千葉「佐倉チューリップフェスタ」開催!60万本超のチューリップが咲き競う

2017.03.31

千葉県佐倉市の印旛沼湖畔で、佐倉フラワーフェスタの一環としてチューリップフェスタが開催されるようになったのは1989(平成元)年のこと。約3週間にわたり、田園風景の中に立つオランダ風車の風を受けて、チューリップが咲き競います。フェスタでは風車の中に入ったり、オランダ衣装の貸し出しやオランダグルメの出店、印旛沼への遊覧船での周遊など、大人も子どもも楽しめるイベントがいっぱい。春のおでかけにぴったりな「佐倉チューリップフェスタ」をご紹介します。

▲チューリップフェスタ会場では桜とチューリップの競演も

関東最大!素朴な農村に、忽然と出現する幻想的なチューリップの花園

東京・上野と成田空港を結ぶ京成本線に乗って京成佐倉駅へ。ベッドタウンの船橋を過ぎたあたりから窓外は下総の農村と穀倉地帯の景観が広がり始めます。千葉県佐倉市は、江戸時代には佐倉藩十一万石として栄えた歴史ある城下町。2016年には日本遺産に指定されました。佐倉藩主の堀田正睦が蘭学を推奨したことからオランダと関わりが深く、蘭学の先進地として「西の長崎・東の佐倉」と並び称されたほど。

そんな佐倉市では、関東最大と称されるチューリップの祭典「佐倉チューリップフェスタ」が2017年4月1日(土)~4月23日(日)に開催されます。「佐倉ふるさと広場」のランドマーク水汲み用風車「リーフデ(友愛という意味)」を中心に、毎年おおよそ70種60万株以上のチューリップが植栽され、チューリップフェスタ期間中は見渡す限りのチューリップが咲き誇ります。
▲子どもが最初に描くことが多い花はチューリップ。日本人に長く親しまれてきた花です
京成佐倉駅を降りたら佐倉城の丘がみえる佐倉城側の出口に出て、会場までは直通バスも運行していますが、駅ロータリー正面奥の観光案内所で自転車をレンタル(1台500円、電動自転車は1台1,000円※ともに税込)して城下町をサイクリングがてら向かうのも気持ちのいいもの。
▲自転車は京成佐倉駅前にある観光案内所やチューリップフェスタ会場のふるさと広場などで貸出(問い合わせは[公社]佐倉市観光協会/043-486-6000)

成田街道沿いに佐倉城の水堀脇を走り抜けると、目の前の視界がひらけて広々とした田園地帯に。国道を外れて遊歩道が整備された鹿島川(金メダルジョギングロードとして有名!)に、ヒバリののどかなさえずりを聞きながら進んでゆけば、広々とした田んぼの向こうに白銀色に横たわる印旛沼(いんばぬま)とひときわ目立つ風車が現れます。そこがチューリップフェスタの会場「佐倉ふるさと広場」です。
▲ランドマーク・風車の「リーフデ」もお祭りモードでお出迎え

広場の北側一面には印旛沼がひろがり、自然豊かなロケーション。日中に明るく輝くチューリップはもちろんのこと、朝霧立つ早朝、夕映えの頃に浮き立つチューリップも見ものなんです。
▲霧のなかのチューリップ畑も幻想的

さらに進化した「香るチューリップ」。フリンジや八重咲き品種、咲き出しから色が変わる品種も必見!

チューリップは、近年どんどん新種が開発され、ふちがレースのように細かく裂けたフリンジ咲き、牡丹のような八重咲き、グリーンの刺しが入りおしゃれなビリデ咲き、ひらひらしたパーロット咲きなどなど、花色だけではなく形もさまざま。

佐倉チューリップフェスタのテーマのひとつが「香り」。通常、チューリップはあまりよい香りはしないといわれていますが、もとは香りの高い百合の仲間。最近では、香りのよい品種が多く作出されるようになり、人気を呼んでいます。
▲香りも色も両得のオレンジエンペラー
昨年とは品種のラインナップは異なりますが、ピンクプリンセス、オレンジエンペラーなどからプリシマ、ベディナポリ、ムーランルージュ、モンテオレンジ、バレリーナなどなど色も形もとりどりのチューリップを楽しむことができます。
▲鮮やかなモンテオレンジ
▲ダイナスティー。香りと色の氾濫を堪能できること間違いなし
▲甘く華やかなバレリーナ

開花期間中に色が変化する「移り色咲き」系の品種にも注目です。
▲白に緑筋からチェリーピンクに変わる移り色系フラッシュポイント
▲アプリコットイエローから桃色に変わるマンゴーチャーム
ほかにも、黄色からアプリコットに変化するフォクシーフォックストロットなど、種類も豊富。可能なら、期間中に何度か足を運んでみるのもありですね。

新スポット「オランダ庭園」や風車の内部見学。オランダ衣装を着た撮影会もあり!

知ってるようで知らないオランダ文化を体験できるのも、佐倉チューリップフェスタの魅力の一つです。1994(平成6)年にふるさと広場に誕生した風車「リーフデ」は内部の機械部分はオランダで製造し、建物もオランダ人技師の指導により建てられた本格的なもの。

風車内部の見学も可能(9:30~12:00、13:00~16:00 観覧無料※毎週月曜は休館)で、アニメ「フランダースの犬」で風車を修繕するエピソードをご記憶の方なら、きっと興味深いことでしょう。風車2階ののぞき窓からも、チューリップ園のあるふるさと広場を見下ろすことができます。
▲リーフデの内部歯車(ギア)構造を間近で。  風車守の大谷さんが丁寧に風車について解説してくれます
フェスタを盛り上げるストリートオルガン(イベント期間中の土日を中心に演奏予定。10:00、11:00、14:00、15:00※雨天中止)も、特注品の本場オランダ製。大道芸の盛んなオランダの本場の音が日本で聴けるのは貴重です。
▲ここはどこ?フォーレンダム地方のオランダ衣装を着てストリートオルガンを楽しむ!

また、チューリップフェスタ期間中、毎日オランダ衣装(フォーレンダム地方のフォルクローレ風衣装)の貸し出し(45分1,000円・税込※雨天中止)も行っています。男女大人用と子ども用それぞれに用意されています。
▲オランダ衣装の着心地は?

ちなみに、オランダ衣装と言えば木靴(クロンペン)ですが、低湿地の多いオランダでは皮や布ではすぐ使い物にならなくなったため木靴が使われていたのだそう。冷たく硬い印象もありますが、冬の雪や霜でぬれると膨張して保温効果もあり、今でも愛用している人がいるそうです。フェスタでは、その履き心地も体験できます。
▲木靴(クロンペン)も試し履きできます

その他、自転車大国として知られるオランダの自転車の試乗体験(2017年4月22日(土)・23日(日)10:00~15:00)も。日本ではお目にかかれないビッグサイズのオランダ自転車を無料で試し乗りできるチャンスです。
▲ごっついママチャリ?オランダ自転車

また、2017年3月16日(木)に風車西北部にオープンした新スポットが佐倉市内在住の著名なガーデンデザイナー古賀有子氏監修による「オランダ庭園」です。オランダレンガを敷き詰めた散策路沿いにオランダゆかりの木本、草花が植栽された庭園コーナーと、季節ごとの球根種の花が咲く球根コーナーがあります。

チューリップフェスタにあわせ、全国でもめったにお目にかかれない秘蔵のチューリップが庭園内に植栽されるとか。一体どんなチューリップなのか、楽しみですね。

また2017年4月15(土)、16日(日)に開催されるイベント「風車まつり」(10:00~15:00※主催:佐倉日蘭協会)では、本場オランダの味が楽しめます!オランダチーズや名物”ワーフル”、クレープのようなフレンシェスなどが食べられます。チューリップや風車を眺めながらほおばれば、まさにオランダにいる気分になれるかも?

名物印旛沼遊覧船やチューリップ掘り取りイベントも健在です

ふるさと広場のすぐ真裏を流れる鹿島川にかかる飯野竜神橋(いいのりゅうじんばし)のたもとからは、観光遊覧船が発着(遊覧時間は約40分間・4月1・2・8~16・22・23日に運航予定。出航時間は10:00~15:30の30分毎。料金は大人1,000円、子ども500円※ともに税込。天候により、変更や休止もあり)していて、沼面からの景観が楽しめます。
▲ふるさと広場近くの岸辺から出航する遊覧船で、印旛沼を間近に

野鳥の宝庫として知られる印旛沼の水辺には水鳥たちの数が多く、ミコアイサやヒドリガモなどのカモ類、カンムリカイツブリやバン、アオサギ、カワセミなどさまざまな鳥がすぐ間近に。また上空にはオオタカなどの猛禽類も滑空するのもよく見られます。
▲オオバン。すぐ人に寄ってきます
広場内にあるオランダロッジ風休憩喫茶所「佐蘭花(さらんか)」(営業時間9:00~17:00)では、佐倉市のお隣にある日本一の落花生の郷・八街(やちまた)の落花生をふんだんにつかった銘菓「ひまわり太鼓」「ピーナツ栗ゼリー」をはじめ、地元の海産物加工食品やアイスクリーム、佐倉市でしか購入できない印旛沼の絵葉書セットなどのお土産品が販売されています。ダムファンの方には嬉しい西印旛沼ダムカードを頒布しているのもこちら。
▲会期中は出店や飲食店で賑わいます(2017年4月8日(土)~16日(日))

風車の西側エリアは、好きなチューリップをセルフで掘り取り購入できる、いわばチューリップバイキング(!?)が実施されています。10本500円(税込)はお買い得ですよね。
▲どれを掘り取る?迷ってしまいますね

周辺にもみどころいっぱい!印旛沼の大自然に癒されて

佐倉ふるさと広場では夏にはひまわり畑や花火大会、秋にはコスモスと一年を通してイベントが行われています。その皮切りとなる最大のイベントであるチューリップフェスタ。周辺にも見所が多く、春風の中ちょっと遠出して別世界にひたってみてはいかがでしょうか。
▲広大な印旛沼の野趣あふれる自然に感動必至です
※写真は2017年撮影のものではありません
ホシナコウヤ

ホシナコウヤ

千葉県在住、漫画家兼ライター。代表作「エンブリヲ(2008)」「みくまりの谷深(2017)」など。野鳥や野草、郷土民俗に興味あり。猫は全生物の最高傑作だと思っている。

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