毎月1日限定!秩父・三峯神社「白」い「氣守」誕生の秘密を探る

2017.03.21 更新

関東最大のパワースポットといわれ、ここ数年、参拝客が右肩上がりで増え続けている「三峯(みつみね)神社」。こちらで毎月1日限定で頒布(はんぷ)される「白」い「氣守」をご存知ですか?フィギュアスケートの浅田真央選手がこのお守りを手にしたことでも大きな話題になりました。今回はこの「白」い「氣守」のヒミツや入手方法についてご紹介いたします!

※2018年6月以降の「白」い「氣守」の頒布は休止となりました。再開の目処は立っておりません(2018年5月28日時点)。
三峯神社は埼玉県の奥秩父にある「秩父多摩甲斐国立公園」内、標高1,102mに鎮座する神社です。秩父三社の一つとして知られ、今から1900年ほど前に、日本武尊(ヤマトタケル)が日本の平和をお祈りし、神様をお祀りしたのが始まりです。神様の気力を授かれるということで評判を呼び、現在では関東最大のパワースポットと呼ばれるようになりました。

お守りを手にする道は険しい!渋滞・行列を覚悟して挑む

毎月1日だけに頒布されるこの「白」い「氣守」を語る上で、まず必ずお伝えしなければいけないのが「渋滞」と「行列」です。三峯神社に向かう道で少なくとも「渋滞」が2時間以上、神社の入り口から頒布場所まで「行列」が1時間以上を覚悟しなければなりません!それくらい、評判が評判を呼び、全国各地から「白」い「氣守」を求める人たちが増え続けているということです。
▲都内から電車で行くなら、西武秩父駅がスタート地点に

三峯神社に向かうには、以下の方法があります。
【公共交通機関の場合】
・西武鉄道「西武秩父駅」から三峯神社行きのバスで約36km
・秩父鉄道「三峯峰口」から三峯神社行きのバスで約24km

【自家用車の場合】
国道140号線を山梨方面へ、秩父の市街地から約36km

神社までは電車がつながっていないため、いずれの交通手段でも通る道は同じ。山の1本道を通らないといけないので、車でもバスでも、神社が近くなってくると2時間以上は渋滞の列に並ばなければなりません(曜日、時間帯によって渋滞の所要時間は変わります)。夕方になれば少しは緩和されますが、1日に頒布される「白」い「氣守」は数に限りがあるため、なるべく早めの時間から、渋滞覚悟で向かうことをお勧めします。
▲西武秩父駅か三峰口駅前からはバスを利用
▲実は、唯一のショートカット手段として、地図上の登竜橋からハイキングコースを辿る道があるが、それでも2時間半ほどかかる

引換券配布から、お守り頒布までの流れ

神社についたら、まずは引換券をゲットしましょう。引換券は神社の入り口にある「三ツ鳥居」でもらえます。引換券の配布は午前7時から、お守りの頒布は午前8時から午後17時までとなります。混雑時には午前7時の時点で700人ほどの行列ができています。
▲「三ツ鳥居」は国内でも数少ない珍しい様式で、両脇に小さい鳥居があるのが特徴

引換券をもらったら、約350m先にある拝殿に向かいます。その道中も神秘的な山の空気に包まれていて、マイナスイオンをふんだんに浴びることができます。
▲昔の仁王門にあたる「随身門」
▲木漏れ日の溢れる参道、1日にはここまで参拝の列が伸びる
▲拝殿に向かう階段の手前にある「青銅鳥居」。奉納者の刻印のなかに、歌舞伎の『塩原太助一代記』で有名な江戸時代の豪商初代「塩原太助」の名前があることでも有名
▲こちらが「拝殿」。まずはここで参拝をする

「白」い「氣守」頒布日の1日には、参道の入り口にあたる「随神門」から「拝殿」まで、1時間から1時間半ほどの行列になります。それでも、「白」い「氣守」は、神社を参拝した証として頒布されるものなので、引換券を持っているからといって、参拝をせずに頒布してもらうことはできません。
▲「白」い「氣守」は拝殿の左隣にある「社務所」で頒布
▲長い道のりを経て、ようやく「白」い「氣守」(2,000円)を授与いただけます
▲通常の「氣守」(1,000円)もあり、これはいつでも受けられます

「白」い「氣守」に込めた神主さんたちの想い

そもそもこの「白」い「氣守」、どんな工夫がしてあり、何にご利益があるのか。そのあたりのお話を神主さんに特別に伺いました。
▲ご案内いただいた神主の山中さん

「三峯神社はもともと、神様の気力を分けてもらえる神社。拝殿前にある巨大なご神木に触れることで、気力を分けてもらい、生活に活力をもたらすことができると言われています」(山中さん)

つまり、特別なご利益を授かる、というよりは自分自身に活力をみなぎらせることで、様々なことがうまくいく、といった効果があるようです。
▲拝殿前にあるご神木、これに触れることで気力を分けてもらえる

「氣守」には三峯神社の境内にある「ご神木」が入っており、身につけておくことで、1年間、常に「ご神木」から気力を分けてもらえるそうです。実際に、このお守りを身につけることで、「病気が治った」「商売が繁盛した」などの声が神社に届くこともしばしば。

ところで、この「白」い「氣守」が生まれたのは2012年7月のこと。それ以前から「氣守」自体は存在していたのですが、なぜわざわざ「白」い「氣守」が生まれたのか、気になりませんか?実は、「白いこと」と「毎月1日に頒布であること」に、その秘密が隠されています。
▲「白」い「氣守」に対する想いを語る山中さん

「『白』は神聖な色とされ、穢れ(けがれ)のないという意味を持ちます。白装束や白無垢など同じ意味が込められていますね。また、神道には『一に帰るとき』は生命が再生していくとき、という考え方があり、月の初めは人が生まれ変わり新しいスタートを切るタイミングとされています。そのスタートに合わせて、毎月1日だけ穢れのない『白』の『氣守』を用意し、お祓い・祈念をして頒布をしています」(山中さん)

さらに、三峯神社にとって「白」には特別な意味があるそう。それは、ヤマトタケルを道案内し神様のお使いとされるオオカミが「白」かったとされていること。
▲頒布場所まで長い道のりがある

一人ひとつまでとしているのも、自分自身でしっかりとお参りをした証として、お守りを授かるという、本来あるべき神社の参拝方法に立ち返ってほしいという、強い想いが込められているから。

この想いを噛み締めて参拝することで、より一層、神様からの気力を分けてもらえそうですね!

「白」い「氣守」だけではもったいない!神主さんが教える三峯神社の見どころ

渋滞・行列を経て、「白」い「氣守」を手に入れると、すでに数時間が経過していることに気づきます。しかし、三峯神社には見所がたくさんあります。せっかくの機会ですから、ゆっくりと境内を回ることをおすすめします。ここからは神主の山中さんから教わった境内のおすすめスポットをご紹介します。
▲拝殿から5分ほど奥に進んだ場所にある「縁結びの木」

まずは「縁結びの木」。縁結びのご利益は気になっている方も多いのではないでしょうか。「ヒノキ」と「モミ」が、寄り添うように生えているスポットがあり、これを「縁結びの木」と名付けています。
木のふもとには小さな納所があり、縁を結びたい相手の名前や願い事を書いて納めることで、そのご利益を授かることができます。
▲木のふもとにひっそりと佇む納所
▲用意してある紙(無料)に結ばれたい者同士の名前を記入
▲表を向かい合わせ「こより」にする
▲納めて、しっかりとお願い事をすれば、縁結びのご利益を授かれる

次におすすめなのが「三峯公園の展望台」。神社の入り口付近にある遥拝殿(ようはいでん)も絶景スポットとして人気ですが、こちらの展望台はそれほど知られていない、隠れたスポットです。
▲縁結びの木からさらに奥にすすむ
▲拝殿から15分ほど歩いた所にある展望台、日の出・雲海などが見ごたえあり

この展望台まで来ると、ほとんど人はおらず、静寂に包まれています。朝一番の時間なら運が良ければ雲海を眺められます。秩父地域がすっぽり雲に覆われてしまう様子も、ぜひ見てみたいですね!

一通りスポットを巡ったあとは、拝殿近くにある宿坊「興雲閣」に立ち寄ることをおすすめします。喫茶スペースでのコーヒーブレイクや、温泉の日帰り入浴までできてしまいます。
▲三峯神社の宿坊「興雲閣」は、宿泊はもちろん、日帰り入浴も可能な施設(※2017年3月末まで温泉関連施設工事のため、日帰り入浴休止中)

参拝ついでにグルメスポットも!秩父の定番名物「わらじカツ丼」を食す

最後に昼食なり軽食をいただくのであれば、「大島屋」がおすすめ。神社の入り口近くにあり、参拝帰りに立ち寄るには最適なお店です。こちらでは秩父の名物が一通り揃っており、秩父といえばコレ!といった食べ物を堪能できます。
▲定番の「わらじカツ丼」、地元の人に愛され続ける「くるみ汁そば」など
▲「わらじカツ丼」(税込1,000円)は蓋が閉まらないほどのボリューム!
▲「わらじ」なだけあり、カツが2枚

「わらじカツ丼」は、カツをさらっとしたソースにくぐらせているため、しっかりとした味わいがありつつも、くせがなくとても食べやすい。口にほおばると、ソースの甘みと豚肉のジューシーさが絡み合い、ついついご飯が進んでしまいます。とっても美味しかったです!
関東最大のパワースポットといわれるご神木から授かれる気力。そんなパワーが込められたお守りを身につけておけば、日頃の生活にも活力が生まれそうですね。ぜひ、足を運んで「白」い「氣守」をゲットしてみてください。
浅見ゆたか

浅見ゆたか

埼玉秩父のローカルWebメディア「ちちぶる」編集長。秩父の魅力を再発見し発信しつつ、地方フリーランスの働き方を広めるため、リモートワーク・テレワークを促進する活動なども行っている。

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