岡山の新ご当地グルメ!?高級食材「黄ニラ」を使った絶品料理
料亭などでお目にかかる高級食材「黄ニラ」。黄ニラを特産とする岡山は、生産量が全国ナンバーワンで、地元では黄ニラを使ったユニークな絶品料理が食べられます。希少価値が高く風味良しの“逸材”をたっぷり、リーズナブルに味わえる産地ならではのおすすめグルメを巡ってきました。

岡山が代表産地の「黄ニラ」ってご存知ですか?
通常のニラは緑色ですが、その名の通り、淡い黄色が特徴。水分を多く含み葉が軟らかく、風味豊かな高級食材です。岡山は、その黄ニラの生産が全国7割のシェアを誇ります。明治時代に開発され、首都圏のニーズを受けて昭和50年代ごろから本格的に作られるようになったそうです。

希少な高級食材を気軽にリーズナブルに味わってみたい!そんな願いを叶えてくれる産地ならではのおすすめグルメを味わってきました。
黄ニラのポテンシャルを最高に引き出したグルメ!「居酒屋 彩月」


まずは提灯に書かれていた名物「黄ニラかすうどん」からオーダーしました。

スープからいただきます!
昆布・カツオのさっぱりお出汁に淡口醤油がほんのり。ムム…なんでしょう?この舌に絡まる芳醇な甘みは…。
「黄ニラから出てくる甘みなんですよ」と「彩月」オーナーの今井さん。黄ニラって出汁としても優秀なのね!
黄ニラ自体は、通常のニラに比べると青臭さがない。シャキシャキ食感を残しつつ、簡単に噛み切れて食べやすい!甘みと旨みもダブルで際立っています。

「かすうどん」の「かす」は、ホルモンを揚げたもの。このかすと黄ニラを一緒に味わうと、それぞれの甘み、旨みが口いっぱいに!
麺自体にも甘みを感じるのは、黄ニラの汁を練りこんでいるから。高知のうどん工房に発注しているオリジナルのうどん麺は、「彩月」で手絞りした黄ニラの汁をわざわざ送っているのだとか。その手間、その黄ニラ愛がまぶしすぎる…。
かすうどんと並ぶこの店のもう一つの名物が「黄ニラもつ鍋」。

こちらのもつ鍋にはモヤシ、キャベツ、豆腐と、いたってシンプルな具材が入っており、黄ニラが乗っかるスタイル。
モツはプルップルの小腸のみを使用。国産の小腸の上質な脂が黄ニラにコーティングされ、さらに甘みを増している!主張しすぎない黄ニラだからこそ、モツの味わいを堪能。どんなもつ鍋にも、通常のニラでなく黄ニラがトッピングされてほしいと思わせる究極の鍋です。

醤油ベースのスープは、薄くもなく濃くもなく最高の塩梅!もつ鍋なのに、「ノーニンニク」でこの深い味わい。お出汁としての黄ニラのタレント性をめちゃくちゃ感じます。「毎日飲んでも飽きない味噌汁のようなスープを目指した」と今井さんが話す通り、毎日でも食べたい味わいでした。ごちそうさま!

なぜ黄ニラ料理を看板メニューにしているのか、今井さんに聞きました。
「岡山県の特産でもある黄ニラの美味しさをとにかく皆さんに知ってほしい。そのためには手間もコストも惜しみません」とのこと。
黄ニラという食材のポテンシャルを、手間暇かけて引き出したグルメの数々。黄ニラグルメを味わうなら、この店は外せませんよ!
居酒屋 彩月
岡山県岡山市中区中井437-6
[営業時間]17:00~24:00(L.O.23:00)
[定休日]木曜
086-275-2424
絶品黄ニラ味噌で作る名物黄ニラ味噌ラーメン!「Nishigawaso-西川荘-」

1948(昭和23)年から、本格日本料理店として地元に愛されてきた「レストラン西川」。2017年1月に閉店しましたが、別棟で営んでいたカジュアルダウンの「Nishigawaso-西川荘-」で、伝統の味をそのまま引き継いでいます。
ここの名物が「黄ニラ味噌ラーメン」。

醤油ベースのスープは、上品な和風出汁にトッピングの豚バラと黄ニラから染み出すエキスが加わって、まろやかで優しい味わい。あ~~、五臓六腑に染み渡るべきはこの味!

スープにコクをもたらすのが、黄ニラと豚ひき肉の自家製肉味噌「黄ニラmiso」。こちらの店のオリジナル商品です。

黄ニラの風味を生かし、上質な豚ひき肉を加え、コクのある味噌で仕立てた甘辛い常備菜。特に宣伝はしていないけれど、口コミで広がりリピーターも多いのだとか。
若女将の原田真奈さんから開発秘話を聞きました。
「黄ニラを使った岡山名物を作りたくて、半年間試行錯誤してたどり着いた味です。すべて手作りにこだわっているので、一度に40瓶ほどしか作れません」。真奈さんは残念ながら写真NGでしたが、笑顔に温かい人柄がにじむ、とってもキュートな若女将さん♪

黄ニラの魅力を心行くまで堪能できる「Nishigawaso-西川荘-」。料理も接客も、老舗割烹料理店のDNAを引き継ぎながら、アットホームなもてなしが心に残るお店でした。
Nishigawaso-西川荘-
岡山県岡山市北区田町2-13-27 SWISS西川1・2F
[営業時間]11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.21:00)※日曜・祝日は~20:30(L.O.20:00)
[定休日]不定休
086-225-1971
パン屋なのに冬季一番人気はこの豚まん!「ブーランジェリーコロンバージュ」
地元で人気のパン屋「ブーランジェリーコロンバージュ」が作る「手作り岡山豚まん」(税抜180円)です。


豚まんのあんは、岡山県産SPFポーク、キャベツ、玉ねぎ、干し椎茸に黄ニラを加えて炒め、とろみをつけてオイスターソースでコク付け。豚肉の臭みがない!もしかしたら、この黄ニラのふくよかで上品な風味が肉の臭みを打ち消しているのかも。

正直、今まで食べた豚まんの中でナンバーワン!週末は1日100個も売れる一番人気の商品というのも納得です。
2009年、冬に温かいものを提供したい、せっかくなら地元の特産品を使おうと、黄ニラ入りの豚まんを開発。「黄ニラは豚まんのあんに甘みと香りをもたらす役目があり、この味に不可欠です」と内田シェフ。3日間保存がきく冷蔵品も販売。11月半ばから3月までの限定の味わいです。
ブーランジェリーコロンバージュ
岡山県岡山市中区浜1-12-15
[営業時間]6:30~18:30
[定休日]日曜
086-270-2779
黄ニラの謎を代表産地の生産者「黄ニラ大使」に聞く
岡山で黄ニラと言えばこの人。県内有数の産地・牟佐(むさ)地区にいる「黄ニラ大使」です!

黄色尽くしのこの男性こそ、「黄ニラ大使」こと植田輝義(てるよし)さん。熱い農業スピリットと明るいキャラクターで、テレビや新聞などメディアに引っ張りだこの黄ニラ生産者さん!
――黄ニラ大使、質問です。あの緑のニラと何が違うのですか?
大使「栽培方法からお話しすると、まずは通常のニラを栽培し、1年半かけて根っこをきちんと育てます。黄ニラにするにはその後、畝(うね)ごと黒いビニールシートで覆います。光を遮断して光合成させないことで黄色になるんですよ」


――ではでは、味や栄養価の違いは?
大使「ビタミン類などの栄養価は確かに、通常のニラの方が優れています。でも、格段に上回る甘さ、旨み、シャキシャキの食感。水分たっぷりなので生でもおいしい。ニラが苦手な子どもでも、黄ニラは食べやすいんですよ」

生産者が心を込めて栽培した黄ニラ。その黄ニラを三者三様で堪能して、思い知りました。数ある中でも、味、食感、香りとこれだけ優秀な野菜がほかにあるだろうか。恐るべし、黄ニラ!そんな“逸材”に惚れ込んだ絶品グルメをぜひ、産地で味わってくださいね。
撮影:松本紀子

ココホレジャパン
ココホレジャパンは「地域の魅力を広告する」地域広告会社です。 広告といってもチラシやポスターをつくるだけではありません。地域のおいしい野菜があれば、それを使って商品も作ります。素敵だと思う商品を販売したりもします。地域の魅力を掘り起こして「これ、いいでしょ!」と伝えていく、それが私たちの仕事です。
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