ニセコや洞爺湖観光で立ち寄りたい!こだわりチーズ工房3選
札幌と函館の中間、ニセコや洞爺湖周辺はチーズ好きにはたまらないエリア。小規模ながら良質なチーズを作る工房がいくつも点在しているのです。どの工房も独創的な味わいが魅力で甲乙つけがたいのですが、今回は通好みの工房、ランチで訪れたい工房、デザート感覚でチーズを楽しめる工房、この3カ所をクローズアップ!

はじめに訪れたのは、札幌と函館の中間にある黒松内(くろまつない)町。黒松内町は小規模な酪農家が数多くあり新鮮な生乳が手に入りやすいため、チーズ作りに適した地域なのです。車では札幌から約3時間、函館からは約2時間、観光地として知られるニセコや洞爺湖からはそれぞれ約1時間で行けます。
通好みの独創的なチーズに出合える、黒松内町の「Ange de Fromage」


「小さな工房ですし、季節に合わせて作っているので、どんなチーズがあるかは訪れた日のお楽しみ。一期一会ですよ」
そう語る三浦さん。この日におすすめのチーズを3品教えてもらいました。

ヨーグルトの水分を抜いて固めたものの表面に、北海道余市町にあるワイナリーで醸造する際に出たピノ・ノワール(ブドウ)の搾りかすをまとわせて熟成させたものです。

酸味のあるチーズで、ワインはもちろん、なんと紅茶にも合う味わい。周囲の搾りかすはナッツのような感覚で食べられるので、箸休め的な食べ方も。ハチミツをかけると、なぜかチーズ自体のワインの風味が増すそうです。お好みでどうぞ!
二品目は、比較的通年販売しているという白カビタイプのチーズ。

購入してすぐに食べると比較的フレッシュで爽やかな風味、しばらく日が経ってから食べると深みのある味わいになるのが特徴。熟成が進むにつれて風味が変わっていくのを楽しめます。
ワインを片手に、その日、その時の風味を楽しみたいチーズです。
最後に紹介するチーズは、なんと山椒入りのチーズ!不定期で登場するという、まさに一期一会のチーズです。

スライスしてひと口かじると、チーズのコクとともに山椒の痺れ感が嫌味にならない程度で口に残る、不思議な味わい。
このまま食べてもつまみになるのですが、グラタンや焼き野菜などにかけるのもおすすめ、と教えてくれました。
それならばと、購入して後日自宅で実践!

チーズのコクを感じつつ、山椒がちょうどよいアクセント。つまみとしても、料理の一品としても楽しめました!

一期一会のこだわりチーズ工房、宝探し気分でお土産選びを楽しめますよ。
Ange de Fromage
北海道寿都郡黒松内町字赤井川114
[営業時間]11:00~17:00
[休館日]水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
0136-75-7400
ランチでチーズ料理を食べまくり!黒松内町の「トワ・ヴェール」

トワ・ヴェールは黒松内町特産物手づくり加工センターという、町内の農畜産物などの加工品を製造・販売している町営施設。役場などがある町中心部から車で5分程度の場所にあります。

建物の1階が製造場、2階がリサーチルームという販売所兼レストランになっています。


チーズ作りに欠かせない生乳は、品質の安定している町内の酪農家で集乳したものが毎朝届き、成分無調整のまま使用。

いくつかのおすすめ商品と料理を紹介します。
最初に紹介するのは、「くろまつないブルーチーズ」(1個200g、税込1,458円)。2013年春と2014年夏にJAL国際線ファーストクラスの機内食に採用されたこともあり、ここの一番の売れ筋商品です。

青々しいブルーチーズは抵抗があるという人には、「ホワイトブルーチーズ」(1個90g、税込756円)がおすすめ。カマンベールチーズにブルーチーズ特有の風味を調和させたチーズです。

トワ・ヴェール
北海道寿都郡黒松内町字目名152-4
[営業時間]4~10月/10:00~18:00、11~3月/10:00~17:00
[休館日]月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、年末年始
0136-72-4416

はじめは「チーズ盛合せ」で、くろまつないブルーチーズやホワイトブルーチーズなどを食べ比べ!お土産を買うための試食にもなります。
ひととおり味見をしたら、前菜気分で「クリームチーズ冷奴風」(税込350円)を。

ほんのりした酸味とミルクの甘みを感じるクリームチーズに、醤油の風味がいいアクセント!さっぱりとした味わいに感じます。ここで使用しているクリームチーズは1個160g、税込540円にて販売もしています。
次にメインディッシュを堪能しましょう。
イチオシは、黒松内町産のそば粉を使った「ガレット」(税込750円)!ここで製造したゴーダチーズとソーセージがたっぷり入っています。

程よいこってり感と塩気で食欲が増し、フォークがとまらなくなります!これは絶品!
シメはチーズ料理の代表格「チーズフォンデュ」(2人前、税込2,200円)。ワイン使用とミルク使用の2種類(価格は同一)から選べます。

眺めて、食べて、買い物ができるトワ・ヴェール。ランチに絶対おすすめ!
トワ・ヴェール内 リサーチルーム
北海道寿都郡黒松内町字目名152-4トワ・ヴェール2階
[営業時間]4~10月/10:00~18:00(L.O.17:30)、11~3月/10:00~17:00(L.O.16:30)
[休館日]月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、年末年始
※冬期間(1~2月)の飲食提供はコーヒーとアイスクリーム以外は休み
0136-72-4416
スイーツ感覚のチーズも楽しめる、ニセコ町の「ニセコチーズ工房」

羊蹄山麓で育った乳牛の生乳のみを使用し、ハード系やフレッシュ系を中心に数多くのチーズを製造しています。


この工房ではチーズを購入するだけではなく、イートインで食べていくこともできます。ドライブの途中の軽い小休止にピッタリ!
ぜひ食べていきたいものが、デザート感覚で食べられる「二世古 雪花【sekka】パパイヤ&パイナップル」(1個150g、税込1,296円)です。

濃厚なミルクの甘さがあるチーズにドライフルーツの甘さが加わると、まるでケーキを食べているかのような味わい!甘さがあっても決してくどくはなく、チーズの軽い酸味と塩気が甘みと見事に調和して爽やかな風味に。
これはもう、“3時のおやつ”にピッタリ!

「二世古 雪花【sekka】」には「ラムバナナ」(1個150g、税込1,296円)もあり、こちらはお酒が欲しくなる味わい。このシリーズは主に秋冬から春にかけて販売されています。
夏はかわりに、ゴールデンウィーク頃~10月限定で販売される「カマンベールソフトクリーム」(税込300円)がおすすめ!このソフトクリーム目当てで訪れる人も多いという人気商品です。
デザート向けのチーズばかりではなく、お酒や食事に合うチーズも多数あります。

今回、近藤さんがおすすめのチーズ料理を2つ教えてくれたので、購入して自宅で実践!
一品目は、セミハードタイプの12カ月熟成チーズ「二世古 椛【momiji】」を使用したおにぎり。

外側はチーズの食感を楽しめ、中側はごはんの熱で溶けたチーズがとろりと絡み合ってリゾットを食べているような味わい!
二品目は、クセが少ないブルーチーズ「二世古 空【ku:】」と生クリームで作ったソースをかけたポークソテー。

まろやかな青カビの香りと、どこかナッツのような風味もあるチーズ。生クリームと合わせることでコクが増し、お肉にはもちろん、温野菜やバゲットにつけて食べても美味しかったです!

ニセコチーズ工房
北海道虻田郡ニセコ町字曽我263
[営業時間] 5月~10月後半10:00~17:00、10月後半~4月10:00~16:00
[定休日] 5月~6月/火・水曜、7月~10月後半/なし、10月後半~4月/火・水・木曜
0136-44-2188

川島信広
トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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