生、天丼、ラーメン、「鹿部たらこ」のご当地グルメを食べまくり

2017.02.16

北海道新幹線の新函館北斗駅から車で約30分、函館市と接する鹿部(しかべ)町は温泉と海産物に恵まれた町です。なかでも、噴火湾で冬に水揚げされるスケソウダラから製造する「鹿部たらこ」は有名で、ツブツブとした食感とまろやかな塩気が特徴。町内では白いご飯にのせて食べるのはもちろん、たらこ天丼やたらこラーメンまで食べられるのです!たらこのご当地グルメを味わいに、温泉とたらこの町、鹿部町へ行ってみましょう!

▲鹿部町の名産・鹿部たらこを、さまざまな味わい方で楽しめます!(写真提供:鹿部町)

空高く温泉が噴き上がる「しかべ間歇泉」は必見ポイント

鹿部町には30カ所以上もの泉源があり、リゾートホテルから温泉旅館まで町内の宿泊施設などで温泉を楽しめます。数ある温泉施設の中でも町のシンボル的な存在が、「しかべ間歇泉」です。
▲地中から温泉が噴き上がる「しかべ間歇泉」。地球の神秘と大地の迫力を感じます(写真提供:鹿部町)

間歇泉とは、地中から噴き上がる温泉のことで、日本国内でも珍しい天然温泉の噴水といえます。
「しかべ間歇泉」では、約103度もある高温の温泉が、約10分ごとに地上15m近くまで噴き上がります。
▲間歇泉を活用した足湯もあり、足湯に浸かりながら噴き上がる湯を眺められます。タオルのサービスや女性用更衣室もあるので気軽に楽しめます

「しかべ間歇泉」の周囲は「しかべ間歇泉公園」として整備され、2016年春には道の駅にも指定されました。間歇泉の見学や足湯を楽しめるほか(入園料大人300円、小中学生200円・ともに税込)、港町ならではの海の幸や温泉熱を利用したグルメを味わえます。

「道の駅 しかべ間歇泉公園」では年間を通じて大小さまざまなイベントが開催されていて、毎年2月下旬頃には名産の鹿部たらこにちなんだ「鹿部たらこ祭り」も開催。2017年は2月26日(日)です。
▲たらこ愛を競う“たらこクチビル世界選手権”などが行われる「鹿部たらこ祭り」(写真提供:鹿部町)

それでは、名産の鹿部たらこを味わえるご当地グルメを紹介します!

浜の母さんが作る定食は、たらこが丸ごと一本ごはんに鎮座!

道の駅のメイン施設である物産館には、鹿部たらこなど水産加工品の販売コーナーのほか、鮮魚販売店と地元産ホタテのフライなどを販売する総菜店が入っています。
▲冷蔵ショーケースには主に町内で製造された鹿部たらこが並びます。甘口や明太子など数種類あります

なかでも注目されているのが、地元の漁協女性部のみなさんが交代で店を切り盛りしている「浜のかあさん食堂」。たらこごはんに、旬の魚の煮つけなどを合わせた手作りの定食「鹿部プレミアムたらこ御膳(1,000円・税込)」が好評です。
▲“浜のかあさん”の味を、いただきます!

訪れた日の魚は、鹿部産のクロソイ。時期によりソウハチガレイやアカガレイ、ガヤ(エゾメバル)などが登場します。
新鮮な地元の魚を手作り料理で味わえるだけでも嬉しいのですが、ここの特徴はたらこごはんの強烈なインパクト!
▲受け取った時はこのようにごはんには蓋がしてあります

蓋を外すとこのとおり!
▲たらこ丸ごと一本、どーんと登場!
▲港町ならではの豪快さ!このたらこだけで、ごはん5、6膳食べられるのではと思うほどのボリューム感があります

かなりインパクトのある見た目で大味なのかと思いきや、たらこの食感と味わいはとても繊細!
ぎっしりと詰まったたらこの粒、一つひとつのきめが細かくサラサラとした食感です。そして、塩辛くないのです。
▲ほんのり甘みを感じるような塩気でとってもまろやかな味わい!

たらこを一本丸々食べても塩分の強さで喉が渇くこともなく、おかわりをしたくなるほど、ごはんが進みました。
煮つけは甘すぎず辛すぎず、まさに家庭の味・おふくろの味!たらこに負けず劣らず、ごはんが進みます。身がふっくらと軟らかく、あまりの美味さに思わず骨と骨の間までしゃぶってしまいました。
これはかなりハイレベルな定食!美味しく完食しました。

温泉熱を使った蒸し料理も楽しみたい!

たらこグルメではありませんが、ここを訪れた時には温泉熱を利用した蒸し料理も外せません!
道の駅の敷地内には、間歇泉のほかに100度以上の高温泉が湧く泉源があり、この温泉を利用した蒸し釜があります。
▲物産館前にある「温泉蒸し処」。蒸し釜で使用した温泉は、物産館入口や駐車場などの融雪にも再利用されています

物産館内では蒸し料理用の食材として、地元や近隣の浜にあがったエビやホタテなど旬の海産物のほか、近隣町の野菜や豚肉、卵などがボウルやザルなどに入れられた状態で販売されています。これらを購入したのち、セルフで蒸して味わうことができるのです。
▲蒸し釜は6つあり、食材を買う時に使用場所を指定されます
▲蓋をして6、7分待つと完成!熱々なのでレンタルグローブをつけて取り出します
▲訪れた日はホタテやエビがなかったので、豚肉と野菜、卵を蒸してみました

蒸し釜の隣にはテーブルや椅子もあるので屋外で食べることもできますし、寒い日は物産館の中で食べることもできます。
備え付けの塩やポン酢などの調味料をつけて食べることができるのですが、温泉で蒸したからか素材の甘さが引き立ち、そのままでも十分美味しかったです!
間歇泉と豪快なたらこを堪能したら、今度はもっとディープなたらこグルメにもチャレンジしてみましょう!

たらこ天丼で、たらこのレア・ミディアム・ウェルダンを楽しもう

道の駅から車で約3分、鹿部町の街中にある「太田食堂・鮨政」では、鹿部たらこを使ったたらこ天丼(1,300円・税込)やたらこラーメン(1,200円・税込)を味わえます。
▲たらこ天丼。メイン素材のたらこの天ぷらは、外はふわっとした食感で、中はきめ細かいたらこがプチプチっ!

お肉に例えると、たらこの中側はレアですが、外側はミディアム。少し時間が経つと衣の熱のためか外側はウェルダン気味になります。この微妙な変化を楽しみながら食べるのも面白いです。
▲鹿部たらこは元々塩分が控えめでマイルドな味わいなので、天丼のタレがかかっていても塩辛さや濃さは感じません

鹿部たらこのほか、スケソウダラの白身やホタテ、タコの頭も、盛られた天ぷらの海鮮類はオール鹿部産です。付け合わせの昆布の甘露煮や味噌汁のとろろ昆布も鹿部産。地元素材がたくさんつまった、ここでしか食べることができない天丼です。

たらこづくしのラーメンは雑炊でシメる!

そしてたらこラーメンにも、鹿部たらこのほか、鹿部産ホタテが入るうえ、鹿部産昆布を練り込んだ特製の昆布麺を使用しています。
漁師町の家庭料理「たらこの子和え」をヒントに誕生したというこのラーメン、おすすめの食べ方があるのです。
▲生のたらこが2本もオン!さらに、塩味のスープにもたらこが入っているのです!半ライスとたくあんがサービスでついてきます

まずは、ラーメンの上にのっているたらこ1本を白いごはんの上に移し、たらこごはんを少しだけ堪能。ごはんとたらこは半分以上残しておきます。

次に、ラーメンのスープをひと口。レンゲを丼の下に沈めると、底からたらこの粒々がふわ~っと浮いてくるので、すくうようにして飲みます。
▲麺をすする時も、底からたらこを絡めるように持ち上げるとこのとおり!

このあとはスープのたらこを絡めつつ麺をズルズルと。上にのっているたらこをスープに溶かすと、よりたらこ感が強い味わいになります。
最後のシメはこのように!
▲麺を食べ終えたら、たらこごはんを丼にイン!
▲ハイ、たらこ雑炊のできあがり!

底に沈んだたらこもこうすれば余すことなく食べられますよ。
麺と雑炊を味わえる、一度で二度美味しいたらこづくしの究極のご当地グルメです。
豪快ながら繊細でマイルドな味わいを楽しめる、鹿部たらこのグルメ、いかがでしたか?ぱっと見たらそのインパクトに驚き、ひと口食べたら美味しさのあまり食べすぎてしまうかも!
▲“浜のかあさんたち”も待っています(写真提供:鹿部町)

函館や大沼国定公園など、道南を旅する時は、隣町の鹿部町まで足をのばしてみませんか?思わず写真や動画を撮ってシェアしたくなるような、空高く噴き上がる温泉と、素朴な絶品ご当地グルメがありますよ!
川島信広

川島信広

トラベルライター/温泉ソムリエ/イベントオーガナイザー。北海道を拠点に活動。旅行雑誌や観光サイトでの執筆や撮影を中心に、観光施設などの集客支援や、イベントやツアーの企画と実施支援を行う。その日・その時・その場の空気感や現場感を活かした表現や演出が得意。常に「誰」を考え、利用者視点を重視している。

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