初心者でも安心!茶道体験の楽しみ方徹底ガイド

2018.03.24 更新

日本を代表する伝統文化といえば“茶道”ですよね。でも茶道って、なんだか敷居が高い、難しそうと思っている人も多いのでは?そこで茶道の基礎知識やマナー、持ち物など、知っておくと安心な情報をガイド。初心者の人でも気軽に参加できる体験施設もご紹介します。これさえ読めば、堂々と茶道を楽しめるようになりますよ。

目次

1.茶道の魅力
2.初めてでも気軽に楽しめる茶道体験
3.茶道体験の基本的な流れ
4.茶道の世界をよりディープに楽しむなら
5.体験時のマナーと用意するもの
6.全国各地で気軽に茶道を体験してみよう

1.茶道の魅力

日本の伝統文化を代表する「茶道」。相手を思いやる「おもてなし」の心や、侘(わ)び・寂(さ)びの精神を大切にしている日本古来の芸道で、現在では国内のみならず海外にもその文化が広がっています。
茶道の魅力は、茶室という非日常の空間で点(た)てられたお茶を味わいながら、無駄のない美しい所作を身に付けられること。また、掛け軸や花などの茶室を彩る装飾品、お客様にふるまう料理やお菓子などを通して、日本の季節を楽しめることです。それらは自分の心を整えることや、一日一日を楽しむ心を身につけることにも繋がります。

2.初めてでも気軽に楽しめる茶道体験

茶道といえば、「表千家(おもてせんけ)」「裏千家(うらせんけ)」「武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)」など流派によって作法が異なるイメージがありますが、一日限りの茶道体験であれば、流派のことはあまり気にせず、茶の湯の世界に気軽に触れることができます。
茶道体験では、主に亭主(先生)に点ててもらった本格的なお抹茶を、お茶菓子などと一緒に味わいます。基本的には専用の茶室で正座で楽しみますが、なかには足を崩して座ったり、用意されたスツールに腰をかけたりと、楽な姿勢でお茶を楽しめる教室も。お点前(おてまえ)や作法などについても丁寧に教えてもらえるので気軽に参加できますよ。
※お点前とは:お客様の前で、お茶を点てる作法全般のこと
▲正座が苦手な人や足がしびれた人用に、スツールを用意している茶室もあります

3.茶道体験の基本的な流れ

茶道体験の所要時間は、45分程度の気軽なものから4~5時間かかるものまで多様にあります。料金も1,000円強から10,000円以上もするプランまで内容によってさまざま。体験の種類はたくさんありますが、こちらでは基本的な流れについて紹介します。
茶室に入ったら、まずは正座をして挨拶。このとき、閉じた扇子を前に置いて挨拶するのが正式なマナーです。扇子は、自他の境界を意味し、相手への敬いの心を表現するために使用するのだそう。
※茶道体験では、扇子を使用しない場合もあります
▲正座をして扇子を前に置いて挨拶。その後、掛け軸やお花、道具など茶室の様子をよく眺めて楽しみましょう

続いて、先生からお茶菓子が出されます。「どうぞ、お菓子をお取り下さい」という言葉を合図にお菓子を取って食べましょう。その際、お皿代わりとして使用するのが「懐紙(かいし)」です。懐紙は、お茶を飲んだ後に茶碗の飲み口を拭くときにも使用するほど、茶道の万能アイテム。どのタイミングでどのようにして使うかは、先生が教えてくれますよ。
▲菓子を懐紙にとっていただきます。季節の植物や食材などをモチーフにしたお茶菓子は、とっても可愛い

先生がお茶を点てている最中は、なるべく話しかけないようにしましょう。先生は、お客様のために最高の一杯を作ろうと集中しています。もてなされる側も静かにお点前を見守り、気持ちを整えます。
▲お客様のために心を込めて、お茶を点ててくれます

先生にお茶を点ててもらったら「お点前ちょうだいいたします」と感謝してからいただきます。
お茶を飲むときは、お茶碗の正面を避けて口をつけるのが基本。お茶を出されるとき、自分に向いているほうが正面になるため、時計回りに90度回して口をつけましょう。
▲お茶碗の正面を避けてから口をつけます

お茶を飲み干したら、お茶碗に残った泡沫を音を立てて吸い切ります。泡沫を残さず吸い切る理由は、お茶を飲み干した後にお茶碗の裏側などを見せていただくため。こうして道具やしつらえを楽しむことも茶道の醍醐味です。
▲茶道具やお茶碗の一つ一つからもおもてなしの心を感じることができる

ちなみに、茶道でいただけるお茶には「薄茶」と「濃茶」の2種類があります。薄茶は、少なめの抹茶で点てたお茶のことで、さらりとした飲み心地が特徴。
▲まろやかな薄茶。表面を細かい泡が覆っています。薄茶は2~3口半で飲み干します

対する濃茶は、点てるのではなく、たくさんの抹茶をお湯で「練る」ようにして作るお茶のこと。ドロリとした見た目の仕上がりになります。
▲こちらが濃茶。深い緑色でどろりとしていますが、見た目ほど苦くはありません

茶道体験では、薄茶と濃茶どちらか一方を楽しむプランと、両方をいただけるプランがあります。両方を楽しむプランの場合、濃茶から薄茶の順でいただきます。それぞれの味わいや香りの違いを楽しんでみてくださいね。

4.茶道の世界をよりディープに楽しむなら

茶道体験の中には「点ててもらったお茶とお菓子をいただく」以外にも、「自分でお茶を点てる」など様々な体験ができるプランがあります。
自分でお茶を点てる体験では、読んで字の如く、道具を使って自らお茶を点ててみます。道具の使い方や点て方については、先生が丁寧に教えてくれるので初心者でも安心して参加できます。
▲茶碗に抹茶とお湯を入れ、まんべんなくかき混ぜます

通常のお茶席とともに茶懐石料理などの食事を楽しめる体験もあります。茶懐石とは、空腹のまま刺激の強いお茶を飲むことを避けるための作法のこと。お茶をいただく前に一汁三菜(いちじゅうさんさい)を基本とした簡単な食事をいただきます。
▲旬の材料を用い、素材の持ち味や季節感を生かした料理を楽しむことができます

原料となる「碾茶(てんちゃ)」を専用の石臼で挽いて抹茶を作り、その抹茶を使って点てたお茶をいただく「挽き茶体験」などもあります。自分で挽いた抹茶で点てられた一杯を、じっくり味わってみませんか。
▲力をこめながら石臼を回していると、抹茶のさわやかな香りがふわりと漂ってきます

また、伝統的な茶会のひとつである「夜のお茶席」を楽しめるプランもあります。ささやかなろうそくの灯りの中でのお茶席は、昼と違って静寂な雰囲気。お茶を点てる音だけが響き渡る茶室の中に身を置けば、感覚が研ぎ澄まされていくのを感じられるはずです。
▲夜の茶会では、皆でろうそくの灯りを囲むようにしてお道具を拝見。親密な温かさが流れます

他にも、海外からのお客様のおもてなしにも嬉しい外国語の通訳付きプランなど、施設によってさまざまなプランがあります。自分に合ったプランを選んでくださいね。

5.体験時のマナーと用意するもの

体験に参加しよう!と思ってはみたものの、持ち物はどんなものが必要なのか、知っておいたほうがいいマナーってあるのかな?など、気になることはまだまだありますよね。こちらでは必須アイテムや、あると便利なものなどをご紹介します。
<必須アイテム>
・白足袋(白い靴下)
茶室に入る直前、白足袋(洋服の場合は白い靴下でもOK)に履き替える必要があります。これは茶室の中を清潔に保つため。茶道体験に参加する際は、足袋もしくは白い靴下を必ず持っていきましょう。
<あると便利なもの>
体験に必要な扇子や懐紙は、教室側で用意してくれる場合も多いですが、ご自身で持参してもOKです。より自分らしくお茶を楽しめるかもしれませんよ。
<注意事項>
・アクセサリーは外す
お茶席で使われる茶碗や漆器は、とてもデリケートです。茶道具を傷つけてしまうかもしれませんので、指輪など手元のアクセサリー類は外してお茶席に臨みましょう。
いかがでしたか?茶道を体験できる場所は、東京・京都をはじめ奈良や香川、仙台など全国各地にあります。古来から伝わる立ち居振る舞いや礼儀作法の基礎も自然と学べる茶道。美味しいお茶をいただいて、自分とゆっくり向き合う時間をぜひ過ごしてみてはいかがでしょうか。なお、時間に遅れそうなときは必ず連絡を入れましょう。キャンセル料金なども事前に確認しておくといいですよ。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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