映画「君の名は。」で注目の「組紐」づくりを体験。伊賀の組紐でオリジナルブレスレットを作ろう

2017.06.20

映画「君の名は。」で一躍有名になった伝統工芸の「組紐(くみひも)」。三重県の伊賀では、映画のシーンにも登場する「組台」を使った伝統的な組紐づくりの技法が今も継承されています。映画を観て、「組紐をアクセサリーとして身に着けたい」「自分で手作りしてみたい」と思っている方も多いのでは?今回はそれがどちらも叶う、「組匠(くみ)の里」での組紐体験をご紹介します。

伝統的工芸品・伊賀組紐を知る

組紐は奈良時代に大陸から伝わったといわれ、仏具や神具、武具などに使用するために作られていたのだそう。
室町時代には茶道具の飾り紐として、明治時代になると帯締めなどの和装小物として用いられるようになりました。繊細で美しい伊賀の高級手組紐は、1976(昭和51)年に通産大臣(現 経済産業大臣)によって、伝統的工芸品に指定され、現在も昔ながらの手作業で行われる組紐の技術が継承されています。
そもそも組紐ってなに?
普段あまり目にすることのない組紐ですが、いったいどういったものなんでしょう?さっそく由緒正しい伊賀の組紐づくりが体験できる「組匠の里」を訪ねました。
1階は組紐製品の展示販売スペース&少人数用の体験スペース、2階は50名まで対応の体験スペース&資料館になっています。

映画「君の名は。」で、主人公の三葉(みつは)と瀧(たき)の運命を結ぶ重要なアイテムとして登場する組紐。
ここ「組匠の里」には「『君の名は。』を観て、来ました!」
と、映画が公開されてから連日多くの人が訪れるようになったそう。
しかも、カップルや女性グループだけでなく、映画ファンの若い男性たちが目立って増えているのだとか。
▲映画でも見た伝統的な組台に興奮!

組紐は、組台に配置された糸を規則的に移動させることで組まれます。
糸の数や動かし方の規則性によってそれぞれが複雑に交差し、美しい柄を造り出すのだそう。

上の写真は、組紐をつくるための丸台と呼ばれる道具です。
組台には丸台のほかに、高台・角台・綾竹(あやたけ)台などがあり、形状や柄、用途など、紐の種類によって使い分けられ、組み方も300種類以上あるのだそう。

組紐づくりにチャレンジ!

▲1階展示販売スペースの奥にある、趣のある体験スペース

組紐体験ではキーホルダー、ブレスレットのどちらかを手づくりすることができます(要予約。ともに1,100円・税込。所要約20~30分)。
今回はブレスレットづくりにチャレンジです!
▲手に持っているのは糸を巻くための「糸玉」と呼ばれるもの

糸玉に巻かれた鮮やかな色の絹糸は、ツヤがあってとてもキレイ!
伊賀組紐には、しなやかで上品な光沢の絹糸が使われます。
絹100%の糸で組む紐は、しなやかで伸縮性があるので、結びやすく緩みにくいのが特長です。
体験教室でも、約50本ほどの細い絹糸が束になった2種類の色糸と、金糸を使用します。
組紐づくりの体験に使われる丸台には、さまざまな美しい色糸を巻いた糸玉がセットされているので、自分好みの色の台を見つけましょう!
▲はじめにインストラクターの方がお手本を見せてくれます

「これとこれを持ってぐるっと回してここ。次はこれとこれを持ってぐるっと回してここ」
とインストラクターさん。
えっ!いったいどうなってるの?
複雑な糸の動きに、一抹の不安が…
「はい。じゃあやってみましょうか」
と促され、丸台の前に。

今回体験するのは、8玉金剛組という組み方で、色糸2種類×2本と金糸×4本、計8本の糸を使います。対角にある2本の糸を両手に持ち、指示される位置までぐるりと回します。

「次は、この糸とこの糸を持ってこの位置まで回してください。2本ずつを十字の形になるように近いところに置いておくと分かりやすいんですよ。はい、次はこれとこれね」
集中して何度か作業を繰り返すうちに、だんだん要領がつかめてきました。
でもよそ見をしたり、おしゃべりしていると間違えそう…。集中!集中!
組み上がった紐は、丸台の中央の穴の下に、糸先に付けられた重りの力を借りてまっすぐに下へと伸びていきます。
インストラクターさんが丸台の下を覗き込み、
「そろそろ、いい長さになりましたね」

「えっ!そうですか?」
もう終わりかと思うと、なんだか寂しい気分に。
同じ動きの繰り返しですが、これがなんだか心地よくて癖になる感じ。
もっともっと組んでいたかった~!
インストラクターさんに、できあがった組紐の端処理をしてもらいます。

「わ~!きれい!!!」
組み上がるまでどんな柄になるのか想像できませんでしたが、金糸がアクセントになってカッコいいです。
「コロコロと転がして糸をなじませてください」といわれ、組み上がった紐を丸台の上で「コロコロコロコロ…」

しっかりとした編み目なので硬そうに見えますが、触ってみるとフワッと柔らかくて、とってもしなやかです。
あとは、手首の太さに合わせてブレスレット用の金具を付けてもらい、完成です。インストラクターの方が丁寧に教えてくださったおかげで、ステキなアクセサリーができました。
▲自分だけのオリジナルブレスレット

組紐体験で手づくりしたものは、お土産として持ち帰れるので、さっそく友達に自慢しちゃおう!

資料館で伊賀の組紐を深く知る!

▲合わせた糸に撚(よ)りをかける「八丁(はっちょう)」という道具

2階は団体利用にも対応できる体験スペースと、三重の伝統的工芸品である伊賀くみひも・伊賀焼・鈴鹿墨・伊勢形紙・四日市萬古焼の作品や、古くから使われてきた伊賀くみひもの道具、資料などが展示されている資料館になっています。
資料館では、ビデオで伊賀組紐の歴史や技法を学ぶこともできます。

キュートな組紐グッズを発見!

帯締めやネクタイ、スカーフなどが並ぶ展示販売スペースで、ひときわ目を引くのがキュートな組紐グッズたち。
▲組紐マドンナ(右)1,080円と、組紐やじろべえ(左)1,290円(ともに税込)

組紐づくりを体験したあとに見ると、ますます愛おしく感じる組紐グッズ。
おみやげとしてプレゼントしても喜ばれそうです。

伊賀焼と並ぶ伊賀の伝統的工芸品「組紐」にふれるつかの間のひととき。
「君の名は。」に登場するシーンを回想しながら、三葉や瀧の想いを感じてみてはいかがでしょう。
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

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