軽井沢のおすすめカフェ3選。憧れの避暑地の魅力を存分に堪能!

2017.07.02

年間900万人もの観光客が訪れる軽井沢。明治時代、冷涼な気候や美しい自然に包まれた風景に感銘を受けた外国人宣教師によって開拓され、西洋文化の香り漂う高級別荘地へと発展しました。そんな軽井沢には、洗練された雰囲気と自然を堪能できるカフェが数多くあります。その中でもとくにおすすめの3店をご紹介します。

▲軽井沢の「万平ホテル・カフェテラス」のフレンチトースト

早朝の森の中でぜいたくモーニングを満喫!シーズン中は予約必須の「キャボットコーヴ」

▲別荘地が広がる軽井沢追分の森に佇む「キャボットコーヴ」

軽井沢ではここ数年、朝早くから朝食を提供するカフェが増えています。その草分け的存在と言えるのが、軽井沢中心部から少し離れた追分エリアの森の中にある「キャボットコーヴ」。イングリッシュマフィンにポーチドエッグとハムを乗せた「エッグベネディクト」や、ベーコンなどと合わせていただく「パンケーキ」など、アメリカの伝統的な朝食メニューを提供しています。
▲人気メニューのひとつ、特製オランデーズソースを使った「エッグベネディクト」(税込1,100円)

営むのは、愛知県出身の出口清人さんと、妻で東京都出身の惠子さん。約30年前、ふたりで立ち寄ったアメリカ東海岸・メイン州のとあるレストランで食べた朝食の味や雰囲気に感動し「いずれはこんな店を開きたい」という夢を抱いたのが、このカフェを開いたきっかけだそうです。そしてメイン州と似た落ち着いた環境の土地を探し軽井沢へ。2008(平成20)年、念願叶って「キャボットコーヴ」をオープンしました。
▲軽井沢の風景に馴染むような素朴な佇まいを思い描いてお店を形に。店内は木の温もりにあふれています
▲オーナーの出口さん夫妻とスタッフの皆さん

営業時間は朝6時30分から12時30分までという朝食主体の営業スタイル。軽井沢で朝食がメインのカフェは「キャボットコーヴ」が先がけだったとか。パンケーキの提供もオープン当時はかなり珍しかったそうです。

そのため、オープン当初より、軽井沢の別荘を訪れる人たちの間で「海外で食べた朝食のようだ」と口コミで評判が広がっていき、行列が絶えない店となっていきました。
▲日替わりで提供する本日のスープのひとつ「ボストンクラムチャウダー」(カップでの提供は税込500円、ボウルは税込900円)。別荘に住む方から「本場で食べた味を思い出す」と言われたという人気メニュー

現在は、あまりにも人気となってしまったことから、ハイシーズンであるゴールデンウィークと夏休み期間(7月中旬~9月下旬)は完全予約制となっています。苦渋の選択だったそうですが、「かえって予約制のほうがのんびりと朝食を味わえる」という声も多いとか。

なお、予約期間中はメニューも通常と異なり、ひとり2,700円(税込)の「ホリデーブランチメニュー」のみ。選べるメイン料理と、スープ、サラダ、ドリンクが付くセットメニューで、ブランチとしても満足できるボリュームです。
▲メインにパンケーキを選んだ場合の「ホリデーブランチメニュー」。サイドに自家製ソーセージパテか有名精肉店のベーコンが選べます
▲パンケーキはフルーツを上に載せるのではなく生地の中に混ぜ込むタイプ。おすすめは夏に収穫される、香りも甘みも強い軽井沢産のブルーベリーを使ったもの(単品は税込1,200円)
▲人気の「エッグベネディクト」も「ホリデーブランチメニュー」のメイン料理で選べます

また、とことんメイン州にこだわっているのも「キャボットコーヴ」の魅力。メイプルシロップといえばカナダが有名ですが、こちらでは日本ではほとんど流通していないメイン州産を使用。毎年3月末に原料である樹液の採集が解禁されると、現地の農家から直接買い付け空輸で運んでいるそう。サイドメニュー(税込350円)として提供しており、パンケーキやワッフル、フレンチトーストとよく合います。

そしてコーヒー豆も、メイン州ポートランドの「Coffee By Design」という会社でブレンドしてもらったものを使用。飽きがこない軽いローストのコーヒーで、朝から何杯も飲めそうなさわやかな味わいです。
▲コーヒー豆の販売もあり。メイン州内でしかあまり知られていないメーカーで、「キャボットコーヴ」のカスタムブレンド「Cabot Cove Blend」(340g・税込2,500円)はここでのみの販売です

軽井沢では冬季に営業をしない店が多いのですが、「キャボットコーヴ」は通年営業なのもうれしいところ。さまざまな季節の森や動物、鳥を眺めながら朝食タイムを過ごせますよ。
▲夏は朝の澄んだ空気を味わえるテラス席もおすすめ
▲外にはひまわりの種が置かれており、小鳥がついばむ様子を眺めることができます

高原の清々しい空気を体いっぱいに感じながらおいしい朝食をいただけば、素敵な1日をスタートできそうです。

120年の伝統を誇る、老舗ホテルのカフェテラス「万平ホテル」

次に訪れたのは、日本を代表するクラシックホテルとして名高い「万平ホテル」のカフェテラス。明治27(1894)年に軽井沢初の洋風ホテルとして創業し、東郷平八郎や三島由紀夫、ジョン・レノンなど国内外の数々の著名人を迎えてきました。
▲江戸時代に旅籠「亀屋」として開業し、明治27年にホテルに改装。1世紀以上の時を重ねてきた風格を漂わせます

昭和11(1936)年建造の本館「アルプス館」は、2014年に改装してデザインを一新。ロビーは大正時代の家具を復刻させて竣工当時を再現しており、館内に一歩足を踏み入れると、華麗さと重厚さを漂わせます。
▲クラシカルな調度品や置物、暖炉などから、軽井沢の文化と伝統、歴史の深さを感じることができるロビー
▲ロビーのステンドグラスからは軽井沢の歴史を感じることができます。照明も創業当時使われていたペンダントライトを忠実に再現したものに
▲受付カウンターも軽井沢の伝統工芸・軽井沢彫を用いたものに新調

こうした格式高い雰囲気の中、脈々と受け継がれてきたおもてなしの心を感じつつ気軽に利用できるのが本館「アルプス館」1階にあるカフェテラスです。
▲カフェテラスも2014年の120周年を機に改装し、屋外ウッドデッキが新設されました。ペットの利用も可能です

ここで味わいたいメニューのひとつが、戦後、米軍の接収を受けて誕生した名物メニュー「アップルパイ」。信州りんごとレーズンをたっぷりと使っています。
▲伝統のアップルパイ(ドリンク付、税・サ込1,462円)。売店にはお土産用の販売もあります

また、昭和20年頃からメインダイニングルームの朝食として提供されてきたフレンチトースト(税込1,782円)もぜひ味わっていただきたいメニューのひとつ。軽井沢を代表するパン屋「浅野屋」のバゲットを使っています。以前はメインダイニングルームの朝食のみでの提供でしたが、カフェテラスでも味わえるようになりました。
▲メインダイニングルームのメニューを、カフェテラス用にアレンジ(提供時間9:30~11:30/14:00~16:00、税・サ込1,782円)
▲ロイヤルミルクティーは、ジョン・レノンが自ら作り方を伝えたもので、厳選した紅茶とまろやかなミルクのハーモニーを楽しめます(税・サ込986円)

カフェテラスでお茶したあとは、ホテルの周辺散策を楽しんでみましょう。「万平ホテル」裏には昔ながらの別荘地が広がり、苔むした石垣と石畳が続く道は、その美しさからかつて宣教師たちにより「ハッピーバレー(幸福の谷)」と名付けられました。軽井沢の散歩ルートの定番です。
▲静かな別荘地帯にあり、深い緑の中に野鳥の声が響く美しい道「ハッピーバレー」

世界最高級のスペシャルティコーヒー専門店発祥の地「丸山珈琲軽井沢本店」

最後に訪れたのは、平成3(1991)年軽井沢で創業し、スペシャルティコーヒーの専門店として今や全国的に知られている「丸山珈琲」の軽井沢本店。「丸山珈琲」の原点にあたる店で、オーナーの丸山健太郎氏の思いが込もった特別な場所なので、本格コーヒー好きにはぜひ訪れていただきたいお店です。
▲現在、「丸山珈琲」の支店は県内外にありますが、軽井沢が発祥の地

軽井沢の自然の中に佇むペンションのダイニングを改装した建物で、友人の家を訪れたようなアットホームな雰囲気。店内に備えられた暖炉や木製の机なども温かさを醸し出します。
▲木の温もりに包まれ、やさしい空気が流れる店内

こうした空間でいただけるのが、1年の3分の1近くはコーヒーの産地で過ごすという丸山社長が農園から直接買い付けた最高級のスペシャルティコーヒー。その素材の持ち味を生かすため、「丸山珈琲」では独自の技術で焙煎し、フレンチプレスという抽出方法で提供しています。
▲素材そのものの味わいがわかりやすく風味も豊かな「フレンチプレス」でコーヒーを提供

コーヒー専門店だけあって、メニューに並ぶコーヒーの種類は数え切れないほどで迷ってしまいます。しかし、そんな時はコーヒーを熟知したバリスタに相談すれば丁寧に説明をしてくれるので、じっくりと選ぶことができます。
▲本店の大畑店長。日本バリスタチャンピオンを数多く輩出している「丸山珈琲」では、バリスタたちの高い技術のみならず丁寧な接客も魅力です
▲物販コーナーからもメニューの種類の豊富さが伺えます。ここでは豆のほかにフレンチプレスの抽出器具なども販売しています

この日いただいたのは、軽井沢本店限定メニューの「丸山珈琲のブレンド・クラシック1991(深煎り)」(税込669円)。創業当時の丸山珈琲のブレンドを再現したもので、ビターチョコやキャラメルの風味、スパイシーな後味とコクを感じる味わいです。一緒に注文したムース・フランボワーズ(税込450円)ともよく合います。
▲陶器の器で提供するのは本店のみ。この器は店舗併設の陶芸教室で作られており、入り口で販売もしています

なお、物販コーナーでは店内で飲めるさまざまな銘柄のコーヒー豆を販売しており、試飲しながら選べるのも魅力です。
▲手軽に楽しめるドリップバッグもあり、お土産にも最適(5個入り・税込980円〜)

本店には全国から「丸山珈琲」ファンが訪れていますが、昔からの顔なじみのお客様も多いとか。地元の人からも親しまれているのもまた本店ならではの魅力だと感じました。
軽井沢の趣を感じながら、都会の喧騒を忘れてゆっくりとくつろげる3店をご紹介しましたが、まだまだ紹介しつくせないほど魅力的なカフェがたくさんあります。ぜひ、さまざまな店をめぐって心ゆくまで軽井沢を堪能してください。
島田浩美

島田浩美

編集者/ライター/書店員。長野県出身・在住。信州大学卒業後、2年間の海外放浪生活を送り、帰国後、地元出版社の勤務を経て、同僚デザイナーとともに長野市に「旅とアート」がテーマの書店「ch.books(チャンネルブックス)」をオープン。趣味は山登り、特技はマラソン。体力には自信あり。(編集/株式会社くらしさ)

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