貴船神社 水の神様がおわす麗しき神社は「縁結び」の聖地

2017.02.12

京都市内から車で40分ほど。左京区・鞍馬山の麓にある貴船神社は、春の新緑や秋の紅葉、そして冬の降雪ライトアップなど、四季折々で美しい姿を見せてくれます。自然に映えるフォトジェニックなお社を一目見ようと、連日多くの参拝者が訪れています。

水の神様がおわす本宮の境内で、心静かにお参りを

春日灯篭が連なる石段の参道。神社を代表するこの幻想的な景色は、TVや雑誌などでもよく取り上げられるスポットです。
参道をのぼり境内に入ったら、まずはお手水で身を清めます。この日(2017年1月13日)の気温は約0度。まさに身を切るような冷たさ!清涼な水に心も洗われるようです。
貴船神社の創建年代は不明なほど古く、1300年前の社伝に御社殿造替の記録が残っているそうです。
ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)という水の神様。古事記や日本書紀にその記述があることからも、いにしえより続く由緒正しき御社であることがわかります。
歴代の朝廷からの御尊信も篤く、嵯峨天皇が生馬を捧げて雨乞いや雨止みを祈願したことから、絵馬の発祥になったとも言われています。
名前の由来は諸説ありますが、古くから「氣生根」と書いて「きふね」と読まれていたとのこと。大地のエネルギーである「氣」が生じる根源の場所ということで、開運のご神徳が得られると古くから信仰をあつめていました。

こちらの桂の木は樹齢400年。大地から神さまのエネルギーが龍のように昇っているそのさまから、御神木として仰がれています。
ご祭神が水の神様ということで、境内に流れる清水はご神水として持ち帰ることができます。容器の持参もOKですが、境内では専用の容器も販売しています(1本300円)。
▲おみくじの結果はご神水に浮かべてからのお楽しみ

また、ご神水に浮かべると占いの結果がわかる「水占みくじ(1枚200円)」も人気です。訪れた際はぜひチャレンジしてみて。

いにしえよりのご神徳「えんむすび」を求めて中宮へ

貴船神社は本宮と、少し離れた場所にある中宮・奥宮の三社で構成されています。本宮から奥宮へ向かう途中にある中宮は「結社(ゆいのやしろ)」と呼ばれ、縁結びのお社として知られています。
ご祭神は「磐長姫命(いわながひめのみこと)」で、縁結びの伝承が残る神様です。
▲結社 社殿

また、歌人・和泉式部が夫の心変わりに悩み、参詣して歌を捧げたところ、見事にその願いが叶えられたという伝説も残っていてます。

現在もそのご神徳を授かりに、多くの参拝者が訪れて祈りを捧げています。
▲願い事を書く結び文(1枚200円)。境内にはあまたの結び文が結ばれ、絵馬が奉納されています

さらに奥へと進み、神社創建の地・奥宮へ

こちらの奥宮は、もともと本宮があった貴船神社創建の地。ご祭神は本宮と同じく高龗神と、闇龗神(くらおかみのかみ)が祭られています。
創建の伝説によると、神武天皇の皇母・玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗った黄船(きぶね)が淀川や鴨川をさかのぼり、たどり着いたこの地が信仰の起源になっているとのこと。
その伝説に残る黄船は、人目に触れぬよう石で囲まれ、現在も苔むして奥宮本殿の側に祀られています。

冬の時期だけの「雪のライトアップ」など、美しい四季の景色をご紹介

▲写真提供:今宮康博

例年、美しい雪景色が広がる貴船神社では、1月1日~2月28日まで「雪の氣生根」としてライトアップイベントを開催。
積雪日のみの開催で、開催決定は当日の15時に公式ホームページやSNSなどで発表されます(ライトアップは本宮のみ)。
▲写真提供:今宮康博

京都を訪れた日に運よく雪が降っていたら、ぜひ足を伸ばして、心に残る幻想的な景色を楽しんでください。
もちろん、冬以外の季節の風景もおススメです。夏は、神社の横を流れる貴船川に床が設けられ、多くの観光客が涼を求めて集まりますが、その時期もまぶしいばかりの新緑が境内を包みます。
▲境内にあるお休み処から見る景色は、まるで絵画のようです
秋の紅葉時期には、境内をはじめ周辺の山々や参詣道にならぶお店の軒先の木も真っ赤に色づきます。
▲奥宮に至る街道沿いをはじめ、各社殿を照らす紅葉時期のライトアップは、時が経つのを忘れてしまいそうな美しさです。
いかがでしたか?縁結びなど様々なご神徳を授かりに、また季節限定の美しい景色を楽しみに、京都市内から少し足を伸ばしてみませんか。

【貴船神社までのアクセス】
叡山電車「貴船口」下車後、京都バスに乗り換え「貴船」下車。バス停より徒歩約5分※貴船口駅から徒歩の場合は約30分
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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