千葉「佐倉チューリップフェスタ 2019」開催!72万本のチューリップが咲き競う

2019.03.12 更新

春のおでかけにぴったりなイベントといえば「佐倉チューリップフェスタ」。千葉県佐倉市の印旛沼湖畔で、佐倉フラワーフェスタの一環として1989(平成元)年より開催されています。フェスタではオランダ風車を操作したり、オランダ衣装の貸し出しやオランダグルメの出店、印旛沼への遊覧船での周遊など、大人も子どもも楽しめるイベントがいっぱい。約3週間にわたり、チューリップが咲き競う美しい世界をご紹介します。

▲チューリップフェスタ会場では桜とチューリップの競演も

関東最大!素朴な農村に、忽然と出現する幻想的なチューリップの花園

佐倉市では、関東最大と称されるチューリップの祭典「佐倉チューリップフェスタ 2019」が2019年3月30日(土)~4月21日(日)に開催されます。「佐倉ふるさと広場」のランドマーク水汲み用風車「リーフデ(友愛という意味)」を中心に、おおよそ100種72万本のチューリップが植栽。チューリップフェスタ期間中は見渡す限りのチューリップが咲き誇ります。

まずは東京・上野と成田空港を結ぶ京成本線に乗って京成佐倉駅へ。ベッドタウンの船橋を過ぎたあたりから窓外は下総の農村と穀倉地帯の景観が広がり始めます。千葉県佐倉市は、江戸時代には佐倉藩十一万石として栄えた歴史ある城下町。2016年には日本遺産に指定されました。佐倉藩主の堀田正睦が蘭学を推奨したことからオランダと関わりが深く、蘭学の先進地として「西の長崎・東の佐倉」と並び称されたほど。
▲子どもが最初に描くことが多い花はチューリップ。日本人に長く親しまれてきた花です
京成佐倉駅を降りたら佐倉城の丘がみえる佐倉城側の出口に出て、会場までは直通バスも運行していますが、駅ロータリー正面奥の観光案内所で自転車をレンタル(1台500円、電動自転車は1台1,000円)して城下町をサイクリングがてら向かうのも気持ちのいいもの。
▲自転車は京成佐倉駅前にある観光案内所やチューリップフェスタ会場のふるさと広場などで貸出(問い合わせは[公社]佐倉市観光協会/043-486-6000)

成田街道沿いに佐倉城の水堀脇を走り抜けると、目の前の視界がひらけて広々とした田園地帯に。国道を外れて遊歩道が整備された鹿島川(金メダルジョギングロードとして有名!)に、ヒバリののどかなさえずりを聞きながら進んでゆけば、広々とした田んぼの向こうに白銀色に横たわる印旛沼(いんばぬま)とひときわ目立つ風車が現れます。そこがチューリップフェスタの会場「佐倉ふるさと広場」です。
▲ランドマーク・風車の「リーフデ」もお祭りモードでお出迎え

広場の北側一面には印旛沼がひろがり、自然豊かなロケーション。日中に明るく輝くチューリップはもちろんのこと、朝霧立つ早朝、夕映えの頃に浮き立つチューリップも見ものなんです。
▲霧のなかのチューリップ畑も幻想的

さらに進化した「香るチューリップ」。フリンジや八重咲き品種、咲き出しから色が変わる品種も必見!

チューリップは、近年どんどん新種が開発され、ふちがレースのように細かく裂けたフリンジ咲き、牡丹のような八重咲き、グリーンの刺しが入りおしゃれなビリデ咲き、ひらひらしたパーロット咲きなどなど、花色だけではなく形もさまざま。

佐倉チューリップフェスタで楽しんでほしいひとつに「香り」があります。通常、チューリップはあまりよい香りはしないといわれていますが、もとは香りの高い百合の仲間。最近では、香りのよい品種が多く作出されるようになり、人気を呼んでいます。
▲香りも色も両得のオレンジエンペラー
毎年、品種のラインナップは異なりますが、ピンクプリンセス、オレンジエンペラーなどからプリシマ、ベディナポリ、ムーランルージュ、モンテオレンジ、バレリーナなどなど色も形もとりどりのチューリップを楽しむことができます。
▲鮮やかなモンテオレンジ
▲ダイナスティー。香りと色の氾濫を堪能できること間違いなし
▲甘く華やかなバレリーナ

開花期間中に色が変化する「移り色咲き」系の品種にも注目です。
▲白に緑筋からチェリーピンクに変わる移り色系フラッシュポイント
▲アプリコットイエローから桃色に変わるマンゴーチャーム
ほかにも、黄色からアプリコットに変化するフォクシーフォックストロットなど、種類も豊富。可能なら、期間中に何度か足を運んでみるのもありですね。

まるでオランダ!風車やオランダ衣装の撮影会など異国情緒あふれるイベントも豊富!

知ってるようで知らないオランダ文化を体験できるのも、佐倉チューリップフェスタの魅力の一つです。1994(平成6)年にふるさと広場に誕生した風車「リーフデ」は内部の機械部分はオランダで製造し、建物もオランダ人技師の指導により建てられた本格的なもの。

その風車を日々メンテナンスしている風車守のお仕事体験も実施。期間中の平日(天候により中止の場合あり)の10:00から「羽根の方向転換体験」、13:00からは「跳ね橋操作体験」ができます。
▲風車守の大谷さん。後ろはリーフデの内部歯車(ギア)
フェスタを盛り上げるストリートオルガン(期間中の土日を中心に演奏予定。10:00、11:00、14:00、15:00※雨天中止)も、特注品の本場オランダ製。大道芸の盛んなオランダの本場の音が日本で聴けるのは貴重です。
▲ここはどこ?フォーレンダム地方のオランダ衣装を着てストリートオルガンを楽しむ!

また、チューリップフェスタ期間中、毎日オランダ衣装(フォーレンダム地方のフォルクローレ風衣装)の貸し出し(45分1,000円※雨天中止)も行っています。男女大人用と子ども用それぞれに用意されています。
▲オランダ衣装の着心地は?

ちなみに、オランダ衣装と言えば木靴(クロンペン)ですが、低湿地の多いオランダでは皮や布ではすぐ使い物にならなくなったため木靴が使われていたのだそう。冷たく硬い印象もありますが、冬の雪や霜でぬれると膨張して保温効果もあり、今でも愛用している人がいるそうです。フェスタでは、その履き心地も体験できます。
▲木靴(クロンペン)も試し履きできます

その他、自転車大国として知られるオランダの自転車も期間中ふるさと広場限定で1台1,500円(2時間)でレンタルできます。
▲ごっついママチャリ?オランダ自転車

また2019年4月13日(土)・14日(日)に開催されるイベント「風車まつり」(主催:佐倉日蘭協会)では、風車の装飾やパネル展示に加え、オランダの味も楽しめます。

名物印旛沼遊覧船やチューリップ掘り取りイベントも健在です

ふるさと広場のすぐ真裏を流れる鹿島川にかかる飯野竜神橋(いいのりゅうじんばし)のたもとからは、観光遊覧船(乗合)が発着していて、沼面からの景観が楽しめます。
遊覧時間は約40分間で、3月30・31日、4月6~14・20・21日に運航予定。出航時間は10:00~15:00の30分毎(12:00発除く)。料金は高校生以上1,000円、小・中学生500円です(天候により、変更や休止もあり)。
▲ふるさと広場近くの岸辺から出航する遊覧船で、印旛沼を間近に

野鳥の宝庫として知られる印旛沼の水辺には水鳥たちの数が多く、ミコアイサやヒドリガモなどのカモ類、カンムリカイツブリやバン、アオサギ、カワセミなどさまざまな鳥がすぐ間近に。また上空にはオオタカなどの猛禽類も滑空するのもよく見られます。
▲オオバン。すぐ人に寄ってきます
広場内にある「佐蘭花(さらんか)」(営業時間9:00~17:00)では、佐倉産の牛乳や佐倉茶を使用したソフトクリームや佐倉市でしか購入できない印旛沼の絵葉書セットなどのお土産品が販売されています。ダムファンの方には嬉しい西印旛沼ダムカードを頒布しているのもこちら。
チューリップフェスタ期間中は、期間限定で「チューリップサブレ」を販売するそう。
▲4月6日(土)~14日(日)はお土産品の販売や飲食店で賑わいます

風車の西側エリアは、好きなチューリップをセルフで掘り取り購入できる、いわばチューリップバイキング(!?)が実施されています。10本500円はお買い得ですが、さらに4月1~5・8~12日は15本500円になるそう。
▲長靴を用意して、気に入ったチューリップを掘り取りしましょう

周辺にもみどころいっぱい!印旛沼の大自然に癒されて

佐倉ふるさと広場では夏にはひまわり畑や花火大会、秋にはコスモスと一年を通してイベントが行われています。その皮切りとなる最大のイベントであるチューリップフェスタ。周辺にも見所が多く、春風の中ちょっと遠出して別世界にひたってみてはいかがでしょうか。
▲広大な印旛沼の野趣あふれる自然に感動必至です
※記事中の価格は全て税込です
※写真は2017年以前に撮影されたものです
※本記事は2017年の取材記事を一部修正したものです
ホシナコウヤ

ホシナコウヤ

千葉県在住、漫画家兼ライター。代表作「エンブリヲ(2008)」「みくまりの谷深(2017)」など。野鳥や野草、郷土民俗に興味あり。猫は全生物の最高傑作だと思っている。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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