陸の孤島・鹿屋がアツい!話題のマーケットとおすすめNewスポット3選

2017.02.23 更新

最近鹿児島では、「陸の孤島」と呼ばれていた鹿屋(かのや)がアツい!という噂を耳にすることが増えた。人気の訳を調査するべく、毎月開催される話題のマーケットと、2016年にできた可愛い雑貨が並ぶセレクトショップや大隅半島の素材を使った美味しいグルメを味わえるお店などのおすすめスポットを巡ってきた。

▲月に一度開催される「食と暮らしのマルクト@おおすみ」では、こだわりの食材や雑貨を販売するテントが並ぶ

鹿児島県本土の最南端、大隅半島の中央部に位置する鹿屋市は、年間の平均気温17度という温帯特有の温暖な気候と豊かな自然を活かし、農業や畜産が盛んで「食の宝庫」と呼ばれる街。しかし、鹿児島市内までのアクセスはフェリーを使い約2時間、高速道路を使用しても約1時間45分とアクセスは決して良くない。

そのため「陸の孤島」と呼ばれていた鹿屋だが、今注目されている理由とは!?
今回は、生まれ育った町、鹿屋の地域活性化を図るため、幅広く活動している鹿屋市活性化の仕掛人・川畠康文(かわばたやすふみ)さんおすすめのマーケットと、「今、もっとも注目しているお店」を紹介してもらった。
▲鹿屋活性の仕掛人 川畠さん。建築設計士の仕事をしながら、民間のまちづくり会社「大隅家守舎(おおすみやもりしゃ)」のメンバーとしても活躍中

大隅の豊かな“食”と暮らし”を発信する定期マーケット「食と暮らしのマルクト@おおすみ」

まず最初に「リナシティかのや」で2015年9月から毎月1回定期的に開催されている「食と暮らしのマルクト@おおすみ」へ。「大規模なイベントを年に一度行うより、毎月継続して行うことが街の新陳代謝となり、活性化に繋がるのでは?」と鹿屋市を盛り上げるべく立ち上がった4人の有志(大隅家守舎)が発起人となりスタートしたそうだ。

マーケットには、大隅半島はもちろん、鹿児島市内、宮崎など県の内外から幅広く出店者が集まり、選りすぐりの食材や商品がずらりと並ぶ。
▲普段は駐車場として使用されているスペースもこの日は大にぎわい

「毎月開催するので大変なこともあるけれど、出店者の方やお客さんに楽しかったと感謝の言葉をもらいながら、多くの出会いと繋がりが深まっていくのがやりがい。“新たなチャレンジ”をしたいと頑張る人や、新しい出会いを求めている人の、“市場を知る場”として活用してもらえるようなイベントであり、同時に大隅半島の外からも、この日を楽しみにたくさんの人たちが訪れてくれるようになれば」と川畠さんは話す。
▲アフリカの籠を販売している「cheerfulmark(チアフルマーク)」
▲可愛い雑貨がたくさん並ぶ鹿屋の雑貨店「Deniro(デニーロ)」も出店

大隅地方、鹿屋の食材を使った人気ベーカリー「畑パン」

▲当日に焼き上げたばかりの美味しいパンがずらりと並ぶ

2016年3月、東京からUターンし、鹿屋市にオープンした「畑(はた)パン」は大隅半島や、鹿屋産の食材を使った今人気のベーカリー。
オーナーが畑で作った野菜や小麦を使用し、丁寧に焼き上げた「焼きたてパン」を目当てに、マーケットのオープン直後からお客さんが並ぶ。
▲左:畑パン特製「クリームパン」。右:一番人気の「塩パン」

一番人気の「塩パン」はマーケットでも店舗でも料金変わらず1個100円(税込)とリーズナブルで嬉しい。
素材本来の甘みを楽しんでもらいたいと、甘すぎず、あっさりした口当たりのクリームパン1個150円(税込)は、中に入るクリームまでもちろん手作り。
美味しい香りが漂う焼きたてパンをぜひご賞味アレ♪

マーケット当日、残念ながら店舗はお休みですが、それ以外の日は店舗で販売しているのでそちらも要チェック!

本格イタリアンシェフが焼き上げる美味しくてヘルシーなフォカッチャ!「Focacceria UCHIDA Ricco」

▲オーナーの内田さんファミリー

イタリアンレストランを経営するオーナーの内田さんが、レストランとは一味違うカジュアルなスタイルで“イタリアのパンをもっと広めたい”という想いから、フォカッチャやパニーニ、生ハムなどの人気商品を販売している「Focacceria UCHIDA Ricco(フォカッチャ ウチダリッコ)」。店舗での販売はもちろん、マーケットにも出店している。
▲黒キャベツとチリメンキャベツのフォカッチャ各220円(税込)

自家菜園で丁寧に育てたルッコラや黒キャベツ、イタリア野菜などを具材として使用。そのほかの食材にも、なるべく地元(大隅)産を使うなど、地産地消を目指している。この日は10種類の焼きたてフォカッチャが店頭に並んだ。

塩とオリーブオイルのみで味付けするシンプルなフォカッチャは、野菜本来の旨みと調和し抜群の相性。お子さんのおやつとしても大好評!
旬野菜を使ったフォカッチャは季節ごとに種類が変わるので、ぜひお店にも足を運んでみて!

“モノ”と“コト”で京町エリアの呼び水に!大隅半島の素材をふんだんに使った町食堂「京町食堂」

▲この日出店していたのは、出汁が自慢のカンパチ雑炊600円(税込)

「京町食堂」は、“美味しいものと面白いことの発信基地”をコンセプトに鹿屋市にある老舗店や個性的な店が並ぶ「京町通り」を盛り上げる呼び水になればと、2016年7月、大隅家守舎のメンバーの手によって誕生した。

奇をてらうよりシンプルに。
この日マーケットでは、自慢の「カンパチ雑炊」を提供。
優しい出汁の香りと旨みが、冷えた体と心をホカホカにしてくれた。
▲「京町食堂」特製の出汁とカンパチの旨みのシンプルな美味しさが堪らない

現在、残念ながら「京町食堂」の店舗は休業中だが、2017年4月頃には再開予定とのこと。「食と暮らしのマルクト@おおすみ」は、「京町食堂」の優しい味に合える貴重なイベントとなっている。
毎回約30店舗の出店者が集い、地元住人や観光客の人気を集める「食と暮らしのマルクト@おおすみ」。
次回は2017年2月26日(日)10時より開催予定!ぜひ足を運んでみよう!
▲「リナシティかのや」から見た鹿屋市の街並み。手前は階段が広がる「水辺ステージ」

「食と暮らしのマルクト@おおすみ」が開催される「リナシティかのや」周辺には、近年、他にも新しいお店が増えているとのこと。
次に、川畠さんおすすめで2016年にオープンした3軒のお店を訪ねてみた。

美味しい!可愛い!女性だけで企画、運営するセレクトショップ「SARUGGA」

“女性が楽しめるお店”をコンセプトに北田大手町商店街組合が2016年1月にオープンした「KITADA SARUGGA(キタダサルッガ)」。
▲店内には可愛い雑貨や美味しいお茶など「SARUGGA」のスタッフがセレクトした商品が所狭しと並んでいる

「SARUGGA~サルッガ~」とは、鹿児島弁で“歩こうよ”という意味。
長くシャッターが閉じていた空き店舗をリノベーションし、“お客さんも、働く自分たちも楽しめる空間づくり”を実現した。

棚単位で貸し出しているレンタルスペースは、ハンドメイド雑貨や大隅半島の素材を使って作られるオーガニックスキンケア商品など多種多様な品揃え。女性が思わず手にとりたくなってしまう商品ばかりが店内にずらりと並ぶ。
▲鹿屋市花岡地区で栽培されている唐辛子「花岡胡椒」シリーズ。500円(税込)~。パッケージも可愛い

「ステンドグラス作り」や「オリジナルハーブティー作り」など毎月定期的に開催される様々なワークショップも好評で、人と人を繋ぐ大きな架け橋となっているとのこと。
なかでも、「SARUGGA」にテナントとして入っている「フォレストランプ」の人気メニュー、ガレットランチ(スムージー付き)とヨガを一緒に楽しめる欲張りな「ヨガ&ランチ」のワークショップ1,600円(税込)は大人気でいつも満員!
▲「SARUGGA」のスタッフにも人気「フォレストランプ」のアボガドスムージー(左)450円(税込)とベリーベリースムージー(右)480円(税込)

「美味しい・楽しい・居心地の良い店」として、大隅半島はもちろん鹿児島市内や県外の人たちもたくさん訪れる「SARUGGA」に遊びに行ってみよう!

売り切れ御免!テイクアウト専門、絶品バーガーサンドが食べられるお店「konomichi」

▲ノスタルジックな街並みに突然現れる「CAFE」の文字についつい足を止めたくなる

パッと目を引く「CAFE」と大きく書かれた雰囲気のある建物。
ここ「瀬口ビル」に2016年10月にオープンしたのが、サンドイッチのテイクアウト専門店「konomichi(コノミチ)」。オーナーの蜂谷(はちや)さんは、幼いころ頻繁に通っていたおもちゃ屋さんの前にある“駐車場の管理人室” に密かな憧れをもっていたという。
使われなくなった管理人室を、貸してほしい!と自ら家主さんに交渉し、念願かなって「konomichi」は誕生した。
▲にっこりキュートな笑顔で迎えてくれる店員さん。バーガーサンド・エッグサンド・チキンサンド、3種類のサンドはどれも人気で売り切れ御免!
▲バーガーサンド2個セット500円(税込)とエッグサンド350円(税込)には胚芽パンを使用し、チキンサンド500円(税込)にはソフトフランスパンを使用

お肉はすべて鹿児島産。野菜も、もちろん大隅半島で採れたフレッシュなものばかり。
バーガーサンドに使用するデミグラスソースは、姉妹店、「cafe konomichi」で、ご両親が経営されている頃から使用しているソースを、継ぎ足しながら改良を重ねたオリジナルソース。

エッグサンドも同じく、「cafe konomichi」で提供している「だし巻き玉子」の出汁に、チキンサンドに使う田園味噌ダレも継ぎ足しながら旨みを凝縮させたソースを使用するなどトコトンこだわり抜いている。美味しいはずだ!

瀬口ビルには他にも、使わなくなった駐車場スペースを利用した観葉植物のお店「Grab(グラップ)」や、コーヒーショップ「リバレーションコーヒー」が並び、まるで小さな町を訪れたような気分を味わうことができる。
▲「リバレーションコーヒー」。駐車場スペースをそのまま店舗にしているので番号が振られたまま

毎日変わる“おばんざい”と美人女将が迎えてくれる美味しいお店「716」

学生の頃から、刑事ドラマに出てくるような着物と割烹着でカウンターに立つ
“女将さん”に憧れ、2016年4月に夢を叶えた女将の上薗(うえぞの)さん。
▲カウンター越しに会話を楽しむことができるしっとりした雰囲気の店内

「716(なないちろく)」では、大隅半島の食材を惜しみなく使い、合鴨農法で収穫した無農薬のお米は鹿屋市大手町にある水源「水神様」から水を汲んできて土鍋で炊き上げるなど、“良いものを食べやすく”と徹底した姿勢を見せる。
▲女将の手作り、日替わりの「おばんざい」が並ぶ

県外から出張でやって来るお客さんも多いため、大隅半島の美味しい食材と、カウンターに並ぶ日替わりの「おばんざい」をお腹いっぱい食べてもらいたい、疲れた時に“ホッ”とする場所でありたいと話す女将は、“おかえりなさい”と迎え、“いってらっしゃい“と見送るのだという。
▲こんな風に見送られたら、ただいま~とまた訪れたくなる

“大人の隠れ家”であり、“みんなの台所”ともなる、「716」からは今日も美味しい香りが漂っている。
▲季節によってメニューが変わるので飽きることなく通えるお店
以前は商店街のシャッターが閉まり、閉鎖された雰囲気だった鹿屋市は今、若者たちがチャレンジする新たなステージとなっている。
まだまだご紹介できなかった可愛い雑貨屋さんやカフェなど、気の合う友達と何度も訪れたくなる魅力的なお店がたくさんある鹿屋に、足を延ばしてみませんか?きっとお気に入りのお店に出合えるはず。
満崎千鶴

満崎千鶴

フリーライター。ジャンルにこだわらず幅広く活動中。ペットの愛犬をあまりに溺愛しているので、そのうち犬を連れて取材へ出かけるのではないかとの噂。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP