しろくまピースに会いに行こう!とべ動物園のおすすめの楽しみ方

2017.04.14 更新

日本初の人工哺育で成長したとして、メディアでも有名なしろくまのピースが暮らす「愛媛県立とべ動物園」。園内は10のエリアに分かれ、生息地域別に様々な動物が暮らしています。今回は、最後にピースにゆっくりと会うことができる、左まわりのコースで紹介します。まずは気になるイベントの開始時間をチェックして、各エリアのペース配分を決めて出発しましょう。

▲園の人気ナンバーワンホッキョクグマの通称“しろくまピース”(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

松山市中心部から国道33号を南下すること約20分。焼き物の里として知られる山間の町・砥部(とべ)町にある「愛媛県立とべ動物園」。1953(昭和28)年に松山市内に開園した「愛媛県立道後動物園」が前身で、愛媛県立総合運動公園内に移転し、1988(昭和63)年4月に開園しました。敷地面積は11.2ha、約160種760点もの動物が暮らし、西日本屈指の規模の動物園となっています。

動物園へ向かうアプローチにも仕掛けがいっぱい

駐車場から正面ゲートまでの路上には、動物園で暮らす動物たちの足跡が実寸のプレートになってはめ込まれています。その上をピョンピョンとはねてたどると、あっという間に正面ゲートに到着。足跡だけじゃなく、歩幅も実際の動物の大きさに合わせているので、2本足の私たちでは追いつかない動物もたくさん。チャレンジしてみては。
▲比較的足跡たどりの難易度が低い、ローランドゴリラの足跡
▲道後動物園からの移転の際に使われたインドゾウの実際の檻。中をくぐることができます
▲野鳥のさえずりも聞こえる正面ゲート。ゲートの片隅にはとべ動物園のシンボルマークに使われているニホンカワウソの像が設置されています

入園したらまずは、今日のイベントをチェック!

ゲートをくぐると、すぐに今日行う予定のイベントの開始時間などが書かれたボードがあるので、チェックしてみて。動物たちの近況なども掲示されているので、はやる気持ちをグッと抑えてじっくり情報チェック。
訪れた日は、10:30と15:00から「ペンギンのお食事タイム」、14:30から「ライオンウォッチング」が開催される予定とのこと。まだ時間があったので正面ゲートを入ってすぐのスネークハウスへと出発しました。

まずは両生類が集まるスネークハウスへ

▲スネークハウスにはワニも。クロコダイル科に属するマレーガビアルは、近づくのもためらうほどの迫力(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

スネークハウスには、ヘビだけでなく、ワニやカメなども静かに暮らしています。ワニのエサやりの様子が見られるスネークハウスイチオシのイベントは「ワニの迫力を感じよう」。飼育員がワニにエサを与える様子が見学できます。毎月第1・第3土曜日15:00スタート。あっという間の出来事なので時間厳守が鉄則だそうです。
▲イベントは開催されていませんでしたが、檻の前に立つと、口を開けてくれるというサービス?に遭遇

ウォーターストリートは、カピバラとペンギンをチェック!

続いては愛らしいフォルムが人気のカピバラを見にウォーターストリートへ。
到着後すぐに、たくさんの子どもと暮らすカピバラファミリーの入浴タイムがスタート。
▲この日はお湯が出たとたん、走ってくるカピバラに遭遇できました

冬季限定でお風呂に浸かる様子が見られると、子どもだけでなく親世代にも人気です。毎日11:30~13:30までお湯が出ている岩風呂に、ギュウギュウに詰まって入浴を楽しんでいます。夏は冷水がでて冷水浴を楽しむそう。入浴しているかはカピバラたちの気分次第なので、遭遇できたらラッキーです。
▲ユズ湯に浸かっている時もあるそう(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

ウォーターストリートのメインは、どこの動物園でも人気のペンギンです。でも、とべ動物園のペンギンは一味違います。何が違うのか。それは、空を飛べること!
▲プールをのぞき込むと、寄って来てくれるペンギンも。ご挨拶に伺いましょう

もちろん実際に空を飛ぶことはできませんが、“空を飛んでいるように見えるペンギン”に出会えるペンギン広場です。プールの側面が透明になっているだけでなく、半ドーム型のスペースを設け180度プール内を覗くことができるので、頭上を泳いでいるペンギンが見え、まるで空を飛んでいるみたい!休日には人だかりができることもあるそうです。
▲ついつい長居してしまうペンギン広場。場所を譲り合って、空飛ぶペンギンを鑑賞しましょう(写真提供:愛媛県立とべ動物園)
▲陸上ではヒョコヒョコ歩いてかわいいペンギンも、水に入ると凛々しく見えます

ここで、10:30からのイベント「ペンギンのお食事タイム」が始まりました。水中での機敏な捕食の様子をイスに座って見学できます。飼育員さんのわかりやすい解説とともにエサがプールに撒かれます。あまりの早さのためベストショットの撮影を断念し、しっかりと目に焼き付けてきました。驚きの食事風景と想像を超えるペンギンのハイスペックさは、ぜひ現地で見てみてください(写真が撮れなかった言い訳です)。
▲ペンギン広場のイベント「ペンギンのお食事タイム」のようす。毎日2回開催(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

中南米に暮らす動物が集まるアメリカストリートへ

ペンギン広場を越えると道が二手に分かれます。ほとんどの人が自然と動物園おすすめの左まわりのコースを選択しているので、人の流れに乗ってアメリカストリートへ。
▲エリアは色分けされています。アメリカストリートはブルー

このエリアでは、中南米に生息する動物が暮らしています。とべ動物園に来るたびに立ち寄ってしまうほど中毒性の高い!(かもしれない…)個人的におすすめのエリアです。
▲ツガイのコンドル。右側がメスのマユさん、左がオスのドン君。とても仲良しなんだそう

中でも特におすすめは、エリアに入ってすぐの右手側にいるコンドル。翼を広げると3mにもなるという、猛獣たちにも引けを取らない堂々とした姿を見せてくれます。50年ほど生きるそうですが、ここにいるコンドル2羽は2007年生まれのオスと2008年生まれのメスのツガイ。とても若い、コンドル界ではまだまだ若手の2羽です。

ついに、動物園の醍醐味、迫力満点の猛獣たちのエリアに突入!

けたたましい鳴き声が聞こえてくる猛獣たちが暮らすアフリカストリートへ。おなじみのライオンやキリン、カバなどメジャー級の動物たちが暮らすエリアです。
▲サバンナのような風景が広がります。見学棟の2階から見ると手前がライオン舎、奥がキリン舎

まずは、サバンナに暮らすライオンのもとへ。2階建てになった見学棟からは、様々な角度でライオンを観察できます。
▲ライオン舎に隣接する見学棟。室内からはライオンを見上げたり、同じ目線の高さで観察したり、上から見たりと大忙し

そして時刻は14:30。イベント「ライオンウォッチング」がスタートです。
▲目の前にライオンたちが半端ない迫力で迫ってきます!「ライオンウォッチング」(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

見学棟2階からは、見下ろす形でも見学ができます。動物園で暮らすライオンといえども、百獣の王の貫禄たっぷりです。
▲ドーム型の見学コーナーでは、下からライオンをのぞき込むことができます(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

もう一つ注目しておきたいのが、群れ展示。5頭での群れ展示は野生本来の姿を垣間見られると好評。火・木・日曜の12:00から15:00ごろまでの限定公開です。
▲遠いサバンナの地では、こんな光景が広がっているのかも(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

お次は、その奥のキリン舎へ。キリン舎の前にはキリン柄のベンチがあるので、ここに座ってキリンやシマウマのようにのんびりと休憩するのもおすすめです。
▲ベンチがある付近は、サバンナを再現したキリン、シマウマが暮らすエリアが一望できます

ここからでもキリンは見えますが、もっと近くで観察したいなら、日曜限定のイベント「キリンの瞳に大接近」がおすすめ。普段は入ることができないキリンの寝室に入って、キリンを間近で見ることができます。開催は14:30、先着50名の大人気イベントです。
▲イベント「キリンの瞳に大接近」のようす。こんなに至近距離でキリンが見られます
▲柵を可能な限り排除して展示されているので、キリンの全身をばっちり観察できます。運が良ければ食事の様子が見られることも

アフリカゾウの新獣舎が2017年3月に完成

ホッキョクグマのピースに次ぐ人気のアフリカゾウを見にゾウストリートへ。残念ながら来園した際は工事中でしたが、2017年3月15日に新獣舎が完成。今まで以上に近くで見られ、ゾウファミリーがのびのびと暮らせる獣舎へと変わったそう。
▲以前の獣舎で仲睦まじく暮らすアフリカゾウの家族。写真は2015年のようす。お父さん・アフ(左)、娘・砥愛(中央)、お母さん・リカ(右)(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

お父さん・アフは2016年春に急死してしまいました。急死直後は園内に献花台が設置されるなど、愛される存在でした。お父さん亡き今でも、全国で唯一の家族(お母さん・リカと、2頭の娘・媛と砥愛)で暮らすアフリカゾウとして人気を集めています。

ちびっ子たちのテンションMAX!モンキータウンでエサやり体験

ゾウストリートを抜けると、20種類以上のサルたちに会えるモンキータウン。ここには自動販売機が設置されていて、1つ100円・税込でエサを購入し、好きなサルにエサやりを楽しめます。1988(昭和63)年のとべ動物園開園当時から続く人気アトラクションのひとつ。
もらうサルたちも手慣れたもの。エサを持って檻の前に立った途端に、アピール合戦が始まります。ここに来たら動かなくなる子どもたちが続出するので、たっぷりと時間をとっておくのがおすすめです。
▲お母さんとともにかわいい仕草をみせるチンパンジーの女の子・ミライ。2015年8月生まれ(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

モンキータウンの一番奥には、2014年完成のチンパンジー舎「チンパンジーの森」があります。チンパンジーの身体能力をいかんなく発揮し木々を渡り歩く姿にくぎ付けになること間違いありません。2015年に生まれた2匹の子ども達もすっかり大きくなっていました。
▲お母さんに自慢の木登りを見せるチンパンジーの男の子・ロッキー。2015年9月生まれ(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

モンキータウンのサルは、自動販売機で購入したエサを食べられない子もいるので、檻や販売機にある注意書きを必ず読んで、動物たちの健康を害することがないようにしましょう。

モンキータウンを離れてすぐのアジアストリートにあるサル山でも、エサをプレゼントできます。こちらは檻がないので、低年齢のちびっこたちに人気。エサをひたすら待っているサルもいるので、そのサル目がけて投げてみて。横取りなんて当たり前。サルの厳しい社会?を垣間見られます。
▲大所帯で暮らすサル山。ひなたぼっこをしたり、寝ていたりと様々です

最後のエサやりスポット、アシカに魚をプレゼント

とべ動物園もいよいよ終盤。最後は不動の人気を誇るホッキョクグマのピースやTVなどでも取り上げられるアシカが見られるベアストリート。ここは来園後早い時間に訪れたペンギン広場のすぐそばになります。まずはアシカに会いに行ってみました。
▲アシカのエサは数に限りがあるので、来園後一番に訪れる人もいる人気のエサやりスポットです

アシカってのんびりと寝ているか、スイスイとプールを泳ぐ姿を想像する人が多いはず。でもここのアシカは一味も二味も違います。1皿200円・税込で豆アジを購入してエサやりができるスポットなのですが、このエサを求めて1匹のアシカがとんでもない行動をしてくれます。
▲大人のアシカたちは、しばらくこのままでお昼寝タイム中でした

まずはすぐそばの自動販売機でエサを購入。ナナミちゃん~♪と声援を受ける元気いっぱいのアシカ(元気っぷりが半端ないので、一目でわかります)にエサをアピール。エサを目がけて大ジャンプを披露してくれます。あまりの勢いにあとずさりすること間違いなし。触れる距離でエサをキャッチしてくれます。噛まれないようにご注意を。
▲全国ネットのTVなどでたびたび紹介されるナナミのジャンプ力には脱帽です(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

とべ動物園に来たら絶対逢いにいかなくちゃ“しろくまピース”

とべ動物園の目玉は、なんといってもしろくまピース。国内初の人工哺育で大きくなったしろくまのピースは、数々のメディアで取り上げられる園内きっての人気もの。ピースがが暮らすベアストリートは、広い園内でもマストエリアです。

1999年12月2日に誕生したメスのホッキョクグマ・ピース。
▲生まれて間もないピース。親代わりの飼育員さんの自宅で、スヤスヤと眠りに(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

一緒に生まれた2頭のうち1頭は生まれてすぐに残念ながら死亡。残された1匹をなんとか育てたいと、当時の飼育員さんが、24時間体制の人工哺育に挑戦。17年経った今(2017年3月現在)でも人工哺育の記録を伸ばし続けています。
▲1999年の動物園デビューの時のピース(写真提供:愛媛県立とべ動物園)
▲17歳のかわいらしさ全開のピース。平和を願ってピースという名前になったそう(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

現在17歳を迎えたピースは、てんかんという病気を患いながらも、訪れる人にかわいい姿を振りまいてくれます。毎年誕生日には、特大の氷ケーキがプレゼントされるほどの人気ぶりです。ふかふかの毛ももちろんチャームポイントですが、個人的には、ポテッとしたお尻のフォルムがたまらなく好きです。
▲2015年、大好きなプールでご満悦のピース。現在はピースのお母さん・バリーバがプールのある獣舎で暮らしているので、広々プールはおあずけ中(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

ここでしか手に入らない、レアなグッズやスイーツも要チェック!

人気のピースはグッズもたくさん。ピースグッズやとべ動物園オリジナルグッズは、アジアストリートからしろくまピースの獣舎までの間にある「ふれあい売店」でしか購入できないので、ぜひ立ち寄ってみて。
▲ピースのイラストの入った日本手ぬぐい702円やピーストートバッグ(小)800円など、毎日使えるかわいいグッズがたくさん ※すべて税込

迷った挙句人気ナンバー1の着ぐるみピースと、とべ動物園オリジナルのピンバッジに決定。やっぱり限定といわれると惹かれちゃいます。
▲「着ぐるみピース」シリーズ。ぬいぐるみ1,706円(右)、マスコットチェーン864円(左)※すべて税込
▲とべ動物園オリジナルピンバッジ「がんばっち」各450円・税込

おなかがすいたら、ふれあい売店のすぐ横にある軽食が食べられる軽食コーナー・カプセルショップに立ち寄って。軽食がずらりと並ぶなか、気になるソフトクリーム「アニマルソフト」を発見。バニラ味のゾウとチョコレート味のクマの2種類から選ぶことができます。
▲ゾウのアニマルソフト200円・税込。小ぶりなのでペロリと食べられます

季節限定のイベント「夜の動物園」もチェック

とべ動物園では、夏休みの週末を中心に「夜の動物園」を開催。昼間では見られない、夜ならではの動物の活動の様子や、夜行性の動物を見ることができます。
※その年の開催日時は動物園にお問い合わせください。
▲毎年大人気の「夜の動物園」。開催日は21:00まで開園。入園は19:30まで(写真提供:愛媛県立とべ動物園)

今回来園したのは2月後半の平日。各エリアのスタッフが考えた数々のイベントは週末開催のものが多いので、ただ見るだけでなく、もっと動物を知りたい、楽しみたい人はぜひ週末に訪れてみて。1日たっぷりと遊べること間違いなし!
長山 歩

長山 歩

純粋愛媛っ子のフリーライター。4人の子ども達が騒ぐ中、一人別世界にトリップし原稿を書き上げる能力に長ける。取材で知った美味しいお店、楽しいスポットに一緒に出かけ、子ども達に尊敬してもらうのがこの上なく嬉しい。

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