ニセコや洞爺湖観光で立ち寄りたい!こだわりチーズ工房3選

2017.05.05

札幌と函館の中間、ニセコや洞爺湖周辺はチーズ好きにはたまらないエリア。小規模ながら良質なチーズを作る工房がいくつも点在しているのです。どの工房も独創的な味わいが魅力で甲乙つけがたいのですが、今回は通好みの工房、ランチで訪れたい工房、デザート感覚でチーズを楽しめる工房、この3カ所をクローズアップ!

▲ここでしか買うことができない、激ウマこだわりチーズがたくさん!

はじめに訪れたのは、札幌と函館の中間にある黒松内(くろまつない)町。黒松内町は小規模な酪農家が数多くあり新鮮な生乳が手に入りやすいため、チーズ作りに適した地域なのです。車では札幌から約3時間、函館からは約2時間、観光地として知られるニセコや洞爺湖からはそれぞれ約1時間で行けます。

通好みの独創的なチーズに出合える、黒松内町の「Ange de Fromage」

黒松内町でぜひ訪れたいチーズ工房が、「Ange de Fromage(アンジュ・ド・フロマージュ)」。3人の職人が運営する小さな工房で、季節ごとに独創的なチーズを買うことができます。
▲離農した酪農家の牧場施設を再利用した「Ange de Fromage」。山林と牧草地に囲まれ、自然溢れる静かなロケーション
▲応対してくれた職人の三浦さん(右)とフランス人のフランクさん(左)

「小さな工房ですし、季節に合わせて作っているので、どんなチーズがあるかは訪れた日のお楽しみ。一期一会ですよ」
そう語る三浦さん。この日におすすめのチーズを3品教えてもらいました。
まず一品目は、ワインの搾りかすがびっしりついた、見た目がインパクトあるチーズ。
ヨーグルトの水分を抜いて固めたものの表面に、北海道余市町にあるワイナリーで醸造する際に出たピノ・ノワール(ブドウ)の搾りかすをまとわせて熟成させたものです。
▲「ganos soga ピノノワール」(1個80g、税込540円)。搾りかすが毎年11月頃に手に入るため、概ね11月末頃に登場し、春先には売り切れになるそうです

酸味のあるチーズで、ワインはもちろん、なんと紅茶にも合う味わい。周囲の搾りかすはナッツのような感覚で食べられるので、箸休め的な食べ方も。ハチミツをかけると、なぜかチーズ自体のワインの風味が増すそうです。お好みでどうぞ!

二品目は、比較的通年販売しているという白カビタイプのチーズ。
▲「リヴェイエール ブラン~白カビタイプ~」(1個100g、税込400円)

購入してすぐに食べると比較的フレッシュで爽やかな風味、しばらく日が経ってから食べると深みのある味わいになるのが特徴。熟成が進むにつれて風味が変わっていくのを楽しめます。
ワインを片手に、その日、その時の風味を楽しみたいチーズです。

最後に紹介するチーズは、なんと山椒入りのチーズ!不定期で登場するという、まさに一期一会のチーズです。
▲「山椒」(1個100g、税込500円)。熟成1カ月以上のセミハードタイプのチーズに実山椒が!

スライスしてひと口かじると、チーズのコクとともに山椒の痺れ感が嫌味にならない程度で口に残る、不思議な味わい。

このまま食べてもつまみになるのですが、グラタンや焼き野菜などにかけるのもおすすめ、と教えてくれました。
それならばと、購入して後日自宅で実践!
▲温野菜などの上に削った「山椒」をふりかけ、オーブンで焼いてみました

チーズのコクを感じつつ、山椒がちょうどよいアクセント。つまみとしても、料理の一品としても楽しめました!
春を迎えると、自社農場で育てている山羊が出産し、ミルクを出し始めます。すると、春から秋にかけては店頭に山羊のチーズが数多く並びます。秋が終わると、ブドウの搾りかすを使ったチーズが登場します。

一期一会のこだわりチーズ工房、宝探し気分でお土産選びを楽しめますよ。

ランチでチーズ料理を食べまくり!黒松内町の「トワ・ヴェール」

こだわりチーズとの出合いを楽しんだあとは、買い物とともにランチも楽しみましょう!次に紹介するのは、同じく黒松内町にある「トワ・ヴェール」。「Ange de Fromage」からは車で20分ほどです。
▲ドライブの途中、買い物とランチをしに訪れてみました

トワ・ヴェールは黒松内町特産物手づくり加工センターという、町内の農畜産物などの加工品を製造・販売している町営施設。役場などがある町中心部から車で5分程度の場所にあります。
▲黒松内町の農畜産物を活かしたチーズや北海道産の豚肉を使ったソーセージなど

建物の1階が製造場、2階がリサーチルームという販売所兼レストランになっています。
▲リサーチルームの一角はガラス張りになっていて、1階で製造している様子をガラス越しに眺めることができます
▲チーズ作り真っ最中!カード(牛乳のタンパク質が固まったもの)を加温しながらかき混ぜる工程。かき混ぜることで水分(ホエー)が抜けるそうです(取材のため特別に立入許可を頂き撮影)

チーズ作りに欠かせない生乳は、品質の安定している町内の酪農家で集乳したものが毎朝届き、成分無調整のまま使用。
▲ここで製造されたチーズやソーセージなどはリサーチルーム内で購入することができるうえ、チーズ料理などで味わうこともできます!

いくつかのおすすめ商品と料理を紹介します。

最初に紹介するのは、「くろまつないブルーチーズ」(1個200g、税込1,458円)。2013年春と2014年夏にJAL国際線ファーストクラスの機内食に採用されたこともあり、ここの一番の売れ筋商品です。
▲見た目は青々しく玄人好みの味に見えますが、深い味わいがありつつ意外とさわやかな風味。ブルーチーズが苦手な人もきっと虜になるはず!

青々しいブルーチーズは抵抗があるという人には、「ホワイトブルーチーズ」(1個90g、税込756円)がおすすめ。カマンベールチーズにブルーチーズ特有の風味を調和させたチーズです。
▲クリーミーでまろやかな食感とマイルドな青カビの風味を楽しめるので、ブルーチーズ初心者にピッタリ
トワ・ヴェールでは販売所での買い物も楽しいのですが、レストランでのランチは絶対外せません!絶品チーズ料理をいくつか味わってみましょう。
▲さまざまな味わいを楽しめる「チーズ盛合せ」(写真手前、税込800円)は必食!

はじめは「チーズ盛合せ」で、くろまつないブルーチーズやホワイトブルーチーズなどを食べ比べ!お土産を買うための試食にもなります。

ひととおり味見をしたら、前菜気分で「クリームチーズ冷奴風」(税込350円)を。
▲クリームチーズをサイコロ状にカットしてネギと鰹節をのせ、醤油を軽く垂らし冷奴風にしています

ほんのりした酸味とミルクの甘みを感じるクリームチーズに、醤油の風味がいいアクセント!さっぱりとした味わいに感じます。ここで使用しているクリームチーズは1個160g、税込540円にて販売もしています。

次にメインディッシュを堪能しましょう。
イチオシは、黒松内町産のそば粉を使った「ガレット」(税込750円)!ここで製造したゴーダチーズとソーセージがたっぷり入っています。
▲少々もっちり感のあるそば粉の生地に、旨みのあるチーズと玉子がこってり絡み、ソーセージの塩気で味が引き締まります

程よいこってり感と塩気で食欲が増し、フォークがとまらなくなります!これは絶品!

シメはチーズ料理の代表格「チーズフォンデュ」(2人前、税込2,200円)。ワイン使用とミルク使用の2種類(価格は同一)から選べます。
▲ここで作ったソーセージのほか、系列店のベーカリーで焼いたパンなどを、チーズにたっぷりつけて味わいます

眺めて、食べて、買い物ができるトワ・ヴェール。ランチに絶対おすすめ!

スイーツ感覚のチーズも楽しめる、ニセコ町の「ニセコチーズ工房」

最後に訪れたのは、黒松内町から車で1時間ほど、ニセコ町内にある「ニセコチーズ工房」です。
▲近藤さん父子が製造、奥さんが店頭を担当。家族総出で切り盛りしている小さな工房です

羊蹄山麓で育った乳牛の生乳のみを使用し、ハード系やフレッシュ系を中心に数多くのチーズを製造しています。
▲通年販売している商品から季節限定品まで、家族経営の工房とは思えぬほどさまざまな種類が並んでいます
▲ショーケースの上には、一部のチーズが試食用として用意されています

この工房ではチーズを購入するだけではなく、イートインで食べていくこともできます。ドライブの途中の軽い小休止にピッタリ!

ぜひ食べていきたいものが、デザート感覚で食べられる「二世古 雪花【sekka】パパイヤ&パイナップル」(1個150g、税込1,296円)です。
▲生クリームから作ったクリーミーで濃厚なフレッシュチーズに、パパイヤとパイナップルのドライフルーツをまぶしています

濃厚なミルクの甘さがあるチーズにドライフルーツの甘さが加わると、まるでケーキを食べているかのような味わい!甘さがあっても決してくどくはなく、チーズの軽い酸味と塩気が甘みと見事に調和して爽やかな風味に。
これはもう、“3時のおやつ”にピッタリ!
▲買ったばかりのチーズをおやつ気分でつまみ食い!食べきれなかったチーズは持ち帰ってホテルや自宅で味わいましょう

「二世古 雪花【sekka】」には「ラムバナナ」(1個150g、税込1,296円)もあり、こちらはお酒が欲しくなる味わい。このシリーズは主に秋冬から春にかけて販売されています。
夏はかわりに、ゴールデンウィーク頃~10月限定で販売される「カマンベールソフトクリーム」(税込300円)がおすすめ!このソフトクリーム目当てで訪れる人も多いという人気商品です。

デザート向けのチーズばかりではなく、お酒や食事に合うチーズも多数あります。
左上から「二世古 雪花【sekka】」の「ラムバナナ」と「パパイヤ&パイナップル」。右下がJAL国際線ファーストクラスの機内食にも採用された「二世古 マルセラン」(1個90g、745円)、真ん中が「二世古 空【ku:】」(100gあたり842円)、左下が「二世古 椛【momiji】」(100gあたり940円)。すべて税込。

今回、近藤さんがおすすめのチーズ料理を2つ教えてくれたので、購入して自宅で実践!

一品目は、セミハードタイプの12カ月熟成チーズ「二世古 椛【momiji】」を使用したおにぎり。
▲細かくキューブ状にしたチーズを五穀ごはんに混ぜて握っただけのお手軽料理

外側はチーズの食感を楽しめ、中側はごはんの熱で溶けたチーズがとろりと絡み合ってリゾットを食べているような味わい!

二品目は、クセが少ないブルーチーズ「二世古 空【ku:】」と生クリームで作ったソースをかけたポークソテー。
▲ちょっとアレンジをするだけで自宅の料理が一流レストランで食事をしている気分に!

まろやかな青カビの香りと、どこかナッツのような風味もあるチーズ。生クリームと合わせることでコクが増し、お肉にはもちろん、温野菜やバゲットにつけて食べても美味しかったです!
ニセコチーズ工房には、今回紹介した、左2つの「二世古 雪花【sekka】」シリーズ、右隣のオレンジ色のチーズ「二世古 椛【momiji】、上の青いパッケージの「二世古 空【ku:】」や赤帯の「二世古 マルセラン」のほか、「二世古 カチョカバロ」(右上、100gあたり616円)、「二世古 風音【kazane】」(右下、100gあたり918円)、「二世古 ゴーダ&ミモレット クラッシュタイプ」(中央、1袋70g、734円)〈すべて税込〉など品揃えが充実。お土産探しもしっかり楽しんでくださいね。
ニセコや洞爺湖周辺で楽しめるチーズ工房巡り。個性的な工房が数多くあり、どちらを訪れても刺激的なチーズに出合えます。ランチに、お土産に、3時のおやつに、みなさんならどちらへ訪れてみたいですか?時間に余裕があれば、ぜひハシゴしてチーズ三昧の一日を過ごしてみてください!
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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