あやべグンゼスクエアは京都ドライブで立ち寄りたい「ほっこり」スポットだった!

2017.05.17

京都府のほぼ中央にある綾部(あやべ)市。町の象徴「グンゼ」に隣接する「あやべグンゼスクエア」は、グンゼの歴史を知ることができる博物苑や、特産品が買えるお土産処、綾部茶が味わえるカフェがあるひと休みスポット。ドライブの途中に立ち寄りたい、その魅力を紹介します。

京都市内から約80分!綾部市の観光拠点スポット

天橋立や伊根の舟屋などがある、京都北部の観光地・京丹後エリア。2015年の京都縦貫道開通以来、アクセス向上で多くの観光客が訪れています。そんな京丹後方面へ、京都市街から車を走らせること80分ほど。のどかな田園風景が広がる綾部の町にあるのが「あやべグンゼスクエア」です。
▲園内見取図

肌着やストッキングなどで有名な「グンゼ株式会社」創業の地であることでも知られている綾部市。グンゼ創立120周年を記念しリニューアルされた「グンゼ博物苑」を中心に、カフェやお土産処などの施設が集まった施設が「あやべグンゼスクエア」なのです。

それでは早速、それぞれの施設を巡っていきましょう!

綾部茶にこだわった「綾茶cafe」で
玉露と抹茶スイーツを味わおう

美しい山々に囲まれ、朝夕の寒暖差がある綾部の町は、知る人ぞ知るお茶の名産地。全国茶品評会でも産地賞を連続して受賞するなど、綾部茶は全国的にも評価が高まっています。

そんな綾部茶をたっぷり味わえるのが、こちらの「綾茶cafe」。グンゼスクエア内「あやべ特産館」の建物内にあります
▲日光の入る明るい店内。大きな木のイスやテーブルが置かれ、広々とした空間
綾部産の煎茶や抹茶のほか、お茶を使用したスイーツなどさまざまなメニューがありますが、1番人気はこちらの「玉露セット」(税込800円)。
綾部産の高級玉露と抹茶がたっぷり入った米粉のシフォンケーキが味わえます。
急須の中には青々とした玉露の葉がたっぷり。玉露は煎茶の一種ですが、育成方法に違いがあります。日光をさえぎる黒い布を3週間ほどかぶせて葉を育てることで、渋みが抑えられ旨みや甘み、香りが引き出されるそうです。
適温(60度前後)まで湯ざましで冷ましたお湯を、急須にゆっくりと注ぎます。フタをして1~2分ほどじっくり蒸らすことで、旨みを引き出します。湯飲みに注ぐときは、終わりのほうに旨みが残っているので、最後の一滴まで絞ります。
まずは1杯目。店員さんが頃合をみて湯のみに注いでくれます。口に含むとお茶とは思えない「旨み」が舌の上に広がります。旨みのあとには甘みが広がり、お茶の香りが鼻から抜けます。なんとも言えないアロマな癒し感です。お湯が入ったポットもついてくるので、2杯目以降は自分でお湯を注いで味わいます。味の変化を楽しみながら4杯ほど頂きました。
贅沢な玉露に合わせるのは、抹茶と米粉のシフォンケーキ。爽やかなお茶の苦味とお米の自然な甘みが上品にマッチして、玉露とぴったりです。
お茶を飲みおわったら、玉露の葉を食べることもできます。先に述べたように、日に当てずに育てるため、茶葉が硬くならないのです。ポン酢につけて味わえば、ほんのりとした苦味とシャキシャキとした食感がクセになりそう。ちなみに地元では、佃煮にして食べたりもするそうです。
▲こちらは上品な甘さで人気の「抹茶パフェ」(税込800円)。抹茶アイスに抹茶ケーキ、抹茶の白玉などがたっぷり入ってボリューミー
広々した店内で美味しいお茶やスイーツを味わえば、ドライブ疲れもどこへやら。訪れる際は、少し長めの休憩時間を見込んでいくといいかもしれません。

「グンゼ博物苑」で創業120年の歴史を体感しよう

続いて紹介するのは「グンゼ博物苑」。創業120年を記念し2016年11月にリニューアルされました。「創業蔵」「現代蔵」「未来蔵」の3つのテーマごとに、貴重な資料などが展示されています。

古来より養蚕が盛んであった綾部の地で、グンゼは蚕糸業を営む会社として誕生しました。社名の由来は何鹿郡(いかるがぐん)と呼ばれていた当時、蚕糸業を推進し郡を発展させていこうという志を込めて「郡是」と名づけられたそうです。
こちらの創業蔵では、蚕糸業で使用していた貴重な機械の展示や、会社設立当時の歩みを展示しています。
▲1階は養蚕機械を多数展示。写真はグンゼ式自動繰糸機。煮てやわらかくした蚕のまゆを一本の糸にしていきます
▲こちらは揚返機(あげがえしき)。繰糸機でつくられ、小枠に巻かれた生糸を乾燥させながら大枠へ巻きなおす機械です
▲2階では創業者である「波多野鶴吉(はたのつるきち)」氏の生涯や、会社の歩みが明治維新後の近代史とともに紹介されています
続いては現代蔵。主力の肌着などのアパレル事業や、蚕糸業で培ったノウハウを活かし繊維業から展開した製品などが展示されています。
▲「グンゼオリジナル・ニッティングマシーン」。ストッキングなどを自動で編んでくれる機械です。この機械では1日あたり1,500枚もの生産量があるそう
2階は主力商品であるストッキングやインナーウェアなど、アパレル製品の変遷を展示。馴染み深い現代の商品からレトロなものまで、さまざまな製品が展示されています。
▲男性用のインナー展示。CMなどでもおなじみのブランドです
最後は未来蔵。最新の製品や技術など、グンゼのこれからを担う製品の紹介をしています。
▲導電性繊維が織り込まれていて、触れると電流が流れ音がなる「布ピアノ」
▲導電性繊維が織り込まれた紐コード

金属細線、金属メッキ糸などの導電性繊維を編みこんだ「導電性ニット線材」は、柔軟かつ伸縮性があり、薄くて持ち運びも便利なので、今後さまざまな分野の製品に展開されそうです。
展示の見学が終わったら「あやべ物産館」の向かいにある「道光庵」で一休み。創業者・波多野鶴吉氏が暮らした社宅の一部を移築した休憩所です。1杯100円(税込)のコーヒー自販機もあり、ほっと一息つけるスペースです。
▲鶴吉氏が暮らしたお部屋。贅沢をのぞまなかった氏は、多くの社員たちとともに社宅で暮らしたのだそう
▲レトロなイスやテーブルが置かれた休憩所。小さい庭には丁寧に整えられた盆栽が
綾部の町とともに発展してきたグンゼの歩み。普段知る機会の少ない身近な製品の歴史や最新情報はとても興味深く、ついつい長居して見学してしまいました。

綾部のお土産を買うならここ!「あやべ特産館」

最後に紹介するのはこちら「あやべ特産館」。地元綾部産の野菜や、農産物加工品、地酒やお米、お菓子など、綾部の特産品が揃います。観光客以外にも、地元の人たちも訪れて買い物をしていくそうです。
▲豊かな自然の中で育った野菜や果物もいっぱい

館長おススメの綾部みやげ×3

数あるお土産の中で、特産館の大槻館長おススメの商品をご紹介します。

まずは、冒頭にも紹介した綾部茶。「綾茶cafe」で出しているものと同じお茶なので、カフェで飲んで気に入って購入する人が多いようです。
玉露(50g1,100円)や煎茶(100g1,000円)、緑茶(青柳/300g550円)などが人気だそうです。※いずれも税込
続いては「あやべグンゼスクエア」からも程近い若宮酒造の日本酒。ブランドの「綾小町」は、蚕都として栄えた綾部で、機を織る美しい女性をイメージしてつけられたそうです。
お土産におすすめなのは、持ち運びやすい300mlサイズ。写真左から純米大吟醸(712円)、綾音(712円)、純米酒(518円)が人気です。※いずれも税込
最後は綾部市のゆるキャラ「まゆピー」グッズ。蚕の繭(まゆ)がモチーフになった可愛らしいビジュアルです。
左からぬいぐるみ(2,160円)、クリアファイル(216円)、ぬいぐるみストラップ(594円)、ラバーストラップ(378円)。チビッ子へのお土産にもおすすめです。※いずれも税込
なお、特産館の目の前には「綾部バラ園」が広がっています。総勢500人を超える市民ボランティアの手によって造成・整備・管理されていて、120種類1,200本のバラが植栽されています。※例年5月中旬~6月中旬、10月下旬頃が見頃
▲園の入り口にあるツルバラのアーチ「カクテル」。ここで写真を撮影すると幸せが訪れるというジンクスもあるそう
おいしいお茶やスイーツに、貴重なグンゼの歴史を知る史料館、美しいバラの花咲く庭園など、見所いっぱいの「あやべグンゼスクエア」。京丹後エリアへのドライブがてら、ぜひ立ち寄ってみてください。
妙加谷修久

妙加谷修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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