京都で和紙あかり作り体験 やわらかな和のあかりに癒される

2017.05.22

暗がりの中に幽かなあかりを灯す和紙あかり。京都市内に、オリジナルの和紙あかり作りが体験できる工房があると聞き、さっそく体験しに訪れてきました!

二条城からも近い、京町家の工房で体験

訪れたのは京都市上京区にある「あかりデザイン工房」。丸太町通りに面した工房は、JR京都駅から3駅目の「円町駅」から徒歩10分の場所にあります。二条城からも近く、徒歩とバスで約20分ほどと便利な立地です。
▲お店の目印も素敵な和紙でできています

独自の手漉き和紙を使用した、オリジナルデザインの和紙あかりを制作している「あかりデザイン工房」。暮らしに寄り添った空間を演出する和紙あかりの作品は、京都市内の飲食店や旅館などで使われています。

「和紙をつかった照明器具の素晴らしさを、もっと多くの人に知って欲しい」との思いから体験メニューをスタートし、今では日本各地のみならず海外からも体験に訪れる人がいるそうです。
1階の工房を通り2階にあがると体験会場があります。京都の町家らしい、落ち着いた雰囲気がいい感じです。
▲今回和紙あかり作りを指導してくれた代表の田畑さん(写真右)

さっそく体験スタート。今回は観光のついでにもちょうどいいライトコース(1人税込3,500円)を体験しました。

まずは先生から過去の作品の写真を見せてもらい、完成イメージを高めます。どの作品も個性があって素敵で、クリエイティブな意欲が沸いてきます。
▲田畑さんが制作したお手本作品。完成するとこんな素敵な仕上がりに
▲切り抜き用の和紙。色とりどりの和紙で、あかりの模様をつくります
▲年季の入ったレトロな図案サンプルもたくさん。イメージがふくらみますね。
ベースになる2枚の和紙。繊維が見えて思いのほかしっかりしています。型抜きや図案サンプルを参考に切り抜いた和紙を一枚に貼って模様をつくり、もう一枚で挟んで作ります。

このときの、最終形のイメージが大切。図柄の大きさはどれくらい?色合いは?何のモチーフにする?など、楽しみながらアイデアを練りましょう。お手本の作品や図案集を参考にしてもいいですし、花や動物、季節などのテーマを決めても面白いかもしれません。
台紙になる和紙に模様の色和紙を重ね、全体の色味のバランスを見ます。

あかりが入る前と後では印象が違うので、見え方などは先生が相談に乗ってくれます。
使用する色和紙が決まったら、模様を切り抜いていきます。今回は古い図案集にあった、レトロなお花の図案をチョイスしました。見本をみながら下描きをしていきます。
下描きができたら、ハサミやカッターをつかって切り抜きます。細いデザインカッターなど道具もそろっているので、細かい図案でもOKです。

とっても細かい作業すが、一枚一枚丁寧に切り抜いているとだんだん心が静まって、なんだか写経をしているような気分で楽しめました。
模様が切り抜けたら、台紙に並べてレイアウトを見ます。前後や裏表などの最終的な配置を調整します。

花びらを上に置いたり、重ねてみたり…。ここは最終的な仕上がりに直結するのでディティールにこだわりたいところです。
いよいよレイアウトが決まったら、台紙に水のりを塗ります。全体にまんべんなく、縦横方向にたっぷりと塗ります。
のりを塗った台紙に、模様の色和紙を貼り付けていきます。すぐくっつくわけではないので、この時点では多少の調整はOKとのこと。
模様の貼り付けが終わったら、いよいよ2枚目の和紙で挟んでいきます。2枚目にも同様にのりを塗り、先生に手伝ってもらいながら貼り合わせます。慎重に、角と角を合わせて…OK、きれいに貼れました!
作業はいよいよ佳境へ。貼り合わせた2枚の和紙を、アイロンで乾かしていきます。力をいれず、スーッと流すようにまんべんなくアイロンをかけ、1回かけるごとにのりを拭くなど、慎重さが要求される作業です。完成まであと一息!
▲表面が乾燥したら、裏面のアイロンがけ。裏面はグッと力をこめて押し付け、はがれないようにします

全体が乾燥したら、一通りの体験作業は完了です!図案選びから切り抜き、貼り付けまでおよそ45分。なかなか集中力のいる作業ですが、とっても充実した気分になります。

仕上げの作業が終わったら、いよいよランプの完成!

最後は先生の仕上げ作業。2枚重なった和紙は固く、くるりと巻いて整形するのは至難の業なので、先生が見事な手さばきで巻いてくれます。
きれいに巻いた和紙を、ランプ台に乗せて…
ビスを打ち込んで和紙を固定すれば…
完成です!

いかがですか、あかりを灯す前からこのクオリティ!
「なかなかの完成度ですよ!」と先生からもお墨付きをいただきました。

それではいよいよ、点灯してみましょう。

部屋を暗くして点灯式!幽玄なあかりに感激!!

ブラインドを下ろして部屋を暗くします。

「点灯式のときのみなさんの反応が楽いんですよね」と先生。

それではいよいよ点灯です!ドキドキ…

3…2…1…
「おお~!」

思わず取材陣や先生から歓声があがります。
いかがでしょうか?かなり素敵なできばえです。シンプルで大きめの図柄がかなりいい感じですよね!?

和紙あかりならではの柔らかい光が、部屋を優しく照らしています。
▲裏面もこんな感じ。先生がアドバイスしてくれた透かしの技法など、細かい技が効いています
ちなみにこちらは作業時間約3時間のスタンダードコース(1人税込5,000円~)の作品例。
球体や複雑な木枠があるものなど、かなり本格的な作品を作ることができます。じっくりと取り組みたい人にはこちらもおススメです。
なんとも京都らしい、和のあかりを手作りする体験。作ったその日に持って帰れるので、旅から戻れば家ですぐ使えるのも嬉しいですね。

あかりを灯すたび、京都旅行の思い出がよみがえる。そんな素敵な体験はいかがですか?
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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