面白さ想定外!「みろくの里」の昭和レトロを三世代で遊びまくり

2017.03.11 更新

広島県で唯一の本格的な遊園地「三世代テーマパーク みろくの里」は、キッズからシニアまで一緒に楽しめるのがウリ。全国で話題沸騰の新アトラクション「ぐるり森大冒険」から、こちらも大人気の昭和レトロが体感できる「いつか来た道」など、想像以上の楽しさに時間を忘れて遊んで来ました。

懐かしさと新鮮さのギャップで世代間交流

「みろくの里」があるのは広島県福山市。古い町並みや景勝地として人気の観光スポット「鞆の浦」がある沼隈半島の丘陵地で、マイカーなら福山西ICから約20分。JR福山駅南口からは約30分で着く直行バスが土日祝に運航されています。
▲「みろくの里」のエントランス

オープンは平成元(1989)年で、2018年にはオープン30周年を迎えます。広島市をメイン会場とする「海と島の博覧会」の共催会場として誕生し、同じ年には岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋も開通しています。
▲「みろくの里」の入園ゲート

園内にはアトラクション遊具やアスレチック広場などがある遊園地ゾーンのほかに、昭和30年代の町並を再現した「いつか来た道」が併設され、個人的にはここが今回の取材でいちばんテンションが上がったエリアです。

昭和30年代がテーマの「いつか来た道」は必見!

▲昭和にタイムスリップする「いつか来た道」の入口

「みろくの里」の看板エリアとも言えるのが昭和30年代の学校や町並み、田舎の風景などを再現した「いつか来た道」。こちらは入園料だけで入場できます。それでは、さっそく最初のゾーン「昭和館」に入ってみましょう。
▲実際に使われていた建物の一部を移築した郵便局

郵便局の窓枠には〒(郵便)マークの透かし彫りがあり、待合室の暖炉なども当時のまま。入口では記念撮影もしてくれます。
▲小学校の教室にある椅子や机、オルガンも当時のまま
▲派出所の巡査も何だかのんびりした雰囲気です
▲町角には公衆電話ボックスやラビットスクーター
▲歓楽街を抜けると下町の雰囲気に
▲屋外の「いつか来た道の通り」では駄菓子屋が営業
▲店内ではお菓子やおもちゃなどを実際に販売
▲射的場もあって縁日のような雰囲気
▲約1,000台の電話機を展示する「電話博物館」

昭和生まれには懐かしいずんぐりとした黒電話をはじめ、家庭用、ビジネス用、公衆電話、携帯電話まで国内で使われていたほとんどの機種が並んでいます。
▲館長の河崎勝英さんは全国でも有名な電話機コレクター

展示品はすべて河崎さんのコレクション。国産第1号の「デルビル磁石式壁掛電話機」や手動式交換機などもあり、これらの機械を使って通話体験もできます。
▲昭和30年代のニュース映像が流れ、生活用品が展示される「ニュース映画館」
▲「懐かしの館」ではプロジェクターで当時の映画が観賞できる
▲映画をテーマにポスターや撮影器材を展示する「映画博物館」

いかがでしたか。ざっと紹介しただけでもこの充実ぶり。この他にも輪投げやスーパーボールすくいで遊べる「お祭り広場」や、焼き鳥やだんごの店などが並ぶ食堂街もあり、本当に楽しめます。
▲赤提灯の居酒屋や大衆食堂もある食堂街

でも、子供や平成生まれの若者には退屈なだけなんじゃないの?って声も聞こえてきそうですが、懐かしさだけで終わって欲しくないところに「いつか来た道」の本当の魅力が隠されているんです。
▲「子供に昔の不便さを感じて欲しい」と企画広報主任の森岡隆之さん

「古き良き時代として昔を思い出してもらうのも楽しみ方ですが、子供たちには昔の不便さや理不尽さを感じることで、今の時代を見つめ直して欲しい」と話してくれたのは「みろくの里」を運営するツネイシLR株式会社の森岡さん。
▲実際に手にして使い方や仕組みを学べる展示品もある

練炭を入れて使うアイロンや初期の家電など、現代に比べれば不便で性能も劣る製品ばかりですが、当時は便利で、また工夫もしながら使っていたものです。
▲小学校の廊下にバケツを持って立たされた子供

今では「体罰だ!」と非難を浴びそうなバケツを持った子供も、当時は教育のひとつとしてどこの学校でも普通に行われていた光景でした。
▲ダイヤル式で印字するアナログのチェックライター

「祖父母世代には、どんどん昔の良さを自慢してもらいたいと思います。今の子供たちにはいい意味で不便な道具や当時の世相をバカにするでしょうけど、そこから世代のコミュニケーションも始まると思います」と森岡さん。
▲スマホ世代の子供もアナログ電話に興味津々

「いつか来た道」は平成10(1998)年に遊園地のイベントとして企画されたものですが、開催延期を望む声が多く、常設となったそうです。その後、展示や規模も拡充し「みろくの里」の看板施設となり「三世代テーマパーク」へと発展。少子高齢化が進む中、全国でも珍しい大人も楽しめる遊園地として定着し、来場者数も右肩上がりとのこと。なるほどと納得できる楽しいエリアでした。

遊園地は幼児向けから絶叫系まで誰もが楽しめる

▲20種類以上のアトラクションがある遊園地

さて、ここからは遊園地ゾーンを紹介します。入園料だけで入った場合はアトラクションによって200~500円(税込)が必要ですが、フリーパスならもちろん遊び放題です(一部のアトラクションは1回限り)。
▲オリジナルのジェットコースター「イモむしくん」

イモむしくんは絶叫系のジェットコースターに乗れない子供向けのコースターで、3歳から利用可能。距離も短く、イモむしの可愛いデザインですが意外とスリルがあると好評です。
▲熱気球に乗って宙を舞うハッピーバルーンは2016年4月登場。ゆっくり回転するので幼児でも安心
▲新登場の目玉と言えばコレ!「ぐるり森大冒険」

ぐるり森大冒険は全国で15カ所目、県内では初のアトラクションとして2016年7月に登場。迷路を進みながら途中に隠された謎解きをクリアするスタンプラリーです。
▲迷路の平均所要時間は約15分

4問の謎解きに全問正解すれば「ぐるりカード」がもらえ、出口ではカードを使って「カードバトル」ができます。
▲「ぐるりカード」をゲーム機に入れてモンスターとバトル

ゲーム機のボタンを叩いてふしぎの国のモンスター「スモッグ」と対戦。見事モンスターを倒すと……。
▲モンスターに勝つとオリジナルグッズがもらえる

子供向けのアトラクションのように思えますが、「ぐるりカード」は約40種類あり、どのキャラクターが出るかはお楽しみ。全国にある施設ごとのオリジナルカードも隠されていて、子供以上に親がカード集めに熱中してしまうパターンも多いのだとか。
▲「アスレチックパーク」も新登場

ターザンロープや丸太渡り、ネット登りなど9種類のポイントがあるフィールドアスレチックも2016年4月に設置されています。丘陵地の自然を利用したレイアウトで、池の周りや木立の中をのんびりと散策するのもおすすめ。入園すればフリーパスがなくても利用できます。
▲遊園地には欠かせない「大観覧車」も

大観覧車は開園以来の定番人気。直径50mで1周は約11分。言わずもがなカップルやファミリーには人気の乗り物です。
▲大観覧車から園内を一望

残念ながら、絶景が楽しめるようなロケーションではありませんが、それなりの爽快感は楽しめます。それより気になるのは……。
▲スケルトンのゴンドラも

32基のゴンドラの内、4機は全体がスケルトン。二人っきりでいいムードになりたいカップルにはおすすめできませんが、ちょっとしたスリルを楽しみたいなら乗ってみる価値はありそうです。
▲絶叫マシンももちろん!

「ヒマラヤコースター」は最高時速約70kmで全⻑は約640m。圧倒的な高さや宙返りなどもないので、ある意味では万人向けのオーソドックスなジェットコースターです。ただ、これも気になるのが……。
▲後部の車両は座席が後ろ向き!

6両編成の5両目6両目は座席が反対向き。前が見えない恐怖を克服するには、ちょっと勇気が必要です。スリルを味わいたい人はぜひチャレンジを!
▲園内でいちばん怖いと評判の「スーパーバイキング」

他にもメリーゴーランドやお化け屋敷の「スリラーマンション」、360度回転する「ジャイアントハンマー」など、ファンシー系も絶叫系もたくさんのアトラクションがあります。
▲7月中旬から8月末まではプールも営業

夏にはプール、冬にはイルミネーションなどもあり、楽しみ方はさらに広がります。周辺には鞆の浦や尾道などの人気観光地もあり、宿泊施設も併設されているので県外からもぜひ遊びにきて欲しい施設です。
▲園内が100万球以上のイルミネーションで彩られる(11月中旬~1月上旬)

たっぷり遊んだ後は温泉でも昭和を満喫!

▲懐かしい車が展示されている温泉のエントランス

遊園地に隣接する「神勝寺(しんしょうじ)温泉 昭和の湯」は「いつか来た道」と同じ昭和30年代がコンセプト。
▲館内はレトロな雰囲気で「ここが温泉?」と驚く

ロビーは商店や飲食店などで昭和の町並みが再現され、見るだけでも楽しい造りになっています。
▲開放感満点の露天風呂もある

浴室は近代的な造りで、露天風呂と内風呂に異なる源泉を引いた本格的な温泉施設。サウナや薬湯もあり、ゆったりと過ごすことができます。
最初は地味な施設かと思っていた「みろくの里」ですが、知れば知るほど充実度がスゴい!と実感した1日でした。
「いつか来た道」はもちろん、遊園地も温泉も三世代家族で楽しんでもらいたいスポットです。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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