岡山の新ご当地グルメ!?高級食材「黄ニラ」を使った絶品料理

2017.03.12 更新

料亭などでお目にかかる高級食材「黄ニラ」。黄ニラを特産とする岡山は、生産量が全国ナンバーワンで、地元では黄ニラを使ったユニークな絶品料理が食べられます。希少価値が高く風味良しの“逸材”をたっぷり、リーズナブルに味わえる産地ならではのおすすめグルメを巡ってきました。

▲高級食材・黄ニラがたっぷり入った「Nishigawaso-西川荘-」の黄ニラ味噌ラーメン

岡山が代表産地の「黄ニラ」ってご存知ですか?

通常のニラは緑色ですが、その名の通り、淡い黄色が特徴。水分を多く含み葉が軟らかく、風味豊かな高級食材です。岡山は、その黄ニラの生産が全国7割のシェアを誇ります。明治時代に開発され、首都圏のニーズを受けて昭和50年代ごろから本格的に作られるようになったそうです。
▲淡い黄色が特徴の岡山特産「黄ニラ」(撮影協力:植田輝義さん)

希少な高級食材を気軽にリーズナブルに味わってみたい!そんな願いを叶えてくれる産地ならではのおすすめグルメを味わってきました。

黄ニラのポテンシャルを最高に引き出したグルメ!「居酒屋 彩月」

まず1軒目に行ったのが、JR岡山駅から2駅、高島駅から徒歩5分ほどの場所にある「居酒屋 彩月(あやづき)」。アットホームでリーズナブルな居酒屋ながら、素材・味とも本格的な料理が味わえると評判のお店です。
▲でっかい「黄ニラかすうどん」の提灯がお出迎え
▲居酒屋だけれど落ち着いた店内が好印象

まずは提灯に書かれていた名物「黄ニラかすうどん」からオーダーしました。
▲シメに頼む客も多い「黄ニラかすうどん」(税抜750円)

スープからいただきます!
昆布・カツオのさっぱりお出汁に淡口醤油がほんのり。ムム…なんでしょう?この舌に絡まる芳醇な甘みは…。

「黄ニラから出てくる甘みなんですよ」と「彩月」オーナーの今井さん。黄ニラって出汁としても優秀なのね!

黄ニラ自体は、通常のニラに比べると青臭さがない。シャキシャキ食感を残しつつ、簡単に噛み切れて食べやすい!甘みと旨みもダブルで際立っています。
▲真ん中が「彩月」オーナーの今井さん

「かすうどん」の「かす」は、ホルモンを揚げたもの。このかすと黄ニラを一緒に味わうと、それぞれの甘み、旨みが口いっぱいに!

麺自体にも甘みを感じるのは、黄ニラの汁を練りこんでいるから。高知のうどん工房に発注しているオリジナルのうどん麺は、「彩月」で手絞りした黄ニラの汁をわざわざ送っているのだとか。その手間、その黄ニラ愛がまぶしすぎる…。

かすうどんと並ぶこの店のもう一つの名物が「黄ニラもつ鍋」。
▲「黄ニラもつ鍋」は1人前(税抜1,380円)から。写真は2人前

こちらのもつ鍋にはモヤシ、キャベツ、豆腐と、いたってシンプルな具材が入っており、黄ニラが乗っかるスタイル。

モツはプルップルの小腸のみを使用。国産の小腸の上質な脂が黄ニラにコーティングされ、さらに甘みを増している!主張しすぎない黄ニラだからこそ、モツの味わいを堪能。どんなもつ鍋にも、通常のニラでなく黄ニラがトッピングされてほしいと思わせる究極の鍋です。
▲黄ニラとモツの口内協奏曲に、箸が止まらない!

醤油ベースのスープは、薄くもなく濃くもなく最高の塩梅!もつ鍋なのに、「ノーニンニク」でこの深い味わい。お出汁としての黄ニラのタレント性をめちゃくちゃ感じます。「毎日飲んでも飽きない味噌汁のようなスープを目指した」と今井さんが話す通り、毎日でも食べたい味わいでした。ごちそうさま!
▲黄ニラホルモン餃子(5個税抜550円)もオススメ

なぜ黄ニラ料理を看板メニューにしているのか、今井さんに聞きました。

「岡山県の特産でもある黄ニラの美味しさをとにかく皆さんに知ってほしい。そのためには手間もコストも惜しみません」とのこと。

黄ニラという食材のポテンシャルを、手間暇かけて引き出したグルメの数々。黄ニラグルメを味わうなら、この店は外せませんよ!

絶品黄ニラ味噌で作る名物黄ニラ味噌ラーメン!「Nishigawaso-西川荘-」

次に訪れたのは、こちらも名物の麺料理がある「Nishigawaso-西川荘-」。岡山市の中心部に位置する西川緑道公園沿いにあります。
▲格式ある入口だけれど、ファミリーでも気軽に訪れることができる

1948(昭和23)年から、本格日本料理店として地元に愛されてきた「レストラン西川」。2017年1月に閉店しましたが、別棟で営んでいたカジュアルダウンの「Nishigawaso-西川荘-」で、伝統の味をそのまま引き継いでいます。

ここの名物が「黄ニラ味噌ラーメン」。
▲麺が見えないぐらいボリューミーな具が乗った「黄ニラ味噌ラーメン」(税抜800円)

醤油ベースのスープは、上品な和風出汁にトッピングの豚バラと黄ニラから染み出すエキスが加わって、まろやかで優しい味わい。あ~~、五臓六腑に染み渡るべきはこの味!
「彩月」の「黄ニラ×小腸」のコンビ同様、肉の脂と黄ニラの組み合わせは確かな組み合わせ。シャキシャキな黄ニラが、食感にアクセントをもたらしつつ、ほのかな香りと甘みで庶民的なラーメンをワンランクアップさせています。食べごたえがあるのにペロリと完食しちゃいました。

スープにコクをもたらすのが、黄ニラと豚ひき肉の自家製肉味噌「黄ニラmiso」。こちらの店のオリジナル商品です。
▲ご飯のお供にもピッタリの「黄ニラmiso」(100g税抜600円)は、JR岡山駅などでも販売

黄ニラの風味を生かし、上質な豚ひき肉を加え、コクのある味噌で仕立てた甘辛い常備菜。特に宣伝はしていないけれど、口コミで広がりリピーターも多いのだとか。

若女将の原田真奈さんから開発秘話を聞きました。
「黄ニラを使った岡山名物を作りたくて、半年間試行錯誤してたどり着いた味です。すべて手作りにこだわっているので、一度に40瓶ほどしか作れません」。真奈さんは残念ながら写真NGでしたが、笑顔に温かい人柄がにじむ、とってもキュートな若女将さん♪
▲黄ニラの風味を生かした淡い味付けの「黄にら餡かけ揚げ豆腐」(税抜600円)も美味

黄ニラの魅力を心行くまで堪能できる「Nishigawaso-西川荘-」。料理も接客も、老舗割烹料理店のDNAを引き継ぎながら、アットホームなもてなしが心に残るお店でした。

パン屋なのに冬季一番人気はこの豚まん!「ブーランジェリーコロンバージュ」

ラストは、冬季(~3月)限定の黄ニラ絶品グルメをいただきましょう。

地元で人気のパン屋「ブーランジェリーコロンバージュ」が作る「手作り岡山豚まん」(税抜180円)です。
▲JR岡山駅から車で10分
▲豚まんのスチーマーはレジ横に設置

豚まんのあんは、岡山県産SPFポーク、キャベツ、玉ねぎ、干し椎茸に黄ニラを加えて炒め、とろみをつけてオイスターソースでコク付け。豚肉の臭みがない!もしかしたら、この黄ニラのふくよかで上品な風味が肉の臭みを打ち消しているのかも。
▲天然酵母を使った軟らかくモチモチの皮が、うなる旨さ

正直、今まで食べた豚まんの中でナンバーワン!週末は1日100個も売れる一番人気の商品というのも納得です。

2009年、冬に温かいものを提供したい、せっかくなら地元の特産品を使おうと、黄ニラ入りの豚まんを開発。「黄ニラは豚まんのあんに甘みと香りをもたらす役目があり、この味に不可欠です」と内田シェフ。3日間保存がきく冷蔵品も販売。11月半ばから3月までの限定の味わいです。

黄ニラの謎を代表産地の生産者「黄ニラ大使」に聞く

食材の素晴らしさが分かったところで、産地にもお邪魔しました。
岡山で黄ニラと言えばこの人。県内有数の産地・牟佐(むさ)地区にいる「黄ニラ大使」です!
▲長靴からメガネのフレームまで何もかも黄ニラの黄色で統一した植田さん(左)

黄色尽くしのこの男性こそ、「黄ニラ大使」こと植田輝義(てるよし)さん。熱い農業スピリットと明るいキャラクターで、テレビや新聞などメディアに引っ張りだこの黄ニラ生産者さん!

――黄ニラ大使、質問です。あの緑のニラと何が違うのですか?

大使「栽培方法からお話しすると、まずは通常のニラを栽培し、1年半かけて根っこをきちんと育てます。黄ニラにするにはその後、畝(うね)ごと黒いビニールシートで覆います。光を遮断して光合成させないことで黄色になるんですよ」
▲黒いビニールシートをめくると黄ニラ!土壌を軟らかくする作業の手間も美味しさの秘訣とか
▲収穫後に日干しをすることで綺麗な淡い黄色になる

――ではでは、味や栄養価の違いは?
大使「ビタミン類などの栄養価は確かに、通常のニラの方が優れています。でも、格段に上回る甘さ、旨み、シャキシャキの食感。水分たっぷりなので生でもおいしい。ニラが苦手な子どもでも、黄ニラは食べやすいんですよ」
▲手作業でひと束ずつ丁寧に洗って出荷される

生産者が心を込めて栽培した黄ニラ。その黄ニラを三者三様で堪能して、思い知りました。数ある中でも、味、食感、香りとこれだけ優秀な野菜がほかにあるだろうか。恐るべし、黄ニラ!そんな“逸材”に惚れ込んだ絶品グルメをぜひ、産地で味わってくださいね。

撮影:松本紀子
ココホレジャパン

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