ジュエリー生産量日本一の山梨で自分だけの本格アクセサリー作り

2019.09.01 更新

山梨県は多くのジュエリーメーカーが集まった、ジュエリー生産量日本一の県(2014年経済産業省「工業統計」)ということをご存知でしょうか?近年では、各メーカーの持つ高度な技術に若手クリエイターのセンスを取り入れたジュエリーが次々と発表されています。そんな山梨県で観光客に人気なのが、ジュエリーの製作体験。今回は、様々なブランドの製品も手がけるジュエリーメーカー「ラッキー商会」の工場でその魅力を体験してきました!

約4万個のジュエリーがお出迎え!フォトジェニックな空間が楽しめる

▲ファクトリー入口。大きな指輪のオブジェが目印

今回訪れたのは、南甲府駅より徒歩5分ほどの場所にあるラッキー商会の本社工場「ラッキーオープンファクトリー」。ここでは、ジュエリーの製作工程や職人技術の見学、さらにオリジナルジュエリーの手づくり体験が楽しめます。ミュージアムのような展示スペースやショップも併設され、工場のイメージとはかけ離れた洗練された空間です(見学のみの場合は無料・要予約)。
「職人がジュエリーを作る技術や歴史まで、惜しみなくオープンに」と作られた、全面ガラス張りの開放感あふれる建物。内部には、来場者を楽しませようという心くばりがたくさん感じられます。

エントランスを入ってすぐに出迎えてくれるのは、2階の天井までびっしりと壁一面に展示されたジュエリーの原型が約4万個!
▲ミュージアムのように洗練された空間にジュエリーの原型約4万個が輝く
▲指輪もデザイン別に、ズラッと並ぶ。「どれがいい?」
▲「これ、かわいい!」思わず、写真を撮りたくなる

それと同時に目に入るのが、エントランスから上がる透明な小階段です。2段の階段の中には、なんと約100万粒ものキュービックジルコニアが敷き詰められ、存在感抜群。
▲遠くから見るとよくわかりませんが…
▲近くで見ると、約100万粒のキュービックジルコニアがうっとりするほどキラキラ!

次のフォトスポットは、1階のテラスにある、宝石のショーケースがそのまま床に埋め込まれた「宝石ロード」。色やテーマ別に宝石やジュエリーを配置したショーケースが、一本の道のように続いています。
▲床にショーケース!その美しさに、とても踏むことができません
▲誕生石のセクション。右から1月、2月と順番に並ぶ

製作工程を見学後、いよいよ、自分だけのジュエリー作り

2階へあがると、ジュエリーの製作工程について学べるスペースがあり、実際に使用する道具を見せてもらいながらレクチャーを受けます。
▲今回指導してもらった、職人歴23年の秋山さん(右)と、宝石ロードについて説明してくれた遠藤さん(左)。エプロンに入った指輪の図案ロゴがかわいい

ラッキー商会は、ジュエリーの企画・デザインから製造・販売までを自社内で行っている、ジュエリーメーカーの中でも珍しい存在だそう。ジュエリー製作過程の流れを全て把握して実作業に携わっている職人さんに直接教えていただけるのは貴重な体験です。
▲各工程が展示されているのでわかりやすい!

ひと通り工程を説明してもらったら、いよいよ手作りジュエリー体験スタートです。石留めとシルバー研磨の工程を体験できて5,000円(税込)。これも企画・デザイン・製造・販売まで自社で一貫して行っているジュエリーメーカーだからこそ成り立つものでしょう。
▲開放感ある気持ちの良い体験スペース。4名まで同時体験が可能

体験で使う素材はシルバー。まず、石留めなしのネックレス4種、石留めありのネックレス5種とリング2種の中から好きなデザインを選びます。そして、石留めありの場合は、組み合わせるキュービックジルコニアを12色の中から選びます。
▲組み合わせのバリエーションは88パターン!「どの組み合わせにしよう~」
▲石留めありネックレスの土台は、5種類から選べる
▲石は12色。夏は淡い色、冬は濃い色が人気だそう。誕生石の色を選ぶ人も
▲男性にも人気の石留めなしネックレスは4種類

一緒に訪れた相手と作り合って、プレゼント交換する方も多いのだとか。カップルはもちろん、女子旅でお揃いジュエリーを製作するのも楽しそう!
今回は、シンプルなリングの土台にブラックのキュービックジルコニアを付けることにしました。
▲シルバー×ブラックジルコニアの指輪に決定!指輪はサイズも選べる

いざ、作業開始!まずは、石留めです。リングの土台にはめた石に沿ってツメを押して石を固定していきます。
▲石を傷つけそうで怖々…「ジルコニアは強いので大丈夫!」との秋山さんのアドバイスに、思い切ってツメを押します

無事に石がついたら、シルバーを研磨する工程へ。製作工程でできてしまった土台のつなぎ目をなくし、シルバーに輝きを出していきます。目の粗いやすりから細かいやすり、さらに電動の工具を使って研磨を続けます。
▲触って微差を感じ取りながら、やすりをかけていく。この段階ではまだシルバーの輝きが少なく、ジュエリーらしさが表れてきません
▲次に電動の工具を使用します。この道具にこの音はどこかで…と思ったら、歯医者さん!実際に歯科で使用される道具もあるそう

最後に、大型の機械が登場。この作業で一気にシルバーの輝きが増す大切な工程です。この機械には、布を何枚も重ねた「バフ」が取り付けられています。バフの側面に研磨剤をつけ、回転させたところにシルバーを押し当てることでさらに輝きを引き出していくのです。
▲仕上げのバフ研磨は秋山さんにお任せ。研磨剤などで手が汚れてしまいますが、それでも大丈夫な方は体験も可能
▲「できたー!」ついに完成!製作の所要時間はたったの30分程

思った以上に夢中になった自分だけのリングづくり。気軽に質問できる雰囲気で楽しく学べました。
なにしろ30分程で出来上がる手軽さが嬉しい!おしゃべりしながらだとあっという間です。ガラス張りの窓から沢山光を取り込んだ作業スペースが居心地良く、作業の合間に手を止めて見上げる空に癒されました。何より旅の思い出をこうして形にして持ち帰れるのがいいですね。
▲完成品はスタイリッシュなBOXにいれてもらえる(箱代は体験料金に含まれます)
▲袋にいれて持ち帰ることが出来て、プレゼントにもピッタリ!
▲お揃いの石でペンダントトップも製作。チェーンに通してネックレスにしてもらえる

量産ジュエリーも、実は人の手で作られている!

このファクトリーには、体験スペースの真横に職人さんの作業スペースもあります。体験スペースと作業スペースは大きな窓ガラスで仕切られていて、来場者はその窓からいつでも職人さんの働く姿や実働中の3Dプリンターなどの機械を見学できます。デザイナーやジュエリーを研磨する職人さんの現場を間近に見られ、職人さんが実際に行う工程の一部も体験させてもらえます。
▲3Dプリンターが目の前で指輪の型を作っていくところも見学できます
▲職人さんが手作業で行う「WAXツリー」製作(指輪型に固まったワックスを木のように付けていく作業)も体験(こちらは手作りジュエリー体験の料金に含まれます)

今回お邪魔するまで、ジュエリーは機械で量産されているイメージがあったのですが、実際は職人さんが熟練の技で緻密に手作業されていました。職人さんにより差はありますが、1日に研磨するジュエリーは1~20個ほどだそう。江戸時代から発展を遂げてきた山梨県の宝石加工技術をほんの少し、垣間見られた気がしました。
▲実際に研磨に使われる道具

「全てを一貫して行うジュエリーメーカーなので、宝石のことなら修理からフルオーダーまでわがままOKでなんでも出来ます!」という秋山さん。最後にファクトリー内を特別に案内してもらうと、その言葉を裏付けるかのように様々な技術を駆使したジュエリーが展示されていました。その中に山梨ならではの武田信玄の指輪も発見!
▲武田信玄モチーフの指輪。つければ強くなれそう

1階にはショップも併設されているので、ジュエリーの試着や商品の購入も可能です。見ているだけで幸せなショーケースの数々に、すっかりジュエリーの魅力を満喫しました。なお、ファクトリーやショップの見学のみの利用も可能です。その場合も要予約で、2週間前に予約するのが確実だそうです。
▲1階ショップ。気になったジュエリーは試着可能
▲2013年に「日本ジュエリーベストドレッサー賞」を受賞した女優さんに贈られた指輪。ショップで購入可能(243,000円・税込)

楽しくてすっかり長居し、外へ出ると夕方になっていました。とても居心地の良いラッキーオープンファクトリー。そこは、ものづくりの楽しさを存分に感じられる場所でした。新宿からも電車で1時間半、日帰りドライブにもちょうどいい距離にある甲府市。素敵な思い出とお土産が約束された「宝石のような一日」を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。
▲入口の指輪オブジェが夕闇に優しく点灯
▲「宝石ロード」もライトオン。ステンドグラスのように美しい一本道
大橋真生

大橋真生

富士五湖在住のフリーグラフィックデザイナー、編集者。女性や子どもに関わるデザインを中心に仕事をしています。webとフリーペーパーで『fujigoko手帖』として、子連れで楽しめる富士五湖地域の情報発信中。(編集/株式会社くらしさ)

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