和歌山・白浜でロマンチックな絶景ポイントをめぐる!

2017.05.02 更新

和歌山県の南紀白浜は、日本のハワイなどといわれ、美しい海辺の景色を堪能することができる観光エリア。白い砂浜ときれいな海が特長の「白良浜(しららはま)」をはじめ、たくさんの絶景ポイントがあります。そこで今回は「海外や沖縄に行くのはちょっと無理だけど、きれいな海が見たい」という方にオススメの白浜絶景スポットをご紹介します。

南紀白浜地方は、愛媛県の道後温泉・兵庫県の有馬温泉と並んで「日本三古湯」に数えられることもある「白浜温泉」のある一大観光エリア。「白浜温泉」は、日本書紀に当時の天皇が訪れた記録が残っている日本屈指の古湯で、戦後間もない時代には、「新婚旅行の行き先といえば白浜」といわれ、絶大な人気を誇っていました。その後、パンダで有名な「アドベンチャーワールド」などが開園し、観光地としての人気はさらにアップ。
▲白良浜沿いの遊歩道から撮った一枚

東京(羽田)からは飛行機で約75分、大阪からは電車1本(約2時間15分)と都市圏からのアクセスも便利なため、現在も日本中からたくさんの人が観光に訪れます。

そんな白浜が観光地としてたくさんの人に愛されているのには、温泉やパンダ以外に大きな理由があります。

それは、美しい景色!
▲白浜の名勝「千畳敷(せんじょうじき)」

南紀白浜地方は、真っ白い砂浜が続く「白良浜」や夕景の名所「円月島(えんげつとう)」など、海沿いの美しい景色を楽しめるポイントがいっぱい。
これらの絶景ポイントをめぐり、ただのんびりと散歩するだけでも、大満足のロマンチックな旅になるはず!

それでは、オススメの散策スポットを、ポイントごとにご紹介していきましょう。

白浜絶景ポイントその1 「白良浜」

白浜の絶景ポイントといえば、真っ先に名前が挙がるのが「白良浜」。「白良浜」なしに、白浜の絶景は語れません。
▲真っ白い砂浜が印象的な「白良浜」

「白良浜」の名の通り真っ白な砂浜が640mにわたって続き、青い海と美しいコントラストを作り出しています。
まず驚くのが、砂浜の白さ。
「白良浜」の砂は、大昔の岩や石が何百万年もかけて砂になった珪砂(けいしゃ)とよばれる砂。ガラスの主成分となる珪酸(けいさん)を90%も含んでいて、とにかく真っ白でサラサラなんです。
そして、白い砂浜に負けず劣らずきれいに透き通った海。遠目には、エメラルドグリーンに見える海水ですが、近づいてみるとこの透明感。思わず波打ち際ではしゃぎたくなってきます。
テレビドラマの撮影では、ハワイという設定でロケ地として使用されたこともあるという「白良浜」。
港町育ちで海は比較的見慣れている筆者ですが、まるで南国の島国の浜辺にいるような、日本離れした美しさには感動しっぱなしでした。
「白良浜」には、白い浜辺に沿って石畳の遊歩道も整備されています。遊歩道をのんびり散歩しながら、海の景色を堪能するのもオススメです。
さらに、夕暮れ時もロマンチック!
恋人同士で浜辺を歩きながら、海に沈む夕日をながめれば、2人の仲も深まること間違いなしです。
「白良浜」は白浜を訪れたなら、ぜひ立ち寄って欲しいポイント。
打ち寄せる波の心地いい音に耳をすませながら、浜辺をのんびり散歩して日々のストレスを解消しましょう。

白浜絶景ポイントその2 「円月島」

次に紹介するのは、「円月島」(正式名称は高嶋)。「白良浜」から海沿いの道を車で北上すること約10分。海上に小さな島「円月島」が見えてきました。
真ん中にポッカリと穴のあいたユニークな形が特徴の「円月島」。この穴は、海蝕洞(かいしょくどう)といわれるもので、長い年月をかけて、波の侵食によってできたものだそう。
▲ユニークな形の「円月島」

日中の景色もなかなか素敵なのですが、オススメは夕暮れ時。円月島に沈む夕日は「和歌山県の夕日100選」に選ばれており、夕景の美しさが格別なんです。
夕暮れ時になると、「円月島」の周りにはたくさんの人たちが集まってきました。
島のフォルムにピッタリと張り付いていく夕日の姿は、とても神秘的。集まった人たちからはため息が漏れ、あちこちからカメラのシャッターを押す音が聞こえてきます。
みるみるうちに沈んでいく太陽をかたずをのんで見守る人々。あまりの美しさにみな、言葉を発することを忘れて見入ってしまっていました。

絶好のサンセットスポット「円月島」。
ぜひ日の入り時刻をチェックして、ここでしか見られない美しい夕日を楽しんでください。

白浜絶景ポイントその3 「千畳敷」

絶景ポイントその3は「千畳敷」。こちらは、「白良浜」から「円月島」とは反対の南へと進み、車で約10分のところにあるポイントです。
▲国の名勝に指定されている「千畳敷」

「千畳敷」は、吉野熊野国立公園に指定されている景勝地。瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだした岩盤が、打ち寄せる荒波に浸食されて階段状になり、壮大な景観をつくっています。
▲隣接するお土産屋さんの2階バルコニーから見るとこんな感じ

畳を千枚敷けるほどの広さであることが名前の由来である「千畳敷」。およそ4ヘクタールの広さに平らな白色の大岩盤がスロープ状に広がっています。

海に面して壮大に広がる岩盤に下りてみましょう。
この岩盤は、新第三紀(地質の時代区分のひとつでおよそ2303万年前から258万年前までの時代)の層の砂岩からなるものだそうで、白くやわらかいのが特徴。波によって侵食され、独特で複雑な景観を形成しています。

大きく平らな岩盤が何層にも積み重ねられているように見えますが、これは波によって丸く段々に削りとられてできた形。無作為な曲線で構成されたその形は、自然がつくりだした天然のアートのようです。
日本海に比べて比較的おだやかなイメージのある太平洋ですが、ここの海は大迫力の荒波。さきほどのおだやかな「白良浜」からさほど離れていないのに、「同じ海でもこうも違うか」とびっくりするほどの激しい波です。

海岸際に近づいていくとすごい風。もちろん、その日の天候によって程度は変わるようですが、この日は常に踏ん張っていないと激しい突風に体をもっていかれそうになるほど。地元の人によると、「千畳敷」はその風の激しさから、台風のニュース中継レポートの定番ポイントになっているんだとか。普通の日でもこの風ですから、台風のときは、凄まじい風が吹き荒れることは容易に想像できます。風が強い日は、くれぐれも足元に気をつけてください。

自然がつくりだす不思議な風景と、荒ぶる海の迫力が体感できる「千畳敷」。
強風にめげすにぜひ、岩盤に下り立ってみてください。

白浜絶景ポイントその4 「三段壁」

「千畳敷」からさらに車で南下すること約5分。次の絶景ポイント「三段壁(さんだんべき)」に到着。
こちらも吉野熊野国立公園に指定されている景勝地。高さ約50mの断崖絶壁が南北に約2kmも続いています。まずは、展望台に行ってみましょう。
▲展望台からみた「三段壁」のながめ

「切り立つ」という表現が似合う断崖絶壁は迫力満点。「千畳敷」の丸みを帯びた岩盤とはうって変わって、角ばった荒々しい岩肌が、海に突き出しています。
その名前から、「三段の何かがあるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。

「三段壁」の名前の由来は、「見壇(みだん)」から。
「見壇」とは、地上から海を見張る場所のことで、かつての漁師たちはここから、海に出た船や魚の群れの様子を見張ったのだとか。そしてその「見壇」が「三段」に転じて、いつしかここは「三段壁(さんだんべき)」と呼ばれるようになったといわれています。

果たしてここから海の中の魚の群れの様子まで見えたのかは、ちょっと疑問なところもありますが、それはさておき、最高の見晴らし。雄大な太平洋が一望でき、気分爽快です。
▲「三段壁」の洞窟施設前に設置されている足湯(無料 9:00~16:30)

さらに「三段壁」には、無料の足湯があるので、のんびりと足湯につかりながら、視界いっぱいに広がる太平洋のパノラマを楽しむこともできます。散策に疲れたら、ここでひと休みがオススメです。
展望台から見えていた絶壁の上にやってきました。こちらも見晴らし最高です。

ごつごつした岩肌に足を取られないように注意しながら、先端の方まで行ってみます。そこから展望台の方を振り返ると、海面近くに黒い穴がポッカリと口を開けています。
▲写真中央から少し左、絶壁のくぼみの部分に黒く見えているあたりが「三段壁洞窟」

この穴は、「三段壁」のもうひとつの見どころ「三段壁洞窟」。「三段壁」には、地底36mに広がる洞窟があるんです。
先程紹介した「円月島」の真ん中に空いた穴と同様、この「三段壁洞窟」も長年の波の侵食によってできたもの。「円月島」は小島のため穴が貫通していましたが、こちらは洞窟となって内部に大きな空間をつくっています。

そしてここでは、洞窟内の様子を見学することも。洞窟内部に実際行ってみることができるんです。
▲「三段壁洞窟」の見学入り口。料金は、大人(中学生以上)1,300円・税込、小人(小学生)650円・税込

再び展望台の方へと戻り、洞窟の真上にやってきました。洞窟内部へは、ここからエレベーターで向かいます。
エレベーターに乗り込みしばらくすると、地底36mに到着です。

扉が開くと、
洞窟とは思えない広々とした空間が広がっていました。

「三段壁洞窟」は、その昔、この地域を拠点としていた熊野水軍が船の隠し場所として利用していたとされる場所。熊野水軍とは、武蔵坊弁慶の父、熊野別当湛増(くまのべっとうたんぞう)が率いた軍で、源平合戦の際には、源氏の勝利に大きな貢献をした部隊なんだとか。

広々とした洞窟内は、約200mにもおよぶ通路に沿って、この熊野水軍にまつわる展示がされているなど、博物館や資料館顔負けの充実ぶり。
▲スタッフの方による記念撮影サービスもあります(1枚1,600円・税込)

それでは、順路に沿って洞窟内を散策してみましょう。
▲「三段壁洞窟」の開口部

まず向かうのは、開口部分。さきほど、地上から黒い穴に見えていた部分です。
洞窟内に海水が流れ込むこの場所が、熊野水軍の船の出入り口になっていたわけですね。
開口部から洞窟内部へと進むと次に見えてくるのが、「牟婁大辯才天(むろだいべんざいてん)」が祀られている祠。天井からはたくさんの「献澄」と呼ばれる灯りが吊るされています。

「牟婁大辯才天」は、「水の神」や「神社仏閣の守護神」といわれている福の神。七福神の一員として有名な弁天様です。ここ以外にも日本各地でさまざまな弁天様が祀られていますが、この「牟婁大辯才天」は青銅でできている弁天像として日本で一番大きなものなんだとか。
▲祠の奥に鎮座する弁天様。左右に十六童子と呼ばれるお付きの者を従えています

神々しき弁天様をお参りした後、順路を進んでいくといよいよ通路は、洞窟らしい雰囲気に。
どこからか水が染み出し、少しじっとりとしている薄暗い細道。映画に出てきそうな、いかにも洞窟らしい雰囲気に、探検心をくすぐられます。
▲熊野水軍の水夫が待機していたといわれる「熊野水軍番所小屋」

洞窟探検気分を満喫しながら、道中にある展示を見学。熊野水軍の水夫が待機していたといわれる「熊野水軍番所小屋」を再現した一画や、熊野水軍の軍船図など、さまざまな展示からは当時の様子を知ることができます。
▲クジラが潮を吹いているように、一筋の海水が噴き上がる「潮吹き岩」

続いてやってきたのは、「潮吹き岩」。
海中にできた空洞に、勢い良く海水が流れ込むと、その上部の岩に空いている小さな穴から水鉄砲のように一筋の海水が噴き上がります。その様子がまるでクジラが潮を吹いているかのように見えることから「潮吹き岩」と呼ばれているんだとか。

すごいときには、1~2mの高さまで吹き上がることも。自然現象なので見られるかどうかは運次第ですが、自然の噴水ショーを楽しむには、満潮時の波が激しいタイミングを狙ってみましょう。

そしていよいよ、洞窟内最奥の、熊野水軍が船を停めていたとされる場所へとやってきました。
潮の満ち引きや天候によってさまざまな表情を見せるという洞窟内の元船着き場。満潮時、海から流れ込む海水が洞窟内の壁に打ち付けられ、しぶきをあげる様子は大迫力。開口部から差し込む太陽光によって青く輝く海水と、荒々しい岩肌の洞窟とのコントラストが印象的です。

見どころいっぱいの「三段壁洞窟」。洞窟マニアの方もその規模の大きさにうなるという、地底に広がる広大な空間は、一見の価値ありです。
再び地上へと戻り、夕方の「三段壁」をご紹介。
「許されぬ恋に悩んだ若い男女が、生まれ変わっていっしょになることを誓い合って、ここから青い海に身を投じた」など、悲しい恋の言い伝えも多く残る「三段壁」。

しかしそれも今は昔。恋愛成就の願いがたくさんつまった場所として、人気のデートスポットになっています。近年、プロポーズにふさわしいロマンチックな場所として「恋人の聖地」に認定。2016年には、「恋人の聖地」認定記念のハート型モニュメントが展望台横に設置されました。
▲「恋人の聖地」認定記念として設置されたハート型のモニュメント

そんなこともあってか、「三段壁」には多くのカップルが訪れます。夕方ともなると、あちらこちらで甘い雰囲気の2人が、ロマンチックモード全開。
「三段壁」の夕景もなかなかステキですよ。

白浜絶景ポイント番外編 「海中展望塔」

最後に番外編としてご紹介するのは「海中展望塔」。
白浜を海沿いに散策していると、「ホテル シーモア」という温泉旅館の後ろに何やら目をひく建物が。
海に突き出す宇宙船のような建物。
「なにあれ?めっちゃ気になる!」
ということであたりを見渡すと、
「海中展望塔」の文字。
さっそくお邪魔することに。
「海中展望塔」は、「ホテル シーモア」から沖合100mの位置に突き出した展望塔<大人 800円・税込、小人(3歳~)500円・税込>。見晴らしのいい橋をわたって展望塔へと向かいます。
全面ガラス張りの丸い展望塔から見える、360度に広がる太平洋の景色。フロア内には、ひと休みできる椅子などが設置されていて、ガラス越しに広がる景色をゆっくりと堪能できます。

そしてこの先が、この施設の真骨頂。
塔の中心にある螺旋階段を下りていくと、潜水艦の中のような雰囲気のフロアに、丸い窓がいっぱい。
窓から外を覗いてみると、
「近っ!目の前に魚がいる!」

ここ「海中展望塔」は、白浜の海中の様子を見ることができるスポット。
窓の外を優雅に泳いでいるのは、白浜の海にいる天然の魚たちです。
「わあ~すごい。次々と魚がよってきた~」

たくさんの魚たちが暮らす、きれいな白浜の海。自然のものなので、時間帯や季節などで変動しますが、ここでは「カワハギ」や「アジ」などの食卓に並ぶ魚から「コバルトスズメ」などの色鮮やかな熱帯魚まで、さまざまな魚を見ることができるそう。

「海中展望塔」で海の中の世界を覗いてみるのもオススメです。
カップルでのんびりと探索するのにぴったりな白浜のオススメ絶景ポイントをご紹介した今回。どこも旅の雰囲気を盛り上げてくれるスポットばかり!きっと自然の壮大さに感動し、ロマンチックな絶景に心癒やされるはずです。
James

James

イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。

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