高松のいいモノ集結!カフェも雑貨もおしゃれな「まちのシューレ963」へ

2017.05.16

目利きの友だちにも喜ばれる香川みやげを買いたい。おしゃれなカフェでゆったり過ごしたい。心ときめくモノやイベントに出合いたい。そんな欲張り女子旅の希望を全部叶えてくれるのが、ライフスタイルショップ「まちのシューレ963」。高松市を訪れたら、ぜひ訪れてほしいスポットです。

暮らしに取り入れたい素敵なモノが、きっと見つかる

ここに行けば、いつも何かしら発見がある。高松市の丸亀町商店街内にある「まちのシューレ963」は、そんな高揚感に満ちた場所です。ことでん片原町駅から徒歩6分と、アクセスも便利です。
香川のいいモノを発信する拠点として、2010年末にオープン。プロデュースを手掛けたのは、奈良の人気カフェ&雑貨店「くるみの木」オーナーであり、高松市出身でもある石村由起子さんです。
▲たくさんの大きな鉢植えに彩られたエントランス。ここでマルシェが開かれることも

香川や四国のものを中心にした食材、衣類や器などの生活雑貨、伝統工芸品や作家による手仕事の逸品……。安全でおいしいもの、長く愛せる上質なものといった視点から選ばれた物販コーナーをはじめ、ギャラリーやカフェが複合したライフスタイルショップとして展開され、広い店内をゆったり回遊できるつくりになっています。
▲店内に入ると、地元の「庵治石(あじいし)」が使われた壁の右側はカフェ、左側は食品コーナー。さらに奥は、ギャラリーや生活雑貨コーナーへと続きます

店名の“シューレ”は、ドイツ語で“学び”を意味する言葉。「暮らしの楽しみを学べる場になれば」という、石村さんの思いが込められているそうです。

「現在は、そうした石村さんの思いを受け継ぎつつ、各売り場のスタッフが、企画や仕入れからディスプレイまで一貫して担当しています。ワークショップや企画展もしばしば開催しているので、いついらしても新鮮に感じていただけるかと思います」と、物販の店長を務める谷真琴(たにまこと)さんは語ります。

パッケージもお洒落な、“さぬきもの”が盛り沢山!

まず目に留まるのは、エントランスを入ってすぐの食品コーナー。ここは、おいしいものに目がない女子にはたまりません!地元の“さぬきもの”や四国のものを中心に、味にも品質にもこだわった食材がセレクトされています。
▲ディスプレイも素敵な食のコーナー。商品説明には使い方のアドバイスも書かれているので、つい手に取りたくなります

小豆島の醤油やオリーブオイル、瀬戸内産のいりこ、豊島のいちごジャム……。そしてやっぱり、讃岐うどん!軽くて保存もきく乾麺タイプを扱っているので、旅行者に大人気だそう。無漂白の小麦と塩のみを使い、保存料や添加物を使っていないというのもうれしいところ。乾麺ながら、コシのある茹であがりになるというのが、さすが讃岐うどんです。
▲「三野製麺所」の讃岐うどん。右の青いパッケージは細麺タイプ。2玉入りで各258円(税込)

パッケージが素敵な商品が多いのも、ついつい財布の紐が緩む要因。香川県三豊市産のノンワックスレモンを使った調味料は、見た目も爽やかさ満点です。レモンオイル、レモンドレッシング、塩レモンなど、どれも幅広く活躍してくれそう。
▲右から、「ロロロッサ」のレモンオイル860円、レモンドレッシング900円(共に税込)

お店独自の商品も見逃せません。平飼いの卵など素材にこだわったクッキーの詰め合わせ、岡山県瀬戸内市の人気自家焙煎店「キノシタショウテン」とコラボしたブレンドコーヒー、そして高松の老舗茶舗「原ヲビヤ園」がブレンドを手掛けたオリジナルティー。

オリジナルティーは、薔薇のつぼみと阿波番茶をブレンドした「目覚めのお茶」と、カモミールとほうじ茶をブレンドした「おやすみ前のお茶」の2種類。シンプルな白い缶に描かれたイラストが可愛い!後で紹介しますが、お店の看板インコの「まるちゃん」です。
▲シューレオリジナルティー「おやすみ前のお茶」缶入り1,620円(税込)。香ばしいほうじ茶にカモミールの甘みが合わさった、ほっとする味わい

カフェのメニューで使われている食材のコーナーがあるのもうれしい。この日は、ランチのメンチカツのソースになっていた八丁味噌や、野菜のあんかけに使われた車麩が並んでいました。
そのほか、料理研究家の辰巳芳子さん推奨の食材が並ぶ一角も。いいモノばかりのセレクトから、さらに自分の欲しいものをセレクトするのは悩みどころです。
▲カフェの使用食材が並ぶコーナー。おいしい食事の後には、つい手が伸びます。週末には産直の野菜も並ぶそう

毎日の暮らしに寄り添う、使い勝手のいい雑貨

奥に進むと、衣類や器、キッチンツールなど、生活雑貨が並ぶコーナー。「テンベア」のキャンバスバッグ、「コンテックス」の今治タオル、「野田琺瑯」のストッカーなど、使うほどによさが分かる、上質な選りすぐりアイテムが揃っています。
▲「テンベア」のキャンバスバッグや、「シューズライクポタリー」のスニーカーなど、永く愛せる品が並ぶ生活雑貨コーナー

ここの一角には、広々としたキッチンスタジオがあります。料理教室や珈琲教室などのイベントが開催されることもしばしば。ギャラリーやカフェスペースでワークショップが行われることもあり、まさに、“楽しく学べる場”になっています。
▲明るい日差しが入るキッチンスタジオ。イベントのスケジュールはホームページで確認を

食材に続き、オリジナルアイテムにも注目。見るからに着心地がよさそうなTシャツは、立体裁断でほどよいゆとりがあり、洗濯しても伸びにくいつくり。日本の職人技が生きたおすすめ品です。
▲オリジナルの長袖Tシャツは、さらりとした肌ざわりも気持ちよさ満点。スタッフの制服にもなっているそう。各4,320円(税込)

そして、キッチンスタジオからさらに奥に進んだ窓際には、食材コーナーでも紹介したお店のマスコット、さざなみインコの「まるちゃん」がいます。機嫌がよければ、讃岐弁で「よう来た、よう来た」と歓迎の挨拶をしてくれるかも!
▲つぶらな瞳がキュートなまるちゃん。人見知りなので、やさしく接してあげてくださいね

窓際には、鉢植えやポットカバーなどのグリーンコーナーが広がっています。高松市は、全国的にも有名な盆栽の産地だとご存じでしたか?この日は、入荷間もない春の盆栽が並んでいました。鉢も美しい小さな盆栽は、インテリアのアクセントとしてもおすすめです。
▲愛らしい盆栽たち。右からアセビ1,500円、台湾ツゲ2,500円、ネコヤナギ1,500円(すべて税込)

伝統の技から現代の匠まで、手仕事の美に触れる

お店のいちばん奥には、手仕事のコーナーとギャラリーがあります。手仕事のコーナーには、漆や讃岐かがり手まり、高松張子といった香川の伝統工芸品や、現代の作家ものが並びます。香川にアトリエを持っていた、イサム・ノグチの「AKARI」もあちこちに。
▲手仕事が並ぶ一角。ガラスの向こうに垣間見えるのは、キッチンスタジオやグリーンのコーナー

「最近とても人気があるのが、香川の木工家・土井桂一さんに作っていただいた、シューレオリジナルの木の時計です」と谷さん。県産の木を使った時計は、フレームも文字盤もすべて木製。シンプルなデザインだけに、木目の温かな質感が引き立ちます。
▲土井桂一さんの木の時計。底が水平に加工され、吊り型と置き型どちらも可能。左が山桜を使ったLサイズで12,960円、右が杉を使ったSサイズで10,800円(共に税込)
▲高松張子の伝統工芸士、乃村七重さんが手掛けた「まるちゃん張子」。首をかしげている仕草が何ともラブリー。手前から、小540円、中702円、大1,080円(すべて税込)

ギャラリーでは、月に1~2回くらいのペースで、さまざまな企画展が開催されています。この日は合間に当たる期間だったため、常設展示となっていました。手仕事や生活雑貨からピックアップされたものが存在感を放っていて、ひとつひとつの佇まいの美しさに、改めて見惚れてしまいます。
▲広々としたギャラリースペース。展示のテーマに連動した茶会が開かれることも
▲籠や器、台所用具など、暮らしに取り入れたくなる才色兼備の品々が並びます

ふと目に留まったのは、不思議な質感の器。漆塗りなのですが、独特の硬質なツヤがきれいです。「石粉(いしこ)塗りという、高松が産地の庵治石の粉を混ぜ込んだ漆塗りです。庵治石は“花崗岩のダイヤモンド”とも言われるほど硬い石なので、傷が付きにくいんですよ」と谷さん。渋い色合いやかすれ具合も相まって、実に味わい深い風合いです。
▲石粉塗りを生み出したのは、讃岐漆芸の伝統を活かしつつ、新しい創造を目指す団体「森羅(しんら)」。7寸鉢(上)12,960円、9寸皿(下)15,120円(共に税込)
▲ギャラリーに隣接するミニギャラリーにも、選りすぐりの品がディスプレイされています。テーブルの上にあるのは、埼玉県の染織作家「RIRI TEXTILE」のストール
▲ミニギャラリーでディスプレイ替えを行う谷さん。「週に一度は店内のどこかでディスプレイ替えをしているので、リピーターの方も新たな発見をしていただけるのでは」

野菜たっぷりランチには、地元の旬の素材がたっぷり

店内を一通り巡った後は、入口付近の「カフェ963」へ。大テーブルを中心にゆったりと席が配された、心地よい空気が流れる場所です。ここでは、月の前半と後半でメニューが変わるランチや、自家製スイーツが大人気。

「コンセプトは、地元の旬の食材を使った身体にやさしい料理。和食寄りなので、お子さんからお年寄りまで、ご家族で召し上がる方も多いですよ」と、カフェ店長の鈴江利浩(すずえとしひろ)さんは語ります。
▲のんびりと午後のひとときを過ごしたくなるカフェ。カフェ店内の家具を手掛けたのは、高松市在住の家具職人・松村亮平さん

「野菜がいっぱい食べられるのがいい!と、お褒めいただけるのがうれしいです」と鈴江さんが言うように、この日のランチも季節の野菜がよりどりみどり。人参ドレッシングのサラダをはじめ、アスパラなどの春野菜が入った桜えびあんかけ、小松菜とカリフラワーのお味噌汁など、素材の味を引き立てるやさしい味付けに、春の訪れを存分に感じることができました。
▲ランチメニューは「シューレのランチ」1種類。珈琲、和紅茶、ジュースいずれかのドリンク付きで1,300円、ケーキもプラスすると1,550円(共に税込)。数に限りがあり、電話で取り置き可能

とりわけメインディッシュの、春キャベツのメンチカツは絶品!ふわふわの食感が新鮮で、キャベツのほんのりした甘みを八丁味噌ベースの濃厚なソースが引き立ててくれます。家でも作ってみたいと、思わず食材コーナーに並んでいた八丁味噌を購入してしまいました。
▲その日のランチメニューが書かれた、ペーパーランチョンマット。白和えみたいにさっぱりした、法蓮草とカッテージチーズの和え物も美味しかった!

午後のティータイムには、ショーケースに並ぶ自家製スイーツを。定番人気のクランブルケーキと、オリジナルブレンドの珈琲をセットでチョイスしてみました。クランブルのサクサクの食感、これはクセになりそうです!甘酸っぱいブルーベリーとチーズの風味が、苦味とコクが程よく利いたコーヒーとベストマッチ。
▲珈琲をサーブしてくれる鈴江さん。ダンディで笑顔の素敵な紳士は、まるちゃんの飼い主でもあります

ふと、前に出されたお茶のカップに金継ぎが施されていることに気付きました。「店で使っているのは、作家さんの手仕事でつくられた器が中心です。永く使いたいので、欠けたりひびが入ったりしても、漆で接着し金粉を蒔くという、昔ながらの金継ぎで修理しています」と鈴江さん。

漆芸が盛んな香川ならでは、というだけでなく、いいモノを永く使っていこうというお店の姿勢が、こんなところにも現れているのだと実感しました。
▲ブルーベリーのクランブルケーキ380円。珈琲か和紅茶付きのケーキセットにすると730円(共に税込)。左奥が、金継ぎが施されたカップ

メニューを見ると、果実の蜂蜜漬けのソーダ割りや自家製ジンジャーエール、瀬戸内レモネードなど、ほかにもトライしたいものがたくさん!週末は煮込み料理やオーガニックワインも楽しめる“夜カフェ”もオープンしているとのこと、ぜひ夜も来てみたいです。
▲宵が近づき、オレンジ色の照明が温かさを増すと、昼間とは違った落ち着いた雰囲気に
オープンから数年を経て、すっかり街の顔としておなじみになった「まちのシューレ963」。いつ訪れても新しい発見と確かな安心感があるからこそ、県外の友だちにも勧めたいし、地元民にとっても通いたくなるお店なのです。
puffin

puffin

東京でのライター生活を経て、現在は縁あって香川県在住。四国のおおらかな魅力と豊かな食文化に触発される日々。取材で出会うモノ・コトの根幹に流れる、人々の思いを伝えたいと願っている。

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