函館の名湯「湯の川温泉」のおすすめ宿2選と名物「サル山温泉」

2017.03.15 更新

函館市にある「湯の川温泉」は、登別市の「登別温泉」や札幌市の「定山渓温泉」とともに北海道三大温泉郷の一つとして挙げられる、道南随一の温泉地。新鮮な海の幸などを味わいつつ、肌がしっとり滑らかになる温泉をゆったりと楽しめます。そんな名湯を楽しむのは私たち人間だけではなく、なんとサルも!数ある温泉宿泊施設の中からおすすめの2館と、サルが入浴する温泉を紹介します。

▲「函館市熱帯植物園」にあるサル山温泉。湯あみするサルの姿を見ているとほっこり癒されます

湯の川温泉は、函館空港から車で5分、JR函館駅からは車で15分とアクセスがよい温泉地で、函館市電の湯の川温泉電停からも宿によっては歩いて数分。土産店などが軒を連ねる温泉街はありませんが、地区内に温泉を堪能できる宿泊施設が多数点在しています。
▲津軽海峡沿いに位置する湯の川温泉。宿によっては客室や風呂から海を見渡せます

塩分を含む泉質なので、入浴時の肌ざわりは滑らか。入浴後は塩分が肌をパックするかのように覆い、しっとり肌になるとともに湯冷めしにくく、ポカポカ感が長持ちするといわれています。

壺湯やシルキー風呂など、気軽に温泉を満喫できる「ホテル万惣」

はじめに紹介する宿泊施設は、温泉と海鮮丼をカジュアルに楽しめる「ホテル万惣(ばんそう)」。湯の川温泉地区の真ん中にあり、創業は1954(昭和29)年ですが2016年秋に改装して再オープンしました。落ち着いた佇まいでゆったりとした雰囲気を楽しめます。

客室は主に2~3名用の洋室やバルコニー付きの和洋室が多く、カップルや夫婦におすすめです!
▲和洋室の客室。和のテイストを取り入れたレトロモダンな雰囲気
▲バルコニーに出ると、遠くに津軽海峡と函館山がよく見えます!

客室で寛ぐのはもちろん、温泉でもゆったりとしたひと時を過ごせます。
大浴場の「湯蔵(ゆくら)」には、壺湯などを楽しめる浴場と寝湯などを楽しめる浴場の2つがあり、時間帯により男女入替えにて、どちらの湯も楽しむことができます。
▲壺湯は五右衛門風呂のようなイメージで、浴槽を独り占めできます!源泉かけ流しの湯が注がれる壺が2つと、サウナの後にクールダウンできる真水が注がれる壺が1つあります
▲寝湯は一度に3人利用できます。湯の温度は40~42度位なので、長湯をして思わず寝てしまいそう…

壺湯と寝湯はともに屋外にあります。ここの露天風呂には屋根や囲いがあるので、風雪が強い日でも快適に入浴できます。冬の寒さが厳しい北国ならではの構造です。
▲露天風呂には囲いの合間から日差しや外気が入るので、屋根や囲いがあっても屋外の気分は満喫できます

北国ならではの配慮は洗い場にも。
▲洗い場は扉で仕切られ別の空間になっています。これなら身体を洗っている時に露天風呂の扉が開いて冷気が…なんてこともありませんね

さらに特徴的なのは、真っ白い色をした湯の「シルキー風呂」があること。
▲2つあるどちらの浴場にも、内風呂には温泉の浴槽とシルキー風呂、アロマミストやアロマスチームのサウナがあります

シルキー風呂とほかの浴槽、実はともに同じ温泉の湯なのですが、シルキー風呂の湯は浴槽内に微細な泡を無数に発生させることで真っ白く見えるのだそうです。
▲目に見えるか見えないほど細かい泡が全身を包み、炭酸泉の中に入っているかのようなシュワシュワ感があります!

湯上がりは湯蔵ラウンジでゆったりとクールダウン。
▲冷たい飲み物やアイスクリームも無料!火照った身体を休ませリラックス

温泉はホテルに滞在中は夕方や朝はもちろん深夜も利用可能(午前2時~午前5時は利用不可)。温泉三昧でゆったりリラックスできます。

朝から海鮮丼を楽しめる!しかも、ネタ盛りたい放題!

「ホテル万惣」の食事は、夕朝食ともにビュッフェスタイル。函館を中心に北海道の新鮮な海の幸や野山の幸を使った料理が並びます。
特に注目したいのは朝食!新鮮な刺身を好きなだけ丼にのせて自分流の海鮮丼が作れる「勝手丼」を楽しめるのです。
▲いくらをドサッと盛りたい放題!

米は北海道産の“ななつぼし”を使用。白いご飯と酢飯があるのでお好みで。
▲サーモンやマグロはワサビで食べますが、イカは生姜で食べるのが函館の食文化。流儀にならい、イカの上に生姜をのせてみました

刺身のほかに焼魚も多数!しかも、シェフがその場で焼いてくれた熱々を味わえるんです。
▲サケ、イカ、ホタテ、マグロのカマなどのほか、お肉や野菜なども!

和食系だけではなく、洋食系も並びます。パンの種類も多く、なかでも目をひいたのが、函館名物のイカを使った「イカメンチバーガー」。
▲「勝手丼」や「イカメンチバーガー」(右手前)など、朝からこんなに食べて大丈夫?と思うくらいチョイスしてしまいました…。でも、美味しかったので完食!

「ホテル万惣」では、比較的手ごろな宿泊料金で温泉と海の幸を思う存分楽しめます。カジュアルなステイを楽しみたい人にはピッタリです!

ラグジュアリー感漂う「望楼NOGUCHI函館」で極上の一日を

次に紹介するのは、「ホテル万惣」のすぐ近くにある「望楼NOGUCHI函館」。和と洋の雰囲気を織り交ぜたスタイリッシュな温泉旅館で、ワンランク上のステイを楽しめます。
▲シックなロビー。館内はまるで美術館かと思うほど、静けさと美しさが広がります(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲カフェの窓の外には日本庭園が広がり、雪がない時期は散策することもできます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

ここの特徴は、贅沢感溢れる3種類の客室。
1つ目は、1名利用の客室「OHITORISAMA(おひとりさま)」。和モダンと洋モダンの部屋があり、ともに広さは30平方メートル、広々したベッドと大きなソファがあります。
▲琉球畳の上にベッドが置かれている「OHITORISAMA」の和モダン。コーヒーを片手に本を読んだり、DVDを見たり、ひとりの時間を存分に楽しめます
▲こちらは「OHITORISAMA」の洋モダン。かなり広々!(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

2つ目は、2~4名で利用できる客室温泉付きの「WAMODERN(ワモダン)」。60平方メートルある客室には寝室とリビング、客室温泉(温泉を楽しめる浴室)があります。
▲寝室にはベッドが2台。窓の外には温泉があります(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲リビングは畳敷きで和の雰囲気(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲ひのきの香りがふんわり漂う客室温泉。滞在中はもちろん貸切!好きなだけ入浴できます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

3つ目は、メゾネットタイプの「SUITE(スイート)」。これぞ贅沢の極みと言える客室で、120平方メートルもある客室を2~4名で利用できます。もちろん客室温泉もあります!
▲玄関がある上のフロアから下のフロアへ。どう過ごしていいか迷ってしまうほど広いです!
▲リビング中央に和室があり、奥にはベッドが2台並んでいます
▲客室温泉は眺めも良好!窓を開けば露天風呂のような雰囲気も楽しめます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

客室温泉や和室などが同じフロアにあるタイプや上下別フロアにあるタイプなど、部屋の種類はさまざま。予約時に部屋タイプをリクエストすることも可能です。
どんな過ごし方をしたいかにより選べる客室、どれも贅沢な一日を過ごせます。

展望露天風呂の眺めと食事もゆったり堪能

温泉や食事も贅沢感いっぱい!「WAMODERN」と「SUITE」は客室に温泉がありますが、展望露天風呂がある大浴場もぜひ堪能したいです。
▲13階にある展望露天風呂からは津軽海峡と函館山を一望できます。開放感いっぱい!
▲夜は函館市街の夜景と、イカ漁がある日は漁火も楽しめます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲湯上がりに寛げるラウンジからの眺めも最高です!(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

温泉旅館では食事も楽しみ!
ここで味わえるのは、地元の美しい恵みを楽しむことをコンセプトにした「地美恵(じびえ)」料理。津軽海峡の海産物をはじめ、道南の野山の幸をたっぷり使った地産地消の会席料理です。
▲食事会場は個室。中庭を眺めながら落ち着いて食事を楽しめます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲夕食の一例。内容は季節により変わります(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲会場内にある生簀からとって捌いたばかりのイカ刺しも味わえます(写真提供:望楼NOGUCHI函館)
▲和食か洋食を選べる朝食も品数多く豪華!※写真は和食(写真提供:望楼NOGUCHI函館)

ラグジュアリーな空間で贅沢な一日を過ごせる「望楼NOGUCHI函館」。極上の温泉ライフを楽しめます。

サルの入浴シーンに癒される!

最後に紹介するのは、冬の名物「サル山温泉」!
湯の川温泉の海沿いにある「函館市熱帯植物園」のサル山で、温泉に浸かるニホンザルを眺めることができるのです。
▲温泉入浴シーンが有名な「函館市熱帯植物園」のサル山。ニホンザルが約90頭います

サル山が作られたのは昭和46(1971)年。サルは本来北海道以南に生息する動物なので、冬の寒さをしのげるようにと植物園内にある源泉を利用してサル専用の温泉が作られました。ちなみに人間用には無料で利用できる足湯があります。
毎年冬になると可愛らしいサルの入浴シーンを見ようと多くの人たちがやってきて、近年は外国人観光客も多数訪れています。
▲カメラをズームにしてみると、毛づくろいしている様子もはっきり!
▲湯の温度は40~42度で源泉かけ流し!人間の適温と変わりませんね

サルは冬になると冬毛に覆われますが、温泉にずっと浸かっていると身体が夏と勘違いして冬毛が抜け落ちてしまうそうです。
▲中には冬毛がすっかり抜け落ちてハゲて見えるサルも。毛がないということは温泉好きという証拠

見ているだけでも気分がほっこりしてきますが、エサ(1袋100円・税込)をあげることもできるんです。
▲穀物などから作ったサルのエサ

観光客がエサを投げ入れようとすると、手をたたいたりポーズをしたりするサルもいます。

▲うまくキャッチするサルもいれば、ほかのサルと取り合いをするサルも
▲見ているだけで癒されます!

私たち人間が温泉に浸かってゆったり楽しむのはもちろんですが、サルの入浴シーンを見ているだけでも気分はほっこり、かなり楽しめます。湯の川温泉を訪れたらこれは必見!
函館の代表的な温泉地・湯の川温泉では、旅のスタイルや過ごし方に合わせて宿泊施設や客室を選べます。人間もサルも心地よく入浴できる名湯を、思い思いに堪能してみませんか?ゆったりとリフレッシュできること間違いありません!
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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