肉好きなら行くべし!「サイボクハム」は豚肉づくしのテーマパーク

2017.05.29

暖かい陽気に誘われて、どこかへ出かけたくなる季節になりました。今回訪れたのは埼玉県日高市にある「サイボクハム」。緑に囲まれた東京ドーム約2個分の敷地にあるのは、豚肉ツウをうならせる「豚肉づくしのテーマパーク」です。肉好きなら絶対食べたい「サイボクハム」おすすめの豚肉グルメを心ゆくまで味わったあとは、ショッピングに温泉まで!1日楽しめる「サイボクハム」の見所をご紹介します。

▲自然豊かな牧場で飼育された上質な豚肉を味わえる。写真は「レストランサイボク」のバーベキューセット

「サイボクハム(埼玉種畜牧場)」は、東京から車や電車で約1時間~1時間半と気軽に遊びに行ける穴場スポット。電車なら東武東上線「鶴ヶ島駅」、西武新宿線「狭山市駅」からバスでのアクセスが便利です。

豚肉グルメを味わえるレストランや、カフェテリアのほか、工場直売のできたてハムやウインナー、地元の新鮮野菜やお米を買える直売所、子豚に会える「トントンハウス」、天然温泉施設などもあり、「食べる・買う・遊ぶ・癒される」を一度に楽しむことができます。
▲天気のよい日は屋外が気持ちいい

2016年で創業70年を迎えた「サイボクハム」は、畜産業界のカリスマともいわれる創業者の笹﨑龍雄(ささざきたつお)さんの強い意志の下、種豚の育種改良と増産の技術開発を重ね、日本の風土にあった豚肉づくりに一途に励んできました。
▲中央エリアにたたずむ創業者笹﨑龍雄・米子夫妻の像

そこで生まれたのが、サイボクハムの銘柄豚「ゴールデンポーク(GP)」と「スーパーゴールデンポーク(SGP)」。原料にこだわったオリジナル配合の飼料と良質な水・空気・土地という絶好の環境で、愛情たっぷりに育てられ、肉質のよい豚に成長します。きめ細やかで軟らかい肉質と、あっさりした真っ白な脂肪が特徴で、GPの力強いおいしさは焼肉やとんかつなど、SGPの上品なおいしさはしゃぶしゃぶなどにピッタリです。

そんなおいしい豚肉が味わえる園内をさっそく回ってみましょう。

豚肉グルメがいっぱい!「キッチン&カフェテリア」

まず向かいたいのが、手軽においしい豚肉や惣菜を味わうことができるフードコート「キッチン&カフェテリア」です。一番人気の骨付きスペアリブをはじめ、熱々の豚まん、肉汁たっぷりのメンチカツなど、肉好きにはたまらない一品がそろっています。
▲スペアリブ(451円・税込)は土日・祝日限定メニューだが、平日に提供されることも。網焼きコーナーで香ばしく焼き上げている
▲ゴールデンポーク豚まん(270円・税込)のジューシーな肉汁は甘みがあり、しつこい脂っぽさがない
▲外はサクッと中はジューシーなメンチカツ(216円・税込)は肉の脂と玉ねぎが絡み合い絶妙なおいしさ

なかでもおすすめのフランクフルトは、シンプルだからこそ最も豚肉のおいしさを味わえるそう。また、珍しいのが、焼きレバー。特有の臭みがなくしっとりした上品な味わい。レバーが苦手な方でも、新鮮な素材ならではの味を試してみて欲しい一品です。
▲ウインナーセット(601円・税込)。フランクフルト3本とソーセージステーキがセットになっている
▲焼きレバー50g(151円・税込)。外側は香ばしく、中はしっとりした味わい

天気が良ければ、屋外の席に座って食べるのも気持ちよさそうです。
▲休日は家族連れでにぎわう

仲間とワイワイ、新鮮食材で豪快バーベキューを!

まだまだおいしい豚肉料理を食べたい!という人は、「レストランサイボク」へ。サイボク銘柄の「ゴールデンポーク」をバーベキュースタイルで味わえます。豚肉以外にも、特選和牛ステーキの単品メニューなどもあり、さまざまな肉料理を楽しむことができます。
▲ぬくもりある木目調の開放的な空間。ドイツの古城を模したという250席のホールでは、新鮮食材を使ったバーベキューを楽しむことができる

さて、今回は、豚の肩ロースとロース肉の両方が味わえる「GPロースセット」(1人前2,200円・税込)をいただくことにしました。適度に脂の入った豚肉のスライスと、旬の新鮮野菜がプレートいっぱいに盛られています。

ここで特徴的なのは、焼くときに油の代わりに豚の背脂を使うこと。豚の脂は融点が低く溶けやすいので、胃がもたれないそうです。
▲適度にサシが入った豚の肩ロースとロース肉の両方が一度に味わえる。肉と同量の旬の野菜がいただけるのもうれしい(写真は2人前)

鉄板が十分温まったら、まずはお肉から。淡いピンク色のお肉が、ジュッと音をたてて、徐々に白く変わっていきます。「白くなったら、すぐに裏返してくださいね」とスタッフの方の声。裏返して両面が白くなったら、食べごろ。焼きすぎないのが肉の旨みをしっかり味わうためのポイントです。

まずは塩でいただきます。肉は焼いても縮まらず、とにかく軟らかい! 噛むごとに脂の甘みと肉の旨みが相まって、絶妙な味わいが口いっぱいに広がります。脂が少なくさっぱりした味わいのロースに比べると、肩ロースは脂が入り濃厚さがありますが、あっさりした口当たりなので、いくらでも食べられそうです。
▲肉は白くなったら鉄板から引きあげ、あとは余熱で火を通す
▲野菜もたっぷり食べられるのがうれしい

さて、次はサイボクオリジナルの特製ダレでいただきます。しょうゆベースのタレは、お肉の味を引き立てます。肉を知り尽くしているからこその、どこにもまねできそうにない味。キャベツ、ピーマン、かぼちゃなど旬の野菜は新鮮そのもので、肉の旨みが染みて絶品です。
▲開放的なスペースで食べるバーベキューは最高!

最後のしめに焼きそばセット(850円・税込)もおすすめ。
厚切りベーコンやウインナーなど、ビールのつまみにも合いそうな単品メニューもそろっているので、お腹に余裕のある人はオーダーしてみて。

レストランサイボクには、バーベキューエリアのほかに、とんかつ、生姜焼き、ハンバーグなどがいただける洋食コーナーや、シェフが目の前で肉を焼いてくれるステーキカウンターも併設されています(ステーキカウンターは要予約)。
▲洋食コーナー(60席)も併設。人気No.1の「とんかつ」(単品1,450円・税込、ライス・スープ付きは1,850円・税込)は肉の旨みが口の中に一気に広がる
▲「おいしいサイボクの味をその場で楽しんでください!」

充実した品ぞろえのミートショップ

熱々の豚肉グルメをお腹いっぱい食べたら、ミートショップへ移動。250坪の広い店内には、さまざまな部位を取りそろえた精肉コーナーや、餃子・豚まん・コロッケなど豚肉を使ったおかずコーナー、直営工場で作られたできたてのハム・ウインナーなどが数多く並びます。

昭和50(1975)年のオープン当初はわずか6坪の広さで営業していたそうですが、今では店内を拡大し、「鳴き声以外は無駄にしない」のモットーどおり、100種類以上のオリジナル商品を取り扱うようになりました。
▲「ようこそミートショップへ!

精肉コーナーのショーケースにずらりと並ぶ、肉、肉、肉……。ここまで肉が並ぶのを見たことがありません。淡いピンク色に適度に入った白い脂は見るからに新鮮そのものです。
▲さまざまな部位がケースに並ぶ
▲好みの厚さにその場でスライスしてもらうこともできる

「お肉のことなら何でも相談に乗りますよ」と、ケース越しに笑顔で迎えてくれるスタッフの存在は心強い限り。
「試食コーナーも含め、うちでは対面販売でお客さまとのコミュニケーションを大事にしています」といいます。
▲「こちらおすすめですよ!」
▲試食コーナーも充実。納得した味を買い求められる

本場ドイツで認められた絶品ハム・ソーセージをお土産に

ハムやウインナーは、ショップ直結の工場からのできたてが届きます。
▲最高の原料肉から作られたサラミやソーセージが並ぶ

保存料を使わず、必要最小限の添加物のみを使用しているので、賞味期限は短めですが、味は折り紙つき。サイボクハムでは1997年からほぼ毎年、本場ドイツをはじめとしたヨーロッパの国際食品コンテストにハム・ウインナーを出品し、金メダルを連続受賞しています。その数、何と923個!(2017年5月現在)

「1回の受賞で満足するのではなく、出品し続けながら、自分たちの商品の品質を確認し、原点に立ち返っているのです」と広報の横溝さん。商品品質への飽くなき追求と金メダルの受賞数の多さに驚きを隠せません。
▲欧州国際食品コンテストでの受賞トロフィーが、確かな味を証明している
▲平日は地元客を中心に、休日は観光客でにぎわう店内

そのほか、豚肉をたっぷり使ったメンチカツや北海道産のジャガイモを使ったコロッケといったできたての惣菜や、豚まん、餃子、ハンバーグなどの加工品のほか、ドレッシング、マスタード、カレールー、パンなど豚肉に合うオリジナル商品がそろっています。
▲揚げたてのコロッケ(173円・税込)とメンチカツ(216円・税込)。「ソースをつけずにそのまま食べて欲しい」とスタッフの声
▲肉以外にもさまざまなオリジナル商品を販売している。ウインナーだけではなく、サンドイッチや揚げ物にも合うサイボクマスタード(40g入り292円・税込)も大人気!
▲人気のイタリアンドレッシング(190ml入り312円・税込)は、ハムやサラダにピッタリ
▲「お肉のことは私たちにお任せください!」

循環型農業で作られた新鮮野菜も充実

「豚のテーマパーク」といえども、充実しているのは肉ばかりではなく、野菜の直売所「楽農ひろば」もあります。並ぶのは、サイボクハムで育てている豚の糞から作られた良質の堆肥を活用した地元産の新鮮野菜たち。ここでも循環型の農業によって「鳴き声以外は無駄にしない」のモットーを実践しているのがわかります。
▲広々とした店内には新鮮な地場野菜、農産加工品、産みたて卵が並ぶ
▲朝のうちに行かないと売り切れてしまうこともある新鮮野菜

そのほか、特に充実しているのがお米コーナー。ここでは選りすぐりの産地直送のお米をお米マイスターがその場で精米してくれます。

「精米したてがおいしいんです。ここでは1kg単位から買うことができますよ」とお米マイスターの田中智春さん。好みのお米や炊き方などもアドバイスしてくれます。
▲全国から選りすぐられたお米を、3分付き、5分付き、7分付きなど好みに精米してくれる

グルメを満喫したあとは、天然温泉で極上の時間を

「おいしいものを食べたあとは、ゆっくりくつろぎたい!」という人は、天然温泉「花鳥風月」へ。地下2,000mから湧き出る温泉は、「温まりの湯」「美肌の湯」として知られています。
広々とした浴場には露天風呂があり、洞窟風呂や炭酸泉など複数の湯船を楽しめます。無色透明な湯は熱すぎず、ちょうどよい湯加減。かわいい豚のオブジェに見守られながら、ゆったりと身をゆだね、今日一日の疲れがさらに癒されます。なめらかなお湯はやさしい肌ざわりで気持ち良い!女性にも人気だそうです。
▲露天風呂でも豚のオブジェが迎えてくれる

1階には温泉のほか、酸素ルームやマッサージ室、サイボクハム銘柄豚や楽農ひろばの新鮮野菜を使ったメニューがそろう温泉レストラン、ミートショップで扱っている一部商品が並ぶおみやげ屋もあり、ここでもサイボクハムの充実したグルメを味わうことができます(食事のみの利用も可)。

2階は有料のマッサージスペースのほか、無料休憩所や仮眠室が充実。湯に浸かっては、ゆっくり休み、お腹がすいたらおいしいグルメを味わう…そんな贅沢な時間を過ごすことができます。
▲「幸せを運ぶ風見豚」。施設内には豚をモチーフにしたオブジェなどが点在している

「食べる・買う・遊ぶ・癒される」を一度に味わい、お腹も心も体も満たされながら、サイボクハムを後にしました。

グルメに温泉にと一日中楽しむことができるサイボクハム。「食と健康の理想郷」に、ぜひ出かけてみませんか?
写真:庄司直人
古谷玲子

古谷玲子

編集者・ライター。出版社・編集プロダクションの株式会社デコ所属。移住者向け雑誌「TURNS」のほか、「孫育て一年生」を担当。フリーランス時代は、海外旅行ガイドブックで、台湾、台北、モンゴル、東アフリカを手掛ける。さまざまな「人の営み」に興味がある。

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