鹿児島で食べるべき海鮮丼!全国丼グランプリ金賞「みなと食堂」のカンパチ漬け丼

2017.03.29

鹿児島の食といえば黒豚、ラーメン、焼酎などが有名ですが、平日でも1日に100~150食は注文が入る、「みなと食堂」のカンパチ漬け丼をご存知でしょうか?鹿児島県のブランド魚に認定されているカンパチをふんだんに使った丼は、全国丼グランプリの海鮮丼部門で2015年から2年連続金賞を受賞するなど、ご当地丼ファンならずともご賞味いただきたい極上の味です。美味しさの秘密を探るべく早朝の鹿屋(かのや)市までカンパチを追い求めてきました。

鹿児島市内から高速道路を使って車で約1時間半、鹿屋市の古江港へやってきました!お目当ての「みなと食堂」は漁港内にあります。「みなと食堂」のカンパチ漬け丼に使われているのは、鹿児島・桜島の眼下に広がる錦江湾東岸で養殖されている「かのやカンパチ」。

湾内は、年間平均水温が22度前後と温暖で潮流が早く、黒潮が絶えず流れ込み天然のプランクトンが豊富。与えるエサ以外にもたくさんの海の恵みを享受しています。南方系の海水魚であるカンパチにとってまさに理想のパラダイス。身の引き締まったプリプリのカンパチが育ちます。
▲高台から見た古江港全景。錦江湾の奥には桜島がどっしり

漬け込んでよし、炙ってよし、炊いてよし。
「かのやカンパチ」美味しさの真髄

▲「みなと食堂」の料理長 瀬戸口さん。イタリアンでシェフをされていた経歴も。見事な包丁さばきでカンパチを三枚におろしていきます

南シナ海で獲れた天然ものの稚魚から、出荷するまでの約2年半、漁師が手間を惜しまず愛情を注ぐ「かのやカンパチ」。淡白でありながら、プリプリとした食感は一度食べたら忘れられません。一年中楽しめますが脂ののった冬の時期は特に美味しいのだとか。
▲あら炊きと味噌汁、お新香がついたお得な「カンパチ漬け丼」のセット700円(税込)。「カンパチ漬け丼」単品は550円(税込)

カンパチ漬け丼は、一見シンプルに見えて奥が深い逸品。きっちり下ごしらえをしたカンパチフィレを秘伝のタレに一晩漬け込むことで旨みを熟成。腹側と背側で切り分けられた4種類の切り身をご飯の上へ美しく盛りつけます。カンパチは素材の持ち味を際立たせつつ、秘伝ダレとご飯とが絶妙なハーモニーを奏で、食べる度に口の中で感動が広がります。
近隣にある体育大学の学生さんから常連客のお年寄りまで、ボリューム満点にもかかわらず、みなさんしっかりたいらげてしまうとのこと。美味しさの噂を聞きつけ、遠く北海道からもお客さんが訪れるほど。臭みもなくほろほろと仕上がった付け合わせのあら炊きも主役級の美味しさ。ご飯をおかわりしたくなります。
▲カンパチのお刺身450円(税込)。味わい深い濃厚なカンパチの甘みをぜひ
▲カンパチ同様、毎朝水揚げされる天然のエビをたっぷり使った「かき揚げ」1つ150円(税込)はテイクアウトも可能。「かき揚げ丼」550円(税込)も人気です
▲暖簾がかかれば開店の合図。週末のお昼時ともなれば広い店内が満席になることも。テーブル席を中心にお座敷もあります
▲「みなと食堂」店内。お座敷の壁には有名人のサインがびっしり。海をながめながら食べることができるテーブル席もあります
漁港直営を最大の武器に、新鮮!美味しい!良心的価格!が自慢の極上のカンパチを一年中食べられる「みなと食堂」。ランチのみの営業時間と月曜定休にはお気をつけて。

「かのやカンパチ」のおいしさの秘密は
鹿屋市漁業協同組合の真摯な取り組みにアリ!

実はこの日、「みなと食堂」の開店前にカンパチの水揚げを見せていただきました。鹿屋市漁業協同組合のある古江港から中型の漁船へ乗り込み約10分、前日のうちに波をかわせる港内へと移動させたイケスへと向かいます。「みなと食堂」へ毎朝卸すカンパチはもちろん、取材日は関東方面へ出荷するカンパチ約400匹を水揚げしていました。
全国でもここだけ、という年間を通して出荷可能な「かのやカンパチ」。オーダーが入ればたとえ台風でも船を出すのだそう。
イケスから水揚げされたカンパチは即座に専用の機械で活〆にし、肺と脊髄に同時に傷をつけ血抜きすることで旨みはそのまま、長期間の鮮度保持につながります。
▲乗船させていただいた柿内水産の船長、柿内さん。ずっしり重たい約7kgのカンパチも軽々
養殖に携わる漁師の方々は平均年齢30代~40代と、比較的若い層で切り盛りしています。陸路だけではなく海路も使ってカンパチの活魚を全国各地へ届けています。
▲「エサの段階から商品」という意識のもと、配合前のカンパチのエサ(写真はいわしとあじ)はマイナス25度の冷凍庫で保管され、500トンが3日で消費されます

「一種類だでけは食い付きが悪いグルメなカンパチのエサは、人が食べても美味しい冷凍のサバ、ニシン、イワシ、ホッケなど数種類の魚に、配合飼料や鹿屋市の市花であるバラの花びらの粉末を船上で攪拌してから与えています」と鹿屋市漁業協同組合の広報課課長、大重さん。
▲漁師から信頼され頼れる存在の大重さん

「バラの花びらの粉末の効果は科学的に実証されていないのですが、臭みをおさえたりすると言われています。配合飼料にこだわるのも生餌よりも食べ残しがなく、結果的に海も汚しません」(大重さん)

「みなと市場」でかのやカンパチの味をお土産に

カンパチ漬け丼の美味しさに満たされたところで、漁港の隣にある「みなと市場」へも行ってきました。ここは名前の通り漁協直営がウリの市場。その日の朝に水揚げされた新鮮なカンパチをはじめ、界隈の特産品や季節の野菜なども販売しています。カンパチは全国発送も可能なので「みなと食堂」での忘れられない味をぜひご自宅でも味わってみては?
▲1,000円前後で購入できる人気のカンパチのお刺身ブロック。アラは1パック216円(税込)という奉仕価格
▲加工品もあなどれません!左上から時計回りに湯煎で食べられる「カンパチリゾット」1袋540円(税込)、鹿屋市漁協公認ゆるキャラ「かのやカンパチロウ」が歌う応援ソングCD「COME ON!PARTY!かのやカンパチ!」1枚972円(税込)、「カンパチ味噌」1個648円(税込)、鹿児島県知事賞受賞の「鹿児島かのやかんぱちのアヒージョ」1袋540円(税込)
恵まれた養殖場と漁師の熱い想いが生み出した「かのやカンパチ」。今後は、シンガポールなど近隣のアジア諸国への展開もされていく予定で、海を越えて「カンパチ漬け丼」を食べにくるお客さんもふえるかも!?鹿児島が全国に誇れるキングオブご当地丼をぜひ一度ご賞味あれ。
pasukia

pasukia

鹿児島の大自然をフィールドに、本と映画とアウトドア(サーフィン・釣り・キャンプ)をこよなく愛する三児の父。

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