沖縄のアメリカ「コザ」のリノベーションホテルTripshot Hotels Koza

2017.02.19 更新

沖縄本島中部に位置する沖縄市の中心市街地は「コザ」の愛称で親しまれ、かつて「基地の街」として栄えた面影が今もなおそこかしこで見られます。沖縄とアメリカの文化がちゃんぷるー(ごちゃ混ぜの意)したディープタウンとして人気のエリア。そんなコザの空気を思いっきり楽しみたい人にオススメのコンドミニアムスタイルのホテル「Tripshot Hotels Koza(トリップショット ホテルズ コザ)」を今回はご紹介します。

復帰前の面影を残すパークアベニュー。ホテルのフロントはお洒落なカフェ

沖縄市の中心部までは那覇空港から車で1時間ほど。異国のような雰囲気をもつ「コザ」の入国口ともいえるゲート通りに辿り着いたら、ホテルまではあとすこし。そこから一筋入ったショッピングモール「中央パークアベニュー」沿いに建つホテルが今回の舞台です。
▲車はパークアベニュー共同駐車場へ。宿泊客は駐車料金が1台無料に

立ち並ぶヤシの木と白いアーケードが印象的な「中央パークアベニュー」。昭和25(1950)年の開設当時は、アメリカ人向けの商売で賑わったことから「商業の中心地」という意味の「BCストリート(ビジネスセンターストリート)」と呼ばれていました。
昭和57(1982)年に現在の名前へと変わりましたが、異国情緒あふれる雰囲気は当時のまま。沖縄そばやピザハウスなどの老舗が営業を続ける一方で、最近ではこの街並みに魅かれて新しいお店も続々オープンしている様子。そんな注目のエリアに建つホテル、期待を膨らませながら向かうと一軒のカフェにたどり着きました。
▲イベントや音楽ライブも開催している「Player’s CAFE(プレイヤーズカフェ)」

こちらのカフェが「Tripshot Hotels Koza」のフロントの役割を担っていて、ここでチェックインを行います。コザという街自体が同ホテルのラウンジというコンセプトになっているそうです。
▲案内してくださったのはチーフの風間めぐみさん(右)。ホテルを運営する沖縄再発見マガジン「Trip Shot」編集部のメンバーであり、ご自身もコザに10年以上暮らす街の達人
▲ウェルカムドリンクはマンゴーとクランベリーの特製ジュース

ソファ席でウェルカムドリンクをいただきながら、宿泊申込書に記入していきます。お店はチェックイン開始時間にあわせ15:00からオープンしているので、そのままティータイムや夕食をとることもできます。自家製ジャークチキン(税込842円)やチャップステーキ(税込950円)をはじめ、スキレットを使った熱々の料理が楽しめますよ。

さらに宿泊客は滞在中いつでもソフトドリンクが無料でオーダーできるのも嬉しいところ。電源やWi-Fi環境が整っているので、ワーキングスペースとして利用しても良さそうです。

商店街の空き店舗を利用した街ホテル

ホテル開業のきっかけは地元編集部のコザ愛から生まれました。今でこそ新しいお店が増えてきましたが、以前の中央パークアベニューはシャッター通りになりつつあり、特に2階部分の空きが目立っていたのだとか。そこで地域の情報発信と交流の場として考えついたのが元店舗をリノベーションした街ホテルでした。
▲沖縄再発見がコンセプトの観光情報誌「Trip Shot」

2015年2月にオープンしたホテルは、商店街のど真ん中という個性的なロケーションが話題となりました。沖縄でもアメリカでもないコザの独特の雰囲気や、フォトジェニックな高感度のインテリアも相まって、普通の観光では物足りなくなった沖縄ヘビーリピーターの心を鷲掴みに。
フリーペーパーやマガジンで紹介しているエリアやお店を実際に散策しながら、アメリカ統治時代を偲ばせるコザの街並みが体感できると人気を呼んでいます。

Player’s CAFE横の階段を上り、いざ「ROCK SIDE」の部屋へ

▲広々とした91平方メートルの客室はキッチン、洗濯機付きなので長期滞在にも便利

ホテルの客室はわすか2部屋。Player’s CAFEの上階に位置する「ROCK SIDE」と、商店街を数分歩いた先にある「ROOF TOP STAR」。最初にご紹介するのが「ROCK SIDE」と名付けられたお部屋です。元々美容室だったという客室はロックをテーマに、ヴィンテージのソファをメインに据えたスタイリッシュな空間に仕上げています。
▲編集部のメンバー自らリフォームに参加したそうで、黒板のチョークアートは風間さんによる力作
▲思わず見入ってしまう壁紙は基地内で配布されているフリーペーパーを一枚一枚貼り付けたもの。アイディアが光っています
▲アンティーク調のランプが優しく灯るドレッサーは映画のワンシーンのよう
▲宿泊は3名までOK。2台のセミダブルベッドとエキストラベッドを完備している

すべてを新しくするのではなく、歴史を積み重ねてきた建物自体が醸し出す雰囲気を大切にしたと話す風間さん。どこを切り取っても絵になるセンスの良さに刺激され、お部屋に着いたとたんスマホが手放せなくなる人も少なくないはず。
▲非日常感に浸れる猫あしのバスタブ

猫足のバスタブや華やかなシャンデリア、ヴィンテージのソファセット、遊び心いっぱいのお部屋で撮影会を楽しんでくださいね。

商店街を散策しながら、もうひとつの客室へ

2つ目の客室「ROOF TOP STAR」はカフェから歩いて数分、風間さんのエスコートで商店街を進んでいきます。カフェがホテルのフロントとすれば、アーケードは客室まで続く長い回廊といったところでしょうか。買い物帰りのおばぁや楽器店の店主と目が合い、挨拶を交わし、さながら街の住人になったような気分に。人々の暮らしぶりに触れることで、コザの街との距離が一気に縮まるのを感じます。
▲飲食店や雑貨店の情報もお任せ。地元編集部ならではの視点で選りすぐりの一軒を教えてくれる

コザの魅力を伺うと「観光地らしくないところ」と笑う風間さん。散歩中に出会った地元のおじぃと近くに住むアメリカ人のにぃにぃが身振り手振りで不思議とコミュニケーションがとれていたり、基地のペイデイ(お給料日)になると大勢の外国人で賑わったりと、まるで海外にいるようなディープな日常を過ごせるのだとか。
▲「ROOF TOP STAR」はバーをリノベーションした客室。昔ながらの頑丈な門扉で防犯もバッチリ。チェックアウトは施錠の後、鍵を扉の中に投げ入れるというユニークな方法がウケています
サーフをテーマにした「ROOF TOP STAR」のお部屋はボーイッシュなインテリアでコーディネート。3名まで宿泊可能な客室はリビングダイニング、ベッドルーム、キッチンともにワンフロアでつながっているのでグループやファミリーで宿泊するのにオススメです。
▲壁面にはバーだった頃のペイントをそのまま残している
▲近くのスーパーで購入した食材で料理をするのも楽しそう
▲ハンドソープは同じ商店街の人気店「石鹸工房 La Cucina」の手作り石鹸
▲ベッド上には沖縄らしくブーゲンビリアのポスターが。物流で使われる木製パレットで作ったオリジナルのベッドも素敵

どこに座ってもリラックスできるのですが、一番のとっておきはROOF TOP STARの名前通り、客室の上にある屋上テラス。取材時は工事中だったのでお見せできないのが残念ですが、行ってみてのお楽しみ。ネオンきらめくコザの夜景と頭上に広がる星空をツマミに、よく冷えたオリオンビールで乾杯!なんて、最高のひと時ではないでしょうか?

ハシゴ酒やライブハウスで盛り上がるコザの夜

客室でまったり過ごすのも良いですが、街の空気を吸いに夕食はぶらりと出掛けてみましょう。ホテルに2泊以上連泊すると、周辺の提携店舗で使える食事券3,000円分が一部屋につき1枚もらえます。今回向かったのはそのひとつ、宿からほど近い「炭火ジャンボ焼鳥 鶏五郎」へ。
▲17:00~翌2:00まで毎日飲める地元の繁盛店
▲セルフサービスで泡盛や焼酎など、好きなだけジョッキに注ぐ飲み放題がお得

安くてうまい焼鳥が人気のお店は夜が更けるほどに人が増え、仕事帰りに立ち寄る常連客やハシゴ酒に挑戦する観光客の姿で埋め尽くされます。静かだった昼とはまた違った別の顔。このギャップもまたコザの魅力のひとつなのでしょう。
▲焼鳥は全品100円(税別)、酢醤油とピリ辛の味噌ダレで食べる餃子300円(税別)もやみつきに
▲オリオンビールのケースで作ったテーブル席で、屋台気分を大満喫
ホテルが位置する中央パークアベニューの他、鶏五郎のある一番街商店街やパルミラ通りなど、無数に広がるアーケードを冒険するのも面白そう。アメリカ文化を色濃く受けた街にはライブハウスが数多く点在しているため、ロックからジャズ、島唄など生の演奏に触れる贅沢な楽しみ方もできそうです。

「沖縄中部の真ん中に位置するコザは移動も便利です。ホテルを拠点に北谷や読谷のある西海岸と自然豊かな東海岸、いずれもスムーズに観光できます。でも一番オススメの過ごし方はやっぱりコザの街を歩くことですね。買い物やグルメ、音楽を堪能して、暮らすように旅してほしい」と風間さん。
▲食後はPlayer’s CAFEに戻ってまったりとバータイム

現在(2017年2月)3部屋目となる客室を作っている最中とのことで、今後ますますコザでの滞在方法が広がる予感。外国人が多く暮らし、日本語と英語の看板が並ぶコザの街はまるで海外を訪れたような不思議な空間。そんなコザの雰囲気の中、新と旧、洗練と無骨がうまくミクスチャーされた「Tripshot Hotels Koza」で、非日常を味わってみませんか?
阿久津彩子

阿久津彩子

WORD WORKS OKINAWA 運営&ライター。本島南部、中部と住む場所を変えながら、各地で出会ったヒト、モノ、コトを発信。がちまやぁ(沖縄で食いしん坊の意味)ぶりを発揮し、最近ではグルメ取材が多め。春のトマトと夏のマンゴー、島野菜全般に目がない。次は北部へ引っ越してシークヮーサー狩りを満喫したい。

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