軽井沢のおすすめカフェ3選。憧れの避暑地の魅力を存分に堪能!
年間900万人もの観光客が訪れる軽井沢。明治時代、冷涼な気候や美しい自然に包まれた風景に感銘を受けた外国人宣教師によって開拓され、西洋文化の香り漂う高級別荘地へと発展しました。そんな軽井沢には、洗練された雰囲気と自然を堪能できるカフェが数多くあります。その中でもとくにおすすめの3店をご紹介します。

早朝の森の中でぜいたくモーニングを満喫!シーズン中は予約必須の「キャボットコーヴ」

軽井沢ではここ数年、朝早くから朝食を提供するカフェが増えています。その草分け的存在と言えるのが、軽井沢中心部から少し離れた追分エリアの森の中にある「キャボットコーヴ」。イングリッシュマフィンにポーチドエッグとハムを乗せた「エッグベネディクト」や、ベーコンなどと合わせていただく「パンケーキ」など、アメリカの伝統的な朝食メニューを提供しています。

営むのは、愛知県出身の出口清人さんと、妻で東京都出身の惠子さん。約30年前、ふたりで立ち寄ったアメリカ東海岸・メイン州のとあるレストランで食べた朝食の味や雰囲気に感動し「いずれはこんな店を開きたい」という夢を抱いたのが、このカフェを開いたきっかけだそうです。そしてメイン州と似た落ち着いた環境の土地を探し軽井沢へ。2008(平成20)年、念願叶って「キャボットコーヴ」をオープンしました。


営業時間は朝6時30分から12時30分までという朝食主体の営業スタイル。軽井沢で朝食がメインのカフェは「キャボットコーヴ」が先がけだったとか。パンケーキの提供もオープン当時はかなり珍しかったそうです。
そのため、オープン当初より、軽井沢の別荘を訪れる人たちの間で「海外で食べた朝食のようだ」と口コミで評判が広がっていき、行列が絶えない店となっていきました。

現在は、あまりにも人気となってしまったことから、ハイシーズンであるゴールデンウィークと夏休み期間(7月中旬~9月下旬)は完全予約制となっています。苦渋の選択だったそうですが、「かえって予約制のほうがのんびりと朝食を味わえる」という声も多いとか。
なお、予約期間中はメニューも通常と異なり、ひとり2,700円(税込)の「ホリデーブランチメニュー」のみ。選べるメイン料理と、スープ、サラダ、ドリンクが付くセットメニューで、ブランチとしても満足できるボリュームです。



また、とことんメイン州にこだわっているのも「キャボットコーヴ」の魅力。メイプルシロップといえばカナダが有名ですが、こちらでは日本ではほとんど流通していないメイン州産を使用。毎年3月末に原料である樹液の採集が解禁されると、現地の農家から直接買い付け空輸で運んでいるそう。サイドメニュー(税込350円)として提供しており、パンケーキやワッフル、フレンチトーストとよく合います。
そしてコーヒー豆も、メイン州ポートランドの「Coffee By Design」という会社でブレンドしてもらったものを使用。飽きがこない軽いローストのコーヒーで、朝から何杯も飲めそうなさわやかな味わいです。

軽井沢では冬季に営業をしない店が多いのですが、「キャボットコーヴ」は通年営業なのもうれしいところ。さまざまな季節の森や動物、鳥を眺めながら朝食タイムを過ごせますよ。


高原の清々しい空気を体いっぱいに感じながらおいしい朝食をいただけば、素敵な1日をスタートできそうです。
キャボットコーヴ
長野県北佐久郡軽井沢町追分78-26
[営業時間] 6:30~12:30(11月~3月は7:00~12:30)
[定休日] 水・木曜(祝日、ゴールデンウィーク、お盆期間中は営業)
0267-31-5078
120年の伝統を誇る、老舗ホテルのカフェテラス「万平ホテル」


昭和11(1936)年建造の本館「アルプス館」は、2014年に改装してデザインを一新。ロビーは大正時代の家具を復刻させて竣工当時を再現しており、館内に一歩足を踏み入れると、華麗さと重厚さを漂わせます。



こうした格式高い雰囲気の中、脈々と受け継がれてきたおもてなしの心を感じつつ気軽に利用できるのが本館「アルプス館」1階にあるカフェテラスです。

ここで味わいたいメニューのひとつが、戦後、米軍の接収を受けて誕生した名物メニュー「アップルパイ」。信州りんごとレーズンをたっぷりと使っています。

また、昭和20年頃からメインダイニングルームの朝食として提供されてきたフレンチトースト(税込1,782円)もぜひ味わっていただきたいメニューのひとつ。軽井沢を代表するパン屋「浅野屋」のバゲットを使っています。以前はメインダイニングルームの朝食のみでの提供でしたが、カフェテラスでも味わえるようになりました。


カフェテラスでお茶したあとは、ホテルの周辺散策を楽しんでみましょう。「万平ホテル」裏には昔ながらの別荘地が広がり、苔むした石垣と石畳が続く道は、その美しさからかつて宣教師たちにより「ハッピーバレー(幸福の谷)」と名付けられました。軽井沢の散歩ルートの定番です。

万平ホテルカフェテラス
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
[営業時間] 9:30~18:00L.O.(季節変動あり)
[定休日]なし
0267-42-1234
世界最高級のスペシャルティコーヒー専門店発祥の地「丸山珈琲軽井沢本店」

軽井沢の自然の中に佇むペンションのダイニングを改装した建物で、友人の家を訪れたようなアットホームな雰囲気。店内に備えられた暖炉や木製の机なども温かさを醸し出します。

こうした空間でいただけるのが、1年の3分の1近くはコーヒーの産地で過ごすという丸山社長が農園から直接買い付けた最高級のスペシャルティコーヒー。その素材の持ち味を生かすため、「丸山珈琲」では独自の技術で焙煎し、フレンチプレスという抽出方法で提供しています。

コーヒー専門店だけあって、メニューに並ぶコーヒーの種類は数え切れないほどで迷ってしまいます。しかし、そんな時はコーヒーを熟知したバリスタに相談すれば丁寧に説明をしてくれるので、じっくりと選ぶことができます。


この日いただいたのは、軽井沢本店限定メニューの「丸山珈琲のブレンド・クラシック1991(深煎り)」(税込669円)。創業当時の丸山珈琲のブレンドを再現したもので、ビターチョコやキャラメルの風味、スパイシーな後味とコクを感じる味わいです。一緒に注文したムース・フランボワーズ(税込450円)ともよく合います。

なお、物販コーナーでは店内で飲めるさまざまな銘柄のコーヒー豆を販売しており、試飲しながら選べるのも魅力です。

本店には全国から「丸山珈琲」ファンが訪れていますが、昔からの顔なじみのお客様も多いとか。地元の人からも親しまれているのもまた本店ならではの魅力だと感じました。
丸山珈琲軽井沢本店
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1154-10
[営業時間] 10:00~18:00
[定休日] 火曜(祝日の場合は営業)、8月無休
0267-42-7655

島田浩美
編集者/ライター/書店員。長野県出身・在住。信州大学卒業後、2年間の海外放浪生活を送り、帰国後、地元出版社の勤務を経て、同僚デザイナーとともに長野市に「旅とアート」がテーマの書店「ch.books(チャンネルブックス)」をオープン。趣味は山登り、特技はマラソン。体力には自信あり。(編集/株式会社くらしさ)
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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