目黒川の満開の桜を眺めながらいただく絶品イタリアン/東京 夜景・絶景レストランVol.14

2017.03.14

世界屈指のメガロポリス東京。新宿、丸の内の壮大なビル群をはじめ、東京タワー、レインボーブリッジ、東京スカイツリーといったランドマークなど、景観においても他の都市にはない魅力でいっぱいです。そんな東京の景色が楽しめるビューポイントでありながら、料理の味わいでも世界に誇れるレストランをご紹介するこの企画。今回は目黒川沿いに佇むイタリアンの名店「リストランテ カシーナ・カナミッラ」。どんな素敵な景色やお料理と出合えるのでしょうか?

心が沸き立つ季節、春。日本の春に欠かせない行事といえば、お花見ですよね!都内各所たくさんのお花見スポットがありますが、その中でも高い人気を誇っているのが目黒川沿いの桜並木です。約4kmにわたって800本以上のソメイヨシノが咲き乱れる姿は圧巻。
シーズンには連日多くの花見客で賑わうスポットですが、実はおいしい食事をいただきながら、ゆったりと艶やかな桜を鑑賞できるおすすめのお店があるんです。今回はそんな人気のイタリアン「リストランテ カシーナ・カナミッラ」を訪れてみました。

目黒川の四季が感じられる、ゆったりとした店内

東京メトロ・中目黒駅から徒歩約5分。目黒川沿いにお店はあります。灰色の壁にオリーブを描いた大きな看板が目印。
外から見るとシンプルでスタイリッシュな印象ですね。階段を上り2階のお店へと向かいます。
足を踏み入れると、鮮やかな色彩がワッと目に飛び込んできました。大きな花瓶に活けられた季節の花々。美しい自然の彩りに心が癒やされます。
「いらっしゃいませ!」と丁寧に出迎えてくれたのは、シェフの岡野さん。三軒茶屋や銀座の有名店で修行を積んだ後、イタリアはトリノの星付きレストランで4年半の経験を積み、副料理長にまでなった経験をお持ちです。
帰国後、こちらのお店のシェフに就任し“日本にしかないリストランテ”を追求されているのだとか。これは期待が高まります!

ちなみに店名の「カシーナ」は、イタリア語で「農園」という意味。“イタリア貴族の農園に訪れたかのような、ゆったりとした落ち着いた時間を過ごして欲しい”という意味をこめて名付けられたものだそうです。
エントランスを過ぎるとそこには、素敵な光景が広がっていました。華やかなシャンデリアが彩る高い天井と、それを支えるアーチ状の白壁。そしてそこにはたくさんのお皿が飾られています!
▲やわらかな光が差し込む、開放感あふれる店内

この大きな窓からは四季折々の自然の移り変わりが見えます。桜の季節の写真がこちらです。
窓いっぱいにひろがる目黒川の桜。こんなに間近で素晴らしい桜を鑑賞できるスポットはなかなかないですよね。
シャンデリアや可愛らしいお皿に囲まれているためか、より一層華やかに映ります。みんなでワイワイお花見するのもいいですが、時には落ち着いた雰囲気のなかゆっくり桜を眺めるのも乙なものです。

ちなみに、季節によって変えているというこだわりのテーブルコーディネイト、桜の時期は、こんな素敵なセッティングに。(写真はイメージです)
窓から見える満開の桜と同じ彩りをとり入れたコーディネイトに気分も盛り上がりそうですね。

シェフの感性が光る、絶品ピエモンテ料理

「リストランテ カシーナ・カナミッラ」の料理は、北イタリアのピエモンテ州の郷土性を活かした現代風イタリアン。美食の地として有名なピエモンテ州の名産はトリュフやワイン、ヘーゼルナッツなどで、肉料理や煮込み料理、お菓子の種類が豊富なことでも知られています。

ちなみにメニューは1ヵ月半ごとに変わります。その時一番美味しい物を最高の調理法でいただけるなんて、うれしい限り!
桜の季節の限定メニューは、スペシャリテのアニョロッティ、メインの尾崎牛のローストに加え、ふんだんに旬の食材を使用しており、日本の春とイタリアの春を体感できるコースとなっています(ランチ・ディナー共に同メニュー税込9,180円、ディナーはサービス料10%プラス)。こちらのメニューをいただけるのは、2017年3月25日から4月10日まで。早めの予約がおすすめです!

今回は、お店自慢の肉料理のメインをいただけるランチコースの「バッカス(3,996円・税込)」を注文することにしました。
▲ゴマやイカスミ、オレガノ、プレーンと様々な味のブジエとグリッシーニ

前菜の前に出てきたのが、ろうそくの灯りに見立てたイタリアのスナック、ブジエとグリッシーニ。こちらは、可愛らしい赤の燭台に入れられて提供されます。遊び心満載の演出にお食事前の会話も弾みそう。

こちらのお店には日本とイタリアを中心に、100種類を超えるワインが用意されています。お料理に合わせてソムリエにペアリングしてもらうのもいいですね。
今回は、ソフトドリンクに。お店オリジナルのアイスハーブティーをいただきました。カモミールやレモンバーム、ハイビスカスなどを使った微炭酸のドリンクです。
グラスを口に運ぶとハーブの爽やかながらも落ちつきのある香りが広がり、スッとリラックスした気分になれます。
次に出てきたのは「ピチカート 前菜5種盛り合わせ(内容は季節によって変わります)」。手前から時計回りに、トマトやケッパーのブルスケッタ、レンズ豆とスペルト小麦のスープ、赤パプリカのピクルス、尾崎牛のモモ肉のたたき 黒トリュフ添え、バジルソースをはさんだワカサギのフリットです。
いただいてみると、プチプチとしたレンズ豆の食感が楽しめるスープや、ジューシーながらもあっさりとした脂が特徴的な尾崎牛など、どれも個性的で美味しいものばかりです。

お次は、パスタ料理「キタッラ ずわい蟹と青菜和え カラスミがけ」(パスタは、その時おすすめの3、4種類から選択が可能)。
蟹の身がふんだんに使われています。いただいてみると蟹独特の甘みと奥深さが感じられる素晴らしい味わい。ペロッと食べてしまいました。

続いてメインの「名古屋コーチンの胸肉ロースト とろみのある蕪のソース」をいただきます。
一口食べて驚くのがお肉のやわらかさ。外はしっかり火が通ってパリパリなのに、なかはしっとりとやわらかな食感なのです。そして、噛むごとにお口のなかに広がるジューシーさ。ほんのりと甘い蕪のソースとも相性抜群です。

お次はデザートの「トルタ・カプレーゼとレモンクリーム ほうじ茶のジェラート」。トルタ・カプレーゼとは、イタリアはカプリ島発祥のチョコレートとアーモンドのケーキです。穀粉を入れないのが特徴なのだとか。またカプリ島はレモンでも有名。トルタ・カプレーゼの上にレモンクリームがのっているのもカプリ島を連想させますね。
▲食べるのがもったいないくらいの可愛らしさ

トルタ・カプレーゼのしっとり甘い口どけの後に、レモンクリームの爽やかな味わいがたまりません!うーん、幸せ。濃厚ながら、スッキリとした味わいのほうじ茶のジェラートも全体の味わいをしっかりとまとめてくれます。

美味しいデザートをいただき、幸せな気分に浸っていると食後の小菓子が出てきました。
燭台をアレンジしたお皿に盛られているのは、トリュフチョコ、ビニエ(フランボワーズのムースが入った小さいシュークリーム)、ビスコッティマイフといった小菓子たち。食後の会話も盛り上がること間違いなしですね!
そしてなんとお土産(写真手前)まで!こちらは、ピエモンテ州のボルゴマネーロという街の伝統菓子「ブルッティ マ ブォーニ」。ヘーゼルナッツをメレンゲに混ぜ合わせて焼いたもので「見た目は不格好だけど味は美味しいですよ!」という意味なのだとか。

美味しい“思い出”に彩られた店内

美味しいごちそうを満喫したあと、改めてお店の中をゆっくりと眺めてみました。
可愛らしいお皿についつい見入ってしまいます。料理や食材にちなんだ絵柄が多いようですね。
よく見ると、お皿の下の部分にはイタリアや日本の都市名が書かれています。これは一体なんでしょうか?
「これは日本国内やイタリア各地でもらったお皿です。イタリアには“ボン リコルド”という習慣があります。これは、“美味しい思い出”という意味で、レストランでの楽しいひとときを忘れないように、お店を出る際、お料理やその土地にちなんだ絵柄を描いたお皿を渡すんです」と岡野シェフ。

食事とは、ただ単にものを食べることではなく、その国の文化や歴史、風土に触れ、素材の生産者や料理人の想いを感じるもの。そして何より一緒に食べる人との楽しい思い出によって成り立つもの。そんな一生に一回の経験を積み重ねて、私たちの人生はあるという考え方にもとづく“ボン リコルド”。日本の一期一会にも通じる素敵な習慣ですね。

お店には、まだまだ素敵なところがいっぱい。店内を眺めて驚くのが、そのしつらえの美しさです。スタッフの方々が一丸となって、過ごしやすい空間づくりに力を入れている様子がうかがえます。
▲丁寧に磨き上げられたグラスが並ぶ棚

床にはこんなタイルも!可愛らしい絵柄に心が和みますね。
シェフのセンス溢れる料理の数々と、遊び心あふれる演出に、心もおなかも満たされた気持ちになりました。
開放感溢れる店内で、絶品イタリアンを味わえる「リストランテ カシーナ・カナミッラ」。桜の季節にしか味わえない“ボン リコルド(美味しい思い出)”を作ってみてはいかがですか?
※桜の写真は2015年以前のものです。
立岡美佐子

立岡美佐子

編集プロダクション・エフェクト所属の編集者&ライター。好きなものは、旅行とごはん。おいしいものやステキな景色のためならば、日本といわず世界各国どこへでも! 住まい、旅、食、街などジャンルを問わず執筆中です。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP