予約殺到!コクヨ「キャンパスノート」の工場見学ツアーに行ってきました!

2017.05.15

「コクヨのキャンパスノート」と言えば、誰しも一度は使ったことがあるのではないでしょうか?1975(昭和50)年の発売以来、ロングセラーを誇る「キャンパスノート」を年間1億冊以上作っている「コクヨ工業滋賀」では、毎月2回の工場見学ツアーを開催しています。申し込みが殺到するという大人気のツアーに参加してきましたよ!

数分で受付終了!?25名限定の工場見学ツアー

思い返せば中学生の頃から使っていた「キャンパスノート」。
小学校ではほとんどが「○○学習帳」のノート一択だったけど、中学生になると科目とともに使うノートの自由度が広がり、授業中にはいろんな種類のノートを目にするようになりました。

小さい頃から文具マニアだった私はいろんなノートに手を出したものの、結局落ち着いたのはシンプルで書きやすいコクヨの「キャンパスノート」。かれこれ何十年もお世話になっています。
▲誰しも一度は目にした、もしくは使ったことがあるはず

いきなり思い出話からで恐縮ですが、今回はそんなコクヨの工場を見学できるとあって、もはや「聖地巡礼」気分。
最寄りの名神高速道路・湖東三山スマートICを降りると、工場が近づいてくるにつれ、ソワソワし始めました。
▲「コクヨ工業滋賀」の工場が見えてきました。電車の場合はJR東海道本線・能登川駅からタクシーで25分ほど

コクヨでは全国に4つの工場がありますが、そのなかでも「コクヨ工業滋賀」では1988(昭和63)年の開設以来、「キャンパスノート」や領収書などの複写簿を作っています。
その数、年間1億冊以上!

日本最大級とも言える「コクヨ工業滋賀」で毎月たった2回だけ開催されるという「工場見学ツアー」は、1回あたりの定員がたった25名の完全予約制。Webと電話から申し込みが可能で、開催月の2カ月前に設定されている予約開始日になると、早い時には数分で受付終了になってしまうこともあるのだとか。

私も予約開始日は申し込みが始まる1時間前からパソコンの前でスタンバイし、開始直後にクリックの連打。見事に今回参加する権利を勝ち取ったわけであります。
▲工場の入口近くにはコクヨ創業者・黒田善太郎の像

集合場所に向かうと、にこやかなスタッフの方たちがお出迎え。
参加費の100円(税込、小学生以下無料)を支払い、中に入ります。この参加費は琵琶湖の環境保全活動費に活用されるとのこと。
企業の営利など完全に度外視している姿勢、素敵です。
▲受付するともらえる入場チケットは絵柄が10種類
▲入場チケットをつなげると、ノートづくりの工程がわかるようになっています
▲入口近くにはトリックアートのような撮影スポットも

会場に入ると、すでに何組かの参加者が到着している様子。その多くが家族連れで、自由研究のために学びに来る子どもたちも多いそうです。
▲席には帽子に小型トランシーバー、工場内や近隣の様子がわかる地図など、工場見学に必要なアイテムがセットされています

まずはスタッフの方から、今回の工場見学の概要や注意事項、「キャンパスノート」の歴史について説明を受けます。
▲スタッフのわかりやすい説明に、参加している子どもたちも真剣な様子で聞き入っています

「キャンパスノート」の起源は遡ること1960年代。当時の主流は、用紙をらせん状のリングで綴じたノート(スパイラル綴)で、なかでも欧米の有名大学のキャンパス風景を表紙にあしらった「世界の学府シリーズ」が大ヒットしました。
▲欧米のキャンパスライフに憧れる日本の学生たちがこぞって購入したそう

その後、実用性を高めるために改良を重ね、これまでのスパイラル綴ではなく、用紙がバラバラになりにくい無線綴の「キャンパスノート」が1975(昭和50)年に誕生し、以降リニューアルを重ねて現在に至ります。
今の「キャンパスノート」は5代目。表紙のデザインも初期の頃から比べると、少しずつ変わっています。
▲歴代のキャンパスノートがズラリ

「私はこのノートを使ってた!」と盛り上がる大人たち。使っていたノートで年齢がわかります。ちなみに私が使っていたノートは○代目でした(秘密)。

いざ、工場内へ!

概要の説明が終わり、帽子やトランシーバーをセットすると、いよいよ工場内に突入します。
▲この扉の向こうが工場です!ワクワク!

ジャーン!

こちらが日本最大級のノート工場です!広さは甲子園球場3つ分。ここで約140名のスタッフが働いています。
機械の駆動音が響き渡る工場内。今回は特別に撮影許可をいただきましたが、なかは写真撮影が禁止なので、一つひとつの機械を目に焼き付けようと見入ってしまいます。
そんなことをしているとつい列から遅れてしまうのですが、トランシーバーのおかげで列の後方でもスタッフの方の説明がよく聞こえます。
工場内でひときわ存在感があるのが、この大きなロール。
これがノートの材料「原紙(げんし)」で、ロール1本から「キャンパスノート」が4,700冊作られます。
▲ロールの重さは450kgと相撲取り3人分!

ノートづくりの工程を簡単に説明すると、この原紙から中紙(なかがみ)と呼ばれるノートの中身を作るため、罫線を印刷します。
▲ロールをセットし、罫線を印刷
▲罫線がきれいに印刷された原紙。美しい

この後は表紙と中紙がドッキングし、ノートらしくなります。
この時はまだ3冊分がつながった状態。

この後は中紙がバラバラにならないよう、糸や針を使わない「無線綴」で糊付けされ、クロスと呼ばれるテープを貼り付けます。
▲3冊つながった「キャンパスノート」を見ることができるのは工場ならでは

機械の中には、1971(昭和46)年に導入して今も現役で稼働しているものがあります。新旧問わず、機械を大事にメンテナンスしているのも、この工場の大きな特徴だそうです。
▲これはコピー用紙を作る機械。こちらもかなり年季が入っています

工程の説明を聞き、じっくり眺めるだけでも十分楽しめますが、ポイント毎にスタッフによるクイズも出題され、小さな子どもから大人まで楽しめるような工夫がなされています。
例えば、工場内に張り巡らされている下の写真のこのパイプ。クイズでは、中には何が通っているかも出題されましたが、私は思いっきり不正解でした。
▲答えは実際に参加して確かめてみてくださいね

工場見学では、生産過程だけでなく、コクヨが環境活動に力を入れている様子も紹介してもらえます。
使い終わった天ぷら油を回収し、精製したものを工場内の循環用トラックに利用したり、生産過程で出た廃液を純粋な水になるまでろ過して廃棄したりと、出たものを無駄にしないというコクヨの企業姿勢に一層好感を持ちました。
▲インクが混じった廃液が右から2番目のようなきれいな水になるまで、しっかりとろ過されます

工場見学が終了し最初の会場に戻った後は、参加者も体験できる実験が行われました。その一つが「キャンパスノート」の強靭さを試す実験。

ノートの中紙に2kgずつ重りを吊るし、何kgまで耐えることができるか「抗張力」を確かめていきます。
▲恐る恐る重りを吊るしていきます。こちらもアッと驚く結果が!

ここでしか買えない工場限定アイテムも!

工場見学の最後は、お土産コーナーで実際にコクヨの製品を購入することもできます。
「コクヨ工業滋賀」で進めている独自の取り組みと言えば、この「REEDEN(リエデン)」プロジェクト。

琵琶湖・淀川水系の「ヨシ(葦)」を活用した文具「REEDEN」シリーズの展開やヨシ刈りボランティアの活動に取り組んでいます。

「REEDEN」という名前には、英語でヨシを意味する「Reed」に「re=戻す・還る」+「EDEN=楽園」を加え、「ヨシで琵琶湖を楽園に還そう」という願いが込められており、さまざまな商品が展開されています。
▲ヨシ素材で作られた「REEDEN colors」(A6サイズ各130円・税込)は背クロス部分にも書き込めるようになっています

工場見学ツアーでしか買うことのできない工場限定品にはこんなノートが!
▲「キャンパスノート」が1/6サイズにカットされた「リボーンノート」(各50円・税込)

2冊がつながった「2連キャンパスノート」(540円・税込)や工場オリジナルデザインの「キャンパスノート」(250円・税込)も。
文具マニアにはたまりませんね~!
▲この工場見学ツアーを企画した「コクヨ工業滋賀」の澤田さん(左)と田井中さん(右)

ほかにも、滋賀でよく見る“飛び出し注意”のキャラクター「とび太くん」とのコラボ文具や琵琶湖にちなんだ「測量野帳」など、滋賀エリア限定の商品も大人気!
これら「びわこ文具」の商品開発メンバーの一人である田中さんいわく、
「滋賀の歴史や自然などの魅力を伝えるツールとして、県外の方はもちろん地元の方にも滋賀の魅力を再発見していただけるような商品を作っていきたいですね」とのこと。
ノートやふせん、マスキングテープなど、ちょっとしたお土産にもぴったりですよ。
▲「今後も新しい商品を展開していきますよ!」と商品開発の田中さん。(左から「ロクブンノイチ野帳」324円、「とび太くんヨシノート黒」243円、「とび太くんヨシノート」216円、すべて税込)

90分のツアーがあっという間に過ぎてしまった「コクヨ工業滋賀」の工場見学ツアー。
これまで何気なく使ってきたノートも、その製造過程やものづくりの姿勢を知ることで、今まで以上に愛着を持つようになった気がします。

ぜひ、予約開始日を狙って申し込んでみてくださいね!
石原藍

石原藍

フリーライター/プランナー。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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