店の半額くらいで食べることもできます。
▲カニを食べるなら、やっぱり境港

美味しいカニをいっぱい食べて、お土産も買って、カニのことも勉強できて充実の1日でした。しばらくはカニを食べなくてもいいと思うほどの満足度でしたが、また食べたくなったら次も絶対に境港に来たいと思います。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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