こんなマニアックな神様会ったことない!個性的なご利益のある神社仏閣

2017.03.24

毎日の幸せやご利益を祈ることができる神社仏閣。そこに祀られている神様・仏様にはそれぞれ得意分野があり、その中には、ちょっと驚いてしまうような珍しい神様・仏様もいるのです。今回はそんな少しマニアックな神社仏閣をご紹介していきます。趣味や仕事の祈願成就はもちろん、一攫千金からちょっとした願いまで、自分にあったご利益がないか探してみてはいかがでしょうか。

1.IT関係者大注目!電気・電波の神様。
「法輪寺・電電宮」(京都府)

京都嵐山にある法輪寺の中にあるのが、電気・電波の神様「電電明神」を祀った「電電宮」。電気・電波の発展や無事故を祈願することができ、テレビ、IT関係者なども参拝に訪れる神社です。

電電宮は幕末に一度焼失しましたが、昭和44(1969)年に電気電波関連業界の発展と反映を祈願して再建されました。

電気・電波の神様だということがよくわかるのがマイクロSDカードを使った「SDお守り」。この中には法輪寺本尊の虚空蔵菩薩の画像データがおさめられており、待ち受けにすることでご利益があるとか。
▲電気・電波の研究者の代表としてヘルツとエジソンの功績を称える碑と電電塔

神様もハイテクな時代、と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、電気・電波は今日の私たちの生活とは切っても切れないものであり、世界の平和や発展には不可欠なもの。訪れた際には円満な電気・電波の発展の祈願とともに、ぜひ感謝を伝えたいですね。

2.足腰の健康やマラソンの祈願に。
「護王神社」(京都府)

足腰にご利益があるのが京都にある護王神社。足腰の健康を願う人やケガに悩む人、マラソンランナーなど数多くの人が訪れます。

護王神社は、平安京の建都にも貢献した和気清麻呂公(わけのきよまろこう)が祀られた由緒ある神社。足腰の不運があり立つことすらできなくなってしまった和気清麻呂公が、300を超える猪の大群に守られた際に、足腰が治り歩けるようになったことから、足腰にご利益がある神社とされています。
▲名物となっている足のお守りと腰のお守り

この故事から猪とのゆかりも深く、神社の中に狛犬ではなく狛猪が建てられ、いまでも和気清麻呂公を護っているのだそうです。

本殿に向かって右側の招魂樹(おがたまのき)のそばには「足萎難儀回復の碑」があり、参拝者は足形の石の上に乗ったり、碑をさすったりして祈願します。毎月21日に行われる足腰祭では、足腰の健康安全を願う人が多く訪れるそうです。いくつになっても自分の足で歩きたいというのは、多くの人の願い。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
▲足萎難儀回復の碑。足形の石の上に乗ったり、碑をさすったりして祈願します

3.航空関係者からマニアまでが大注目。
「飛行神社」(京都府)

日本で最初に固定翼の理論、飛行原理を発見し、明治から大正にかけて活躍した二宮忠八が、大正4(1915)年に京都府八幡の自邸内に創建したのが飛行神社です。

忠八はライト兄弟以前に航空機の実用化を試みていましたが、軍の上司に却下され、自力での完成を目指していた矢先にライト兄弟の有人飛行成功のニュースが流れ、先を越されたと落ち込みました。しかし航空技術が発展していく中でその犠牲となった人々が多くいることを知り、その霊を慰めるため、また航空安全と航空事業の発展祈願のため、私財を投じて飛行神社を創建しました。
▲零式艦上戦闘機の機首部分が飾られています

航空関係者はもちろん、最近ではロケット開発者も数多く訪れ、空の安全と発展を祈願していくそうです。また境内には航空関係の資料館もあるため、航空マニアも多く訪れるのだとか。

二宮忠八の熱い想いや、今日の航空技術の発展にも触れることができる飛行神社。2017年1月28日に名古屋の高校生が、忠八が考案した機体を参考に自ら製作した動力飛行機で有人飛行に成功し、忠八へ再び注目が集まっています。

4.高額当選も夢じゃない!?宝くじのご利益で話題に。
「宝来宝来神社」(熊本県)

▲悪縁切りや厄年封じにご利益のある縁切り布袋様

宝くじで高額当選……誰しもが一度は夢見ることではないでしょうか。そんな宝くじにご利益のある神様が祀られているのが、熊本県の南阿蘇村にある宝来宝来(ほぎほぎ)神社です。

平成16(2004)年にリストラされた重機の運転手がこの土地の造成工事を行っていたところ、大きな岩に当たり、何度も重機が故障し動かなくなったそうです。途方にくれていたある夜、夢に岩が出てきて「なぜ私を壊すのか」と聞くので、運転手は「生活のために金が必要だ」と答えると、岩は「それなら宝くじを買いなさい。そして当たったお金の一部で私を掘り出して祀ってくれないか?」と言ったのだとか。運転手が半信半疑で買った宝くじは、なんと見事に当選。そこでその岩を掘り出し、「当銭岩」として祀ったそうです。
▲鳥居をくぐった先にあるのが「当銭岩」。この「当銭岩」を拝むことで、宝がやってくるのだとか

その後も当銭岩のご利益により当選された方々の寄付が集まり、宝来宝来神社が建立されたそう。高額当選とはなんともうらやましいですが、宝は何もお金だけではなく、家族や恋人、人との出会いなど人生の宝そのすべてにご利益があるのだそうです。

また、寄付で集められたご神体も数多くあり、パワースポットにもなっているのだとか。あなたのお宝がくるように祈ってみてはいかがでしょうか。

5.漬物発祥の地、日本唯一の漬物の神様。
「萱津神社」(愛知県)

日本の伝統的な食文化であり、日本人に古くから愛されている漬物。そんな漬物にご利益があるのが愛知県あま市にある萱津(かやつ)神社です。ご祭神は野を司る神様である鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)。日本で唯一、漬物の祖神として祀っています。

言い伝えによると、土地の人々がこの神前にウリ・ナス・蓼(たで)や、海から取れた藻塩をお供えし、五穀豊穣をお祈りしていた時に、神前の多くの供物が腐敗するのを惜しみ、社殿の傍らに甕(かめ)を置き、その中に入れておきました。すると程よい塩漬けになっており、これが漬物の始まりであるといわれているのだとか。
▲香乃物殿。賽銭箱の後ろに漬物石があり、これを3回なでると漬物上手になれるとか ※2017年4月まで香乃物殿は改修工事中。その間、漬物石をなでることはできませんが、普段香乃物殿に祀られている香乃物 (漬物)は萱津神社拝殿内に祀られ、身近に見ることができます

毎年8月21日に行われる香乃物祭(漬物祭)では漬け込み神事を行い、良い漬け物の生産と家業繁栄、漬物文化の発展を祈願します。この祭りでは、漬物の即売会や、自家製漬物コンテストなども行われ、地域の方々はもちろん漬物業者、漬物好きな方たちで大いににぎわいます。
▲熱田神宮へも納められる香乃物

萱津神社で漬け込まれた香乃物は、名古屋の熱田神宮へも献進されます。漬物上手になりたい方や漬物好きな方は、ぜひ一度足を運んでみたい神社ですね。

6.迷い猫が帰ってくる、通称・猫返し神社。
「阿豆佐味天神社・立川水天宮」(東京都)

迷い猫にご利益があるのは、東京都立川市にある阿豆佐味天神社(あずさみてんじんしゃ)・立川水天宮の中の猫返し神社。もともと養蚕業が盛んだったこの地で、筑波山麓から蚕影神社を分霊し、養蚕農家の信仰を集めていました。その蚕影神社では、養蚕の大敵、鼠を退治する猫が守り神とされていたのです。

時代の流れで養蚕業が衰退していく中、近くに住むジャズピアニストの山下洋輔さんが、失踪した愛猫が帰ってくるように蚕影神社に祈願すると、見事帰ってきたそう。この体験を「猫返し神社」としてエッセイに紹介したところ、愛猫家達に知られるようになりました。
▲「ただいま猫」の石像。優しくなでることでご利益があるそう

境内には、山下さんがピアノで演奏する雅楽の「越天楽(えてんらく)」が流れ、愛猫への思いを込めたたくさんの絵馬が掲げられています。また、「ただいま猫」の石像を優しくなでることで、猫返しのご利益はより深くなるのだとか。その他にも、安産祈願や健康祈願のご利益もあるそうです。アクセスはJR立川駅から「三ツ藤・箱根ヶ崎駅」行きのバスがオススメ。

7.サッカーをはじめ、スポーツの上達祈願に。
「白峯神宮」(京都府)

スポーツの守護神、武道上達の神として、スポーツ界から熱い注目を集めているのが、京都にある白峯神宮。崇徳天皇、淳仁天皇を御祭神としている神社です。
蹴鞠・和歌の宗家である飛鳥井(あすかい)家が代々守護神として邸内にお祀りしてきた、「鞠(まり)」の守護神「精大明神」を白峯神宮が受け継いでいます。

蹴鞠が古くから日本人に親しまれたスポーツであったことから、今ではサッカーなどあらゆるスポーツの神様として信仰をあつめ、日本サッカー協会をはじめ、各種スポーツにおいて使用された公式球が奉納されています。

境内には3つの社があり、そのうちの1つがスポーツ全般にご利益のある精大明神を祀る地主社、もう1つが弓の名手だった源為義公、鎮西八郎為朝公親子が祀られた伴緒社(とものおしゃ)で、こちらは武道にご利益があるそうです。
▲毎年7月7日に行われる精大明神例祭の蹴鞠奉納

また蹴鞠は、ボールを落とさないようにする競技であることから、「落ちない」として、勉学の神白峯天神様のご利益で「学力が落ちない」・「試験に落ちない」などとされ、勉学のご利益もあるのだとか。勉強やスポーツに励む学生にオススメしたい神社です。

8.あの有名気象予報士達も訪れた!?
「気象神社」(東京都)

天気予報には欠かせない存在の気象予報士。実は気象予報士試験の合格率は5%前後と、狭き門であることをご存知でしょうか。そんな気象予報士を目指す人が必ずと言っていいほど訪れるのが、東京都杉並区高円寺の氷川神社の中にある「気象神社」。

もともとは戦時中の気象技術養成のために設けられた陸軍気象部の中に、八意思兼命(やごころおおもいかねのみこと)を祀り作られたことが気象神社の始まりなんだそう。終戦後の神道指令で除去されるはずが、連合軍宗教調査局の調査漏れで残ったため、1948年9月18日の氷川神社例大祭の際にこの場所へ移されました。祀られている八意思兼命が知恵の神様ということで学業成就や、ここぞという日の晴天祈願に訪れる人も多い様子。
▲天気のみならず心も晴れる、てるてるお守り(500円)

実は気象技術は戦争遂行のために発展していったというのも興味深い話ですね。戦時中にありがなら、ひたむきに気象技術向上に励んだ先人たちの思いに触れてみてはいかがでしょうか。

9.希代の大盗賊・石川五右衛門を撃退した!?
盗難除けの神社「水無瀬神宮」(大阪府)

後鳥羽天皇によって離宮水無瀬殿(りきゅうみなせでん)の跡に建立されたのが、大阪府三島郡島本町にある水無瀬神宮。この神門の柱には、あの石川五右衛門の手形が残されているのです。

社殿にまつられた名刀を盗みに入った石川五右衛門が、神威により全く中に入ることができず、柱に手形を残して逃げ出したことから、盗難除けのご利益があるとして有名になりました。大事なものを買った時、買っても買ってもなぜか盗難にあってしまう時、ぜひ訪れて祈願したいですね。
▲石川五右衛門のものとされる手形

また、境内にある桃山時代末期の客殿、江戸時代初期の数奇屋風書院である茶室・燈心亭は国指定重要文化財に指定されているほか、千利休も愛したという、全国名水百選に選ばれている「離宮の水」(1人一回20リットルまで/6:00~17:00)があったりと見どころも満載です。

10.クイズや勝負事に勝つ!
「久伊豆神社」(埼玉県)

「ひさいず」神社と読む、埼玉県さいたま市岩槻区にあるこちらの神社。しかし「クイズ」とも読めることから、クイズ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」の予選会場に選ばれ、勝負運・合格祈願・優勝祈願のご利益があるとして話題になりました。

ご利益にあやかりたい場合は、久伊豆神社の末社である北野天満宮の横に置かれた「撫で丑(なでうし)」を訪れるといいそうです。北野天満宮は頭脳明晰で学問の神様である菅原道真公が祀られており、道真公のお使いである牛の頭を撫でることで頭の回転が早くなるといわれています。
▲撫でることで頭の回転が速くなるといわれる「撫で丑」

もともとは岩槻城の鬼門除けとしても名高い神社で、大国主命をまつり、縁結び、厄除け、方位除けなど幅広くご利益がある神様だそうです。地域の方が散歩などで訪れ交流の場にもなっており、地域に愛される神社です。
いかがでしたでしょうか。ご自分の願い事にあうような神様はみつかりましたか?願い事には大小様々ありますが、ちょっとでも願いが叶えばうれしいもの。自分で努力するのはもちろんですが、ここぞというときに神様のお力を借りてみては?

※本文内のご利益については科学的根拠に基づいたものではありませんのでご了承ください。

【写真提供・取材協力】
法輪寺
護王神社
飛行神社
宝木宝木神社
萱津神社
阿豆佐味天神社
白峯神宮
氷川神社
水無瀬神宮
久伊豆神社

構成:エフェクト
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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